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第1535話 バザールのスキル
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「麻薬については、多少時間がかかるので、違う実験から始めたいと思うのですがよろしいですか?」
人体実験の行われる地下実験場に来ると、待機していた暗部の1人、鬼人かと思ったら、どこかでヘッドハンティングしてきたヒューマンの1人が担当していたようだ。
「問題ないけど、使う麻薬はさっき渡しておいたから、無くなる前に言ってくれ」
「では、麻薬を使わせてから、バザール様の実験から始めましょう」
俺らを担当していたヒューマンが鬼人たちに指示を出して、重犯罪者たちに麻薬を投入し始めた。
「ってか、君はどういう立場なのかな?」
「あっ! 失礼しました! 私は、暗部の実験担当をしています、エックスと申します。本名は別にありましたが、ここに配属されるにあたって捨てました」
エックス……何者でもない、ということらしい。そして、こいつ以外にも何人か同じような人がいるらしいが、今回は現場に来ないとのことだ。
知らない間に暗部の人間も増えているようだ。マジでこの街どうなってんだろ?
「バザール様、準備できました。一応、気が強いタイプから小心者まで準備しておきました。精神が影響を及ぼすのかわかりませんでしたので、他にもレベルも多少分けて準備しております」
そういう考え方もあるのか。確かに抵抗値みたいなものがあるのなら、レベル別や気持ちの持ちようも、影響してくるかもしれないもんな。他にも、動物も何種類か準備されていた。
バザールが集団の中心に入り、闇の波動を解放した。
バザールを見た瞬間に小心者に分類される犯罪者は、できるだけ距離をとろうとしているが、鎖につながれているので無駄な抵抗に終わっている。
重犯罪者なのに小心者とは? 精神異常者みたいなのだけかと思ったが、ついかっとなって死刑になるような犯罪を犯してしまった奴もいるらしい。一時の過ちでも、この世界では死刑が適応される犯罪であれば、しょうがないことである。
一番早く変化したのは、動物のネズミだった。
「体の大きさか? Lvを多少あげていたのも、同時に変化したな……どういう原理なんだろうな?」
次に変化したのは、ブタだった。
今回実験に使われている動物は、ネズミ・ブタ・シカ・クマ・ウシの5種類だ。選定基準はよくわからないが、ネコ・イヌ・オオカミは外してもらっている。俺が可愛がっている種類の動物だからな。イヌはいないけどオオカミと一緒のくくりだ。
「体重だけで考えますと、ネズミの次に変化するのは犯罪者のこいつが妥当ですよね。ですが、ブタですか? シカとウシがほぼ同時に変化しましたね。どういうことでしょう?」
「何かしらの基準でもあるみたいだけど、仮に精神的な何かがかかわってたとしたら、私たちには判断できないわね」
綾乃が言う通り、意思疎通ができるのであれば、多少なりとも判断基準になるかもしれないが、動物と会話など無理なので、客観的にしか答えは出せない。
「それも気になるんだけど、特にネズミが変化した奴……何種類かに変化してないか?」
「言われてみると、3? いや、4種類くらいいるかしら?」
20匹いたネズミが綾乃の言う通り、4種類に変化していた。
一番多かったのが10匹のゾンビマウス、次に7匹のブラッドマウス、マーダーマウスが2匹、レッドマウスが1匹。4種類とも共通点は、アンデッドということだ。
動物は何種類かに分かれたが、全部アンデッドに分類される魔物に変化している。
「闇の波動を受けた生物は、アンデッドに変化するのはほぼ確定っぽいな。犯罪者の方は……1人変わったか?」
バザールの姿を見てなんとか離れようとしていた小心者の部類の犯罪者が、おそらく1人変化したな。
「シュウ、あれってリビングデッドに変化してるわよ」
綾乃に言われ、俺も鑑定してみると、確かにリビングデッドと表記されていた。
「そもそも、闇の波動にさらされると、1度は死ぬってことか? 死ななきゃ、アンデッドにはならんよな?確か、この世界はヴァンパイアは人の一種で、アンデッドとして生まれ変わるもんな」
「そういえば、そんな報告書があったわね。でも、この際、死んだかどうかは別にどっちでもいいんじゃない? 多分だけど、生物だったものも変化するんじゃないかと思うんだけど、適当な動物の死体とかない?」
さすがに動物の死体は収納の腕輪やカバンには入ってないな、召喚してわざわざ殺すのもなと思っていたら、普通に動物の死体が召喚できるってどういうことだよ!
バザールに遠隔で指示を出すと、すぐに対応してくれた。
『おっと! でござる。死体を召喚したら、すぐに魔物になってしまったでござる』
スピーカーを通してバザールの声がこちらへ届いた。
「お前、闇の波動を出しながら墓場を歩くなよ。死体が全部アンデッドになっちまうぞ」
おそらく、地球で見たらこの世界の終わりかと思うような光景が繰り広げられるだろう。
「シュウ様、どうやら他の犯罪者たちも1人を除いて、変化したようです。精神的な何かの影響ではなさそうですね。小心者の次は、一番抵抗が強いと考えていた奴が変化しています。残っているこいつですが、他の犯罪者に比べてレベルが高いですね」
最後に残っていた犯罪者は、レベルが150を越している。
なんでこんな高レベルで死刑になる犯罪を犯したのか分らんが……
「ある一定以下のレベルの生物やだったものがアンデッドに変化する?」
「可能性はありそうね。種族によってそのレベルが違う可能性はあるけどね。ネズミとクマあたりでLv10刻みで召喚してみたら解るんじゃない?」
綾乃の提案通り、バザールに指示をしてLv100から10刻みで200まで召喚してもらう。DPが!とか言っていたので、後で補充するといって黙らせておいた。
「結果は、151以上みたいだな。ネズミもクマも同じみたいだな。それにしてもバザール、お前1人で国堕としできるな。99%以上の人間を全部魔物にできるとか、戦争にすらならんな」
バザールの闇の波動は、種族に関係なくLv150以下のモノが全てアンデッドに変化することが判明した。ただ、Lvでアンデッドに変化するまでの時間が変わるわけではなく、ほぼ種族で変化するまでの時間が決まっているのではないか? という結論になった。
こうして1つ目の実験が終わる。
人体実験の行われる地下実験場に来ると、待機していた暗部の1人、鬼人かと思ったら、どこかでヘッドハンティングしてきたヒューマンの1人が担当していたようだ。
「問題ないけど、使う麻薬はさっき渡しておいたから、無くなる前に言ってくれ」
「では、麻薬を使わせてから、バザール様の実験から始めましょう」
俺らを担当していたヒューマンが鬼人たちに指示を出して、重犯罪者たちに麻薬を投入し始めた。
「ってか、君はどういう立場なのかな?」
「あっ! 失礼しました! 私は、暗部の実験担当をしています、エックスと申します。本名は別にありましたが、ここに配属されるにあたって捨てました」
エックス……何者でもない、ということらしい。そして、こいつ以外にも何人か同じような人がいるらしいが、今回は現場に来ないとのことだ。
知らない間に暗部の人間も増えているようだ。マジでこの街どうなってんだろ?
「バザール様、準備できました。一応、気が強いタイプから小心者まで準備しておきました。精神が影響を及ぼすのかわかりませんでしたので、他にもレベルも多少分けて準備しております」
そういう考え方もあるのか。確かに抵抗値みたいなものがあるのなら、レベル別や気持ちの持ちようも、影響してくるかもしれないもんな。他にも、動物も何種類か準備されていた。
バザールが集団の中心に入り、闇の波動を解放した。
バザールを見た瞬間に小心者に分類される犯罪者は、できるだけ距離をとろうとしているが、鎖につながれているので無駄な抵抗に終わっている。
重犯罪者なのに小心者とは? 精神異常者みたいなのだけかと思ったが、ついかっとなって死刑になるような犯罪を犯してしまった奴もいるらしい。一時の過ちでも、この世界では死刑が適応される犯罪であれば、しょうがないことである。
一番早く変化したのは、動物のネズミだった。
「体の大きさか? Lvを多少あげていたのも、同時に変化したな……どういう原理なんだろうな?」
次に変化したのは、ブタだった。
今回実験に使われている動物は、ネズミ・ブタ・シカ・クマ・ウシの5種類だ。選定基準はよくわからないが、ネコ・イヌ・オオカミは外してもらっている。俺が可愛がっている種類の動物だからな。イヌはいないけどオオカミと一緒のくくりだ。
「体重だけで考えますと、ネズミの次に変化するのは犯罪者のこいつが妥当ですよね。ですが、ブタですか? シカとウシがほぼ同時に変化しましたね。どういうことでしょう?」
「何かしらの基準でもあるみたいだけど、仮に精神的な何かがかかわってたとしたら、私たちには判断できないわね」
綾乃が言う通り、意思疎通ができるのであれば、多少なりとも判断基準になるかもしれないが、動物と会話など無理なので、客観的にしか答えは出せない。
「それも気になるんだけど、特にネズミが変化した奴……何種類かに変化してないか?」
「言われてみると、3? いや、4種類くらいいるかしら?」
20匹いたネズミが綾乃の言う通り、4種類に変化していた。
一番多かったのが10匹のゾンビマウス、次に7匹のブラッドマウス、マーダーマウスが2匹、レッドマウスが1匹。4種類とも共通点は、アンデッドということだ。
動物は何種類かに分かれたが、全部アンデッドに分類される魔物に変化している。
「闇の波動を受けた生物は、アンデッドに変化するのはほぼ確定っぽいな。犯罪者の方は……1人変わったか?」
バザールの姿を見てなんとか離れようとしていた小心者の部類の犯罪者が、おそらく1人変化したな。
「シュウ、あれってリビングデッドに変化してるわよ」
綾乃に言われ、俺も鑑定してみると、確かにリビングデッドと表記されていた。
「そもそも、闇の波動にさらされると、1度は死ぬってことか? 死ななきゃ、アンデッドにはならんよな?確か、この世界はヴァンパイアは人の一種で、アンデッドとして生まれ変わるもんな」
「そういえば、そんな報告書があったわね。でも、この際、死んだかどうかは別にどっちでもいいんじゃない? 多分だけど、生物だったものも変化するんじゃないかと思うんだけど、適当な動物の死体とかない?」
さすがに動物の死体は収納の腕輪やカバンには入ってないな、召喚してわざわざ殺すのもなと思っていたら、普通に動物の死体が召喚できるってどういうことだよ!
バザールに遠隔で指示を出すと、すぐに対応してくれた。
『おっと! でござる。死体を召喚したら、すぐに魔物になってしまったでござる』
スピーカーを通してバザールの声がこちらへ届いた。
「お前、闇の波動を出しながら墓場を歩くなよ。死体が全部アンデッドになっちまうぞ」
おそらく、地球で見たらこの世界の終わりかと思うような光景が繰り広げられるだろう。
「シュウ様、どうやら他の犯罪者たちも1人を除いて、変化したようです。精神的な何かの影響ではなさそうですね。小心者の次は、一番抵抗が強いと考えていた奴が変化しています。残っているこいつですが、他の犯罪者に比べてレベルが高いですね」
最後に残っていた犯罪者は、レベルが150を越している。
なんでこんな高レベルで死刑になる犯罪を犯したのか分らんが……
「ある一定以下のレベルの生物やだったものがアンデッドに変化する?」
「可能性はありそうね。種族によってそのレベルが違う可能性はあるけどね。ネズミとクマあたりでLv10刻みで召喚してみたら解るんじゃない?」
綾乃の提案通り、バザールに指示をしてLv100から10刻みで200まで召喚してもらう。DPが!とか言っていたので、後で補充するといって黙らせておいた。
「結果は、151以上みたいだな。ネズミもクマも同じみたいだな。それにしてもバザール、お前1人で国堕としできるな。99%以上の人間を全部魔物にできるとか、戦争にすらならんな」
バザールの闇の波動は、種族に関係なくLv150以下のモノが全てアンデッドに変化することが判明した。ただ、Lvでアンデッドに変化するまでの時間が変わるわけではなく、ほぼ種族で変化するまでの時間が決まっているのではないか? という結論になった。
こうして1つ目の実験が終わる。
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