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第1567話 上手くいかない
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方針としては、他の世界は放置することにしたけど、ドッペルを使って個人的に調査に行くことは自由とした。ただ、向こうの都市が大混乱をするようなことだけは避けるように、という内容に決定した。
別に向こうの都市がどうなろうと知った事ではないが、俺たちが原因で都市が崩壊したとかは、後味が悪いのでやめよう、ということだ。
パッと見た感じ、ダンジョンマスターがいなくなっても、問題ないくらいに都市は完成しているのだが、いなくなればかなり不便なことになるのは間違いないだろうな。
それに合議制とはいっても、おそらくだがダンジョンマスターが方向性を決めていると思う。そのダンジョンマスターがいなければ、上層部が暴走してむやみやたらに奴隷が増えないとも限らない。
ダンジョンマスターの位置に、俺たちの息のかかっている奴に挿げ替えればみたいな話も出たが、正直ずっと管理するのが面倒なので放置の方向になったのだ。
新しい世界に行けるということで、盛り上がっていたがよく考えれば、無理していく必要もないということだな。ドッペルでなら、遊びに行く感じでも問題ないからな。トラブルだけは起こすなよ。
妻たちも新しい世界には興味があるみたいなので、きちんとパーティーで移動することを条件に、今回とは違う街に行くように話している。
それと、妻たちで行くと女だけになってしまうので、ドッペルは男性タイプを半数以上にするようにお願いしている。
もし行った先が、奴隷都市! みたいなところで、他の街から来た人間を全員奴隷! みたいな政策を取っていたら、女タイプのドッペルは悲惨な目にしか合わないだろうという話だ。
そんな都市は無いと思うが念のため。それに行く前にもシャドーで都市の中を、しっかり偵察してから行くようにお願いしている。
そこまでしてもトラブルは避けられないだろうが、極力避ける努力をしようという話である。もしトラブルになって捕らわれたとしたら、全力で助け出す事になっている。ドッペルとはいえ、俺たちの替わりに捨てるという選択肢はない。
まぁそんなこんなで、妻たちは暇な時間ができるとシャドーを使って、向こうの大陸にある都市を手分けして調べている。
気の済むようにやってくれ。
「某たちは、何をするでござるか?」
「何しようか?」
「そうだ! 強化外骨格のフィードバック作業してなくないか?」
「そういえば! でござる」
色々な調整をしたりしてはいたが、問題点を洗い出して再調整を行ったわけではないので、ぽっかり時間の空いた今を使ってフィードバック作業をすることに決まった。
「そもそも、今回って問題になることって何かあったか?」
問題点の洗い出しから始まった。
攻撃用アームは、アームの造りのせいでどうしても攻撃の軌道が単調になってしまう。武器の種類がブレードというか、鎌状のモノしかない。
という、2つの問題が明らかになった。
作っているときは、鎌の部分はアダマンタイトでできているし、攻撃力は十分だと考えていた。攻撃力は十分だったのだが、攻撃の軌道の問題も含むのだが、力不足感が拭えなかった。
「そもそもさ、力不足はしょうがないんじゃない? バックアームの1つ1つは換装可能でコンパクトにしているから、どうしても出力があげられないのよね。それにあまり大きくして重くなると、強化外骨格で制御しててもバランスを崩すわよ。前に威力を追及した試作品を作ったけど、散々だったわ」
そう言って出された資料に目を通し、その時の映像を見してもらった。
綾乃が言う通り、バックアームを大きくするほど攻撃の威力は上がっているのだが、姿勢制御のために力が割り振られたり、完全に振り回されている姿がそこには映し出されていた。
「さすがにここまでとは思ってなかったな。アダマンタイトの重さが原因ってわけじゃなくて、バックアームの攻撃速度と重さが相まって、バランスを崩している感じかな? 確かにこれなら、威力が下がっても手数を増やすっていうのは分かるな」
「そうでござるな。改めて見ても、酷いでござる。制御の問題でアームは最大8つつけられるでござるから、バランスの問題であのくらいのサイズがちょうどいいでござるな」
「いろいろ詰め込むと、問題が発生するわけだな。アームの軌道の問題は解決できるだろ? 水中戦用に用意したアームは、結構自由度高かったよな」
「それなんだけどさ、もう1つの映像見てもらっていいかな?」
綾乃がもう1つ映像を流し始めた。
水中戦用のアームが簡単に作れた理由が判明した。以前に同じような造りのアームを開発していたから、それを応用して水中用に作り替えたのだ。
「見てわかる通り、軌道の自由度を高くすると、耐久性に問題が出てくるのよね。ダンジョンバトルでは戦闘中に壊れることは無かったけど、壊れる一歩手前まではガタがきていたんだよね」
綾乃に言われて、水中戦用のアームを直したっけ? 魔核による自動修復があっても、限度を超えれば壊れるわけで、Sランク相当の戦闘では強度が心許ない感じだ。
攻撃用のアームはコンパクトになるように折り畳み式になっている。アームの付け根だけが回るようになっており、その部分でだけ攻撃の方向を変化させられる感じで作られている。
軌道に関しては、これ以上いじるとなると耐久に問題が出てしまうのか、
「軌道に関しては理解した。それなら攻撃用のアームの武器の種類って他にある?」
「一応成功作はもう1個あるよ」
そういって、別の映像を流し始めた。
そこに移っていたのは、刺突用の武器だな。攻撃の軌道に関しては、鎌より更に単調になっていた。
アームを展開して攻撃態勢に入ると、行動の邪魔をしそうな見た目だな。行動に支障が出ないような場所に固定しているタイプもあるのか。
アームを展開するまではいいのだが攻撃態勢に入ると、伸縮警棒思わせるような物を対象に向けるため、どうしても行動を阻害してしまう要因になる。だけど、威力はそれなりに高い感じだ。アームの造り上、体の前面にしか攻撃ができないのだ。攻撃範囲を広くすると、強度の問題が出るらしい。
そこそこ強い感じはするけど、さすがに軌道が読まれやすい武器は使い道が少ないよな。
それに、攻撃用のアームが蜘蛛の足をイメージするような軌道なのは、両手の阻害をしないためだったんだな。知らなかったよ。
問題点ではあったが、現状で改善する方法の見当がつかないので、いずれ解決したい問題点としてそっと置いておくことに決まった。
別に向こうの都市がどうなろうと知った事ではないが、俺たちが原因で都市が崩壊したとかは、後味が悪いのでやめよう、ということだ。
パッと見た感じ、ダンジョンマスターがいなくなっても、問題ないくらいに都市は完成しているのだが、いなくなればかなり不便なことになるのは間違いないだろうな。
それに合議制とはいっても、おそらくだがダンジョンマスターが方向性を決めていると思う。そのダンジョンマスターがいなければ、上層部が暴走してむやみやたらに奴隷が増えないとも限らない。
ダンジョンマスターの位置に、俺たちの息のかかっている奴に挿げ替えればみたいな話も出たが、正直ずっと管理するのが面倒なので放置の方向になったのだ。
新しい世界に行けるということで、盛り上がっていたがよく考えれば、無理していく必要もないということだな。ドッペルでなら、遊びに行く感じでも問題ないからな。トラブルだけは起こすなよ。
妻たちも新しい世界には興味があるみたいなので、きちんとパーティーで移動することを条件に、今回とは違う街に行くように話している。
それと、妻たちで行くと女だけになってしまうので、ドッペルは男性タイプを半数以上にするようにお願いしている。
もし行った先が、奴隷都市! みたいなところで、他の街から来た人間を全員奴隷! みたいな政策を取っていたら、女タイプのドッペルは悲惨な目にしか合わないだろうという話だ。
そんな都市は無いと思うが念のため。それに行く前にもシャドーで都市の中を、しっかり偵察してから行くようにお願いしている。
そこまでしてもトラブルは避けられないだろうが、極力避ける努力をしようという話である。もしトラブルになって捕らわれたとしたら、全力で助け出す事になっている。ドッペルとはいえ、俺たちの替わりに捨てるという選択肢はない。
まぁそんなこんなで、妻たちは暇な時間ができるとシャドーを使って、向こうの大陸にある都市を手分けして調べている。
気の済むようにやってくれ。
「某たちは、何をするでござるか?」
「何しようか?」
「そうだ! 強化外骨格のフィードバック作業してなくないか?」
「そういえば! でござる」
色々な調整をしたりしてはいたが、問題点を洗い出して再調整を行ったわけではないので、ぽっかり時間の空いた今を使ってフィードバック作業をすることに決まった。
「そもそも、今回って問題になることって何かあったか?」
問題点の洗い出しから始まった。
攻撃用アームは、アームの造りのせいでどうしても攻撃の軌道が単調になってしまう。武器の種類がブレードというか、鎌状のモノしかない。
という、2つの問題が明らかになった。
作っているときは、鎌の部分はアダマンタイトでできているし、攻撃力は十分だと考えていた。攻撃力は十分だったのだが、攻撃の軌道の問題も含むのだが、力不足感が拭えなかった。
「そもそもさ、力不足はしょうがないんじゃない? バックアームの1つ1つは換装可能でコンパクトにしているから、どうしても出力があげられないのよね。それにあまり大きくして重くなると、強化外骨格で制御しててもバランスを崩すわよ。前に威力を追及した試作品を作ったけど、散々だったわ」
そう言って出された資料に目を通し、その時の映像を見してもらった。
綾乃が言う通り、バックアームを大きくするほど攻撃の威力は上がっているのだが、姿勢制御のために力が割り振られたり、完全に振り回されている姿がそこには映し出されていた。
「さすがにここまでとは思ってなかったな。アダマンタイトの重さが原因ってわけじゃなくて、バックアームの攻撃速度と重さが相まって、バランスを崩している感じかな? 確かにこれなら、威力が下がっても手数を増やすっていうのは分かるな」
「そうでござるな。改めて見ても、酷いでござる。制御の問題でアームは最大8つつけられるでござるから、バランスの問題であのくらいのサイズがちょうどいいでござるな」
「いろいろ詰め込むと、問題が発生するわけだな。アームの軌道の問題は解決できるだろ? 水中戦用に用意したアームは、結構自由度高かったよな」
「それなんだけどさ、もう1つの映像見てもらっていいかな?」
綾乃がもう1つ映像を流し始めた。
水中戦用のアームが簡単に作れた理由が判明した。以前に同じような造りのアームを開発していたから、それを応用して水中用に作り替えたのだ。
「見てわかる通り、軌道の自由度を高くすると、耐久性に問題が出てくるのよね。ダンジョンバトルでは戦闘中に壊れることは無かったけど、壊れる一歩手前まではガタがきていたんだよね」
綾乃に言われて、水中戦用のアームを直したっけ? 魔核による自動修復があっても、限度を超えれば壊れるわけで、Sランク相当の戦闘では強度が心許ない感じだ。
攻撃用のアームはコンパクトになるように折り畳み式になっている。アームの付け根だけが回るようになっており、その部分でだけ攻撃の方向を変化させられる感じで作られている。
軌道に関しては、これ以上いじるとなると耐久に問題が出てしまうのか、
「軌道に関しては理解した。それなら攻撃用のアームの武器の種類って他にある?」
「一応成功作はもう1個あるよ」
そういって、別の映像を流し始めた。
そこに移っていたのは、刺突用の武器だな。攻撃の軌道に関しては、鎌より更に単調になっていた。
アームを展開して攻撃態勢に入ると、行動の邪魔をしそうな見た目だな。行動に支障が出ないような場所に固定しているタイプもあるのか。
アームを展開するまではいいのだが攻撃態勢に入ると、伸縮警棒思わせるような物を対象に向けるため、どうしても行動を阻害してしまう要因になる。だけど、威力はそれなりに高い感じだ。アームの造り上、体の前面にしか攻撃ができないのだ。攻撃範囲を広くすると、強度の問題が出るらしい。
そこそこ強い感じはするけど、さすがに軌道が読まれやすい武器は使い道が少ないよな。
それに、攻撃用のアームが蜘蛛の足をイメージするような軌道なのは、両手の阻害をしないためだったんだな。知らなかったよ。
問題点ではあったが、現状で改善する方法の見当がつかないので、いずれ解決したい問題点としてそっと置いておくことに決まった。
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