ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1442話 犯人確保

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 1時間後に報告が入った。

 幸運先生たちが仕事をしたのか、いい報告が聞けた。

 今回探していたアイテムを買い取った店が発見できた。だけど、同時に悪い報告も入ってきた。

 買い取った店が3つ、売りに来た人間が2人いたと言うことだ。買い取った数が7つなので、最低でも7匹がこの2人によって殺されたと言うことだ。

 ただ、後20匹ほどの詳細が不明ということだ。

 俺が行動に移そうとしたところ、グリエルから待ったの声がかかる。

「シュウ様、報告がここに来る前に暗部に連絡が行き動いています。シュウ様がすることは、もうありませんので報告をお待ちください。ガリア、暗部が捕らえた人間は何処に行く予定でしたっけ?」

 ディストピアでは大きな事件がなかったため、暗部が動くほどの事がなかった。そのため、グリエルが暗部の動きを把握できていないためガリアに確認をとっていた。

 完璧人間に近いと思っていたグリエルだが、やっぱり普通のひとっぽいところもあるんだな。

「暗部が利用している建物に連れ込み、地下通路を使って例の区画に運び込む予定になっているはずです」

 例の区画ってなんだ?

「そうでしたね。暗部が利用しやすいように改装したあの区画ですね」

 だから、あの区画って何?

「それでしたら、先にシュウ様と足を運びますか。ここの地下通路からもいけるようになっていますからね」

 例の区画とやらが分からない状況のまま、俺は地下通路を歩いていく。ちょっと下っている気がするな。けど、俺はこんな通路も区画も作った覚えがないぞ! 四大精霊が関わっている可能性が高いか?

 たどり着いた先はなんというか、普通の街だった。小さく切り取られた、という感じだな。ここを見て、あの区画とか系の区画といった意味がよく分かるな。

 ここは、暗部の人たちが住んでいるエリアらしい。そしてこの区画の隅っこに、倉庫のような場所がありそこへ誘導された。

 そこは倉庫ではなく、あえて表現するのであれば、拷問部屋かな?いろんな器具が並べられており、動けないように固定できる椅子も準備されていた。

 あまりにもキレイな空間なので、拷問部屋には見えないのだ。それに並べられている器具も、拷問に使うというよりはDIYとかに使うような工具が多いように見える。

 別室でしばらく待っていると、ミリーがやって来た。ミリーは冒険者ギルドの長ではないが、自分が担当しているギルドから害虫駆除をしている魔物を殺した人がでた、ということで慌てて駆けつけてきたようだ。

 ここに来て1時間ほど経った頃に、外が騒がしくなった。出て確認してみると、んーんーと口を塞がれているけど叫んでいる、冒険者の格好をした者たちが2名運ばれて来た。

 俺がいると目立つらしく、すぐに部屋に戻るように鬼人に言われたので、ミリーと一緒に戻っている。この部屋からは、外の様子、拷問が行える場所が見られるようになっている。

 こいつらは、冒険者の格好をしているけど、ダンジョンに行かないならこんな格好はしないよな? ってことは、ダンジョンからここまで連れて来たのだろうか?

 2人の冒険者は椅子に座らせられた。まだ、拘束をしたりしないようだ。質問をしていき、ウソが判明したら徐々にレベルを上げていくらしい。

 口の布をとられた冒険者2人は、こんなことをしていいのか! とか、兵士や領主にバレたら殺されるぞ! とか言っているけど、その領主が今回の作戦を指揮している様なもんなんだよね。

 鬼人たちが質問を始めた。いきなり核心をつく、アイテムの名前を出し店に販売したか質問をした。

「そのアイテムなら、売ったことがあるけどそれ「質問された事だけを答えろ!」」

「そのアイテムを、どうやって入手した?」

 冒険者たちは、少し考えている様子を見せた。

「どこで手に入れたか覚えていないけど、ダンジョンで拾ったはずだ」

 2人とも同じ答えだった。そのため、両手両足、腰に胸、肩、首、頭をベルトで固定された。ギャーギャー騒いでいるが、あまりにもうるさかったのか、無防備な顔面を殴られていた。いてえよ、とうるさかったのか、さらにもう1発殴られて泣きながら痛みをこらえていた。

「状況は理解できていないと思うので、説明をしておいてやる。まず俺たちは、ディストピアの暗部の人間だ。そして、お前たちが売ったアイテムは、ダンジョンではドロップされないアイテムだ。じゃぁ、誰がドロップするのかといえば、ディストピアの街の害虫駆除をしてくれている魔物たちからだ」

 鬼人たちが自分たちの所属を明かしたのだけど、いいのかな? そんなことを考えていたら、隣にいたガリアが、暗部とバレても問題ないです、だってさ。そもそも、こいつらの処分は、最低でも犯罪奴隷、最高で死刑らしい。なので、知った所で話すこともできなくなるので、問題ないんだと。

「ああ、あのアイテムは街の中で拾ったのかもしれないな」

「残念ながら、寿命や仲間内のトラブル、滑って落ちて打ち所が悪くて死んだ場合には、アイテムはドロップされません。人間などに殺されないと、ドロップしないんですよ。

 害虫駆除をしてもらっている魔物たちですが、不審物があれば拾ってくるように命令しているので、たまたま何回も拾ったというのは、無理がある話なのです」

 もう断定している話し方だな。鬼人の1人が説明している間にも、拘束される部分が増えていた。手をパーにした状態で、指を1本ずつ固定する器具がつけられていた。

「恐らく薄々感づいているとは思いますが、早めに事情を説明してくれた方が、痛い思いをしなくてすみますし、時間がかかるとこちらも面倒なので、よろしくお願いします。ポーションを持ってきておいてくれ、もし切り落としてもくっつける必要は無いから、Eランクくらいのやつでいいぞ」

 あえて何をするのかちらつかせて、最悪の場合指が切り落とされる想像をしただろう。そのために手の平を固定したのだとミスリードするように、見える場所にチェーンカッターみたいなものが置いてあるしな。

 仲間が黙ってないぞ! とか、衛兵たちに殺されてしまえ! とか言っているが、鬼人たちの方が強いし、衛兵たちの偉い人は鬼人たちの存在を知っているので、滑稽にしか見えない。

 こいつらの心を折るために、俺が呼ばれた。ミリーとグリエル、ガリアも一緒にだ。

 俺の顔は知らなかったようだが、他の3人の顔は知っていたようで、助けて下さい、と懇願していたが、グリエルが、

「ディストピアの街に住んでいる魔獣は、すべてシュウ様の従魔です。しっかりと説明していますよね。知らなかったでは済まされない話です。それを殺すということは、これ以上は言わなくても分かりますね?」

 と、トドメを刺した。
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