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第1109話 逞しいディストピアの子どもたち
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命からがらグリエルの執務室を抜け出した俺は、そのまま工房へ行くのではなく久々に畑エリアに来ている。何となく農業をしたい気分だったので、本日の収穫のお手伝いをする事にしたのだ。
ディストピアの畑は、成長速度を考えると異常に広いと言えるだろう。通常の何倍もの速度で成長するのに、味は変わらず。むしろ普通より美味い。そのせいで、毎日収穫と種や苗を植えている。まぁ休ませている畑もあるので、フル稼働では無いのだが。
果樹園に至っては、年に数回も収穫をしなければならないので、常に何かしらの実がなっているのだ。
1年中何かが収穫できる状態って本当にすげえな。今日は学校が午前中で終わりみたいで、昼食が終わった時間帯になると子どもたちが畑仕事を手伝いに来る、多くないか?
どういうことか聞いたら、農家の子どもだけではなく、その友達も来ているらしい。学校が終わった足で、みんなでこのエリアに移動してきたようだ。
学校からここまではかなりの距離があるが、無料の馬車があるのでそれを使ってここにきているようだ。
子どもに声をかけ、お手伝いするなんて偉いね! って誉めたら、
「何言ってるの? シュウ様が子供でもお仕事を手伝ったら、お給金をくれるじゃん! 学校の方が優先だから毎日は無理だけど、時間のある時はみんなで来てるんだよ!」
おぅふ! まさか俺が子どもにお給金、お駄賃をあげていたなんて……知らなかったよ。よくよく話を聞いてみると、裕福になってきたといっても、お小遣いを貰う習慣が無かったらしくお手伝い……働いた対価で屋台で買い食いしたり、貯めて好きな物を買っているんだってさ。
俺がこの世界に来る前より、この子たちの方がよっぽどしっかりしていた。
そして、子どもにとっては仕事と言う感じではなく、友達とおしゃべりしながらお手伝いするだけでお金がもらえるんだから、半分遊び感覚のようだ。
男の子たちに人気なのは、収穫量競争……どれだけ丁寧にそしてたくさんの野菜を収穫できるか競い合う事らしい。しかも審判が誰かの親ではなく、ドリアードなので公平に判断してくれるため、ミスジャッジはないらしい。
女の子たちは、男の子たちが競争して収穫した野菜を、収穫した人別に分けながら回収してくれるみたいだ。もう、男子は~とか言いながら、女の子特有の会話をしながら回収している。
でも、畑に学校に通っている子どもたちが全員が来ているわけではない。それにしては数が少ないので、他の子たちの事を聞いてみると、
「他の子たちは、今日はね、湖の方でお手伝いしていたり、新しく出来た牧場エリアにお手伝いに行ったりしているよ! 後はね、鍛冶や大工になりたい子たちは、それぞれの師匠の所でお手伝いをしてるんだよ! みんなで畑や湖、牧場のお手伝いは交代交代してるんだよ!」
なるほど、一部のすでに道を決めている子たち以外は、全員でお手伝いをローテーションしているのか。一種の職業体験みたいな物かな?
「そうだ! 休みの日なんかは、6~7人のグループに分かれて、ダンジョンに潜ったりしているんだよ! 学校の体育の時間に剣術や槍術以外にも、魔法とかお姉ちゃんたちが教えてくれるだ! それでね、ダンジョンに潜る時は、シュウ様のペットのスライムを一緒に潜るんだよ!」
ほぅ、ニコから分裂したスライムがそこそこ増えているのは知っていたけど、それにしては家にいる数が少なかったのはそういう理由だったのか。
そのまま話を聞いていて分かったのだが、学校に置物みたいにいたる所にいるらしい。まるで子どもたちのアイドルみたいな感じで、親しまれているような感じだ。
さて、畑だけじゃなくて牧場エリアにも足を運ぶ予定だったので、みんなに挨拶をしてから移動を始めた。
と言っても、休ませている畑や収穫できなかった野菜、商品にも家にも持って帰るには微妙な野菜を、食べに来ている牛や鳥がいるので、そこに向かっている。
牛が新しく来た住人の誘導に従うのは分かるのだが、普通にお手伝いをしている子どもたちの指示も、問題なく聞いているのがすごいな。中には振り回されている子もいるが、レベルが高くなっているみたいだから、基礎能力が高いおかげかな?
それよりも、鶏が大人しく誘導に従っている方に驚いたけどね。テレビとかで見たいたイメージでは、列になって移動したりするイメージでは無かったので、目を丸くしてしまった。
ただ、羊はなかなかいう事を聞かないようで、魔法で牽制していた。はぁ? 待て待て、さっきの話を聞く限り、学校で魔法を教えてもらっているから、子どもたちが使えてもおかしくはないが、魔物との掛け合わせとはいえ、魔物じゃない羊が何でそんなに強いんだ!?
子どもとじゃれ合っているのかは分からないが、結構強いぞ。
見なかった事にしておこう。移住してきたまとめ役の人に話を聞いてみた所、ここの家畜はみんなあつかいやすいようでほとんど苦労が無いとか。
厩舎の掃除も子どもたちが手伝ってくれており、移住してきた子どもも魔法が使えるようになっているため、水に苦労せず色々できて村で働いていた時より楽になっているとか。
堆肥の方も上手くいっているようで、もう少ししたら畑エリアに実験的にまいてみる事になっているらしい。早くないか? とも思ったが、堆肥の場所を見て納得した。土の小精霊と闇の小精霊がいたのでそう言う事なのだろう。
魔法を使えると便利みたいなので、良ければ大人も夜に行われている学校に、参加してみてはどうかお誘いしておく。
俺の知らない所で色々話が進んでるんだな。早めに切り上げた俺は、グリエルの所に足を運ぶ。
他の街では冒険者の勉強がしたいという話が上がっていたのに、ディストピアではそれが無かったのだ。子どもたちの話を聞いて、何となくグリエルに聞いてみたかったのだ。
「あ~、ディストピアでは学校と冒険者ギルドが同じ建物の中にありますよね? で体育の時間で体を動かす授業の時に、地下にある訓練場を使うのですが、子どもたちが冒険者の訓練している姿を見てやってみたい! という所から取り入れられた授業なんです」
との事だった。なるほどな、確かに見ればやりたくなる子も多いよな。他の街では実行されていない理由もなんとなく分かった。
そして、一番気になる子供達のお手伝いについて聞いてみると、以前に俺に相談したと事があったようで、グリエルに任せると言っていたらしい。しかもその時にお小遣いとして、お金を渡す事も相談したとか……覚えてないよ!
しかも朝固まっていた秘書ちゃんも呼ばれて、その話をしていたと証言してくれた。すんません。全く覚えていませんでした。
ディストピアの畑は、成長速度を考えると異常に広いと言えるだろう。通常の何倍もの速度で成長するのに、味は変わらず。むしろ普通より美味い。そのせいで、毎日収穫と種や苗を植えている。まぁ休ませている畑もあるので、フル稼働では無いのだが。
果樹園に至っては、年に数回も収穫をしなければならないので、常に何かしらの実がなっているのだ。
1年中何かが収穫できる状態って本当にすげえな。今日は学校が午前中で終わりみたいで、昼食が終わった時間帯になると子どもたちが畑仕事を手伝いに来る、多くないか?
どういうことか聞いたら、農家の子どもだけではなく、その友達も来ているらしい。学校が終わった足で、みんなでこのエリアに移動してきたようだ。
学校からここまではかなりの距離があるが、無料の馬車があるのでそれを使ってここにきているようだ。
子どもに声をかけ、お手伝いするなんて偉いね! って誉めたら、
「何言ってるの? シュウ様が子供でもお仕事を手伝ったら、お給金をくれるじゃん! 学校の方が優先だから毎日は無理だけど、時間のある時はみんなで来てるんだよ!」
おぅふ! まさか俺が子どもにお給金、お駄賃をあげていたなんて……知らなかったよ。よくよく話を聞いてみると、裕福になってきたといっても、お小遣いを貰う習慣が無かったらしくお手伝い……働いた対価で屋台で買い食いしたり、貯めて好きな物を買っているんだってさ。
俺がこの世界に来る前より、この子たちの方がよっぽどしっかりしていた。
そして、子どもにとっては仕事と言う感じではなく、友達とおしゃべりしながらお手伝いするだけでお金がもらえるんだから、半分遊び感覚のようだ。
男の子たちに人気なのは、収穫量競争……どれだけ丁寧にそしてたくさんの野菜を収穫できるか競い合う事らしい。しかも審判が誰かの親ではなく、ドリアードなので公平に判断してくれるため、ミスジャッジはないらしい。
女の子たちは、男の子たちが競争して収穫した野菜を、収穫した人別に分けながら回収してくれるみたいだ。もう、男子は~とか言いながら、女の子特有の会話をしながら回収している。
でも、畑に学校に通っている子どもたちが全員が来ているわけではない。それにしては数が少ないので、他の子たちの事を聞いてみると、
「他の子たちは、今日はね、湖の方でお手伝いしていたり、新しく出来た牧場エリアにお手伝いに行ったりしているよ! 後はね、鍛冶や大工になりたい子たちは、それぞれの師匠の所でお手伝いをしてるんだよ! みんなで畑や湖、牧場のお手伝いは交代交代してるんだよ!」
なるほど、一部のすでに道を決めている子たち以外は、全員でお手伝いをローテーションしているのか。一種の職業体験みたいな物かな?
「そうだ! 休みの日なんかは、6~7人のグループに分かれて、ダンジョンに潜ったりしているんだよ! 学校の体育の時間に剣術や槍術以外にも、魔法とかお姉ちゃんたちが教えてくれるだ! それでね、ダンジョンに潜る時は、シュウ様のペットのスライムを一緒に潜るんだよ!」
ほぅ、ニコから分裂したスライムがそこそこ増えているのは知っていたけど、それにしては家にいる数が少なかったのはそういう理由だったのか。
そのまま話を聞いていて分かったのだが、学校に置物みたいにいたる所にいるらしい。まるで子どもたちのアイドルみたいな感じで、親しまれているような感じだ。
さて、畑だけじゃなくて牧場エリアにも足を運ぶ予定だったので、みんなに挨拶をしてから移動を始めた。
と言っても、休ませている畑や収穫できなかった野菜、商品にも家にも持って帰るには微妙な野菜を、食べに来ている牛や鳥がいるので、そこに向かっている。
牛が新しく来た住人の誘導に従うのは分かるのだが、普通にお手伝いをしている子どもたちの指示も、問題なく聞いているのがすごいな。中には振り回されている子もいるが、レベルが高くなっているみたいだから、基礎能力が高いおかげかな?
それよりも、鶏が大人しく誘導に従っている方に驚いたけどね。テレビとかで見たいたイメージでは、列になって移動したりするイメージでは無かったので、目を丸くしてしまった。
ただ、羊はなかなかいう事を聞かないようで、魔法で牽制していた。はぁ? 待て待て、さっきの話を聞く限り、学校で魔法を教えてもらっているから、子どもたちが使えてもおかしくはないが、魔物との掛け合わせとはいえ、魔物じゃない羊が何でそんなに強いんだ!?
子どもとじゃれ合っているのかは分からないが、結構強いぞ。
見なかった事にしておこう。移住してきたまとめ役の人に話を聞いてみた所、ここの家畜はみんなあつかいやすいようでほとんど苦労が無いとか。
厩舎の掃除も子どもたちが手伝ってくれており、移住してきた子どもも魔法が使えるようになっているため、水に苦労せず色々できて村で働いていた時より楽になっているとか。
堆肥の方も上手くいっているようで、もう少ししたら畑エリアに実験的にまいてみる事になっているらしい。早くないか? とも思ったが、堆肥の場所を見て納得した。土の小精霊と闇の小精霊がいたのでそう言う事なのだろう。
魔法を使えると便利みたいなので、良ければ大人も夜に行われている学校に、参加してみてはどうかお誘いしておく。
俺の知らない所で色々話が進んでるんだな。早めに切り上げた俺は、グリエルの所に足を運ぶ。
他の街では冒険者の勉強がしたいという話が上がっていたのに、ディストピアではそれが無かったのだ。子どもたちの話を聞いて、何となくグリエルに聞いてみたかったのだ。
「あ~、ディストピアでは学校と冒険者ギルドが同じ建物の中にありますよね? で体育の時間で体を動かす授業の時に、地下にある訓練場を使うのですが、子どもたちが冒険者の訓練している姿を見てやってみたい! という所から取り入れられた授業なんです」
との事だった。なるほどな、確かに見ればやりたくなる子も多いよな。他の街では実行されていない理由もなんとなく分かった。
そして、一番気になる子供達のお手伝いについて聞いてみると、以前に俺に相談したと事があったようで、グリエルに任せると言っていたらしい。しかもその時にお小遣いとして、お金を渡す事も相談したとか……覚えてないよ!
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