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第1492話 テント設営!
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「やってきました! 富士八湖を再現して、その1つの四尾連湖をチョイスしてみたよ。時期は紅葉の季節。キレイな景色と湖のコントラストがいいかなって思って、ここを選んだんだけど、どうかな?」
道具の準備が終わって次の日に、行こう行こうと娘たちに急かされ、妻たちと話し合いをして予定を繰り上げてキャンプに来ている。
娘たちは紅葉を始めてみて、おそらくキレイだと感じているのだろう。ポカーンと口を開けて景色をながめている。しかも、湖面に反射して映っている紅葉した山もキレイだ。
一応写真に収めたけど、ちょっとお馬鹿っぽく見えるので、母親たちに協力してもらってそっと口を閉じる。ちなみに娘たちは、母親に抱っこされている。ウルは俺が抱っこしている。それなのにみんな同じ表情をしているのだから、面白いな。
この世界にも紅葉はあるのだが、見た事あるメンバーの方が少ないみたいだ。妻たちも紅葉の綺麗な景色に目を奪われているようだ。
富士五湖という言葉は有名であるが、富士八湖と言う言葉は広く知られていない。
富士五湖は、河口湖(かわぐちこ)、山中湖(やまなかこ)、精進湖(しょうじこ)、本栖湖(もとすこ)、西湖(さいこ)の5つ。富士八湖は、5つに加え、明見湖(あすみこ)、四尾連湖(しびれこ)、浮島沼(うきしまぬま)で八湖だ。浮島沼にかえて長峰の池という説もある。
昔、家族でキャンプをした富士五湖をマイワールドに再現しようとして、色々いじっている際に富士八湖という名称を発見して、面白そうだったので作ってみたのだ。
っと、そろそろ別世界に旅立っている娘たちを呼び戻して、キャンプに来て初めにやることをしよう!
「ミリー、実験の方はそっちに任せていいかな?」
「了解したわ。テントの位置は、多少離しておいた方がいいよね? 反対だと大変そうだから、水場をはさんであそことあそこでいいかな?」
「そうだね、そのために準備したからね。奥の方は、実験用に多少広く作ってあるから色々試してみてくれ」
「分かったわ。ミーシャ、お父さんの言うことを聞いて、テントを建てるんだよ」
スミレとブルムも、カエデとリンドに同じ事を言われていた。
2つに分かれて、ミリーたちはドワーフたちが作ったテントの性能評価をするために移動を開始した。俺たちは、キャンプ道具を持って移動を開始する。
ウルたちは、個人で使う物をお気に入りの鞄に入れ、入りきらなかった分を両脇に抱えている。俺はテントやエアーベッドなど、重い物を中心に運んでいる。
「「「「到着!!」」」」
ウルたちはテンション高く、到着を宣言する。200メートル程しか荷物を運んでないけどな。日本のキャンプ場でも、ここまでの距離を運ぶのは珍しい気がする。車で行って駐車スペースの隣に設営スペースがあるイメージだからな。
偏見かな? 中には駐車場から荷物を運ぶ必要がある所もあるだろうけど、イメージだからな。
「まず荷物は、このブルーシートの上に置くように。では、4人に質問だ。テントを建てる場所は、どういう場所がいいでしょうか?」
4人は首を傾げて、色々相談しているが分からないようだ。そりゃ、初めての野営だったらそんなもんだよな。
「テントを建てるときは、水はけのいい場所がいいんだぞ」
「お父さん、何でですか?」
「想像してみよう。例えば、雨が降って水が溜まりそうな所にテントを建てたらどうなる?」
「テントがビショビショになる?」
「正解。雨でテントの外が濡れるのは仕方がないけど、水はけの悪い場所だと中まで濡れる可能性があるからな。他にも、出来る限り平らな場所を選ぶのがいいね。木の下は水はけがいいことが多いから覚えておくといいよ」
4人は返事をすると、条件に合いそうな場所を探し始める。
4人のために作ったキャンプ場なので、多少ひっかけも作っている。ひっかからずに正解にたどり着けるか楽しみだ。
どうやら、テント設営の場所が決まったようだ。
やっぱり、見て建てやすい場所を選んでしまったか……
「お父さんの言うことを聞いていたみたいだけど、そこはあまり良くない場所なんだ」
娘たちがブーブー言い始めたので、理由を説明する。
木の下で平らな場所を選んだのだが、実は雨が降ると水の流れ道になる場所なのだ。雨が降らなければここも悪くないので、ベストとは言い難いのだ。
「とーたん、ずるい!」
ミーシャに拗ねられてしまった。でも、教えられたこと以外にも大切なことがあると分かってくれたようだ。
「一見してスペースが無いように見えるけど、今回はここにテントを張るぞ!」
「「「「はい!」」」」
インナーテントを広げる前に、小石などを回収しておく。そして、同じ大きさに切ったブルーシートを下に敷いてから、その上にインナーテントを広げる。別にブルーシートを敷かなくてもいいのだが、長く使うためには、テント本体に傷がつかないように配慮するのがいい。
他にもインナーテントの底が汚れないので、片付けがしやすい。今回はブルーシートを使ったが、代用できるものがあればそれでも問題ない。この世界なら、インナーテントの下の部分を耐久力の高い物に変えてもいいと思う。
「次に、テントの四隅をしっかりと引っ張って、ペグ……釘みたいなのを四隅にある穴に刺してみよう」
俺の指示に従って娘たちが、テントを広げてペグを打って固定した。
「そしたらポールを組み立てて、この穴に通す。反対側にもあるから、同じように穴を通してみようか」
柔軟性の高いポールをウネウネさせて遊んでいるサクラとミーシャを注意して、テント設営の続きをする。
「ここからはちょっと力がいるから、無理そうだったら手伝うぞ! ポールの先をペグの近くにあるこの器具にはめてみて」
娘たちはレベルを上げているので、力に問題は無かったようでインナーテントが建った。
「次は、フライシート、雨避けシートだと思ってくれていいかな。それをかぶせて、フックをポールの根元にある輪っかに引っ張ってひっかけてくれ」
フライシートの方向やフックは、俺が確認して渡しているので変な方向を向くということは無い。身長が足りないので、かぶせるのは俺がやったけどね。
「次にフライシートをこっちに引っ張って、このポールをさっきと同じように穴に通してくれ。上は俺が通さないといけないな。かぶせる前に通しておくべきだったな。そうそう、こうやって建ててからこのひもを引っ張て、輪っかの先をペグで固定しよう。あっち側にもあるから、手分けをするように」
何やかんやしている内に、テントが完成した。細かい部分は娘たちに説明しながら進めた。
道具の準備が終わって次の日に、行こう行こうと娘たちに急かされ、妻たちと話し合いをして予定を繰り上げてキャンプに来ている。
娘たちは紅葉を始めてみて、おそらくキレイだと感じているのだろう。ポカーンと口を開けて景色をながめている。しかも、湖面に反射して映っている紅葉した山もキレイだ。
一応写真に収めたけど、ちょっとお馬鹿っぽく見えるので、母親たちに協力してもらってそっと口を閉じる。ちなみに娘たちは、母親に抱っこされている。ウルは俺が抱っこしている。それなのにみんな同じ表情をしているのだから、面白いな。
この世界にも紅葉はあるのだが、見た事あるメンバーの方が少ないみたいだ。妻たちも紅葉の綺麗な景色に目を奪われているようだ。
富士五湖という言葉は有名であるが、富士八湖と言う言葉は広く知られていない。
富士五湖は、河口湖(かわぐちこ)、山中湖(やまなかこ)、精進湖(しょうじこ)、本栖湖(もとすこ)、西湖(さいこ)の5つ。富士八湖は、5つに加え、明見湖(あすみこ)、四尾連湖(しびれこ)、浮島沼(うきしまぬま)で八湖だ。浮島沼にかえて長峰の池という説もある。
昔、家族でキャンプをした富士五湖をマイワールドに再現しようとして、色々いじっている際に富士八湖という名称を発見して、面白そうだったので作ってみたのだ。
っと、そろそろ別世界に旅立っている娘たちを呼び戻して、キャンプに来て初めにやることをしよう!
「ミリー、実験の方はそっちに任せていいかな?」
「了解したわ。テントの位置は、多少離しておいた方がいいよね? 反対だと大変そうだから、水場をはさんであそことあそこでいいかな?」
「そうだね、そのために準備したからね。奥の方は、実験用に多少広く作ってあるから色々試してみてくれ」
「分かったわ。ミーシャ、お父さんの言うことを聞いて、テントを建てるんだよ」
スミレとブルムも、カエデとリンドに同じ事を言われていた。
2つに分かれて、ミリーたちはドワーフたちが作ったテントの性能評価をするために移動を開始した。俺たちは、キャンプ道具を持って移動を開始する。
ウルたちは、個人で使う物をお気に入りの鞄に入れ、入りきらなかった分を両脇に抱えている。俺はテントやエアーベッドなど、重い物を中心に運んでいる。
「「「「到着!!」」」」
ウルたちはテンション高く、到着を宣言する。200メートル程しか荷物を運んでないけどな。日本のキャンプ場でも、ここまでの距離を運ぶのは珍しい気がする。車で行って駐車スペースの隣に設営スペースがあるイメージだからな。
偏見かな? 中には駐車場から荷物を運ぶ必要がある所もあるだろうけど、イメージだからな。
「まず荷物は、このブルーシートの上に置くように。では、4人に質問だ。テントを建てる場所は、どういう場所がいいでしょうか?」
4人は首を傾げて、色々相談しているが分からないようだ。そりゃ、初めての野営だったらそんなもんだよな。
「テントを建てるときは、水はけのいい場所がいいんだぞ」
「お父さん、何でですか?」
「想像してみよう。例えば、雨が降って水が溜まりそうな所にテントを建てたらどうなる?」
「テントがビショビショになる?」
「正解。雨でテントの外が濡れるのは仕方がないけど、水はけの悪い場所だと中まで濡れる可能性があるからな。他にも、出来る限り平らな場所を選ぶのがいいね。木の下は水はけがいいことが多いから覚えておくといいよ」
4人は返事をすると、条件に合いそうな場所を探し始める。
4人のために作ったキャンプ場なので、多少ひっかけも作っている。ひっかからずに正解にたどり着けるか楽しみだ。
どうやら、テント設営の場所が決まったようだ。
やっぱり、見て建てやすい場所を選んでしまったか……
「お父さんの言うことを聞いていたみたいだけど、そこはあまり良くない場所なんだ」
娘たちがブーブー言い始めたので、理由を説明する。
木の下で平らな場所を選んだのだが、実は雨が降ると水の流れ道になる場所なのだ。雨が降らなければここも悪くないので、ベストとは言い難いのだ。
「とーたん、ずるい!」
ミーシャに拗ねられてしまった。でも、教えられたこと以外にも大切なことがあると分かってくれたようだ。
「一見してスペースが無いように見えるけど、今回はここにテントを張るぞ!」
「「「「はい!」」」」
インナーテントを広げる前に、小石などを回収しておく。そして、同じ大きさに切ったブルーシートを下に敷いてから、その上にインナーテントを広げる。別にブルーシートを敷かなくてもいいのだが、長く使うためには、テント本体に傷がつかないように配慮するのがいい。
他にもインナーテントの底が汚れないので、片付けがしやすい。今回はブルーシートを使ったが、代用できるものがあればそれでも問題ない。この世界なら、インナーテントの下の部分を耐久力の高い物に変えてもいいと思う。
「次に、テントの四隅をしっかりと引っ張って、ペグ……釘みたいなのを四隅にある穴に刺してみよう」
俺の指示に従って娘たちが、テントを広げてペグを打って固定した。
「そしたらポールを組み立てて、この穴に通す。反対側にもあるから、同じように穴を通してみようか」
柔軟性の高いポールをウネウネさせて遊んでいるサクラとミーシャを注意して、テント設営の続きをする。
「ここからはちょっと力がいるから、無理そうだったら手伝うぞ! ポールの先をペグの近くにあるこの器具にはめてみて」
娘たちはレベルを上げているので、力に問題は無かったようでインナーテントが建った。
「次は、フライシート、雨避けシートだと思ってくれていいかな。それをかぶせて、フックをポールの根元にある輪っかに引っ張ってひっかけてくれ」
フライシートの方向やフックは、俺が確認して渡しているので変な方向を向くということは無い。身長が足りないので、かぶせるのは俺がやったけどね。
「次にフライシートをこっちに引っ張って、このポールをさっきと同じように穴に通してくれ。上は俺が通さないといけないな。かぶせる前に通しておくべきだったな。そうそう、こうやって建ててからこのひもを引っ張て、輪っかの先をペグで固定しよう。あっち側にもあるから、手分けをするように」
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