ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第977話 色々あったな

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 ダンジョン島から戻ってきて3ヶ月が経過した。

 3ヶ月の間に色々な事があったな。

 一番大きなことは、姉御組の3人が妊娠した。やる事やっていたから不思議ではないが、避妊魔法薬を使っていたから何故妊娠するのかと思ったら、妻会議で姉御組3人は魔法避妊薬を使わないで、子供を産んでほしいという話になったそうだ。

 嬉しいんだけど、いきなりだったので驚いている。せめて俺に一言言ってほしかったな。そういえば、しばらく3人としてないなとは思っていたが、そういう理由だったのか。

 報告を受けた時はすでに妊娠3ヶ月だったようで、それが2ヵ月前なので今は妊娠5ヶ月になっている。なので少しお腹が目立ち始めている。ユルッとした服を着ていると分からないけどね。

 3人共同じ頃に妊娠したようで、同じ位お腹が出始めている。一気に3人も子供ができるのか? と少し困惑したが、あまり実感がわかないな。

 妊娠が発覚したので、カエデ・ミリー・リンドの3人は無理をしないようにディストピアの家で大人しくしている。ブラウニーたちが身の回りの世話をしており、3人は適度な運動以外は無理をしないようにさせている。

 まだそんな時期じゃないと言われたが、無理してからじゃ遅いので、俺の心の安寧のため土下座をしてまでお願いしている。

 とはいえ、何もしないのは嫌だとごめられたので、家でもできる仕事として、領主の仕事をしてもらう事にしたのだ。庁舎にいる職員からの報告を聞いて、色々判断してくれることになった。

 そのおかげで、グリエルとガリアの仕事が半減したので、この2人は他の街の視察に行っている。3人が判断しきれない案件が出た時だけ、報告が行って判断をしてもらう事になっているが、もともと街を管理していたリンドがいるので、グリエルたちの判断を仰がなければいけない案件はほとんどなかった。

 各街への視察も、奥さんを連れて行っているので、ちょっとした旅行気分だな。今まで忙しく働いてもらっていたから、いい息抜きになってくれると嬉しいな。

 ディストピア以外の街からは、基本的に報告しか上がってこないので、特に問題は無い。各街には領主代行がいるから、各自で判断してくれている。難しい案件があれば、オンライン会議の際に上がってくる。

 次に驚いた出来事は、俺たちに関係ないが、王国と聖国が戦争を始めた。まず聖国が緩衝地帯で略奪を始めたのだ。理由は簡単だ、聖国は亜人奴隷がいなくなったため、労働力が激減してしまった事が影響して、亜人を奴隷に出来ないなら、信者でない人間を人では無いとして奴隷にする事にしたようだ。

 緩衝地帯を挟んでいるといっても、聖国に攻められたので反対にある王国に助けを求めた形だ。他の緩衝地帯にある国は、自国を守るので精一杯であったため、援軍は出せないとの事で不利であった。

 その不利も、ゴーストタウンにその話が来てすぐに状況が変わった。ゴーストタウンにはかつて聖国に、強制的に奴隷にされた獣人たちも多く移り住んできており、冒険者として活動している物も多かった。

 なので、義勇軍として戦争に参加する冒険者が多くいたのだ。しかも、その獣人冒険者と仲のいいパーティーも参加する事になり、1000人規模の義勇軍ができたのだ。

 お金も発生しないのにこの戦に参加するのかと思えば、条約を無視した略奪を行った場合、戦に勝てば反対に略奪されても文句は言われない。本当の意味での戦争をしている感じだな。

 それが始まったのが2週間前なので、その3日後には戦場に向かって冒険者が移動しているとの話なので、そろそろ着くのではないだろうか? 攻め入った場所が、緩衝地帯でも樹海に近い位置だったので、その位でたどり着けるそうだ。

 3日前に、遠征商隊の人たちの引継ぎを見に行って、戦争の話をしたら慌てて準備を始めて、ディストピアやゴーストタウンで商品を仕入れてから戦争に向かうと言って、魔導列車まで借りて一番近くの街まで移動して、馬車を飛ばして既に戦場に到着している。

 商売で稼ぎ、戦争で稼ぎ、戦利品で稼ぐ……俺の知ってる商人と違う。さすが、ジェノサイドキャラバンと呼ばれるだけあるな。そのうち本当に恐怖の対象になるんじゃねえか? しかも、ディストピア出身だという事を隠していないので、それも恐怖の対象になっているとの事だ。

 というか、ディストピアが恐怖の対象の意味が分からなかったで、家でのんびり仕事をしている3人に話したら、何バカな事言ってるの? みたいな顔をされてしまった。

 ミリー曰く、ディストピアはゴーストタウンの件も含めて、理不尽の塊だと思われているとの事。

 その後に、カエデとリンドが俺たちのしてきた事をドンドン言い並べていった。

 フェンリルの討伐、フレデリクとリーファスの戦争に介入して無傷で勝利、ケープマイン・フレデリクでの奴隷兵の襲撃撃退から始まって、王都、帝都、聖都の襲撃等々あげればきりがないと言われてしまった。

 言われてみれば、この世界に来て色んなことしたよな~って思ったよ。

 最後にびっくりしたのは、ダグリス帝国の皇帝が変わったとの事だ。あの皇帝が退位するとは思ってなかったからかなり驚いたものだ。戴冠式に呼ばれたので、参加して納得した。

 俺たちに帝都を攻められてから、心労続きでやせ細っていたのだ。ステータスも全盛期の半分以下になっているようで、襲撃の際に生き残った三男が皇帝になるらしい。上2人は襲撃の際に、俺の妻に手を出そうとしてぶっ殺したからな。

 三男は、戦闘には向いてないけど、この国のトップをやっていけるのだろうか? 気になっていたので、挨拶に来た時に聞いてみたら、武と知は別ける事にしたらしい。

 武は、インペリアルガードを頂点としてその下に将軍等を置き、その人たちが各騎士団を管理していくらしい。あれ? 騎士団って各領主が管理してるんじゃなかったっけ? 帝国の事にこれ以上関わる必要も無いか。あっ、念のため攻めてくるなら潰すと脅しておいた。

 ちなみに、俺が挨拶に行ったのではなく、俺の席まで挨拶に来ている。

 力の上下関係を考えれば当然の対応だろう。特に魔法をぶっ放したイリアには、インペリアルガードはかなり気を使っていた。でもな、城を壊せるのはイリアだけじゃないからな!

 3か月の間に色々あったな。特に妊娠したって聞いた時から今日までは時間が過ぎるのが早かった。
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