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第1291話 報告
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時間の狂いなくゴーストタウンに到着した。
受け入れの方は、ゼニスがしっかり準備をしてくれていたおかげで、何の問題も無く全員が訓練所になる建物に収容された。
収容って言うと言葉が悪く感じるが、ただ勉強する施設に入ってもらっただけなのだ。
さて忘れる前に、ドッペルを召喚し強化して、スキルを覚えさせよう。あ、どうせなら獣人タイプのドッペルも作っておこう。
獣人の国に行く時には、人間の体より獣人の方が話が早そうだしな。
シリウスには今しばらくあっちの大陸へ行ってもらおう。俺のドッペルについていって護衛をしてもらおう。護衛がいなかったら、必要があっても絶対に1人では行かせてくれないからな。
準備をしていたらピーチに見つかり、護衛用に年長組のメンバー全員分のドッペルも召喚して強化する事になった。
「シリウス。ドッペルを頼む。大して時間はかからないと思うが、向こうの大陸で過ごしてくれ」
妻と娘たちを拉致した国の隣国、獣人の国で確認する事をを終えたら、あの大陸の事は放置する予定なので時間はかからないと考えている。
移動に時間と手間がかかるので、領土にするにも面倒なのだ。そもそも、現状でさえ町の管理をグリエル達に任せっぱなしなので、勝手に街を増やしたら怒られるしな。
後、考え方が違い過ぎて、面倒しか無いので、やることやったらDPの補充要員になってもらおう。
これ以上、召喚されることの無いように、召喚の間は封印措置をとれば完璧だ。
リバイアサン達に確認してもらったが、この星といっていいのだろうか? 俺たちの大陸を含め6つのみであると確認がとれている。
なので、この6つの大陸の召喚の間をどうにかすれば、拉致されることはなくなるので、さっさと作業を済ませたいところだ。
そう言えば、バザールが帰ってくる頃だって話だったな。戻ってきたら、綾乃の詰めている部屋に向かうだろうから、俺も行っておくか。
「あ、シュウ、お帰り。無線でも言ったけど、お奥さんと娘さんたちが見つかってよかったね。一応、こっちでも各大陸の対処をしているけど、確認してもらっていいかな?」
そういって綾乃は、各大陸の立体映像を表示して説明してくれた。
大陸全土を格子状のエリア掌握を行い、街だと思われる場所は格子状の掌握ではなく全面の掌握となっている。
これは、以前にも説明した通り、エリア掌握を行っている範囲に入った体積分のDPしか入手出来ないからだ。
そして、掌握状態を観察して、敵性ダンジョンと召喚の間の場所を推測してくれている。
「そういえばさ、ダンジョンを作るときって、ある程度の広さを掌握する必要があるんだよね? だけどさ、今回掌握したエリアに、入口部分しか掌握してない所と、ある程度掌握している所があったんだけど、何でだと思う?」
「分からんな。入り口だけの掌握じゃダンジョンとしてイビツな物しか出来ないはずだぞ。どういうものかと言えば、ダンジョンの入口から50メートル程狭い螺旋階段が続くような、へんてこな感じのやつだ。それ以下になれば普通にダンジョンを作れたはず」
「確かにそんなダンジョンは、おかしいしあり得ないよね。本当に何なんだろ?」
「神達なら何か知っているかもな。散々な目に合わされたんだから、今度情報でも引く出しておくわ」
「了解。後さ、思ったんだけど、ダンジョンが街にある場所だけどさ、ダンジョンを作るのに掌握する必要があるよね? なら、人のいる所を掌握するわけでしょ? 何で今まで、シュウと同じ様に広範囲の掌握を行ったダンマスがいないのかな?」
「推測だけど、街にダンジョンがあるんじゃなくて、ダンジョンのある所に街が出来たんだと思う。初期のDPで、街の中にダンジョン何て作ればすぐに殺される可能性が高いからな。基本的にダンマスは排除されて、ダンジョンだけを資源として利用しているって話だったはず」
まぁ、ダンマスを殺さなくても資源として利用できるから、危険な動きをしなければ共存出来るんだよな。
「でも、街ができるなら、掌握したエリアに人が住むんでしょ? そしたらDPの入手量も増えるよね?」
「そう言われればそうだな。何で誰も気付いていなかったんだ? 不思議だな。誰も気付いていなかったお陰で、俺は不労取得がガッポリだからいいんだけどな」
2人で笑っていたら、ちょうどいいタイミングでバザールが入ってきた。
「お待たせでござる! さっそくでござるが、最後に行った大陸でござるが主殿と同じ様に、大陸全土を掌握していた可能性があります」
「掌握していた? どういう事だ?」
「主殿と綾乃殿が先程話していた内容に近いのですが、入口以外は掌握状態では無かったのでござるが、大陸の地下には、大陸と同じ大きさのダンジョンがあったでござる。1階層は放牧、2階層は畑があたり一面にあったでござる。3階からは、魔物が出るダンジョンだったでござる」
「もしかして、ダンジョンの中にも人が住んでいたのか?」
「そうでござる。正確な数字は分からないでござるが、地上に住んでいる人間と同じ位はいそうでござったよ」
「そうか。道理で平均レベルが高いわけだ。地上にいる大半は、戦闘に携わる人間だからか。魔物がいない1・2階に生産者が住んでいる感じか? もしかして、比較的平和な大陸だったとか?」
「良く分かったでござる。3世紀以上は戦争の記録が無いらしいでござる」
「それはすごいね」
綾乃が感心していた。
確かに、こんな世界で300年以上も戦争がないとか、凄い事だよな……にわかには信じられんな。
信じられなくても、事実なんだろうな。
「出来ればダンジョンを掌握したいけど、そんなでかいダンジョンを攻略するのも、掌握するだけのDPは無いな。少なくとも300年分のDPと広大なダンジョンがあるから……絶対にDPが足りんわ。でも、召喚の間を封印措置を出来るから、とりあえず安心は出来るか」
一応今回の主目的である、妻と娘たちの発見が達成できて、同じことが出来ないようにしたから、十分な成果だよな。
受け入れの方は、ゼニスがしっかり準備をしてくれていたおかげで、何の問題も無く全員が訓練所になる建物に収容された。
収容って言うと言葉が悪く感じるが、ただ勉強する施設に入ってもらっただけなのだ。
さて忘れる前に、ドッペルを召喚し強化して、スキルを覚えさせよう。あ、どうせなら獣人タイプのドッペルも作っておこう。
獣人の国に行く時には、人間の体より獣人の方が話が早そうだしな。
シリウスには今しばらくあっちの大陸へ行ってもらおう。俺のドッペルについていって護衛をしてもらおう。護衛がいなかったら、必要があっても絶対に1人では行かせてくれないからな。
準備をしていたらピーチに見つかり、護衛用に年長組のメンバー全員分のドッペルも召喚して強化する事になった。
「シリウス。ドッペルを頼む。大して時間はかからないと思うが、向こうの大陸で過ごしてくれ」
妻と娘たちを拉致した国の隣国、獣人の国で確認する事をを終えたら、あの大陸の事は放置する予定なので時間はかからないと考えている。
移動に時間と手間がかかるので、領土にするにも面倒なのだ。そもそも、現状でさえ町の管理をグリエル達に任せっぱなしなので、勝手に街を増やしたら怒られるしな。
後、考え方が違い過ぎて、面倒しか無いので、やることやったらDPの補充要員になってもらおう。
これ以上、召喚されることの無いように、召喚の間は封印措置をとれば完璧だ。
リバイアサン達に確認してもらったが、この星といっていいのだろうか? 俺たちの大陸を含め6つのみであると確認がとれている。
なので、この6つの大陸の召喚の間をどうにかすれば、拉致されることはなくなるので、さっさと作業を済ませたいところだ。
そう言えば、バザールが帰ってくる頃だって話だったな。戻ってきたら、綾乃の詰めている部屋に向かうだろうから、俺も行っておくか。
「あ、シュウ、お帰り。無線でも言ったけど、お奥さんと娘さんたちが見つかってよかったね。一応、こっちでも各大陸の対処をしているけど、確認してもらっていいかな?」
そういって綾乃は、各大陸の立体映像を表示して説明してくれた。
大陸全土を格子状のエリア掌握を行い、街だと思われる場所は格子状の掌握ではなく全面の掌握となっている。
これは、以前にも説明した通り、エリア掌握を行っている範囲に入った体積分のDPしか入手出来ないからだ。
そして、掌握状態を観察して、敵性ダンジョンと召喚の間の場所を推測してくれている。
「そういえばさ、ダンジョンを作るときって、ある程度の広さを掌握する必要があるんだよね? だけどさ、今回掌握したエリアに、入口部分しか掌握してない所と、ある程度掌握している所があったんだけど、何でだと思う?」
「分からんな。入り口だけの掌握じゃダンジョンとしてイビツな物しか出来ないはずだぞ。どういうものかと言えば、ダンジョンの入口から50メートル程狭い螺旋階段が続くような、へんてこな感じのやつだ。それ以下になれば普通にダンジョンを作れたはず」
「確かにそんなダンジョンは、おかしいしあり得ないよね。本当に何なんだろ?」
「神達なら何か知っているかもな。散々な目に合わされたんだから、今度情報でも引く出しておくわ」
「了解。後さ、思ったんだけど、ダンジョンが街にある場所だけどさ、ダンジョンを作るのに掌握する必要があるよね? なら、人のいる所を掌握するわけでしょ? 何で今まで、シュウと同じ様に広範囲の掌握を行ったダンマスがいないのかな?」
「推測だけど、街にダンジョンがあるんじゃなくて、ダンジョンのある所に街が出来たんだと思う。初期のDPで、街の中にダンジョン何て作ればすぐに殺される可能性が高いからな。基本的にダンマスは排除されて、ダンジョンだけを資源として利用しているって話だったはず」
まぁ、ダンマスを殺さなくても資源として利用できるから、危険な動きをしなければ共存出来るんだよな。
「でも、街ができるなら、掌握したエリアに人が住むんでしょ? そしたらDPの入手量も増えるよね?」
「そう言われればそうだな。何で誰も気付いていなかったんだ? 不思議だな。誰も気付いていなかったお陰で、俺は不労取得がガッポリだからいいんだけどな」
2人で笑っていたら、ちょうどいいタイミングでバザールが入ってきた。
「お待たせでござる! さっそくでござるが、最後に行った大陸でござるが主殿と同じ様に、大陸全土を掌握していた可能性があります」
「掌握していた? どういう事だ?」
「主殿と綾乃殿が先程話していた内容に近いのですが、入口以外は掌握状態では無かったのでござるが、大陸の地下には、大陸と同じ大きさのダンジョンがあったでござる。1階層は放牧、2階層は畑があたり一面にあったでござる。3階からは、魔物が出るダンジョンだったでござる」
「もしかして、ダンジョンの中にも人が住んでいたのか?」
「そうでござる。正確な数字は分からないでござるが、地上に住んでいる人間と同じ位はいそうでござったよ」
「そうか。道理で平均レベルが高いわけだ。地上にいる大半は、戦闘に携わる人間だからか。魔物がいない1・2階に生産者が住んでいる感じか? もしかして、比較的平和な大陸だったとか?」
「良く分かったでござる。3世紀以上は戦争の記録が無いらしいでござる」
「それはすごいね」
綾乃が感心していた。
確かに、こんな世界で300年以上も戦争がないとか、凄い事だよな……にわかには信じられんな。
信じられなくても、事実なんだろうな。
「出来ればダンジョンを掌握したいけど、そんなでかいダンジョンを攻略するのも、掌握するだけのDPは無いな。少なくとも300年分のDPと広大なダンジョンがあるから……絶対にDPが足りんわ。でも、召喚の間を封印措置を出来るから、とりあえず安心は出来るか」
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