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第1566話 とりあえず放置
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逃げ帰るような形でディストピアに戻って来た俺たち、
「話し合いが通じるような状況じゃなかったな」
「そうでござるな。あの時にライム殿が暴れなくても、某たちは捕まっていたと思うでござる。特にあの司書は許しがたいでござるな。機会があったら、いろんな実験に参加してもらいたいでござるな」
バザールがマッドサイエンティストみたいなことを言っているが無視だ。それより、凹んでいるライムを慰めないとな。戻ってきてからずっと、無言で部屋の隅で小さくなってるんだよね。ドッペルでも中身も見た目もライムだから、落ち込んでいる姿を見るとね。
「とりあえず、ドッペルの体をここにおいて、憑依を解こうか。それで向こうで集まって、ちょっと話し合おうか。メアリーもライムもそれでいいか?」
集まってというが、俺たちはドッペルに乗り移るときは、決められた部屋から乗り移るのがルールなので同じ部屋にいるんだけどね。
憑依を解いて自分の体に意識を戻すと、何やら体が重い……入り口の守りは完璧なのに、俺の体に何かあったのか!?
慌てて体を起こそうとしたが、話声と寝息が聞こえる。
俺の体が重かったのは、ミーシャたちが俺の使っている憑依用のベッドで一緒に寝てたからだ。
そもそも何でミーシャたちがここにいるのかと思ったが、ミリーたちと一緒に様子を見に来たようだ。それで俺の寝ているベッドにもぐりこんで、ペシペシ体を叩いたりしていたようだが、次第に眠気に勝てなくなり、一緒に寝ていたという経緯らしい。
それな抱っこでもして部屋に連れ帰ればと思ったが、ガッシリと俺の腕をホールドしている娘たちの様子を見れば、起こさないとほどけないと考えしばらく様子を見ることにしたのも頷けるな。
「それより、予定より早いお戻りみたいだけど、何か問題でもあったの?」
ミーシャたちを起こしていると、カエデが質問してきた。
「トラブルがねっと、ミーシャたち! ライムお母さんのところに行って、くっ付くんだ!」
俺が意味不明な指示を出すが、ミーシャたちは母親全員大好きなので、寝ぼけた頭でくっ付けと言われれば、また寝てしまう勢いでライムに抱き着いた。
状況が分かっていないカエデたちが、目を白黒させているので簡単に状況を説明する。
「私だったら、ライムがキレる前にブチ切れてたわね。自分たちのことを悪く言われるのは気にならないけど、シュウを嘘つき呼ばわりして犯罪者扱いされればキレるって。ライムは何も悪くないわよ」
話している間に戻ってきたライムが、抱き着いて半分寝ているミーシャたちをあやしながら聞いており、カエデがライムに気を使った発言をって、カエデだったら言葉通りにライムより先に切れてたかもな。
今回俺がキレなかったのは、先にライムたちがキレたからなんだよな。手を出すかと聞かれれば、手は出さなかったと思うけど、キレることはキレたと思う。だけど、周りにキレている怒っている人がいると、冷静になるもんだな。
ミリーに手の空いているメンバーを呼んでもらい、今回のことを話した。
全員がライムの行動を認めていた。でも、3人ほどズレた方向に意見を出して怒っているメンバーがいた。
シェリル、イリア、ネルの3人だ。
この3人は、犯罪者扱いされたのに何で助けるの! と怒っていたのだ。治療した理由もわかっているが、この3人はそれ以上に俺がそういう扱いされたことに憤っているようだ。
小さい頃から戦闘訓練をさせたりさせてたからかな? たまにこういった過激な発言をすることがあるんだよな。
「みんな落ち着いて、怒る理由はわかりますが、ここで終わった話をする意味は無いですよ。これからのことを考えましょう。その街をどうするか考えましょうか」
ミリーは落ち着かせているようで、更に過激な発言をしている気がするぞ!
「待て待て待て! 街をどうするって、どういうことだ?」
「えっ? 潰すのか、壊すのか、上層部を一新するのか……他に何かあります?」
ミリーが他のメンバーに意見を求めた。
出てきた意見には、放置といった何もしないという内容は無く、どうやって壊すかみたいな内容で話し合われていた。ちょっと待てって、お前ら物騒だぞ!
「おそらくだけど、あの街はダンジョンマスターの能力無しでは成立しないと思う。一部の人間が悪いからってそこに住んでいる人たちを混乱させたり、迷惑をかけたりするのはよくないと思うんだ」
「今までいろんな街でトラブルを起こして、力で解決してきた人の意見には聞こえないわね」
とか、俺に聞こえる小声で綾乃が変なことを言ってきたので、顔面ハリセンで張り倒しておいた。
「俺もイラっとする気持ちはあるけど、よく考えればわかるだろうけど、俺たちは移動できても、向こうの人間は誰もこっちに来ることはできないんだから、放置でいいだろ? 住んでもいない世界の面倒ごとを抱え込む必要なんてないだろ」
それが偽らざる俺の気持ちだ。
そして、あの大陸の全体を掌握したから、あの街のダンジョンマスターは他の街へ行かないと、ダンジョンを入手することができない。DBSの部屋を用意することは、あの街に住んでいる限り不可能だということだ。
街を捨てて移り住めば話は変わるが、それは俺たちが向こうに行っても行かなくても結果は変わらないんだよね。
「戻ってきて思ったんだけど、無理に向こうの世界のことを知る必要はないんだって思ったよ。たまにドッペルを使って知らない土地に遊びに行く、くらいの感じでいいんじゃないかな? それに創造神も、世界間を移動することは想定していなかったと思うしね」
多分だが、ドッペルって身代わりの他に、今回のようなダンジョンバトルで突発的に他の世界のダンジョンを得たときに、管理を任せるための魔物かもしれない。
目の前にいないと憑依のスキルを有効にできないけど、キャスリングでダンジョンに送り込めるので、意識だけは違う世界に行くことができるだろう。今回の俺たちみたいにね。だけど違うのは、俺たちは生身で世界を渡る手段があるってことなんだよな。
それができるからって、何が変わるわけでもないけどね。
とりあえず、他の世界については放置することに決定した。
「話し合いが通じるような状況じゃなかったな」
「そうでござるな。あの時にライム殿が暴れなくても、某たちは捕まっていたと思うでござる。特にあの司書は許しがたいでござるな。機会があったら、いろんな実験に参加してもらいたいでござるな」
バザールがマッドサイエンティストみたいなことを言っているが無視だ。それより、凹んでいるライムを慰めないとな。戻ってきてからずっと、無言で部屋の隅で小さくなってるんだよね。ドッペルでも中身も見た目もライムだから、落ち込んでいる姿を見るとね。
「とりあえず、ドッペルの体をここにおいて、憑依を解こうか。それで向こうで集まって、ちょっと話し合おうか。メアリーもライムもそれでいいか?」
集まってというが、俺たちはドッペルに乗り移るときは、決められた部屋から乗り移るのがルールなので同じ部屋にいるんだけどね。
憑依を解いて自分の体に意識を戻すと、何やら体が重い……入り口の守りは完璧なのに、俺の体に何かあったのか!?
慌てて体を起こそうとしたが、話声と寝息が聞こえる。
俺の体が重かったのは、ミーシャたちが俺の使っている憑依用のベッドで一緒に寝てたからだ。
そもそも何でミーシャたちがここにいるのかと思ったが、ミリーたちと一緒に様子を見に来たようだ。それで俺の寝ているベッドにもぐりこんで、ペシペシ体を叩いたりしていたようだが、次第に眠気に勝てなくなり、一緒に寝ていたという経緯らしい。
それな抱っこでもして部屋に連れ帰ればと思ったが、ガッシリと俺の腕をホールドしている娘たちの様子を見れば、起こさないとほどけないと考えしばらく様子を見ることにしたのも頷けるな。
「それより、予定より早いお戻りみたいだけど、何か問題でもあったの?」
ミーシャたちを起こしていると、カエデが質問してきた。
「トラブルがねっと、ミーシャたち! ライムお母さんのところに行って、くっ付くんだ!」
俺が意味不明な指示を出すが、ミーシャたちは母親全員大好きなので、寝ぼけた頭でくっ付けと言われれば、また寝てしまう勢いでライムに抱き着いた。
状況が分かっていないカエデたちが、目を白黒させているので簡単に状況を説明する。
「私だったら、ライムがキレる前にブチ切れてたわね。自分たちのことを悪く言われるのは気にならないけど、シュウを嘘つき呼ばわりして犯罪者扱いされればキレるって。ライムは何も悪くないわよ」
話している間に戻ってきたライムが、抱き着いて半分寝ているミーシャたちをあやしながら聞いており、カエデがライムに気を使った発言をって、カエデだったら言葉通りにライムより先に切れてたかもな。
今回俺がキレなかったのは、先にライムたちがキレたからなんだよな。手を出すかと聞かれれば、手は出さなかったと思うけど、キレることはキレたと思う。だけど、周りにキレている怒っている人がいると、冷静になるもんだな。
ミリーに手の空いているメンバーを呼んでもらい、今回のことを話した。
全員がライムの行動を認めていた。でも、3人ほどズレた方向に意見を出して怒っているメンバーがいた。
シェリル、イリア、ネルの3人だ。
この3人は、犯罪者扱いされたのに何で助けるの! と怒っていたのだ。治療した理由もわかっているが、この3人はそれ以上に俺がそういう扱いされたことに憤っているようだ。
小さい頃から戦闘訓練をさせたりさせてたからかな? たまにこういった過激な発言をすることがあるんだよな。
「みんな落ち着いて、怒る理由はわかりますが、ここで終わった話をする意味は無いですよ。これからのことを考えましょう。その街をどうするか考えましょうか」
ミリーは落ち着かせているようで、更に過激な発言をしている気がするぞ!
「待て待て待て! 街をどうするって、どういうことだ?」
「えっ? 潰すのか、壊すのか、上層部を一新するのか……他に何かあります?」
ミリーが他のメンバーに意見を求めた。
出てきた意見には、放置といった何もしないという内容は無く、どうやって壊すかみたいな内容で話し合われていた。ちょっと待てって、お前ら物騒だぞ!
「おそらくだけど、あの街はダンジョンマスターの能力無しでは成立しないと思う。一部の人間が悪いからってそこに住んでいる人たちを混乱させたり、迷惑をかけたりするのはよくないと思うんだ」
「今までいろんな街でトラブルを起こして、力で解決してきた人の意見には聞こえないわね」
とか、俺に聞こえる小声で綾乃が変なことを言ってきたので、顔面ハリセンで張り倒しておいた。
「俺もイラっとする気持ちはあるけど、よく考えればわかるだろうけど、俺たちは移動できても、向こうの人間は誰もこっちに来ることはできないんだから、放置でいいだろ? 住んでもいない世界の面倒ごとを抱え込む必要なんてないだろ」
それが偽らざる俺の気持ちだ。
そして、あの大陸の全体を掌握したから、あの街のダンジョンマスターは他の街へ行かないと、ダンジョンを入手することができない。DBSの部屋を用意することは、あの街に住んでいる限り不可能だということだ。
街を捨てて移り住めば話は変わるが、それは俺たちが向こうに行っても行かなくても結果は変わらないんだよね。
「戻ってきて思ったんだけど、無理に向こうの世界のことを知る必要はないんだって思ったよ。たまにドッペルを使って知らない土地に遊びに行く、くらいの感じでいいんじゃないかな? それに創造神も、世界間を移動することは想定していなかったと思うしね」
多分だが、ドッペルって身代わりの他に、今回のようなダンジョンバトルで突発的に他の世界のダンジョンを得たときに、管理を任せるための魔物かもしれない。
目の前にいないと憑依のスキルを有効にできないけど、キャスリングでダンジョンに送り込めるので、意識だけは違う世界に行くことができるだろう。今回の俺たちみたいにね。だけど違うのは、俺たちは生身で世界を渡る手段があるってことなんだよな。
それができるからって、何が変わるわけでもないけどね。
とりあえず、他の世界については放置することに決定した。
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