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第733話 シュウがちょっと暴走する
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囲んで攻撃を始めて5分ほどすると、今まで持っていた弓を捨て、剣と杖を両手で使って攻撃を仕掛けてきた。回避しながらの魔法攻撃、魔法による牽制からの近接攻撃。
遠近の攻撃を織り交ぜてのいやらしい攻撃に切り替えてきた。本当に嫌になるのは、弓みたい放つまでに時間がかからない魔法が、お互いのサポートをしやすくしていた事だ。
「あ~無駄に連携が上手くて、嫌なタイミングで援護が入るな、めんどっちい。みんな、他の堕天使からの攻撃に注意しろよ!」
俺のチームは、3~4人で囲みながら攻撃を仕掛けて、ある一定時間でメンバーを交代している。交代している大きな理由は簡単だ、囲んで近接戦をすると、剣術と杖術、魔法による攻撃にさらされるため、結構疲弊してしまうのだ。
囲んでないメンバーはメンバーで、周囲への警戒と援護を行っているため、そこまで休めるわけでは無いが、それでも交換しないよりましなので、順々に交換をしながら攻撃を続けている。
それにしても、外装が硬すぎる。ただ単に素手で殴りつけると、こっちの拳が痛むくらい硬いのだ。レベルが上がり頑丈になっている体をもってしても、自分の拳が自分の力に耐えきれないため、堕天使の外装が壊れないなら、俺の拳が壊れるという単純な理屈だ。
殴る時に拳を傷めないようにつけている手甲は、拳の周りをガードするためのミスリル合金で作ってアダマンコーティングをしているが、ただ単に拳の周りを固くしても拳を痛めるのは変わらない。なので、クッション材みたいなのが手の甲側に仕込んである。
手の甲側には、関節の動きを阻害しないように、縫い付けられた袋のようなものにアダマンタイトで作った細かい粒子を入れて、拳を握りこむ事によって拳に密着し、アダマンタイトの細かい粒子を入れた袋が、殴ったりする時の衝撃を吸収してくれるのだ。
まぁ、これだけ拳を守るように配慮しても、あまり全力で殴り続けると手首や肘に、ダメージが来てしまうため注意が必要だ。
しばらく攻防を続けていると、面白くなってきた。
今俺がいる場所は、小さい堕天使の正面だ。今は盾は装備せずに、両手に手甲をつけて戦っている。剣や杖からの攻撃が面白いように、俺を襲ってきている状況が楽しくなっているのだ。
手甲を上手く使って受け流し、受け流す際に堕天使が体勢を崩すので、隙をついてみんなで【浸透勁】を使ってダメージを蓄積している。
堕天使が左手に持っている杖が俺に突き出されると、右手で杖をそらしながら回転して堕天使の懐に入り、遠心力も利用して左手で堕天使の右膝に【浸透勁】を叩き込む。少し距離をとると今度は右手に持った剣で、片手剣スキルの【ラッシュ】を使われた。
【ラッシュ】は上級スキルで、片手剣による連撃だ。特に決まった剣筋の斬撃ではないので、防御する側からすると厄介なスキルである。対魔物戦に使う事はまずなく、上級スキルの割に威力の低い……対人戦に有効なスキルとでもいえばいいだろう。
剣の軌道に逆らわないように、両手で受け流し、足さばきで攻撃を避ける。それでも全部は避けきれず腕や横っ腹に攻撃が当たってしまった。でも攻撃をくらった事には、何も感じていなかった。そうすると語弊がある。攻撃をくらった事によって、
「フフッ! なんか攻撃が痛く感じない……なんだこれ? 面白いな!」
攻撃をくらっても痛くないし、なんかテンションが上がってきた。
若干トリップしてしまっているが、暴走しているほど危ない状態ではなく、しっかりと交代をして囲んでいるので、ミリーも特に止める事をしてい無かった。
後になって言われたが、最後の方は脳内麻薬でも出てたんじゃないか、というほどの状態だったようだ。
3巡目にまわってきた俺のタイミングで、何かがはじけた気がする。体が軽くなり、意識が加速してまわりの音を置き去りにしていった。
俺は加速した意識の中で、肉体活性に魔力をつぎ込み、イメージする体の動きを再現していく。
杖や剣の攻撃を受け流さずに、見てから避けられる所までに至っていた。懐に入り右膝に【浸透勁】を打ち込みそこから離れず攻撃を迎え撃っていた。左膝による攻撃はジャンプをして太ももの上に乗り、胸の位置にきたので【龍神烈火】を使い強引に壁に押し込む。
やりたくてもできなかったことを簡単にやってのけてしまった。壁際に追い詰めるより、囲んだ方がダメージディーラーが増えるからいいと思われるが、こういった大きな魔物が複数いる状況であれば、安全を確保するために壁際に追い込んだ方がいいのである。
壁際では攻撃人員が減るが、それが休憩と警戒に当たれるのだ。援護される方向を限定できるのが大きい。
俺はそんな事お構いなしに、壁際に追い込んだ堕天使に向かって、距離を詰めていく。堕天使は人型の魔物であり、人型をしているために攻撃の制限を受けている。
背中が壁についている状態では、武器を振り難いため力が入ってなく速度も大したことがなくなっている。動きが悪くなっている攻撃など、意識の加速している俺には無意味だ!
ゼロ距離といってもおかしくない距離で、攻防を続けている。
途中からは、【浸透勁】だけじゃなく、人型の人体の弱点として、関節を横側から蹴りを入れたりしている。人型だがその構造は未知数であり、頭を潰されても動こうとしたこともあり、効果が無いと思っていた攻撃だが、ある程度は人体の破壊の常識が通じているようだった。
上の階ではあれだけ倒すのに苦労した堕天使の足が、曲がってはいけない方向に折れ、追撃によって足をもぎ取る事に成功した。そこからは機動力がなくなり攻撃もほぼ無力化され、魔法もほとんど使えずにボコボコにされドロップ品になった。
そのまま他のチームが戦っている堕天使を襲撃する。突然、神歩で現れた俺に戦っていたメンバーがクレームをつけるが、ハイになっている俺には聞こえていなかった。先ほど倒した堕天使と同じように強引に壁に押し込み、命を刈り取って行った。
3匹の小さい堕天使を倒して、いざデカい方に向かおうと振り返ると動きが変わっていた。
なんでこいつらは、ダメージとか仲間の数で極端に攻撃の仕方が大きく変わるんだよ!
遠近の攻撃を織り交ぜてのいやらしい攻撃に切り替えてきた。本当に嫌になるのは、弓みたい放つまでに時間がかからない魔法が、お互いのサポートをしやすくしていた事だ。
「あ~無駄に連携が上手くて、嫌なタイミングで援護が入るな、めんどっちい。みんな、他の堕天使からの攻撃に注意しろよ!」
俺のチームは、3~4人で囲みながら攻撃を仕掛けて、ある一定時間でメンバーを交代している。交代している大きな理由は簡単だ、囲んで近接戦をすると、剣術と杖術、魔法による攻撃にさらされるため、結構疲弊してしまうのだ。
囲んでないメンバーはメンバーで、周囲への警戒と援護を行っているため、そこまで休めるわけでは無いが、それでも交換しないよりましなので、順々に交換をしながら攻撃を続けている。
それにしても、外装が硬すぎる。ただ単に素手で殴りつけると、こっちの拳が痛むくらい硬いのだ。レベルが上がり頑丈になっている体をもってしても、自分の拳が自分の力に耐えきれないため、堕天使の外装が壊れないなら、俺の拳が壊れるという単純な理屈だ。
殴る時に拳を傷めないようにつけている手甲は、拳の周りをガードするためのミスリル合金で作ってアダマンコーティングをしているが、ただ単に拳の周りを固くしても拳を痛めるのは変わらない。なので、クッション材みたいなのが手の甲側に仕込んである。
手の甲側には、関節の動きを阻害しないように、縫い付けられた袋のようなものにアダマンタイトで作った細かい粒子を入れて、拳を握りこむ事によって拳に密着し、アダマンタイトの細かい粒子を入れた袋が、殴ったりする時の衝撃を吸収してくれるのだ。
まぁ、これだけ拳を守るように配慮しても、あまり全力で殴り続けると手首や肘に、ダメージが来てしまうため注意が必要だ。
しばらく攻防を続けていると、面白くなってきた。
今俺がいる場所は、小さい堕天使の正面だ。今は盾は装備せずに、両手に手甲をつけて戦っている。剣や杖からの攻撃が面白いように、俺を襲ってきている状況が楽しくなっているのだ。
手甲を上手く使って受け流し、受け流す際に堕天使が体勢を崩すので、隙をついてみんなで【浸透勁】を使ってダメージを蓄積している。
堕天使が左手に持っている杖が俺に突き出されると、右手で杖をそらしながら回転して堕天使の懐に入り、遠心力も利用して左手で堕天使の右膝に【浸透勁】を叩き込む。少し距離をとると今度は右手に持った剣で、片手剣スキルの【ラッシュ】を使われた。
【ラッシュ】は上級スキルで、片手剣による連撃だ。特に決まった剣筋の斬撃ではないので、防御する側からすると厄介なスキルである。対魔物戦に使う事はまずなく、上級スキルの割に威力の低い……対人戦に有効なスキルとでもいえばいいだろう。
剣の軌道に逆らわないように、両手で受け流し、足さばきで攻撃を避ける。それでも全部は避けきれず腕や横っ腹に攻撃が当たってしまった。でも攻撃をくらった事には、何も感じていなかった。そうすると語弊がある。攻撃をくらった事によって、
「フフッ! なんか攻撃が痛く感じない……なんだこれ? 面白いな!」
攻撃をくらっても痛くないし、なんかテンションが上がってきた。
若干トリップしてしまっているが、暴走しているほど危ない状態ではなく、しっかりと交代をして囲んでいるので、ミリーも特に止める事をしてい無かった。
後になって言われたが、最後の方は脳内麻薬でも出てたんじゃないか、というほどの状態だったようだ。
3巡目にまわってきた俺のタイミングで、何かがはじけた気がする。体が軽くなり、意識が加速してまわりの音を置き去りにしていった。
俺は加速した意識の中で、肉体活性に魔力をつぎ込み、イメージする体の動きを再現していく。
杖や剣の攻撃を受け流さずに、見てから避けられる所までに至っていた。懐に入り右膝に【浸透勁】を打ち込みそこから離れず攻撃を迎え撃っていた。左膝による攻撃はジャンプをして太ももの上に乗り、胸の位置にきたので【龍神烈火】を使い強引に壁に押し込む。
やりたくてもできなかったことを簡単にやってのけてしまった。壁際に追い詰めるより、囲んだ方がダメージディーラーが増えるからいいと思われるが、こういった大きな魔物が複数いる状況であれば、安全を確保するために壁際に追い込んだ方がいいのである。
壁際では攻撃人員が減るが、それが休憩と警戒に当たれるのだ。援護される方向を限定できるのが大きい。
俺はそんな事お構いなしに、壁際に追い込んだ堕天使に向かって、距離を詰めていく。堕天使は人型の魔物であり、人型をしているために攻撃の制限を受けている。
背中が壁についている状態では、武器を振り難いため力が入ってなく速度も大したことがなくなっている。動きが悪くなっている攻撃など、意識の加速している俺には無意味だ!
ゼロ距離といってもおかしくない距離で、攻防を続けている。
途中からは、【浸透勁】だけじゃなく、人型の人体の弱点として、関節を横側から蹴りを入れたりしている。人型だがその構造は未知数であり、頭を潰されても動こうとしたこともあり、効果が無いと思っていた攻撃だが、ある程度は人体の破壊の常識が通じているようだった。
上の階ではあれだけ倒すのに苦労した堕天使の足が、曲がってはいけない方向に折れ、追撃によって足をもぎ取る事に成功した。そこからは機動力がなくなり攻撃もほぼ無力化され、魔法もほとんど使えずにボコボコにされドロップ品になった。
そのまま他のチームが戦っている堕天使を襲撃する。突然、神歩で現れた俺に戦っていたメンバーがクレームをつけるが、ハイになっている俺には聞こえていなかった。先ほど倒した堕天使と同じように強引に壁に押し込み、命を刈り取って行った。
3匹の小さい堕天使を倒して、いざデカい方に向かおうと振り返ると動きが変わっていた。
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