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第1033話 その時は突然!
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蒸気機関に取り掛かって2日目。
「やっぱり、俺たちの力だけじゃ、動力の部分はどうにもならないな。クリエイトゴーレムを使えば、こんなの簡単なんだけどな」
「それだと本末転倒でござる!」
クリエイトゴーレムを使わない物作りをしているのだから、使ったら確かに意味がないよな。それでも、便利にするために色々やらかしているけどな!
「ピストンの部分には、ドリルで穴をあけてその大きさに削ればよくない?」
「待て待て、そもそもドリルの刃がまだないって……」
「あぁ! そうだった!」
「もう1つ気になる事があるでござるが、溶接ってこの世界でできるでござるか?」
「テレビで見た事のある電気溶接って言うのか、あのバチバチってなってたあれはできないかもしれないけど、バーナーみたいなので溶接する方法もあったから、そっちでもいいんじゃないか?」
「要は、くっついて離れなければ問題ないでござるか」
「どっちにしても、ドワーフのお爺ちゃんに協力してもらわないと、どうにもならないんじゃないのかな?」
綾乃の言葉が俺たちの状況を的確に表していた。スキルによる補助があって多少の知識があるのだが、それをきちんと応用して使う事ができないし、経験も無いので手詰まりになっているのだ。
「じっちゃんたちはあっちに取り掛かりっきりだから……俺たちは違う事をするか」
しばらく静かな時間が流れて、
「それなら、歯医者の使うような細かい加工ができる研磨機の開発でもするでござる!」
そう言われて、意識を切り替えようとするが、
「あのドリルみたいなのって、どこに動力があるんだ? 持ち手の部分に動力があると思うけど、それなら高性能のモーターみたいなのが付いてるんだろ?」
「それじゃあ、結局モーター作らないとダメじゃない? それにはやっぱり電気が必要でしょ」
「まずは、魔石を使った発電機的な何かを考えるでござるか?」
「魔力をそのまま電気に変える方法か? それとも火力発電みたいにして電力を作る感じか?」
俺がそう言うと、骸骨で表情が分からないというのに、愕然とした表情をしている気がするのが分かる。
「確かにでござる。でも、火力発電のような感じで、電力を作るのは難しいのではないでござるか?」
「直接電気に変える方法でも、火力発電のような方法でも、どっちにしてもまずは魔道具作りから始めないといけないんだけどな」
「でもさ、火力発電の方は魔導具を作ってから、更に発電機を作らないといけないんでしょ? なら、直接電気に変える方がいいんじゃない? それに、魔石を火に変えて、それを電気にかえるとなるとロスが多くなる気がするんだけど」
「あ~確かにそうだな。それに、発電機まで作る事を考えたらめんどうだな」
知識はともかく、設計図やら何やらが手元にあるので作ろうと思えば作れるのだが、俺たちにはその細かい調整のできる経験が無いのだ。それに、スキルでは得る事の出来ない技術だってたくさんあるのだ。
思ったように物事が進められなくてもどかしく思う。今まではダンジョンの機能で何とでもなっていたので、全然気にしていなかったが、実際にその機能の一部を再現しようとしただけで、こんなにも上手くいかないなんてな。
日本でも当たり前に色々な物を享受していたんだなと痛感した。
「じゃぁ、雷魔法の魔導具を作成しようか」
「でもさ、魔導具なんて作った事ないでござる。クリエイトゴーレムでなら色々つくったでござるが」
「私は、いくつか作ったけど、大半はクリエイトゴーレムだからね。それに、クリエイトゴーレムを解析して魔導具を作ってたでしょ? 私、あれ出来ないんだよね。出来た物を模倣するのは問題ないんだけどね」
そうなのか? 綾乃も色々つくってたと思ったけど、一からは出来てなかったんだな。
なんてどうでもいい事を考えながら、話を聞いていた。
「そうなると、シュウが中心になって作る事になるね。目途は立ってるの?」
「五徳のような魔導具や他の魔導具のような、俺が作る前からあった魔導具とクリエイトゴーレムで作った魔核と、相違点を探してから改良したからな」
「え? 何言ってるか意味わからないんだけど、魔核は日本語で書きこんでるけど、元々あった魔導具って、よくわからない模様や形で効果を出してたわよね? それなのに相違点を探したってどういうこと?」
「はぁ? だって、魔核は魔石に魔法で直接書き込むから出来る事であって、文字をそのまま使っても魔導具はできないじゃん? 効果のある模様の抽出して、魔核の中の並び方を真似ると効率が良くなったりするんだよね」
「「……???」」
2人は全く意味が分かっていなかったようで、頭の上にクエッションマークを浮かべて、首をかしげている。
「あれ? 魔核の中を見た事ないのか?」
「あるでござるが、普通に日本語が並んでいただけでござるが、内容はよくわからなかったでござる」
バザールはそこで諦めたのか。俺も最初は何の規則性も無いと思っていたが、いくつも魔核の中を覗いてみると、ある程度法則がある事に気付いてそれを真似ているのだ。
ちなみに魔核の中に書き込まれている日本語は、文章ではなくクイズみたいに、文字をランダムで並べているような感じである。だけど、その中にもある程度、割合にすると10パーセント程の共通点があり、それを繋げ合わせると、魔導具の模様と似ているのである。
なんでこんな複雑なのかは分からないけど、効果があるのだから深くは考えない事にしている。これがゴーレムとかの行動を司る魔核の場合は、俺もよくわかっていないので、分かっているものだけ利用している形なのだ。
簡単に俺が発見した魔核の法則を2人に話してみると、五徳の魔導具とクリエイトゴーレムで作った五徳の魔核を見比べ始めた。
2人共何やら興奮して色々な魔導具を調べ始めている。と言っても、魔核を元に作った魔導具なので、その法則は見つけやすいから、騒いでいるのだろう。
この世界にクリエイトゴーレムを使っていない雷魔法の魔導具が無いので、どうやって作っていいのか分からないのだ。今までの法則を当てはめて、自分たちで模様を探し出さないといけないのだ。先が思いやられる。
そんな事を考えていると、この工房を管理しているブラウニーが焦った様子で工房に駆け込んできた。
「ご主人様! ミリー様が産気づいたようです! 家へお戻りください!」
一瞬何言っているのか分からなかったが、綾乃に頭を叩かれて正気に戻り産気づいたミリーの元へ急いだ。
「やっぱり、俺たちの力だけじゃ、動力の部分はどうにもならないな。クリエイトゴーレムを使えば、こんなの簡単なんだけどな」
「それだと本末転倒でござる!」
クリエイトゴーレムを使わない物作りをしているのだから、使ったら確かに意味がないよな。それでも、便利にするために色々やらかしているけどな!
「ピストンの部分には、ドリルで穴をあけてその大きさに削ればよくない?」
「待て待て、そもそもドリルの刃がまだないって……」
「あぁ! そうだった!」
「もう1つ気になる事があるでござるが、溶接ってこの世界でできるでござるか?」
「テレビで見た事のある電気溶接って言うのか、あのバチバチってなってたあれはできないかもしれないけど、バーナーみたいなので溶接する方法もあったから、そっちでもいいんじゃないか?」
「要は、くっついて離れなければ問題ないでござるか」
「どっちにしても、ドワーフのお爺ちゃんに協力してもらわないと、どうにもならないんじゃないのかな?」
綾乃の言葉が俺たちの状況を的確に表していた。スキルによる補助があって多少の知識があるのだが、それをきちんと応用して使う事ができないし、経験も無いので手詰まりになっているのだ。
「じっちゃんたちはあっちに取り掛かりっきりだから……俺たちは違う事をするか」
しばらく静かな時間が流れて、
「それなら、歯医者の使うような細かい加工ができる研磨機の開発でもするでござる!」
そう言われて、意識を切り替えようとするが、
「あのドリルみたいなのって、どこに動力があるんだ? 持ち手の部分に動力があると思うけど、それなら高性能のモーターみたいなのが付いてるんだろ?」
「それじゃあ、結局モーター作らないとダメじゃない? それにはやっぱり電気が必要でしょ」
「まずは、魔石を使った発電機的な何かを考えるでござるか?」
「魔力をそのまま電気に変える方法か? それとも火力発電みたいにして電力を作る感じか?」
俺がそう言うと、骸骨で表情が分からないというのに、愕然とした表情をしている気がするのが分かる。
「確かにでござる。でも、火力発電のような感じで、電力を作るのは難しいのではないでござるか?」
「直接電気に変える方法でも、火力発電のような方法でも、どっちにしてもまずは魔道具作りから始めないといけないんだけどな」
「でもさ、火力発電の方は魔導具を作ってから、更に発電機を作らないといけないんでしょ? なら、直接電気に変える方がいいんじゃない? それに、魔石を火に変えて、それを電気にかえるとなるとロスが多くなる気がするんだけど」
「あ~確かにそうだな。それに、発電機まで作る事を考えたらめんどうだな」
知識はともかく、設計図やら何やらが手元にあるので作ろうと思えば作れるのだが、俺たちにはその細かい調整のできる経験が無いのだ。それに、スキルでは得る事の出来ない技術だってたくさんあるのだ。
思ったように物事が進められなくてもどかしく思う。今まではダンジョンの機能で何とでもなっていたので、全然気にしていなかったが、実際にその機能の一部を再現しようとしただけで、こんなにも上手くいかないなんてな。
日本でも当たり前に色々な物を享受していたんだなと痛感した。
「じゃぁ、雷魔法の魔導具を作成しようか」
「でもさ、魔導具なんて作った事ないでござる。クリエイトゴーレムでなら色々つくったでござるが」
「私は、いくつか作ったけど、大半はクリエイトゴーレムだからね。それに、クリエイトゴーレムを解析して魔導具を作ってたでしょ? 私、あれ出来ないんだよね。出来た物を模倣するのは問題ないんだけどね」
そうなのか? 綾乃も色々つくってたと思ったけど、一からは出来てなかったんだな。
なんてどうでもいい事を考えながら、話を聞いていた。
「そうなると、シュウが中心になって作る事になるね。目途は立ってるの?」
「五徳のような魔導具や他の魔導具のような、俺が作る前からあった魔導具とクリエイトゴーレムで作った魔核と、相違点を探してから改良したからな」
「え? 何言ってるか意味わからないんだけど、魔核は日本語で書きこんでるけど、元々あった魔導具って、よくわからない模様や形で効果を出してたわよね? それなのに相違点を探したってどういうこと?」
「はぁ? だって、魔核は魔石に魔法で直接書き込むから出来る事であって、文字をそのまま使っても魔導具はできないじゃん? 効果のある模様の抽出して、魔核の中の並び方を真似ると効率が良くなったりするんだよね」
「「……???」」
2人は全く意味が分かっていなかったようで、頭の上にクエッションマークを浮かべて、首をかしげている。
「あれ? 魔核の中を見た事ないのか?」
「あるでござるが、普通に日本語が並んでいただけでござるが、内容はよくわからなかったでござる」
バザールはそこで諦めたのか。俺も最初は何の規則性も無いと思っていたが、いくつも魔核の中を覗いてみると、ある程度法則がある事に気付いてそれを真似ているのだ。
ちなみに魔核の中に書き込まれている日本語は、文章ではなくクイズみたいに、文字をランダムで並べているような感じである。だけど、その中にもある程度、割合にすると10パーセント程の共通点があり、それを繋げ合わせると、魔導具の模様と似ているのである。
なんでこんな複雑なのかは分からないけど、効果があるのだから深くは考えない事にしている。これがゴーレムとかの行動を司る魔核の場合は、俺もよくわかっていないので、分かっているものだけ利用している形なのだ。
簡単に俺が発見した魔核の法則を2人に話してみると、五徳の魔導具とクリエイトゴーレムで作った五徳の魔核を見比べ始めた。
2人共何やら興奮して色々な魔導具を調べ始めている。と言っても、魔核を元に作った魔導具なので、その法則は見つけやすいから、騒いでいるのだろう。
この世界にクリエイトゴーレムを使っていない雷魔法の魔導具が無いので、どうやって作っていいのか分からないのだ。今までの法則を当てはめて、自分たちで模様を探し出さないといけないのだ。先が思いやられる。
そんな事を考えていると、この工房を管理しているブラウニーが焦った様子で工房に駆け込んできた。
「ご主人様! ミリー様が産気づいたようです! 家へお戻りください!」
一瞬何言っているのか分からなかったが、綾乃に頭を叩かれて正気に戻り産気づいたミリーの元へ急いだ。
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