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第1499話 延長
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意識が覚醒してくると、体に懐かしい重さを感じた。
昨日、夕食の後にフィルムフェスを行い、2作目を見たあたり、0時前位にテントへ戻り、エアーベッドで寝たのを思い出す。
3作目は、娘たちが4人とも同じ作品を出して、誰かの1つがひっかかり母親たちに任せて寝たんだったな。
自分たちの選んだ映画を見てから寝たのであれば、大体2時くらいだろうか? 今は7時。すぐに寝たとしても、まだ5時間しか寝ていないな。さすがに後1時間は眠らせてあげたいな。
とりあえず、今日の配置を確認するか。
右腕を枕に抱き着いているのがミーシャ、左腕を枕に抱き着いているのがウル。うつ伏せになって俺の右足に抱き着いているのがスミレ、左足がブルムのようだ。俺が先に毛布を掛けて寝ていたためか、その毛布の上から、自分のブランケットをかけて寝ているのでちょっと暑い。
両手両足が固定されているので、さすがに何もできないな。
昨日のフィルムフェスの時間を思い出す。
妻たちには悪いが見た事のある映画だったので、軽く見ながらベーコン作りの続きをしていた。
ソミュール液につけた後、そのままだと塩っ辛いので水につけて塩を抜く必要がある。豚肉が全部浸かるまで水を入れ10分おきに水を入れ替えて、30分ほどかけて塩抜きをする。
娘たちも自分で作っているという自覚があるので、映画も気になるが手伝ってくれていたな。ちょっと悪いことしたかな? でも、あの作業をしておかないと、次の日に燻製ができないからな。
塩抜きした後にしっかりと水分を拭きとってから、シートでくるみ冷蔵庫へ入れる。冷蔵庫は無いので、クーラーボックスを使って冷蔵している。
昨日のことを思い出していると、テントの中にスカーレットが入って来た。
「ご主人様、起きてらっしゃいますか?」
小声で俺が起きているか確認してきた。
「起きてるけど、娘たちがまだ寝てるからこのまま寝てたんだよ」
「そうですか。どうなさいますか?」
「娘たちが起きるまでは、のんびりしてようと思うけど、何か拙かったりするか?」
「いえ、今日の予定を確認しておこうかと思いまして、奥様方から報告された予定では、今日も続けてキャンプ、野営道具の試験を行うそうです。どうも昨日は、地球の道具を改造した物を中心に試験を行ったそうですが、今日はこの世界の道具を改造した物の試験をするそうです」
マジか! 1日のつもりだったけど、妻たち、ミリーは今日も続けるのか。領主の妻ということで、街に貢献できるように個人で何かしているみたいなのだが、今回は全員で冒険者に還元できる何かをしているのかな?
「そっか、今日も泊まりとなると、なにするかな。そうだ! とりあえず、燻製の準備だけしておいてもらっていいかな? 娘たちが起きたら、そのまま燻製しながら朝食を作ることにするよ。昨日のパンも余ってるし、ベーコンエッグとサラダでいいと思うけど、どうかな?」
スカーレットに朝食のメニューは問題ないとお墨付きをもらい、娘たちが起きるまでゆっくりする事にした。
たまに娘たちが体を動かすのがむずがゆいけど、好かれていると思えば、これ位気にならないもんだな。
8時になると、ウルが目を覚ました。体を起こして朝の挨拶をしてきた。その声に気付いたのか、ミーシャたちも目を覚ました。
でもまだ眠たいのか、顔を俺に擦り付けるためくすぐったい。さすがに限界が来たので、くすぐり返してミーシャたち3人を起こす。
「よし、みんな起きたな。朝食を作るぞ! 昨日のベーコンを燻製して、ベーコンエッグを作るぞ~」
「「「「お~!!」」」」
やっぱりノリが良くて嬉しいよ。
「燻製の準備は、スカーレットたちがしてくれているから、セットするのは自分でやるぞ!」
燻製について説明するがチンプンカンプンのようで、首を傾げている。煙でいぶすことで保存がきくようになると言っておいた。
「今回は、中華鍋を使った燻製をするぞ。鍋の底にチップを多めに入れてその上に脂受けになるモノを置く。網を敷いて豚肉を置き蓋を閉めて燻製だ。白い煙が出始めたら弱火の位置に移動させて、20分ほど燻製したら完成だぞ」
煙が出始めたあたりで、娘たちのテンションが上がってきているのが分かる。見てても何も変わらないのだが、食い入るように燻製している中華鍋を見続けていた。砂時計を見て中華鍋を見る、を繰り返している。
砂時計の砂が落ち切ったので、我先に蓋を開けてのぞき込んだ……そして盛大にむせる。そりゃそうだ。気持ちは分かるけど、燻製していたのだから煙が充満しているのだ。そんなことも知らない娘たちは、開けると同時にのぞき込んでしまったのだ。
涙目になっている娘たちに、濡れ手ぬぐいを渡しておく。
それにしても、20分の燻製でここまで色がつくんだな。驚きだね。燻製する前は、ちょっと白いお肉だったのが、見事に茶色くなっている。これでベーコンは完成したぞ。
「って、ちょっと待て! さすがにそのまま食べるのはダメだぞ。家で出てくるベーコンもしっかり焼いてるだろ? 保存がきくと言っても、そのまま食べるのはダメだよ」
できた燻製ベーコンにそのままかぶりつこうとしているブルムを止めた。
ベーコンエッグを作るために切り分けて焼いていく。この際に1口サイズに切って焼いた後に卵を上に割って焼くと、ベーコンが大きくて食べ辛い……ということが無くなる。
焼いている間に、朝食用のプレートを準備する。娘たちの希望を聞いてサラダを盛っていく。この子たちは朝からよく食べるな。誰に似たのやらって、俺だよな。母親たちは、昨日酒を飲んでいるから、朝食は控えめだと思うしな。
今日は帰る予定だったから、何も考えてないんだけどな。なにしよっかな? 娘たちと相談して決めればいいか。
昨日、夕食の後にフィルムフェスを行い、2作目を見たあたり、0時前位にテントへ戻り、エアーベッドで寝たのを思い出す。
3作目は、娘たちが4人とも同じ作品を出して、誰かの1つがひっかかり母親たちに任せて寝たんだったな。
自分たちの選んだ映画を見てから寝たのであれば、大体2時くらいだろうか? 今は7時。すぐに寝たとしても、まだ5時間しか寝ていないな。さすがに後1時間は眠らせてあげたいな。
とりあえず、今日の配置を確認するか。
右腕を枕に抱き着いているのがミーシャ、左腕を枕に抱き着いているのがウル。うつ伏せになって俺の右足に抱き着いているのがスミレ、左足がブルムのようだ。俺が先に毛布を掛けて寝ていたためか、その毛布の上から、自分のブランケットをかけて寝ているのでちょっと暑い。
両手両足が固定されているので、さすがに何もできないな。
昨日のフィルムフェスの時間を思い出す。
妻たちには悪いが見た事のある映画だったので、軽く見ながらベーコン作りの続きをしていた。
ソミュール液につけた後、そのままだと塩っ辛いので水につけて塩を抜く必要がある。豚肉が全部浸かるまで水を入れ10分おきに水を入れ替えて、30分ほどかけて塩抜きをする。
娘たちも自分で作っているという自覚があるので、映画も気になるが手伝ってくれていたな。ちょっと悪いことしたかな? でも、あの作業をしておかないと、次の日に燻製ができないからな。
塩抜きした後にしっかりと水分を拭きとってから、シートでくるみ冷蔵庫へ入れる。冷蔵庫は無いので、クーラーボックスを使って冷蔵している。
昨日のことを思い出していると、テントの中にスカーレットが入って来た。
「ご主人様、起きてらっしゃいますか?」
小声で俺が起きているか確認してきた。
「起きてるけど、娘たちがまだ寝てるからこのまま寝てたんだよ」
「そうですか。どうなさいますか?」
「娘たちが起きるまでは、のんびりしてようと思うけど、何か拙かったりするか?」
「いえ、今日の予定を確認しておこうかと思いまして、奥様方から報告された予定では、今日も続けてキャンプ、野営道具の試験を行うそうです。どうも昨日は、地球の道具を改造した物を中心に試験を行ったそうですが、今日はこの世界の道具を改造した物の試験をするそうです」
マジか! 1日のつもりだったけど、妻たち、ミリーは今日も続けるのか。領主の妻ということで、街に貢献できるように個人で何かしているみたいなのだが、今回は全員で冒険者に還元できる何かをしているのかな?
「そっか、今日も泊まりとなると、なにするかな。そうだ! とりあえず、燻製の準備だけしておいてもらっていいかな? 娘たちが起きたら、そのまま燻製しながら朝食を作ることにするよ。昨日のパンも余ってるし、ベーコンエッグとサラダでいいと思うけど、どうかな?」
スカーレットに朝食のメニューは問題ないとお墨付きをもらい、娘たちが起きるまでゆっくりする事にした。
たまに娘たちが体を動かすのがむずがゆいけど、好かれていると思えば、これ位気にならないもんだな。
8時になると、ウルが目を覚ました。体を起こして朝の挨拶をしてきた。その声に気付いたのか、ミーシャたちも目を覚ました。
でもまだ眠たいのか、顔を俺に擦り付けるためくすぐったい。さすがに限界が来たので、くすぐり返してミーシャたち3人を起こす。
「よし、みんな起きたな。朝食を作るぞ! 昨日のベーコンを燻製して、ベーコンエッグを作るぞ~」
「「「「お~!!」」」」
やっぱりノリが良くて嬉しいよ。
「燻製の準備は、スカーレットたちがしてくれているから、セットするのは自分でやるぞ!」
燻製について説明するがチンプンカンプンのようで、首を傾げている。煙でいぶすことで保存がきくようになると言っておいた。
「今回は、中華鍋を使った燻製をするぞ。鍋の底にチップを多めに入れてその上に脂受けになるモノを置く。網を敷いて豚肉を置き蓋を閉めて燻製だ。白い煙が出始めたら弱火の位置に移動させて、20分ほど燻製したら完成だぞ」
煙が出始めたあたりで、娘たちのテンションが上がってきているのが分かる。見てても何も変わらないのだが、食い入るように燻製している中華鍋を見続けていた。砂時計を見て中華鍋を見る、を繰り返している。
砂時計の砂が落ち切ったので、我先に蓋を開けてのぞき込んだ……そして盛大にむせる。そりゃそうだ。気持ちは分かるけど、燻製していたのだから煙が充満しているのだ。そんなことも知らない娘たちは、開けると同時にのぞき込んでしまったのだ。
涙目になっている娘たちに、濡れ手ぬぐいを渡しておく。
それにしても、20分の燻製でここまで色がつくんだな。驚きだね。燻製する前は、ちょっと白いお肉だったのが、見事に茶色くなっている。これでベーコンは完成したぞ。
「って、ちょっと待て! さすがにそのまま食べるのはダメだぞ。家で出てくるベーコンもしっかり焼いてるだろ? 保存がきくと言っても、そのまま食べるのはダメだよ」
できた燻製ベーコンにそのままかぶりつこうとしているブルムを止めた。
ベーコンエッグを作るために切り分けて焼いていく。この際に1口サイズに切って焼いた後に卵を上に割って焼くと、ベーコンが大きくて食べ辛い……ということが無くなる。
焼いている間に、朝食用のプレートを準備する。娘たちの希望を聞いてサラダを盛っていく。この子たちは朝からよく食べるな。誰に似たのやらって、俺だよな。母親たちは、昨日酒を飲んでいるから、朝食は控えめだと思うしな。
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