1,473 / 2,518
第1473話 2ラウンド目
しおりを挟む
バレルに視察へ行った次の日、俺はまた下の子たちの世話をする事になった。
妻たちは、俺が予想以上に喜んでお世話をしていたと、一緒に世話をしていたブラウニーに聞いたらしく俺との話し合いの末に、1月に1~2回は世話をみさせてあげるべきではないか? という結論に至ったようで、こうやって世話をすることができるようになった。
妻たちもブラウニーたちが手伝ってくれるので、食事やオムツ交換などの手間はほとんど感じていない。ぐずった時の判断はケットシーが的確にしてくれるし、泣いてもすぐに対応してくれるため、苦労を感じていないらしい。
ミリーの母親にも聞いてみたが、ここまで手間のかからないことなんてありえないと思っていたと、言っている。それだけ恵まれた環境ということだろう。
今日は、前のときと違ってみんなが元気な日だった。
何日かに1回、こうやって下の子たちが元気な日があるらしい。そういう時は、ウルたちと一緒に遊んでいるとか言っていたな。でも、今日は俺とケットシーにスライムだけなので、お姉ちゃんたちはいないのだ。ちょっと不満な顔をするのは止めてくれ。
君たちが俺をいじめたりけなしたりするつもりがないのは分かっているけど、分かっているだけに素直な反応をされると傷付くのだよ。
ハイハイとまではないかないが、ほふく前進をするようになったので、下の子たちは行動範囲が広くなっている。ケガをしないようにソフトフローリングにしてあるが、心配なのは変わりがない。
それにしても、この時期で子供たちの性格って決まりつつあるのかな? って思ってしまう。
唯一男の子のシンラだが、いつも姉妹たちに苦労をかけられているのか、若干達観している印象を受ける。今だって、スライムをクッションにしておっさん座り、スコ座りの方がいいかな? そのスコ座りをして姉妹たちの様子を見ている。
シンラの視線の先は、もちろん姉妹のプラムとシオンの2人がいる。そして、ターゲットになっているのは俺である。
プラムとシオンの2人に色々な攻撃を受けている。足をペチペチされたり、太腿や腰に頭突きをされたり、抱っこしろと要求して抱っこをしたら蹴られたり、予想以上の暴れん坊になっていた。
赤ちゃんに何を言っても分からないだろうから、消極的に態度で示す事にしてみた。俺が蹴られたところで大した痛みも感じないのだが、嫌がっているということを分かってもらえれば、暴君に育つことは無いんじゃないか?という考えだ。
蹴られそうになったら体を遠ざけたり、頭突きをされそうになったら頭を抑えてみたり、叩かれそうになったら手を掴んでみたりしてみた。えっと、遊びか何かと勘違いしたのか、更に動きが活発になってしまった。
無念なり……後で、妻やウルたちにどうしているか聞いてみるか。
暴れた時に排便をしてしまったのか、3人とも不快感で泣き出してしまった。さすがに同時に対応するのは無理なので、ブラウニーとスライムたちにも手伝ってもらう事にした。
お尻に残っている不快感はあるようで眉間にしわを寄せているが、お風呂場に到着すると泣き止んで早くお風呂に入らせろ! みたいな圧力をかけてきた。この歳で、もうお風呂好きなのか?
部屋の温度より高めに設定されているこのお風呂場は、子どもたちが裸になっても寒くないように配慮されている。ブラウニーたちに子どもたちの服を脱がせてもらっている間に、俺は上着とズボンを脱ぎボクサーパンツ1枚の状態になる。
服を脱がせてもらったプラムたちは、スライムに乗せて運ばれて来た。このスライムたちって、全く汚れないから凄いよな。表面に菌すら付着することがない、完璧な無菌状態だからな。
そんなスライムたちに運ばれてキャッキャ言っている3人。
シャワーを準備すると、その位置に3人を運んでいき、顔にかからないように上手く位置を調整している。手袋をささっとつけて1人ずつ洗っていく。1人洗ったら俺の隣に待機しているスライムに手を突っ込み、キレイにしてもらってから、次の子へ。
初めは同じ手袋でどうなのか? とか思ったけど、調べてみれば手袋を付け替えるより、清潔な状態で洗えることが分かったので、洗う前にスライムに手を突っ込むことがこの家では常識になっている。
3人をベビーバスに入れて、寒くならないようにブラウニーたちがシャワーを使っている。体から離すと水滴が飛び散ってしまうので、手でシャワーの先端を軽く押さえて隙間からお湯が出て甲に流れ落ちていくので、甲を3人の体に当てて撫でるような感じでシャワーを浴びさせている。
3人とも満足そうに目を細めている。お前らは、顎の下をコリコリしてもらっているネコか?
いつもの流れで着替えを済ませた後は、騒いでお風呂に入った後なので疲れたのか、眠ってしまった。
今日はこれで世話をするのは終わりみたいだな。
戻って来た妻とウルたちに今日のことを話してみたら、今までは頭突きや蹴りをしてくることなんてなかったと聞かされて、俺は嫌われているのだろうか? と本気で考えていたら、嫌いだったらあの子たちは泣くわよ、とピーチから言われて一安心。
何で泣くと知っていたのか聞いてみたら、以前にバザールたちが様子を見に来た時に、骨状態のバザールにも懐いていたのだが、綾乃はシンラにガン泣きされたらしい。何もしていないのに憐れな綾乃だ。
新しい一面を見ることができたので、良しとしよう。
明日は、メギドへ行くつもりなので連絡を入れておかないとな。
妻たちは、俺が予想以上に喜んでお世話をしていたと、一緒に世話をしていたブラウニーに聞いたらしく俺との話し合いの末に、1月に1~2回は世話をみさせてあげるべきではないか? という結論に至ったようで、こうやって世話をすることができるようになった。
妻たちもブラウニーたちが手伝ってくれるので、食事やオムツ交換などの手間はほとんど感じていない。ぐずった時の判断はケットシーが的確にしてくれるし、泣いてもすぐに対応してくれるため、苦労を感じていないらしい。
ミリーの母親にも聞いてみたが、ここまで手間のかからないことなんてありえないと思っていたと、言っている。それだけ恵まれた環境ということだろう。
今日は、前のときと違ってみんなが元気な日だった。
何日かに1回、こうやって下の子たちが元気な日があるらしい。そういう時は、ウルたちと一緒に遊んでいるとか言っていたな。でも、今日は俺とケットシーにスライムだけなので、お姉ちゃんたちはいないのだ。ちょっと不満な顔をするのは止めてくれ。
君たちが俺をいじめたりけなしたりするつもりがないのは分かっているけど、分かっているだけに素直な反応をされると傷付くのだよ。
ハイハイとまではないかないが、ほふく前進をするようになったので、下の子たちは行動範囲が広くなっている。ケガをしないようにソフトフローリングにしてあるが、心配なのは変わりがない。
それにしても、この時期で子供たちの性格って決まりつつあるのかな? って思ってしまう。
唯一男の子のシンラだが、いつも姉妹たちに苦労をかけられているのか、若干達観している印象を受ける。今だって、スライムをクッションにしておっさん座り、スコ座りの方がいいかな? そのスコ座りをして姉妹たちの様子を見ている。
シンラの視線の先は、もちろん姉妹のプラムとシオンの2人がいる。そして、ターゲットになっているのは俺である。
プラムとシオンの2人に色々な攻撃を受けている。足をペチペチされたり、太腿や腰に頭突きをされたり、抱っこしろと要求して抱っこをしたら蹴られたり、予想以上の暴れん坊になっていた。
赤ちゃんに何を言っても分からないだろうから、消極的に態度で示す事にしてみた。俺が蹴られたところで大した痛みも感じないのだが、嫌がっているということを分かってもらえれば、暴君に育つことは無いんじゃないか?という考えだ。
蹴られそうになったら体を遠ざけたり、頭突きをされそうになったら頭を抑えてみたり、叩かれそうになったら手を掴んでみたりしてみた。えっと、遊びか何かと勘違いしたのか、更に動きが活発になってしまった。
無念なり……後で、妻やウルたちにどうしているか聞いてみるか。
暴れた時に排便をしてしまったのか、3人とも不快感で泣き出してしまった。さすがに同時に対応するのは無理なので、ブラウニーとスライムたちにも手伝ってもらう事にした。
お尻に残っている不快感はあるようで眉間にしわを寄せているが、お風呂場に到着すると泣き止んで早くお風呂に入らせろ! みたいな圧力をかけてきた。この歳で、もうお風呂好きなのか?
部屋の温度より高めに設定されているこのお風呂場は、子どもたちが裸になっても寒くないように配慮されている。ブラウニーたちに子どもたちの服を脱がせてもらっている間に、俺は上着とズボンを脱ぎボクサーパンツ1枚の状態になる。
服を脱がせてもらったプラムたちは、スライムに乗せて運ばれて来た。このスライムたちって、全く汚れないから凄いよな。表面に菌すら付着することがない、完璧な無菌状態だからな。
そんなスライムたちに運ばれてキャッキャ言っている3人。
シャワーを準備すると、その位置に3人を運んでいき、顔にかからないように上手く位置を調整している。手袋をささっとつけて1人ずつ洗っていく。1人洗ったら俺の隣に待機しているスライムに手を突っ込み、キレイにしてもらってから、次の子へ。
初めは同じ手袋でどうなのか? とか思ったけど、調べてみれば手袋を付け替えるより、清潔な状態で洗えることが分かったので、洗う前にスライムに手を突っ込むことがこの家では常識になっている。
3人をベビーバスに入れて、寒くならないようにブラウニーたちがシャワーを使っている。体から離すと水滴が飛び散ってしまうので、手でシャワーの先端を軽く押さえて隙間からお湯が出て甲に流れ落ちていくので、甲を3人の体に当てて撫でるような感じでシャワーを浴びさせている。
3人とも満足そうに目を細めている。お前らは、顎の下をコリコリしてもらっているネコか?
いつもの流れで着替えを済ませた後は、騒いでお風呂に入った後なので疲れたのか、眠ってしまった。
今日はこれで世話をするのは終わりみたいだな。
戻って来た妻とウルたちに今日のことを話してみたら、今までは頭突きや蹴りをしてくることなんてなかったと聞かされて、俺は嫌われているのだろうか? と本気で考えていたら、嫌いだったらあの子たちは泣くわよ、とピーチから言われて一安心。
何で泣くと知っていたのか聞いてみたら、以前にバザールたちが様子を見に来た時に、骨状態のバザールにも懐いていたのだが、綾乃はシンラにガン泣きされたらしい。何もしていないのに憐れな綾乃だ。
新しい一面を見ることができたので、良しとしよう。
明日は、メギドへ行くつもりなので連絡を入れておかないとな。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる