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第991話 合流
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1つ目の野営地に戻ってくる間に、他の野営地にも顔を出してきたが、良い意味で活力に溢れていた。
軍が到着して、帰ることになったときのために、盗賊が使っていた馬車や馬の手入れをしていた。
他にも、俺たちが持ち出さなかった武器防具以外の盗賊の物資を使って服や靴、生活に使える物を作り始めていたのだ。
テントは自分たちで使う分も足りないほどだったが、盗賊の持ち物や他の物資は山のようにあったので、みんなで協力しながら色々作っていた。
野営地を見てたら、村や町を見ている感じだったな。あの国の上層部が変な事をしでかさないといいなと、思うような人の温かさがあった。
1つ目の野営地に着いて、1つビックリしたことがあった。盗賊の幹部の1人が解放されたとのことだった。
理由を聞くと、元々この作戦行動に疑問を持っていて、下の者が連れ去った人に暴行などをしていたところを見つけると、その者たちに罰を与えていたらしい。
マップ先生で称号を見たときには、非人道的な犯罪の称号が付いていたはずなんだけどな。まぁ、ここの人たちが決めたことだ文句はない。でも、釘を刺しておかないと考え後を追った。
追い付いたときには、盗賊の幹部は取り乱して、
「見逃してくれると言ったじゃないか! 約束を破るのか?」
と言って、持っていた木の棒を振り回していた。
「勿論、約束は守るよ。ただ、1つの忠告と1つ伝言を頼まれてくれ。あっ、拒否権はないよ。
忠告と言うのは、次にこういった事をすれば、地獄が温いと思うほどの苦痛を与えてから殺す。俺にはそれを知る方法がある。聖国から出るなよ。
伝言と言うのは、教皇に今回の顛末を説明して、今回の事は何のつもりだ? と伝えろ。そして、事情の説明にはお前が来い。馬をくれてやるから、1ヶ月以内にミューズまで報告に来い。来なかったら俺が聖都に行くと一緒伝えとけ」
そう言って、連れてきたちょっと強化した馬を、解放された盗賊の幹部に押し付けた。
見送って思ったが、士官とは言え軽々と教皇に会えるのだろうか? 報告できなかったら、俺が乗り込むだけだからな。行くのは面倒だけど問題はないか。
野営地へ戻ると義勇軍が到着していた。俺たちが初めに着いた時には、まだ視認できる場所にいなかったはずだけど……結構速いペースで移動したんだな。
「シュウ殿、他の野営地の人間も助けたとは本当か?」
「あぁ。5つあった野営地は全部襲撃済みだ。敵は全員、大きな穴の底に放置してきた。連れ去られた人たちは、軍が来るまでその野営地で待つように指示している」
「なるほど……にわかに信じがたいが、シュウ殿が言うのであれば間違いないのだろう」
「軍の方はどれくらいで到着するんだ?」
マップ先生で場所を確認しているので、分かっているが念のために聞いておく。
「遅くても明日の昼、早ければ今日の夕食前には着くと思う」
こっちも速いペースで移動しているようなので、夕食前には着くのではないだろうか?
「義勇軍の行動はどうする予定だ?」
「食糧に余裕が出来たので、一気に聖国の街の近くまで行こうと考えています。街にどれだけ騎士や兵士がいるか分からないので、どう攻めるか悩み所ですが」
「ちなみに、街を攻めた後はどうするのかな?」
「こちらの国がやられたように、街から色々盗む予定ですね。聖国のやり方に怒っているのもありますが、今回の行動で犯罪の称号が付くことはないので、やりすぎない程度に色々いただく事になります」
なるほど、聖国側が悪い状況で街を攻めて盗んだりしても、称号って付かないのか。
他国に攻め込んだがために、自分の首を絞める形になるとはな。
おそらくだが、俺たちというイレギュラーがいなければ、聖国はプラスマイナス考えると、プラスだったんだろうな。
6万人の労働力と引き換えに、辺境の1つや2つの街の物資と考えれば安かったかもしれない。
それが、反対に兵士1万を失い、更に街まで襲われるとなれば損失は計り知れないだろう。
本来防衛にあたるはずだった、他国に攻め入った兵士と援軍に来ていた兵士が、揃って戦線から離脱してるからな。そんな中、俺たちとSランク冒険者を含む義勇軍が攻めるのだからな。
「じゃあ、すぐ出発するのか?」
「そうですね、この野営地はしばらく問題なさそうだし、昼食を食べたら出発しようかと思います」
「移動速度を考えると、さすがに3つ目の野営地は遠すぎるな。それでも、2つ目と3つ目の野営地のちょうど中間くらいまでは行けるかな?」
「他の野営地はどの位離れてるのだろうか?」
「俺たちの馬車で考えると基準にならないからな。基準になるか分からないけど、2つ目までは結構近いかな? そこから3つ目までは、だいたい軍が1日進んだくらいの距離かな?」
「なるほど、初日落としたのが1つ目と2つ目の野営地って事ですか? 距離を考えると、2つ目の野営地で休むのは良くないですね」
距離を稼ぐようだ。もしその速度で移動を続けるのなら、3日後には聖国の街に着くだろうな。
マップ先生を見る限り、攻められる街は多くても4つかな?
最寄りの街にはまだ腹を下してる、使い物にならない兵士がいるからな。そいつ等が復活するタイミング次第では、2つしか攻められないかもな。
出発の準備をしていると、
「シュウ様!」
俺を呼ぶ声に振り向くと、何でここにいるのか分からない奴らがここにいた。
「何でお前等ここにいるんだ?」
「商品を全部売ったので、帰ろうとしていたら義勇軍のリーダーさんに、荷物運びを依頼されまして、鹵獲して運んだ物資の半分を対価とするといわれました」
「半分……多すぎねえか?」
「馬車を持っている冒険者は多くないですから、金目の物以外にも反撃をくらわないように、武器の類も持っていけるとのことでした」
なるほど! それなら、最寄りの街にいる今は使えない兵士たちも、動けるようになっても武器が無ければ問題にならないか?
「なるほどね。お前たちは戦闘に参加するのか?」
「いえ、自分たちはシュウ様に貸していただいている馬車を守らないと行けませんので! それに、ジェノサイドキャラバンと言われていますが、基本守るための戦闘しかしてないですよ」
あー皆殺しと言っても、好き好んで戦闘をしていた訳じゃないのか。
そろそろ出発の時間か、じゃあ俺たちも出発しますか。
軍が到着して、帰ることになったときのために、盗賊が使っていた馬車や馬の手入れをしていた。
他にも、俺たちが持ち出さなかった武器防具以外の盗賊の物資を使って服や靴、生活に使える物を作り始めていたのだ。
テントは自分たちで使う分も足りないほどだったが、盗賊の持ち物や他の物資は山のようにあったので、みんなで協力しながら色々作っていた。
野営地を見てたら、村や町を見ている感じだったな。あの国の上層部が変な事をしでかさないといいなと、思うような人の温かさがあった。
1つ目の野営地に着いて、1つビックリしたことがあった。盗賊の幹部の1人が解放されたとのことだった。
理由を聞くと、元々この作戦行動に疑問を持っていて、下の者が連れ去った人に暴行などをしていたところを見つけると、その者たちに罰を与えていたらしい。
マップ先生で称号を見たときには、非人道的な犯罪の称号が付いていたはずなんだけどな。まぁ、ここの人たちが決めたことだ文句はない。でも、釘を刺しておかないと考え後を追った。
追い付いたときには、盗賊の幹部は取り乱して、
「見逃してくれると言ったじゃないか! 約束を破るのか?」
と言って、持っていた木の棒を振り回していた。
「勿論、約束は守るよ。ただ、1つの忠告と1つ伝言を頼まれてくれ。あっ、拒否権はないよ。
忠告と言うのは、次にこういった事をすれば、地獄が温いと思うほどの苦痛を与えてから殺す。俺にはそれを知る方法がある。聖国から出るなよ。
伝言と言うのは、教皇に今回の顛末を説明して、今回の事は何のつもりだ? と伝えろ。そして、事情の説明にはお前が来い。馬をくれてやるから、1ヶ月以内にミューズまで報告に来い。来なかったら俺が聖都に行くと一緒伝えとけ」
そう言って、連れてきたちょっと強化した馬を、解放された盗賊の幹部に押し付けた。
見送って思ったが、士官とは言え軽々と教皇に会えるのだろうか? 報告できなかったら、俺が乗り込むだけだからな。行くのは面倒だけど問題はないか。
野営地へ戻ると義勇軍が到着していた。俺たちが初めに着いた時には、まだ視認できる場所にいなかったはずだけど……結構速いペースで移動したんだな。
「シュウ殿、他の野営地の人間も助けたとは本当か?」
「あぁ。5つあった野営地は全部襲撃済みだ。敵は全員、大きな穴の底に放置してきた。連れ去られた人たちは、軍が来るまでその野営地で待つように指示している」
「なるほど……にわかに信じがたいが、シュウ殿が言うのであれば間違いないのだろう」
「軍の方はどれくらいで到着するんだ?」
マップ先生で場所を確認しているので、分かっているが念のために聞いておく。
「遅くても明日の昼、早ければ今日の夕食前には着くと思う」
こっちも速いペースで移動しているようなので、夕食前には着くのではないだろうか?
「義勇軍の行動はどうする予定だ?」
「食糧に余裕が出来たので、一気に聖国の街の近くまで行こうと考えています。街にどれだけ騎士や兵士がいるか分からないので、どう攻めるか悩み所ですが」
「ちなみに、街を攻めた後はどうするのかな?」
「こちらの国がやられたように、街から色々盗む予定ですね。聖国のやり方に怒っているのもありますが、今回の行動で犯罪の称号が付くことはないので、やりすぎない程度に色々いただく事になります」
なるほど、聖国側が悪い状況で街を攻めて盗んだりしても、称号って付かないのか。
他国に攻め込んだがために、自分の首を絞める形になるとはな。
おそらくだが、俺たちというイレギュラーがいなければ、聖国はプラスマイナス考えると、プラスだったんだろうな。
6万人の労働力と引き換えに、辺境の1つや2つの街の物資と考えれば安かったかもしれない。
それが、反対に兵士1万を失い、更に街まで襲われるとなれば損失は計り知れないだろう。
本来防衛にあたるはずだった、他国に攻め入った兵士と援軍に来ていた兵士が、揃って戦線から離脱してるからな。そんな中、俺たちとSランク冒険者を含む義勇軍が攻めるのだからな。
「じゃあ、すぐ出発するのか?」
「そうですね、この野営地はしばらく問題なさそうだし、昼食を食べたら出発しようかと思います」
「移動速度を考えると、さすがに3つ目の野営地は遠すぎるな。それでも、2つ目と3つ目の野営地のちょうど中間くらいまでは行けるかな?」
「他の野営地はどの位離れてるのだろうか?」
「俺たちの馬車で考えると基準にならないからな。基準になるか分からないけど、2つ目までは結構近いかな? そこから3つ目までは、だいたい軍が1日進んだくらいの距離かな?」
「なるほど、初日落としたのが1つ目と2つ目の野営地って事ですか? 距離を考えると、2つ目の野営地で休むのは良くないですね」
距離を稼ぐようだ。もしその速度で移動を続けるのなら、3日後には聖国の街に着くだろうな。
マップ先生を見る限り、攻められる街は多くても4つかな?
最寄りの街にはまだ腹を下してる、使い物にならない兵士がいるからな。そいつ等が復活するタイミング次第では、2つしか攻められないかもな。
出発の準備をしていると、
「シュウ様!」
俺を呼ぶ声に振り向くと、何でここにいるのか分からない奴らがここにいた。
「何でお前等ここにいるんだ?」
「商品を全部売ったので、帰ろうとしていたら義勇軍のリーダーさんに、荷物運びを依頼されまして、鹵獲して運んだ物資の半分を対価とするといわれました」
「半分……多すぎねえか?」
「馬車を持っている冒険者は多くないですから、金目の物以外にも反撃をくらわないように、武器の類も持っていけるとのことでした」
なるほど! それなら、最寄りの街にいる今は使えない兵士たちも、動けるようになっても武器が無ければ問題にならないか?
「なるほどね。お前たちは戦闘に参加するのか?」
「いえ、自分たちはシュウ様に貸していただいている馬車を守らないと行けませんので! それに、ジェノサイドキャラバンと言われていますが、基本守るための戦闘しかしてないですよ」
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