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第1114話 面倒事がやって来た
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冒険者ギルドで手に入れた不思議素材を手に入れた俺は、さっそく加工を開始する。綾乃やバザールと話し合いながらの作成である。
その際の話の流れを簡単に説明すると、
「作ろうと思ったはいいけど、どういった形がいいのかな?」
「そうでござるな。耳の先まで洗う事を考えるとでござると……耳の穴を覆うタイプでござるか?」
「穴を覆うってどういう事よ? 耳栓みたいな感じ?」
「獣人用の耳栓か? でも耳栓だと、ミーシャが音が聞こえなくて、泣いちゃうかもしれないんだよな」
「あ~そっか、もともと獣人のために作ってるんじゃなくて、ミーシャちゃんのために作ってたんだったわね」
「そうでござった。そもそも、赤ちゃんでなければ洗うのに苦労しないのでござった」
「そうなんだよね。頭を前に倒した状態で洗えば、何の問題も無いからね。基本的に、獣人の耳って正面を向いているからそれで問題ないんだよね。そういえば耳の特徴のせいか、正面の小さな声が聞こえるんだよね。後ろの声には若干弱いけど」
「へ~そうなんだ」
こんな感じの会話をしながら作成をした。
最終的な形は耳栓のような感じだが、実態はかなり違った。言うなら、小さなクッションみたいな感じだろうか? 不思議繊維を布に加工した物を耳の穴に入るような形で袋状に加工して、その中に綿のように加工した不思議繊維をしこたま詰め込んだような物だ。
これをいくつか作って、今夜にでも妻たちに協力してもらおうと家に持ち帰った。
「これがミーシャに作ったシャワー用の耳栓?」
不思議な顔をしてミリーが作ってきた物をながめる。
「ミーシャちゃんが、スミレとブルムちゃんに比べて、髪の毛をあらうのが大変だなとは思ってたけど、そんな物を作ってたのね」
「前に初めてお風呂に入れた時に、髪の毛を洗うのに苦労したからね。お風呂に入り慣れてる俺ですら大変だと思うのに、お風呂の習慣がない獣人の人だとさらに大変だと思ってね。俺たちだと、耳の中に水が入りすぎると、中耳炎になったりするっていうからさ」
「今日のお風呂の時に試してみよっか。他の娘たちにも手伝ってもらえるように、いくつか作ったんでしょ?」
「そういう事。後で使い心地を教えてよ」
そうやって妻たちに試してもらった。その結果は、
上を向いて洗っても耳には水が入ってこなかったけど、水を吸収すると全く音が聞こえなくなったわ。と言う事だった。
そりゃそうか、水をしっかり保持するって事は、水の中に入っているような物だもんな。音が聞こえなくなっても不思議じゃないよな。水を吸っていない時はきちんと聞こえるので、改良をすればつかえるかな?
水を最大限に吸った後は、全部はじくような形で外に流れるので便利なのだが、水の分重くなるしちょっと使いにくいとも言っていた。
しかもお風呂に入っている最中だというのに、耳栓の綿を普通の綿に詰め替えて使ってみた所、耳の中に水が入ってきてしまったそうだ。思い付きで入れた不思議繊維の綿は、綿できちんと活躍していたようだ。
とれる方法は、簡単に考えれば2つかな?
1つ目は、耳栓の表になる部分に水はじく素材を使うこと。
2つ目は、耳栓を2重構造にして、表側にはじく素材の層を作る事だろう。
結果だが、2つ目の案が成功だった。もう少し時間がかかるかと思ったが、これで何の問題も無かったのだ。
1つ目の方は、全部不思議素材で作った時と大して変わりが無く、表面ではじくのは良いが隙間からすぐに吸収してしまったようだ。2つ目の方は水をはじいて進入を防いで、それでも入ってくる水を不思議ぞ材の綿が吸収する形になった。
後は、ミーシャの耳の形に合わせて作って、それを使ってミーシャの洗髪をする。俺は娘たちのお風呂を手伝えて満足だ! まぁ作っている間にミーシャは成長を続けていて、あおむけの状態でなくても洗髪ができるようになっている。
と言っても首を前に倒すのではなく、シャワーキャップをつけて目に水が入らないようにして、正面を向いて洗えるようになったくらいだけどね。
娘の成長が早いな! スミレとブルムは一回り小さいけど、それでも成長を感じるようになっている。
便利道具を考えながらのんびり過ごしていたある日、
『あんた。そろそろ何か行動を起こしてくれない?』
チビ神様から珍託があった。
『ちょっと! 珍託って何よ! 女神様の私から何だから、神託のほうが正しいでしょうが!』
おぉ! 心を読むからか、俺の言いたい事をしっかりと理解してくれた。無駄に高性能だな。
『そしてさりげなく、チビ神様ってディスってるんじゃないわよ!』
それは、いつもの事だから諦めてくれ。そして俺は娘たちの世話で忙しいんだよ!
『忙しいっていうわりには、毎日好きな事をしてゲームをして、気が向いた時に娘たちにかまってもらっているんじゃない! どう見ても暇じゃない!』
気が向いた時じゃない! なかなか許可が出ない事もあるから、許可が出た時は出来る限り世話をしているのだ! だからとっても忙しい! 邪魔をするな。
『すがすがしいまでに開き直ってる気がするわねっと、あなたのペースに飲み込まれるところだったわ! 今回は別に神のダンジョンに、行けとか言ってるわけじゃないのよ! 他の神たちがじれてきたから、そろそろダンジョンバトルでいいからやってくれないかな?』
ってかさお前らって、何千年も俺のような存在を巻き込んで遊んできたんだろ? 状況が動かない時期だってあったはずなのに、俺が来てからは結構せわしなくないか?
『それは、あなたのせいよ。ここ最近、色々巻き起こしてくれているから、神たちがノリノリなのよ』
迷惑な。
『基本的に日常生活は、面白みがないのに色々と巻き起こしてくれるし、ダンジョンバトルも今の所不敗だからね。無駄に期待が高いのよ!』
何か……お前、嬉しそうだな。
『当たり前じゃない! 私があなたを召喚したんだからね。エッヘン!』
今は良いけど、召喚された時はマジでどうしようかと思ったわ。本当に勘弁してもらいたいと思ったもんだ。
『でも、今では召喚されてよかったでしょ?』
そうだな。可愛い妻たちも沢山いるし、娘も生まれたし否定はできねえな。それに、不労収入で地球の物が、召喚できるんだから悪くはないな。まぁ、お前がこうやって話しかけてくるって事は、どうせ話が進んでるんだろ? 今回のダンジョンバトルの条件はあったりするのか?
『ふふんっ! あなた分かっているわね。今回は条件付けてもいいし無制限でもかまわないそうよ。でも内情を知っている私から言えば、無制限はつまらないかな。だって、あなたの負けは絶対ないからね。楽しくないでしょ?』
そう言われると、選択し辛いじゃねえか! と言うか、半強制的って事は今回も別に報酬あるよな?
『もちろんよ。今回は何と! 神具を1つ解放しちゃいます! って言っても、グレイプニルだけどね』
それって、地球の神話にかけたつもりか? 前に召喚したフェンリルに付ける足枷か?
『そうよ、あれは人気がないから前に貸し出したけど、それでも人気がないから今回の報酬に出来たのよ! あんたならあれがいいと思ってね! そういえばあんたのフェンリルって何してるの?』
あいつなら今……ダンジョンで修行中だと思うぞ。かなり頑張ってレベルあげているみたいだな。俺たちと一緒に行動したいみたいだから頑張ってるとかダマが言ってたな。
『へ~そうなんだ』
とりあえず、ダンジョンバトルの制限の方の内容ってどんなものなんだ?
その際の話の流れを簡単に説明すると、
「作ろうと思ったはいいけど、どういった形がいいのかな?」
「そうでござるな。耳の先まで洗う事を考えるとでござると……耳の穴を覆うタイプでござるか?」
「穴を覆うってどういう事よ? 耳栓みたいな感じ?」
「獣人用の耳栓か? でも耳栓だと、ミーシャが音が聞こえなくて、泣いちゃうかもしれないんだよな」
「あ~そっか、もともと獣人のために作ってるんじゃなくて、ミーシャちゃんのために作ってたんだったわね」
「そうでござった。そもそも、赤ちゃんでなければ洗うのに苦労しないのでござった」
「そうなんだよね。頭を前に倒した状態で洗えば、何の問題も無いからね。基本的に、獣人の耳って正面を向いているからそれで問題ないんだよね。そういえば耳の特徴のせいか、正面の小さな声が聞こえるんだよね。後ろの声には若干弱いけど」
「へ~そうなんだ」
こんな感じの会話をしながら作成をした。
最終的な形は耳栓のような感じだが、実態はかなり違った。言うなら、小さなクッションみたいな感じだろうか? 不思議繊維を布に加工した物を耳の穴に入るような形で袋状に加工して、その中に綿のように加工した不思議繊維をしこたま詰め込んだような物だ。
これをいくつか作って、今夜にでも妻たちに協力してもらおうと家に持ち帰った。
「これがミーシャに作ったシャワー用の耳栓?」
不思議な顔をしてミリーが作ってきた物をながめる。
「ミーシャちゃんが、スミレとブルムちゃんに比べて、髪の毛をあらうのが大変だなとは思ってたけど、そんな物を作ってたのね」
「前に初めてお風呂に入れた時に、髪の毛を洗うのに苦労したからね。お風呂に入り慣れてる俺ですら大変だと思うのに、お風呂の習慣がない獣人の人だとさらに大変だと思ってね。俺たちだと、耳の中に水が入りすぎると、中耳炎になったりするっていうからさ」
「今日のお風呂の時に試してみよっか。他の娘たちにも手伝ってもらえるように、いくつか作ったんでしょ?」
「そういう事。後で使い心地を教えてよ」
そうやって妻たちに試してもらった。その結果は、
上を向いて洗っても耳には水が入ってこなかったけど、水を吸収すると全く音が聞こえなくなったわ。と言う事だった。
そりゃそうか、水をしっかり保持するって事は、水の中に入っているような物だもんな。音が聞こえなくなっても不思議じゃないよな。水を吸っていない時はきちんと聞こえるので、改良をすればつかえるかな?
水を最大限に吸った後は、全部はじくような形で外に流れるので便利なのだが、水の分重くなるしちょっと使いにくいとも言っていた。
しかもお風呂に入っている最中だというのに、耳栓の綿を普通の綿に詰め替えて使ってみた所、耳の中に水が入ってきてしまったそうだ。思い付きで入れた不思議繊維の綿は、綿できちんと活躍していたようだ。
とれる方法は、簡単に考えれば2つかな?
1つ目は、耳栓の表になる部分に水はじく素材を使うこと。
2つ目は、耳栓を2重構造にして、表側にはじく素材の層を作る事だろう。
結果だが、2つ目の案が成功だった。もう少し時間がかかるかと思ったが、これで何の問題も無かったのだ。
1つ目の方は、全部不思議素材で作った時と大して変わりが無く、表面ではじくのは良いが隙間からすぐに吸収してしまったようだ。2つ目の方は水をはじいて進入を防いで、それでも入ってくる水を不思議ぞ材の綿が吸収する形になった。
後は、ミーシャの耳の形に合わせて作って、それを使ってミーシャの洗髪をする。俺は娘たちのお風呂を手伝えて満足だ! まぁ作っている間にミーシャは成長を続けていて、あおむけの状態でなくても洗髪ができるようになっている。
と言っても首を前に倒すのではなく、シャワーキャップをつけて目に水が入らないようにして、正面を向いて洗えるようになったくらいだけどね。
娘の成長が早いな! スミレとブルムは一回り小さいけど、それでも成長を感じるようになっている。
便利道具を考えながらのんびり過ごしていたある日、
『あんた。そろそろ何か行動を起こしてくれない?』
チビ神様から珍託があった。
『ちょっと! 珍託って何よ! 女神様の私から何だから、神託のほうが正しいでしょうが!』
おぉ! 心を読むからか、俺の言いたい事をしっかりと理解してくれた。無駄に高性能だな。
『そしてさりげなく、チビ神様ってディスってるんじゃないわよ!』
それは、いつもの事だから諦めてくれ。そして俺は娘たちの世話で忙しいんだよ!
『忙しいっていうわりには、毎日好きな事をしてゲームをして、気が向いた時に娘たちにかまってもらっているんじゃない! どう見ても暇じゃない!』
気が向いた時じゃない! なかなか許可が出ない事もあるから、許可が出た時は出来る限り世話をしているのだ! だからとっても忙しい! 邪魔をするな。
『すがすがしいまでに開き直ってる気がするわねっと、あなたのペースに飲み込まれるところだったわ! 今回は別に神のダンジョンに、行けとか言ってるわけじゃないのよ! 他の神たちがじれてきたから、そろそろダンジョンバトルでいいからやってくれないかな?』
ってかさお前らって、何千年も俺のような存在を巻き込んで遊んできたんだろ? 状況が動かない時期だってあったはずなのに、俺が来てからは結構せわしなくないか?
『それは、あなたのせいよ。ここ最近、色々巻き起こしてくれているから、神たちがノリノリなのよ』
迷惑な。
『基本的に日常生活は、面白みがないのに色々と巻き起こしてくれるし、ダンジョンバトルも今の所不敗だからね。無駄に期待が高いのよ!』
何か……お前、嬉しそうだな。
『当たり前じゃない! 私があなたを召喚したんだからね。エッヘン!』
今は良いけど、召喚された時はマジでどうしようかと思ったわ。本当に勘弁してもらいたいと思ったもんだ。
『でも、今では召喚されてよかったでしょ?』
そうだな。可愛い妻たちも沢山いるし、娘も生まれたし否定はできねえな。それに、不労収入で地球の物が、召喚できるんだから悪くはないな。まぁ、お前がこうやって話しかけてくるって事は、どうせ話が進んでるんだろ? 今回のダンジョンバトルの条件はあったりするのか?
『ふふんっ! あなた分かっているわね。今回は条件付けてもいいし無制限でもかまわないそうよ。でも内情を知っている私から言えば、無制限はつまらないかな。だって、あなたの負けは絶対ないからね。楽しくないでしょ?』
そう言われると、選択し辛いじゃねえか! と言うか、半強制的って事は今回も別に報酬あるよな?
『もちろんよ。今回は何と! 神具を1つ解放しちゃいます! って言っても、グレイプニルだけどね』
それって、地球の神話にかけたつもりか? 前に召喚したフェンリルに付ける足枷か?
『そうよ、あれは人気がないから前に貸し出したけど、それでも人気がないから今回の報酬に出来たのよ! あんたならあれがいいと思ってね! そういえばあんたのフェンリルって何してるの?』
あいつなら今……ダンジョンで修行中だと思うぞ。かなり頑張ってレベルあげているみたいだな。俺たちと一緒に行動したいみたいだから頑張ってるとかダマが言ってたな。
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