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第871話 ホモークの恐怖……
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オリバーがリングに上がり、対戦相手側に残っている3人を見て、全員でかかってこい! というジェスチャーをした。
それに対し、対戦者……変態A・C・Dは、さすがに舐めてんのか! みたいな反応をしていたが、3対1で勝てば減刑されるのだから、文句を言う必要がない事に気付いて、反応がなくなった。
「正義の断罪者のリーダー、オリバーが不敵にも残りの変態3人に向かって、3対1で戦っても負けないと言っているようだ! それに対して変態3人は、元トリプル冒険者のプライドは無いのだろうか?」
司会者が煽るが、一瞬だけしか怒らせる事には成功しなかった。何と言われようと、3対1で倒して減刑をもぎ取る事にしたのだろう。
ホモークエンペラーがホモークインペリアルガードより弱いわけがないんだ。人間の世界で言うなら、皇帝が近衛兵より弱い事は多々あるが、魔物の世界ではエンペラーやインペリアルガードは、ただの称号ではないのだ。魔物の序列……ランクを別ける強さの指標だ。
魔物は序列が高くなれば当たり前に強くなるのだ、弱くなる事はまずありえない。それだけ絶対的な差が生まれるのが魔物の世界なのだ。
もちろん魔物の世界でも下克上はあるが、ランクが上の者を倒すとなれば、相応の数とリスクが伴う。そして大半が失敗して、奴隷の如く働かされるか殺されるかの結末しか待っていない。だからこそ、下の者が上の者に従うのだ。
強さだけが魔物の序列を決める唯一の手段なのだから。
そしてそのホモークエンペラーが、完全装備でリングの上に立っているのだ。前の2人、ジャックとオスカーが完全装備で挑んだとしても、勝負にならないだけの力の差がある。そんな相手に3対1でも勝とうとしているのだから驚きである。
冒険者のランク分けで、トリプルになる者は、簡単に言うとSランク以上の力があって、問題ばかり起こす奴ら、という認識が正しい。それを知っているのは冒険者ギルドの職員でも半分程と聞いている。
聖国から来たあのトリプルの冒険者は正真正銘のトップランカーと言っていいが、こいつらはシングル冒険者になったばかり位の強さしかない。王国でトラブルを起こしたから、帝国でトリプルになっただけの小物なのだ。
そんな奴らがオリバーを相手に、どうやって戦うのだろうか?
変態3人が装備を整えてリングに上がってきた。変態Aは、ハーフプレートにレザー系の装備、剣と盾って事はサブタンク的な位置か? 変態Cは弓をかまえていて、変態Dは杖を持って集中している様子だ。
「両者が揃いました! これから、正義の断罪者オリバーによる断罪ショーの開始だぁ~~! っと、最後に変態に忠告しておきます。故意に場外を狙った場合は反則負けで、待機しているシュウ様の従魔が一斉に襲い掛かるので、くれぐれもそんな真似はしませんように! では、審判の人! 後はよろしく!」
一瞬青い顔をした変態Dは、まわりを巻き込む事でも考えていたのだろうか? それにしても、この司会者ちょくちょく自由な発言をしている気がするが、堅苦しいよりはマシか?
断罪ショーが開始された。
初手は、変態Dによる直径3メートルを超えるファイアボールだった。腐ってもシングルの実力があるのだ、これくらいはできて当然か。
それに対してオリバーがとった行動は、盾スキルのフォートレスだった。高さ10メートル、幅10メートルの壁を一瞬で作り出していた。あれ? 盾スキルだけで言ったら俺より優秀かもしれないぞ。
ファイアボールがフォートレスに着弾して爆発を起こした。その直前に変態Aもフォートレスを使用して仲間を爆風からかばう様に配置していた。連携はさすがというべきか?
煙がはれると変態Cが悔しそうな声をあげていた。その理由はすぐに分かった。オリバーのフォートレスに矢が突き刺さっていたのだ。フォートレスに矢が突き刺さるって、かなりの威力があった事になる。しかも狙っていたのは、盾でカバーされている場所ではなく、右足の関節付近だった。
変態Cの矢の威力は予想以上だった。そしてフォートレスを抜くだけの自信があったのだろう。そのうえで機動力の要である膝にある程度ダメージを与えられると考えていたのに、実際は受け止められてしまい悔しそうな声をあげたようだ。
変態Aは距離を詰めた。お互いの攻撃が届くか微妙な位置だ。オリバーが攻撃を仕掛けようとすれば、距離をとってその隙をついて、変態Cの矢か変態Dの魔法が撃ち込まれる。
矢か魔法が撃ち込まれると同時に変態Aが距離を詰めて、追加と言わんばかりに盾で守られている以外の場所を攻撃していく。オリバーは、問題なく攻撃をさばいているが、鬱陶しいと感じているのだろう。少し苛立っている。
でもさあの苛立ちって、鬱陶しいだけで感じている物とは違う気がするんだよな。何かオリバーの目を見ていると、玉やケツの穴がキュッ! とするんだよ……ギンギンしているあの目を見るとさ。あ、舌を出して、美味い食事を目の前にしている様な雰囲気をまとったな。
20分位続いた攻防に変化があらわれた。素早さが高いとは言えないオリバーが、盾を大盾に持ち替えてスピードを落としたのに、かまわず変態の方に近付いていく。変態Aと変態Cは、問題なく距離をとったが、オリバーのターゲットは初めから変態Dだったようだ。他には目もくれず突き進む。
体重200キログラムを超えるオリバーと盾による特攻を受けた変態Dは、一撃で戦闘不能となった。オリバーはぶつかる瞬間に、溜めていた腕の力を爆発させてシールドチャージに近い要領で攻撃したのだ。耐久力の低い魔法使いでは、あれは耐えられないだろう。
変態Aも変態Cも、ただその様子を見ていたわけでは無い。変態Dを守るために、攻撃を仕掛けていたがオリバーを止めるには至らなかった。ダメージを負った様子も見られていない。
そこで、絶望したか変態Dが叫び出し、弓をかまえるが相手はオリバーではなく、近くにいたゼクセンの領主館でいたぶっていた、女たちに矢を向けていたのだ。変態Aが止める暇もなく矢は放たれた。
女たちは叫ぶが、次の瞬間にはリバイアサンによって作られた、水の壁にはじかれて矢が落ちる。水の壁が消えたと思ったら、変態Cが元に戻ったダマに首根っこを咥えられて運ばれていた。ダマって相変わらず動きが早いよな。
そして残った変態Aは、オリバーの攻撃を何とかしのいでいる形だった。決着がつくのは時間の問題だろう。オリバーの力で振るわれたメイスを、受け流し続ける事なんて無理だ。すぐにでも全身にダメージが溜まって動けなくなるな。
「ついに決着したぞぉ~~! 結果は、正義の断罪者が圧倒的な強さを見せて元トリプル冒険者たちを打ち負かしたぁ~~! では、これから負けてしまった変態たちは、調教じゃなかった、正義の名の下による断罪をされる事になります!
これから先は、放送できませんので、ご覧になりたい方は30分以内に、コロシアムまでお越しください! では、いったん休憩を挟みます! 放送を見られている方は、また午後にお会いしましょう!」
あの司会者、普通に調教って言いやがったな。ホモークたちのあれが調教と呼べるものなのだろうか?
30分後にコロシアムで悲鳴が響いた。どんなことが行われたのかは……ご想像にお任せします。
オェッ……
それに対し、対戦者……変態A・C・Dは、さすがに舐めてんのか! みたいな反応をしていたが、3対1で勝てば減刑されるのだから、文句を言う必要がない事に気付いて、反応がなくなった。
「正義の断罪者のリーダー、オリバーが不敵にも残りの変態3人に向かって、3対1で戦っても負けないと言っているようだ! それに対して変態3人は、元トリプル冒険者のプライドは無いのだろうか?」
司会者が煽るが、一瞬だけしか怒らせる事には成功しなかった。何と言われようと、3対1で倒して減刑をもぎ取る事にしたのだろう。
ホモークエンペラーがホモークインペリアルガードより弱いわけがないんだ。人間の世界で言うなら、皇帝が近衛兵より弱い事は多々あるが、魔物の世界ではエンペラーやインペリアルガードは、ただの称号ではないのだ。魔物の序列……ランクを別ける強さの指標だ。
魔物は序列が高くなれば当たり前に強くなるのだ、弱くなる事はまずありえない。それだけ絶対的な差が生まれるのが魔物の世界なのだ。
もちろん魔物の世界でも下克上はあるが、ランクが上の者を倒すとなれば、相応の数とリスクが伴う。そして大半が失敗して、奴隷の如く働かされるか殺されるかの結末しか待っていない。だからこそ、下の者が上の者に従うのだ。
強さだけが魔物の序列を決める唯一の手段なのだから。
そしてそのホモークエンペラーが、完全装備でリングの上に立っているのだ。前の2人、ジャックとオスカーが完全装備で挑んだとしても、勝負にならないだけの力の差がある。そんな相手に3対1でも勝とうとしているのだから驚きである。
冒険者のランク分けで、トリプルになる者は、簡単に言うとSランク以上の力があって、問題ばかり起こす奴ら、という認識が正しい。それを知っているのは冒険者ギルドの職員でも半分程と聞いている。
聖国から来たあのトリプルの冒険者は正真正銘のトップランカーと言っていいが、こいつらはシングル冒険者になったばかり位の強さしかない。王国でトラブルを起こしたから、帝国でトリプルになっただけの小物なのだ。
そんな奴らがオリバーを相手に、どうやって戦うのだろうか?
変態3人が装備を整えてリングに上がってきた。変態Aは、ハーフプレートにレザー系の装備、剣と盾って事はサブタンク的な位置か? 変態Cは弓をかまえていて、変態Dは杖を持って集中している様子だ。
「両者が揃いました! これから、正義の断罪者オリバーによる断罪ショーの開始だぁ~~! っと、最後に変態に忠告しておきます。故意に場外を狙った場合は反則負けで、待機しているシュウ様の従魔が一斉に襲い掛かるので、くれぐれもそんな真似はしませんように! では、審判の人! 後はよろしく!」
一瞬青い顔をした変態Dは、まわりを巻き込む事でも考えていたのだろうか? それにしても、この司会者ちょくちょく自由な発言をしている気がするが、堅苦しいよりはマシか?
断罪ショーが開始された。
初手は、変態Dによる直径3メートルを超えるファイアボールだった。腐ってもシングルの実力があるのだ、これくらいはできて当然か。
それに対してオリバーがとった行動は、盾スキルのフォートレスだった。高さ10メートル、幅10メートルの壁を一瞬で作り出していた。あれ? 盾スキルだけで言ったら俺より優秀かもしれないぞ。
ファイアボールがフォートレスに着弾して爆発を起こした。その直前に変態Aもフォートレスを使用して仲間を爆風からかばう様に配置していた。連携はさすがというべきか?
煙がはれると変態Cが悔しそうな声をあげていた。その理由はすぐに分かった。オリバーのフォートレスに矢が突き刺さっていたのだ。フォートレスに矢が突き刺さるって、かなりの威力があった事になる。しかも狙っていたのは、盾でカバーされている場所ではなく、右足の関節付近だった。
変態Cの矢の威力は予想以上だった。そしてフォートレスを抜くだけの自信があったのだろう。そのうえで機動力の要である膝にある程度ダメージを与えられると考えていたのに、実際は受け止められてしまい悔しそうな声をあげたようだ。
変態Aは距離を詰めた。お互いの攻撃が届くか微妙な位置だ。オリバーが攻撃を仕掛けようとすれば、距離をとってその隙をついて、変態Cの矢か変態Dの魔法が撃ち込まれる。
矢か魔法が撃ち込まれると同時に変態Aが距離を詰めて、追加と言わんばかりに盾で守られている以外の場所を攻撃していく。オリバーは、問題なく攻撃をさばいているが、鬱陶しいと感じているのだろう。少し苛立っている。
でもさあの苛立ちって、鬱陶しいだけで感じている物とは違う気がするんだよな。何かオリバーの目を見ていると、玉やケツの穴がキュッ! とするんだよ……ギンギンしているあの目を見るとさ。あ、舌を出して、美味い食事を目の前にしている様な雰囲気をまとったな。
20分位続いた攻防に変化があらわれた。素早さが高いとは言えないオリバーが、盾を大盾に持ち替えてスピードを落としたのに、かまわず変態の方に近付いていく。変態Aと変態Cは、問題なく距離をとったが、オリバーのターゲットは初めから変態Dだったようだ。他には目もくれず突き進む。
体重200キログラムを超えるオリバーと盾による特攻を受けた変態Dは、一撃で戦闘不能となった。オリバーはぶつかる瞬間に、溜めていた腕の力を爆発させてシールドチャージに近い要領で攻撃したのだ。耐久力の低い魔法使いでは、あれは耐えられないだろう。
変態Aも変態Cも、ただその様子を見ていたわけでは無い。変態Dを守るために、攻撃を仕掛けていたがオリバーを止めるには至らなかった。ダメージを負った様子も見られていない。
そこで、絶望したか変態Dが叫び出し、弓をかまえるが相手はオリバーではなく、近くにいたゼクセンの領主館でいたぶっていた、女たちに矢を向けていたのだ。変態Aが止める暇もなく矢は放たれた。
女たちは叫ぶが、次の瞬間にはリバイアサンによって作られた、水の壁にはじかれて矢が落ちる。水の壁が消えたと思ったら、変態Cが元に戻ったダマに首根っこを咥えられて運ばれていた。ダマって相変わらず動きが早いよな。
そして残った変態Aは、オリバーの攻撃を何とかしのいでいる形だった。決着がつくのは時間の問題だろう。オリバーの力で振るわれたメイスを、受け流し続ける事なんて無理だ。すぐにでも全身にダメージが溜まって動けなくなるな。
「ついに決着したぞぉ~~! 結果は、正義の断罪者が圧倒的な強さを見せて元トリプル冒険者たちを打ち負かしたぁ~~! では、これから負けてしまった変態たちは、調教じゃなかった、正義の名の下による断罪をされる事になります!
これから先は、放送できませんので、ご覧になりたい方は30分以内に、コロシアムまでお越しください! では、いったん休憩を挟みます! 放送を見られている方は、また午後にお会いしましょう!」
あの司会者、普通に調教って言いやがったな。ホモークたちのあれが調教と呼べるものなのだろうか?
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