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第1256話 愚か者たち現る
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聖国の奴らがやっていた事を知って、気分が悪くなった次の日、俺たちの気分は少しは落ち着いたかな?
心がささくれている中、娘たちはいつものように可愛かった。その姿に癒されながら朝食を食べる。
両手にフォークをもって振り回さない! 後ろにいるスカーレットが……あ~あ、怒られた。賢いと思う事が度々あるのだが、こういう姿を何度も見ると、大丈夫なのだろうか? と思ってしまうな。
しょんぼりした姿も可愛いけど、落ち込んでいる姿なので、良くないよね。
食事が終わってもまだしょんぼりしていたので、ダマとニコを連れて娘たちの下へ。
俺が呼びに来たのを見て、めっちゃ笑顔になってくれた。くちゃい! って言われた時には死ぬかと思ったけど、あの時が嘘のように感じられる。あの日から体臭には気を付けるようになったしな。でも、歳から考えて加齢臭は無いはずだけど、娘たちと遊ぶ時は妻やダマに確認してもらっている。
笑顔になってくれてはいるがまだ機嫌が悪いようなので、ブルムとミーシャをダマの背中にスミレをニコの上に座らせてやる。そのまま庭に出て、いつもの特等席である木陰に移動して、機嫌が良くなるまで一緒に遊んだ。
理解しているわけはないだろうが、最後に食べ物は振り回しちゃだめだぞ! といっておく。
娘たちが機嫌を直したのは1時間後、ケットシーが呼びに来たので一緒に来たブラウニーに娘を任せ、俺はそのまま庁舎へ向かう事にした。
「シュウ様? どうなされたのですか?」
グリエルの執務室に入って聞いた一声。
「昨日の内に送られてきた奴らに与える罰を決めたから、その報告に来たんだよ」
グリエルは驚いていた。まさかこんなに早く決めて来るとは思っていなかったのだろう。メモをするのか紙を取り出して、話を聞く体勢になっていた。
簡単な昨日の話の流れを説明し、与える罰について話した。妻たちと決めたのは罰についてだけで、個々人に対してどれを適用するかまでは決めていなかったのだ。
騎士団長・商会長・文官の中でも大司教みたいにキチガイ的な事をしている奴もいたし、その逆もあったのでそれはこれからグリエルとガリアを含めて決めようと思っていたのだ。
手伝ってくれるレイリーまで参加する事になり、サクサクと話が進んでいった。
次の日、罪人は罪の重さ、俺が決めた基準に合わせて分けられている。簡単に説明すると下から、
・ホモークの下に連れていかれる者
・ホモゴブリンの下に連れていかれる者
・ある魔物の下に連れていかれる者
の3つに分かれている。
3つ目の『ある魔物の下に連れていかれる者』のある魔物とは、俺達が戦争している時に新たに生まれた魔物だ。それを聞いた時に、一番上に来るのか? と思ったのだが、その性質を聞いたら、このランク付けも頷けるという物だ。
ホモークの場所では、BLの薄い本のような事をさせられ、途中でホモークが追加される……掘って掘られての世界だ。
ある魔物の場所では、基本的にその魔物が罪人の有り余った性力を搾り取るために、罪人は寝台に拘束され薬漬けにされる予定なのだとか。
最後のホモゴブリンの場所では、一物を切り落とされそれを食べさせられ治療されまた切り落とされる。本当に懺悔が終わった後が本番、殺した数で判明している10倍は火の中に飛び込ませるのだとか。
ただ1人だけ、大司教でも最も悪逆非道の行いをしていた奴だけは、特別プログラムが組まれる事になっている。こいつだけは、寿命以外で死ぬ事は許されない。そして寿命で死ぬまで苦しませ続ける事が決まっている。
拷問の練習台、見た目は悪くないのでホモークやホモゴブリン、ある魔物の相手もさせ火の中にも飛び込ませるし、切り落として食べさせ懺悔もさせる。フルコースを寿命まで行わせる形だ。
ミューズに作った牢屋に入れていた聖国のクズ共が護送馬車に分けて入れられている。ギャーギャー騒いでいるが、こいつらがした事は知れ渡っているので、ミューズの市民はいい気味だと言わんばかりの冷たい視線が送られている。
だけど、ある一角に不審な奴らが集まっている事をマップ先生で発見している。それの対処のための人員は、レイリーが率いているディストピアの精鋭達だ。
この不審な奴らは、ここに連れてこられた犯罪者共を慕っている狂信者共である。ミューズに入るのを止める事もできたのだが、教皇からこういう奴らが現れると初めに話を聞いていたので、一網打尽にするために放置していた。
他にも、レイリーと精鋭の実力を思い知らしめるための駒としたのだ。
相手は多分、200人規模で街に潜入できた事から警戒が薄くなっているようなので、情報も入手し放題だったとレイリーが苦笑していた。
それなりのレベルの聖国の騎士が奴隷として手に入るので、グリエルが使い道をどうしようか悩んでいる位だ。レベルの高い戦闘できる人材は、クズでも奴隷にしてしまえば有効活用できるため、特に王国に高値で売れば恩を売れるのだとか。
俺が思っているより、グリエルは他国ともしっかりと外交をしている様だった。それにしても、奴隷が外交カードになるとはな。俺の街では、高レベルでも奴隷になる犯罪者は戦力としていらん。どうしても戦力が必要ならDPで出してもいいし、人造ゴーレムを作ってもいいからな。
護送馬車が出発した。周囲にはレイリーと選ばれた精鋭50人が警戒をしながら進んでいる。
レイリーは大体の襲撃場所を伝えているが、部下の精鋭は襲撃があるとしか伝えられていない。一種の訓練の扱いになっている。もしもの時のために屋根の上には、暗部の鬼人も50人程控えているので犯罪者が奪取っされる事は無いはずだ。
先頭の護送馬車が襲撃予測地点まで20メートルを切った。
動きがあるかと思ったが全く動きが無かった。先頭の護送馬車が予測地点を過ぎた……けど、特に動きがない、何故だ?
10台ある内の5台が通り過ぎた時に動きがあった。その時に気付いた。攻めやすく守りにくい場所は列の中心なのでは? と。
だけどすぐに、真ん中だと後ろからも前からも援護しやすいんじゃないか? とも思った。
心がささくれている中、娘たちはいつものように可愛かった。その姿に癒されながら朝食を食べる。
両手にフォークをもって振り回さない! 後ろにいるスカーレットが……あ~あ、怒られた。賢いと思う事が度々あるのだが、こういう姿を何度も見ると、大丈夫なのだろうか? と思ってしまうな。
しょんぼりした姿も可愛いけど、落ち込んでいる姿なので、良くないよね。
食事が終わってもまだしょんぼりしていたので、ダマとニコを連れて娘たちの下へ。
俺が呼びに来たのを見て、めっちゃ笑顔になってくれた。くちゃい! って言われた時には死ぬかと思ったけど、あの時が嘘のように感じられる。あの日から体臭には気を付けるようになったしな。でも、歳から考えて加齢臭は無いはずだけど、娘たちと遊ぶ時は妻やダマに確認してもらっている。
笑顔になってくれてはいるがまだ機嫌が悪いようなので、ブルムとミーシャをダマの背中にスミレをニコの上に座らせてやる。そのまま庭に出て、いつもの特等席である木陰に移動して、機嫌が良くなるまで一緒に遊んだ。
理解しているわけはないだろうが、最後に食べ物は振り回しちゃだめだぞ! といっておく。
娘たちが機嫌を直したのは1時間後、ケットシーが呼びに来たので一緒に来たブラウニーに娘を任せ、俺はそのまま庁舎へ向かう事にした。
「シュウ様? どうなされたのですか?」
グリエルの執務室に入って聞いた一声。
「昨日の内に送られてきた奴らに与える罰を決めたから、その報告に来たんだよ」
グリエルは驚いていた。まさかこんなに早く決めて来るとは思っていなかったのだろう。メモをするのか紙を取り出して、話を聞く体勢になっていた。
簡単な昨日の話の流れを説明し、与える罰について話した。妻たちと決めたのは罰についてだけで、個々人に対してどれを適用するかまでは決めていなかったのだ。
騎士団長・商会長・文官の中でも大司教みたいにキチガイ的な事をしている奴もいたし、その逆もあったのでそれはこれからグリエルとガリアを含めて決めようと思っていたのだ。
手伝ってくれるレイリーまで参加する事になり、サクサクと話が進んでいった。
次の日、罪人は罪の重さ、俺が決めた基準に合わせて分けられている。簡単に説明すると下から、
・ホモークの下に連れていかれる者
・ホモゴブリンの下に連れていかれる者
・ある魔物の下に連れていかれる者
の3つに分かれている。
3つ目の『ある魔物の下に連れていかれる者』のある魔物とは、俺達が戦争している時に新たに生まれた魔物だ。それを聞いた時に、一番上に来るのか? と思ったのだが、その性質を聞いたら、このランク付けも頷けるという物だ。
ホモークの場所では、BLの薄い本のような事をさせられ、途中でホモークが追加される……掘って掘られての世界だ。
ある魔物の場所では、基本的にその魔物が罪人の有り余った性力を搾り取るために、罪人は寝台に拘束され薬漬けにされる予定なのだとか。
最後のホモゴブリンの場所では、一物を切り落とされそれを食べさせられ治療されまた切り落とされる。本当に懺悔が終わった後が本番、殺した数で判明している10倍は火の中に飛び込ませるのだとか。
ただ1人だけ、大司教でも最も悪逆非道の行いをしていた奴だけは、特別プログラムが組まれる事になっている。こいつだけは、寿命以外で死ぬ事は許されない。そして寿命で死ぬまで苦しませ続ける事が決まっている。
拷問の練習台、見た目は悪くないのでホモークやホモゴブリン、ある魔物の相手もさせ火の中にも飛び込ませるし、切り落として食べさせ懺悔もさせる。フルコースを寿命まで行わせる形だ。
ミューズに作った牢屋に入れていた聖国のクズ共が護送馬車に分けて入れられている。ギャーギャー騒いでいるが、こいつらがした事は知れ渡っているので、ミューズの市民はいい気味だと言わんばかりの冷たい視線が送られている。
だけど、ある一角に不審な奴らが集まっている事をマップ先生で発見している。それの対処のための人員は、レイリーが率いているディストピアの精鋭達だ。
この不審な奴らは、ここに連れてこられた犯罪者共を慕っている狂信者共である。ミューズに入るのを止める事もできたのだが、教皇からこういう奴らが現れると初めに話を聞いていたので、一網打尽にするために放置していた。
他にも、レイリーと精鋭の実力を思い知らしめるための駒としたのだ。
相手は多分、200人規模で街に潜入できた事から警戒が薄くなっているようなので、情報も入手し放題だったとレイリーが苦笑していた。
それなりのレベルの聖国の騎士が奴隷として手に入るので、グリエルが使い道をどうしようか悩んでいる位だ。レベルの高い戦闘できる人材は、クズでも奴隷にしてしまえば有効活用できるため、特に王国に高値で売れば恩を売れるのだとか。
俺が思っているより、グリエルは他国ともしっかりと外交をしている様だった。それにしても、奴隷が外交カードになるとはな。俺の街では、高レベルでも奴隷になる犯罪者は戦力としていらん。どうしても戦力が必要ならDPで出してもいいし、人造ゴーレムを作ってもいいからな。
護送馬車が出発した。周囲にはレイリーと選ばれた精鋭50人が警戒をしながら進んでいる。
レイリーは大体の襲撃場所を伝えているが、部下の精鋭は襲撃があるとしか伝えられていない。一種の訓練の扱いになっている。もしもの時のために屋根の上には、暗部の鬼人も50人程控えているので犯罪者が奪取っされる事は無いはずだ。
先頭の護送馬車が襲撃予測地点まで20メートルを切った。
動きがあるかと思ったが全く動きが無かった。先頭の護送馬車が予測地点を過ぎた……けど、特に動きがない、何故だ?
10台ある内の5台が通り過ぎた時に動きがあった。その時に気付いた。攻めやすく守りにくい場所は列の中心なのでは? と。
だけどすぐに、真ん中だと後ろからも前からも援護しやすいんじゃないか? とも思った。
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