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第1358話 引き渡し
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1ヶ月を想定していたインペリアルガードの地上組が、1週間遅れて到着した。
何もなければ3週間で到着できる距離だったが、2週間遅れたのは雨による増水で川の氾濫、それの復興作業によるためだ。
俺らや土木組なら1日もあれば復旧可能だけど、工兵でもないインペリアルガードであることを考えれば、かかった時間は短いと言っても良いかもしれないな。
災害大国である日本でも、土砂崩れが起きても2週間で復興できないからな。
もし2週間でやれという話であれば、1ヶ所にすべての労力を注げば可能かもしれないが、災害が起きているときは1ヶ所だけじゃないから優先順位も存在する。だから2週間ですべてを終わらせることはできないだろう。
やっぱりインペリアルガードクラスのレベルがあれば、魔法の1つや2つは覚えているのだろう。土魔法と水魔法があれば機械がなくても、この短期間で修復できたということだな。
「長い間ご迷惑をおかけしました。屑共の処分と街の管理についてはこちらにお任せください」
「もう少し領主たちにも、目を向けるように皇帝に言っておいてくれ。帝国内でいくら争ってもいいけど、他に迷惑をかけるなってな」
「了解です。そのまま皇帝に伝えさせていただきます。それでは、出発させます。お前らしっかりと送り届けるんだぞ」
グリフォンでここに到着したときから交渉役になっている苦労人くんが、地上組に指示を出している。2時間前に到着したばかりなのに、すぐに屑共を馬車に乗せ出発するみたいだ。
いくら予定より遅くなったとはいえ、氾濫後の整備をして強行軍に近い形でここまで来ている。それなのに、休む暇もなくすぐに引き返すのか。疲労で倒れたりしねえだろうな?
俺が気になっている事を理解したのか、苦労人くんが事情を話してくれた。
簡単に言えば、時間に余裕がなくなっているので、さっさと帝都に送り届けたいのだとか。他にも、移動中は確かに大変かもしれないが、ジェノサイドキャラバンの噂を聞いて実態を調べたところ、日々の休息に力を入れている事を知ったようだ。
ジェノサイドキャラバンの馬車は、ディストピア謹製のハイテク馬車なのでさすがに同じものを用意できなかったが、インペリアルガードがゆっくりと休める仕組みを独自に開発して運用しているらしい。
なので、下手に街に寄るよりは野営の方が体を休めると喜ばれているのだとか。食事に関しても、元々軍人だったので訓練時はよく自分てちで調理をしていたみたいだ。基礎は出来ていたので訓練の一部として、城の料理人から料理を教わらせたんだと。
馬車移動でネックになるのが、野営と食事だ。その2つを解決してしまえば、何処でも快適に過ごせてしまうということだ。ジェノサイドキャラバンと同じコンセプトの行動方針だな。
それによって、多少の強行軍でも問題ないのだとか。ジェノサイドキャラバンみたいに大容量の収納アイテムは無いので、各街での食料調達は数名で先行して買い付けを行って、合流する形をとっているのみたいだ。
細かい事まで話して良かったのか? と思ったが、帝国では知られている事なので調べればすぐわかることらしい。わざわざ隠す必要も無いので俺に包み隠さず話してくれた。
「では、私たちはこれから街の奪還へ行かせていただきます。今回のことは誠に申し訳ございませんでした。こちらの希望の通りに対応してくださり、感謝に堪えません。メギドにとっていい方向に話が進むように、精一杯努力させていただきます!」
並んでいたインペリアルガードが一斉に敬礼をして、グリフォンに乗り空へ羽ばたいていった。
何か、映画のワンシーンみたいでカッコよかったな。
つい最近まで、苦労人くん以外のインペリアルガードの人たちが見当たらなかったのは、各街の調整と街を奪還した後の兵力を集めていたみたいだ。
集めていたと言っても、屑領主共の策略で街から引き離されていた兵士を、まとめ上げただけなんだけどな。
まとめた兵士は、6人のインペリアルガードに率いられ北回りで移動している。マップ先生を見ていなかったから、この動きを把握できていなかった。普段なら怪しい動きがあれば、スプリガンたちから連絡が入ってくるからな。手を抜いていたのは否めない。情報収集はしっかりしないといけないな。
帝国の方針は、グリフォンに乗ったインペリアルガードで一気に街を制圧して解放するのだろう。
三小国の軍は、俺たちに撃退され撤退したが、10000人全員が奪取した街に戻ったわけではない。そんな事をすれば、キャパオーバーで身動きが取れなくなる。それを回避するために、半分以上は国に戻っている。
戦力比で言えば30対1くらいなのだが、グリフォンに乗っているので降りて戦わせれば15対1になる。残っている小国の軍にもレベルの高い兵士はちらほらいるが、自分たちよりレベルの高いインペリアルガードが連携している事を考えれば、大した障害にはならないだろう。
思ったよりよく考えられている気がする。俺たちが街を攻めたときって、必ずと言っていい程正面突破だった。それでも問題なかったからできた……本当に力技だよな。
同じ作戦を実行する機会は無いだろうけど、ネタとして面白いので今度、綾乃やバザールに話してみよう。
そんなことしなくても影に隠れることの出来るシャドウを使えば、夜闇に紛れて暗殺だって思いのまま。気付いたら街が1つ落ちている……ということも簡単にできてしまう。
実際に街を落とすのではなく、想像のなかで攻略するのが楽しいのだ。それを綾乃やバザールと一緒に話し合って、どうすれば少ない戦力で被害も少なくできるか、という軍師ごっこをして遊んだりしているのだ。
その話し合いのなかで出てきた、縛りなしで街を落とすならという話の中で出てきた攻略法だ。
もう1つの攻略法と言っていいのか謎だが、街に被害が出ることを考慮しないのであれば、大魔法による絨毯爆撃のような方法だ。荒野に変えていいのであれば採用される方法だろう。
俺たちが考えていなかった方法で攻めるインペリアルガードに、少し対抗心を抱きながら、ディストピアの家の中でマップ先生を見て推移を見守った。
何もなければ3週間で到着できる距離だったが、2週間遅れたのは雨による増水で川の氾濫、それの復興作業によるためだ。
俺らや土木組なら1日もあれば復旧可能だけど、工兵でもないインペリアルガードであることを考えれば、かかった時間は短いと言っても良いかもしれないな。
災害大国である日本でも、土砂崩れが起きても2週間で復興できないからな。
もし2週間でやれという話であれば、1ヶ所にすべての労力を注げば可能かもしれないが、災害が起きているときは1ヶ所だけじゃないから優先順位も存在する。だから2週間ですべてを終わらせることはできないだろう。
やっぱりインペリアルガードクラスのレベルがあれば、魔法の1つや2つは覚えているのだろう。土魔法と水魔法があれば機械がなくても、この短期間で修復できたということだな。
「長い間ご迷惑をおかけしました。屑共の処分と街の管理についてはこちらにお任せください」
「もう少し領主たちにも、目を向けるように皇帝に言っておいてくれ。帝国内でいくら争ってもいいけど、他に迷惑をかけるなってな」
「了解です。そのまま皇帝に伝えさせていただきます。それでは、出発させます。お前らしっかりと送り届けるんだぞ」
グリフォンでここに到着したときから交渉役になっている苦労人くんが、地上組に指示を出している。2時間前に到着したばかりなのに、すぐに屑共を馬車に乗せ出発するみたいだ。
いくら予定より遅くなったとはいえ、氾濫後の整備をして強行軍に近い形でここまで来ている。それなのに、休む暇もなくすぐに引き返すのか。疲労で倒れたりしねえだろうな?
俺が気になっている事を理解したのか、苦労人くんが事情を話してくれた。
簡単に言えば、時間に余裕がなくなっているので、さっさと帝都に送り届けたいのだとか。他にも、移動中は確かに大変かもしれないが、ジェノサイドキャラバンの噂を聞いて実態を調べたところ、日々の休息に力を入れている事を知ったようだ。
ジェノサイドキャラバンの馬車は、ディストピア謹製のハイテク馬車なのでさすがに同じものを用意できなかったが、インペリアルガードがゆっくりと休める仕組みを独自に開発して運用しているらしい。
なので、下手に街に寄るよりは野営の方が体を休めると喜ばれているのだとか。食事に関しても、元々軍人だったので訓練時はよく自分てちで調理をしていたみたいだ。基礎は出来ていたので訓練の一部として、城の料理人から料理を教わらせたんだと。
馬車移動でネックになるのが、野営と食事だ。その2つを解決してしまえば、何処でも快適に過ごせてしまうということだ。ジェノサイドキャラバンと同じコンセプトの行動方針だな。
それによって、多少の強行軍でも問題ないのだとか。ジェノサイドキャラバンみたいに大容量の収納アイテムは無いので、各街での食料調達は数名で先行して買い付けを行って、合流する形をとっているのみたいだ。
細かい事まで話して良かったのか? と思ったが、帝国では知られている事なので調べればすぐわかることらしい。わざわざ隠す必要も無いので俺に包み隠さず話してくれた。
「では、私たちはこれから街の奪還へ行かせていただきます。今回のことは誠に申し訳ございませんでした。こちらの希望の通りに対応してくださり、感謝に堪えません。メギドにとっていい方向に話が進むように、精一杯努力させていただきます!」
並んでいたインペリアルガードが一斉に敬礼をして、グリフォンに乗り空へ羽ばたいていった。
何か、映画のワンシーンみたいでカッコよかったな。
つい最近まで、苦労人くん以外のインペリアルガードの人たちが見当たらなかったのは、各街の調整と街を奪還した後の兵力を集めていたみたいだ。
集めていたと言っても、屑領主共の策略で街から引き離されていた兵士を、まとめ上げただけなんだけどな。
まとめた兵士は、6人のインペリアルガードに率いられ北回りで移動している。マップ先生を見ていなかったから、この動きを把握できていなかった。普段なら怪しい動きがあれば、スプリガンたちから連絡が入ってくるからな。手を抜いていたのは否めない。情報収集はしっかりしないといけないな。
帝国の方針は、グリフォンに乗ったインペリアルガードで一気に街を制圧して解放するのだろう。
三小国の軍は、俺たちに撃退され撤退したが、10000人全員が奪取した街に戻ったわけではない。そんな事をすれば、キャパオーバーで身動きが取れなくなる。それを回避するために、半分以上は国に戻っている。
戦力比で言えば30対1くらいなのだが、グリフォンに乗っているので降りて戦わせれば15対1になる。残っている小国の軍にもレベルの高い兵士はちらほらいるが、自分たちよりレベルの高いインペリアルガードが連携している事を考えれば、大した障害にはならないだろう。
思ったよりよく考えられている気がする。俺たちが街を攻めたときって、必ずと言っていい程正面突破だった。それでも問題なかったからできた……本当に力技だよな。
同じ作戦を実行する機会は無いだろうけど、ネタとして面白いので今度、綾乃やバザールに話してみよう。
そんなことしなくても影に隠れることの出来るシャドウを使えば、夜闇に紛れて暗殺だって思いのまま。気付いたら街が1つ落ちている……ということも簡単にできてしまう。
実際に街を落とすのではなく、想像のなかで攻略するのが楽しいのだ。それを綾乃やバザールと一緒に話し合って、どうすれば少ない戦力で被害も少なくできるか、という軍師ごっこをして遊んだりしているのだ。
その話し合いのなかで出てきた、縛りなしで街を落とすならという話の中で出てきた攻略法だ。
もう1つの攻略法と言っていいのか謎だが、街に被害が出ることを考慮しないのであれば、大魔法による絨毯爆撃のような方法だ。荒野に変えていいのであれば採用される方法だろう。
俺たちが考えていなかった方法で攻めるインペリアルガードに、少し対抗心を抱きながら、ディストピアの家の中でマップ先生を見て推移を見守った。
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