ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第859話 イベント開始!

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 ゴーストタウンが準備に追われ、活気にあるれる1週間が過ぎた。

 ヒュ~~~……ドンッドンッドンッ

 普通ならありえないが、ゴーストタウン……密室空間でイベント開始の花火が打ち上げられた。その後に、ディストピアでも採用している拡声の魔導具を利用してイベントの開催が告げられる。

「ゴーストタウンにお集まりの皆々様、本日はゴーストタウンのコロシアム完成イベントに、参加いただきありがとうございます。これから1週間、コロシアムを使ったイベントを中心に行っていきます。是非会場へ足をお運びください。

 中に入れない人もご安心ください。コロシアムの外では屋台があり、飲食スペースから見える所にコロシアムの中を映し出す魔導具を設置しています。お酒や食事を楽しみながら観戦していただく事も可能ですので、チケットがないからと言って中が見れないわけでは無いのです。是非足をお運びください」

 コロシアムの中は有料のチケット制だ。チケットを持たない人間は、俺でも入る事ができない。まぁ俺はダンジョンマスターの能力で好きな角度から見る事ができるので、入る必要もないんだけどな。

 客席から見たら反対に豆粒にしか見えないだろうな。そこら辺も配慮して、コロシアムの中にも巨大スクリーンも準備している。

 後、屋台をコロシアムの周りに集める事によって、一点集中で集客しお酒などを提供して売り上げをあげてもらう形になっている。警備もコロシアムを中心に配備する事によって、街中で行うより見渡せる事により警備がしやすくなっている。

 ディストピアからも見学者が来ているので、スカルズがゴーストタウンの警備とは別に配備されている。司令塔は、スプリガンの皆さんだ。過去にさかのぼって映像が見れるので、犯罪者を逃がす事なく捕まえる事ができるだろう。

 だけど、街中ではなく街の外に作ったコロシアムに人が集まると、ゴーストタウンで店を出している人たちの売り上げが落ちてしまう。

 なので、ある程度大きい店には2~3台の大きいテレビをおいて、小さい店に関しては、住人たちが使う集会場を解放してテレビを設置し、そこで料理や酒を提供できるようにしている。

 もちろん、小さい店に関しては、コロシアムの外にも出店できるので、そちらに行っている人たちも多い。

 イベントの間は、ゴーストタウンの住人の倍以上の人が集まってくる予定だ。ゴーストタウンの人口が現在5万人前後なので、期間中は10万人以上は集まってきている。平常時は、商人や冒険者達、旅行客と言っていいのか不明だが、娯楽で来る貴族が大体1万人前後と考えると、かなり多くなっている。

「さて、コロシアム完成イベントの1日目は、武闘大会の1回戦だっ! 各地から集まった力自慢、達人、騎士、冒険者等が己の力を示す決闘だ! ルールは簡単、魔法は無し、武器はこちらで用意した、数々の刃を潰した物を利用してもらいます。

 本来の武器と違いますが、殺し合いが目的ではないのでご了承ください。そして、エントリーされた人数はなんと500人を超えたため、昨日予選を行っています。そこで選ばれた256名の選手によって競い合っていただきます。

 この大会には王国の騎士団からも数人参加者がいます。そして、ディストピアからの参加者もいます。我々が保有している戦力が、どの位強いのか実感してください!」

 想定していた人数の10倍近くの参加者が集まってしまったので、急遽予選を行い、コロシアムにバトルステージを2面用意した。本当は、1面で1試合1試合をじっくりと見てもらう予定だったんだけどな。果たして2面使うとはいえ、128試合もできるのだろうか?

 それにしても、このアナウンスしている人、参加者を煽ってるね。明らかに俺らが勝つけど頑張ってね~みたいな感じなんだよな。初戦で負ける事はないだろう。この大会のルール的に一番有利なのはシュリだな。

 だが、技術ではレイリーが上なので、どうなるか分からない。そして抽選の結果、順当に勝ち進むとその2人が試合するのが準決勝で潰しあって、疲弊した所を年少組のどっちかが、搔っ攫っていく可能性もゼロでは無いな。

「では、お待たせしました。これより、1回戦、第1試合と第2試合を開始します! 選手入場!」

 ディストピアからの参加者である、レイリー、シュリ、メルフィ、サーシャの4人は各ブロックの最初の試合に出る形になっているので、第1試合に登場している。

 登場したのは、メルフィだ。相手は貴族のお付きで来た騎士で、レベルは158と結構鍛えられている。と言っても、レベル600を超えているメルフィの相手にはさすがにならないだろう。

 武器はこちらで用意した物を使うが、防具は自前の物を使うのでこの時点で更に差ができてしまう。さすがにこっちで準備して、体に合わない防具で戦えとは言えないのでこういった処置になっている。

 騎士は貴族の護衛というだけあり、結構上等な装備をつけていた。それにマジックアイテムだろう。重量軽減系か筋力増強系のどちらかがついていると思われる。護衛という事もあり、オーソドックスな盾と片手剣のスタイルだ。

 それに対しメルフィも、同じスタイルである。こちらは、金属鎧ではなく、ドラゴンの皮と鱗を加工して作った軽装になる。防御力は、金属鎧よりかなり高い。体もまだ成長途中で軽いので力負けしないようにスキルで補って戦うようだ。

 第2試合の方はどうでもいいや、メルフィを応援しよう!

 戦闘開始の合図が告げられる。

 お互い距離を詰めて剣を出し合う。お互い盾ではじき、次の攻撃を出していく。次第に交互に攻撃をするようになり、攻防が加速していく。

 右上からの切り下ろしをメルフィは、そのまま受け流し体勢を崩した所に横薙ぎの一閃を繰り出すが、盾で防がれてしまう。相手の騎士は、剣が流された状態を利用して、そこから切り上げる。

 それを盾で防げないと判断したメルフィは、足を出して剣を握っている手を蹴り飛ばす。そしてそのままフリーになっている左手の盾を使い殴りつける。

「レベル差があるのにあの騎士、結構持ちこたえてるな。だけど、今の盾の一撃で終わりかな。さすがに、カイトシールドの先で防具の隙間を殴られたらな。やっぱり、審判が止めに入ったな」

 この世界の盾職は、あまり盾を使って攻撃をしないんだよな。理由は分からないけど、スキルがあるんだから活用すればいいのにな。

 メルフィが歓声に応えて手をあげながら、ステージから降りていった。第2試合の方はすでに終わっており、2~3度攻撃交わして終わったようだ。実力差があればすぐに終わるから、128試合、1ステージ64試合は終わりそうか?

 こうして武闘大会の初戦が終わった。
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