ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
1,433 / 2,518

第1433話 実験をしてみよう

しおりを挟む
 パイレーツスケルトンたちは再召喚される事は無かったので、

「どうなるか分からないから、今日は交代して休もう。誰かが待機している様にはしておこう。海賊船を壊すのは明日にしようか」

 今日は休憩するのもあるのだが、それ以上にどうやって攻略するか考える時間にあてる予定である。

「休憩しながら、海賊船の攻略について考えようか。監視は今まで遊んでた従魔たちに任せればいいから、みんなはこっちに集まってくれ」

 1時間程話しあってみたが、シンプルに壊す以外に方法があるのか、みんなで首を傾げてしまった。

「お兄ちゃん、参考までに聞きたいんだけど、普通船を解体する時ってどうやってやるの?」

「え? そういえば、船の解体ってどうやってるんだろ? ちょっと調べてみようか」

 と思って探してみたが、それらしい書物は発見できなかった。俺は探せなかったことに驚きを隠せなかったが、それっぽい物はあったので召喚して読んでみる。

「えっと、ノコギリで切ったり、バールとかで板を剥がしたりするのか。後は、重機を使う解体方か。さすがにこっちはあてにならんな。ノコギリで解体できるのか? 魔導丸ノコでも作ってみるか?」

「実験するだけなら、自由ですので試してみましょう」

 ということで、電動丸ノコを召喚して電力の部分を全て魔核に変換する。ついでに修復機能もつけて、丸ノコの刃をアダマンタイト製に変えてみた。熱が大変な事になると考えて、魔核には魔導丸ノコの温度を一定に保つ機能も付けている。ちなみに、魔核には上の階で手に入れたSランクの魔石を使っている。

 ただ、アダマンタイト製の刃を使っているので、遊んで扱えるものではなくなっている。まぁ、こういった機材は事故で亡くなる人も出てくるので、特に年少組のメンバーには扱い方の注意をしている。

 丸ノコだけでなく、普通のノコギリも準備したし、自分専用に魔導チェーンソーも作ってみた。魔導チェーンソーに関しては、アダマンタイト製にするのは困難だったので、アダマンコーティングをほどこして解体に耐えられるように改造している。

「キリエが中心となって、魔導丸ノコの実験をしてくれ、近くで普通のノコギリの実験もしてもらっていいかな? 俺は、魔導チェーンソーを使って実験してみるから、よろしく」

 本当ならシュリ、アリス、ライムにを中心にして実験してもらいたかったが、その中に俺が居ないことを知ると俺の側から離れない! と言われて、仕方がなくキリエに任せる事にした。

 魔導チェーンソーなら、本来スターターは必要ないのだが、個人的にあの引く姿が好きだったりするので、無駄にスターターをつけている。本来、オンオフボタンにあたる部分を、スターターに置き換えている。

 魔導チェーンソーを地面に置いて、スターターを思いっきり引く。

 ドゥルルッルッルッル……ドゥルルッルッル……ドゥルルルルルル、ドゥッドゥッドゥ

 3回目でやっとオン状態に持って行くことができた。そして、刃を動かすトリガーを引くと、

 チュイイイイィィィィン

 おぉ、この感じこの感じ。悪くないね。バイクのスターターでキックするあれも嫌いじゃないんだよね。

 はっ! 個人的に使う、魔導バイクを作ってみてもいいかな? 大型はこの世界を走るのに向いていないので、オフロードバイクになるのだろう。まぁ、大型の流線形のフォルムも嫌いじゃないけど、オフロードバイクの見た目も好きなんだよね。見るなら、車よりバイク派である。

 っと、話が逸れたな。魔導チェーンソーを持っているのに、明後日の方向に意識を持っていかれちゃだめだよな。

 手から伝わる魔導チェーンソーの振動を感じながら、近くにあったマストに向かって歩く。

「3人は、海賊船のダメージを見ていてくれ。他のメンバーも色々実験しているから、正確な結果を導けないと思うけど、観察はお願いね」

 そう言って、魔導チェーンソーの刃を回転させる。そして、トリガーを引き加速させていく。

 チュイィィン
 チュイィィン
 チュイイイイィィィィン

 加速させ、マストに押し付けていく。

 昨日妻たちや人造ゴーレムが攻撃していた時とは明確に違い、面白いように海賊船に刃が食い込んでいく。ドラゴンキラーみたいにドラゴンに特効がある武器みたいに、魔導チェーンソーには海賊船に特効があるのだろうか?

 あっ! 気付いたらマストを切り倒していた。目の前で倒れるマスト、砂漠の海に落ちる。

 ふむ、ダメージの方はどうなったかな?

「シュウ様。ダメージなのですが、一旦減りましたがすぐに回復してしまいました」

 マストが切り倒されてもすぐに回復しちゃったのか?

「時間もかからないし、後2本マストを切り倒してみるか? にしても、マストが直っていないのに、回復しているってどういうことなんだろうな?」

 疑問に思ったことを口にしてみる。

 まぁ実験なんだから、色々試すべきだよな。近くにある、マストを狙うか。

 2本目のマストをターゲットにして、魔導チェーンソーの回転を上げる。

 もう少しで切り倒しのタイミングになって、

「次、回復したら教えてくれ」

 一応回復のタイミングを避けて、切り倒してみる事にしたのだ。ライムから報告が入ると同時に、魔導チェーンソーの回転をさらに上げて切り倒す。

「どうだった?」

「えっと、シュウ様が切った後、体力を示すゲージが減ったのですが、すぐ後に回復してしまいました」

「ん~どういうことだろうか? マストが直っていないのに、何で回復したんだろうな? 体力の総量の細かい数字まで分かるなら、良いんだけどそこまで詳しく調べられないんだよな~、もう1本切り倒してみるか」

 3本目のマストに向かい、同じようにタイミングを見計らってマストを切り倒す。

「やはり同じですね。切り倒した後にゲージが一時的に減るのですが、すぐに回復してしまいますね」

「やっぱり、よくわからんな。でも、ダメージ自体はかなり出ているみたいだし、ダメージディーラーとしていいのかもしれないな。他のメンバーも呼び戻して、話を聞いてみるか」

 戻って来た妻たちに話を聞くと、他でも同じような現象が起きていた。

 ただ切っただけの部分は、自動回復の際に直っていくのだが、板を外した部分は直らずにそのままだったとか。何かしらの違いがあるってことだよな? でも、何が違うか分からんな。
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...