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第1568話 綾乃の爆弾発言
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強化外骨格3式のフィードバック作業をしたのはいいのだが、結局新しい技術か画期的なアームの設計ができないと、これ以上の強化は難しいようだ。
強化外骨格2式のフィードバック作業もしたのだが、こちらについてはベースが決まっており、そこに強化パーツや攻撃オプションをつけていくので、状況にあったパーツやオプションを作ろうという話で落ち着いた。
「結局、現状では大したことできそうにもないな。何か思いついたら、その都度あのボードに書き込んで気分で話し合いでもするか」
「気分でって、シュウらしいって言えばらしいわね。今日はもうすることない?」
「急いですることは無いと思うでござるが、次のダンジョンバトルの対戦相手をそのうち決める必要があるでござるな」
「そうだった。かなりの数のバトルが申し込まれてるんだよな。条件付きもそこそこあるし、面倒だな」
「どのくらい、申し込まれてるんだっけ?」
「えっと、大体25くらい」
「限界まで引っ張りまわして2年はかかる数ね。どうするつもりなの?」
「ダンジョンバトルは、分類毎にまとめてもいいかなって思い始めてる。制限のないダンジョンバトルなら、バザールに任せても問題ないだろ?」
「そうでござるな。負けてもとられるのがDPだけでござるからな。そう簡単には負けないでござるが」
「でもそれって、敵の思うつぼじゃない? 結託してこっちを攻撃してくると思うわよ」
「別にそれでもよくね? 時間はかかるけど、敵がどれだけ集まろうとダゴンを手に入れた今、リバイアサンを出さなくても勝てるだろうし、スケルトンに3式のバックアーム付けて攻めも守りも完璧にすれば、倒せんだろ?」
「そうでござるな。ダゴンを中ボス、フェンリルをラスボスにしても面白いかもしれないでござるな。そういえば、主殿は追加でフェンリルを召喚しないのには訳があるでござるか?」
「特にないよ。従魔をダンジョンバトルに出す気はないから、フェンリルをラスボスにするなら新しく召喚してね」
「当たり前でござるよ」
そこからは、ダンジョンバトルの話をすることになった。
ダンジョンバトルで制限なしって、何を思ってバトルを申し込んできたのだろうか? 俺の強さは知っているだろうが、今回のバトルロワイヤルをみて申し込みが数件増えたのは解せぬ。
何か仕掛けがあったりするのだろうか? まぁ、念のため俺の大半はバザールに預けてある状態なので、何も困らないんだけどね。
通常のダンジョンバトル、制限無しの相互侵攻戦を申し込んでいるのが6つ、これをまとめて処理してしまおうかと考えている。なので、簡単にこの6人のダンジョンバトルのアーカイブを見ることにした。
ダイジェスト版なので、主力になる魔物や戦い方、ダンジョンの個性などを把握していく。
「こいつら、何で挑んできたのかしら」
アーカイブを途中まで見て、綾乃がもらした言葉だ。
この6人のダンジョンマスター、正直言って弱い。DPはそこそこ稼いでいるように見えるが、全体的な戦力が圧倒的に弱いのだ。特別に強化している魔物もいるのだが、それでも水を使わないダゴンくらいが限界ではないだろうか?
「もしかしてでござるが、また神の誰かがズルして力を与えてたりしないでござるよね?」
「そうなったら、チビ神に聞いてもわかんねえだろうな。わかってたら連絡がきているはずだし、あいつなら、仕事しないで遊んでいる気がするけど」
「条件がないなら、神が絡んでてもどうでもいいんじゃない?」
「何の問題もないでござる。それに、制限がないのでござるなら、新しく作ったあの広大なダンジョンを使って遊ぶのも悪くないでござるよ。
あのダンジョンは、魔物が出ない前提で最下層までいこうとすれば、半年はかかるのではないでござる。10階くらいにボスっぽくいろいろ配置するのが面白いでござるかな?」
新しく行ける世界に作った樹海の中心の山にあるダンジョン? あそこを使うつもりか。とにかく広く作ったから、踏破するだけでも一苦労だろうな。
「そこもありだし、神のダンジョンを改修してるから、そっちを使うのもありかもしれないな」
「そうでござるな。とりあえず、期限ギリギリにでまとめてバトルする感じでいいでござるか?」
「そうしよう。初めの予定とはだいぶ変わってるけど、条件付きじゃないダンジョンバトルはさっさと終わらせて、条件付きの方はゆっくりと攻略していこう」
そういう結論になった。
申し込んできた中に2人だけ気になるダンジョンマスターがいるんだよな。ランキング7位と13位の奴だ。しかも条件付き、魔物縛りをできる俺のバトルを見てから申し込んできたんだよな。アンデッドにそれだけ自信があるってことか? 戦績がいいから上位にいるわけで、本当に厄介な相手だ。
「残りの19の内、4が条件なしのダンジョンバトル。6が時間を決めた侵攻戦、4が時間を決めた防衛戦、5が条件付きの相互侵攻戦か。条件なしは良いけど、条件が決められている15個の申し込みの内13が、勝者総取りってどうなんだ? その中に上位陣がいるのも気になる」
考え出したらキリがないのだが、最終的には戦わないといけないというのがな。
「正直、どうでもいいんじゃない? 総取りって言っても、あんたDP以外に失うものって言えば、バトルに使うダンジョンくらいでしょ? 使うダンジョンはマイワールドに準備して、負けたらワールドを消去すれば取られたものもチャラになるわよ」
ダンジョンなんて取られても気にもならないが、取られたらそんな方法で消去することができるのか! と心の中で叫んだ。
「それにさ、総取りだったとしても、マイワールドに関しては、移譲できる物じゃないんでしょ?」
「そうでござる。実際に某と主殿で試しているでござる。総取りと言っても、ダンジョンマスターの能力まで奪われるわけではござらんし、ダンジョンバトルの戦績はそのまま残るでござる」
「だったら、勝ち負けを気にする必要なくない? 前にも言ってたけど、勝敗が関係ないなら全部負けたって、あんたの懐は痛まないんでしょ?」
「まぁな。でも、やるからには勝ちたいじゃん!」
「子どもっぽい理由ね。まぁ、1ヶ月と言わずに、準備ができたと思ったらバトルを受ければいいんじゃない? あまり時間かけてると、娘さんたちにそっぽ向かれるかもよ」
それはいかんですぞ! 娘たちが俺から離れるだと……考えただけで生きていけなくなりそうだ。これは拙い、早急に解決すべき案件かもしれん!
強化外骨格2式のフィードバック作業もしたのだが、こちらについてはベースが決まっており、そこに強化パーツや攻撃オプションをつけていくので、状況にあったパーツやオプションを作ろうという話で落ち着いた。
「結局、現状では大したことできそうにもないな。何か思いついたら、その都度あのボードに書き込んで気分で話し合いでもするか」
「気分でって、シュウらしいって言えばらしいわね。今日はもうすることない?」
「急いですることは無いと思うでござるが、次のダンジョンバトルの対戦相手をそのうち決める必要があるでござるな」
「そうだった。かなりの数のバトルが申し込まれてるんだよな。条件付きもそこそこあるし、面倒だな」
「どのくらい、申し込まれてるんだっけ?」
「えっと、大体25くらい」
「限界まで引っ張りまわして2年はかかる数ね。どうするつもりなの?」
「ダンジョンバトルは、分類毎にまとめてもいいかなって思い始めてる。制限のないダンジョンバトルなら、バザールに任せても問題ないだろ?」
「そうでござるな。負けてもとられるのがDPだけでござるからな。そう簡単には負けないでござるが」
「でもそれって、敵の思うつぼじゃない? 結託してこっちを攻撃してくると思うわよ」
「別にそれでもよくね? 時間はかかるけど、敵がどれだけ集まろうとダゴンを手に入れた今、リバイアサンを出さなくても勝てるだろうし、スケルトンに3式のバックアーム付けて攻めも守りも完璧にすれば、倒せんだろ?」
「そうでござるな。ダゴンを中ボス、フェンリルをラスボスにしても面白いかもしれないでござるな。そういえば、主殿は追加でフェンリルを召喚しないのには訳があるでござるか?」
「特にないよ。従魔をダンジョンバトルに出す気はないから、フェンリルをラスボスにするなら新しく召喚してね」
「当たり前でござるよ」
そこからは、ダンジョンバトルの話をすることになった。
ダンジョンバトルで制限なしって、何を思ってバトルを申し込んできたのだろうか? 俺の強さは知っているだろうが、今回のバトルロワイヤルをみて申し込みが数件増えたのは解せぬ。
何か仕掛けがあったりするのだろうか? まぁ、念のため俺の大半はバザールに預けてある状態なので、何も困らないんだけどね。
通常のダンジョンバトル、制限無しの相互侵攻戦を申し込んでいるのが6つ、これをまとめて処理してしまおうかと考えている。なので、簡単にこの6人のダンジョンバトルのアーカイブを見ることにした。
ダイジェスト版なので、主力になる魔物や戦い方、ダンジョンの個性などを把握していく。
「こいつら、何で挑んできたのかしら」
アーカイブを途中まで見て、綾乃がもらした言葉だ。
この6人のダンジョンマスター、正直言って弱い。DPはそこそこ稼いでいるように見えるが、全体的な戦力が圧倒的に弱いのだ。特別に強化している魔物もいるのだが、それでも水を使わないダゴンくらいが限界ではないだろうか?
「もしかしてでござるが、また神の誰かがズルして力を与えてたりしないでござるよね?」
「そうなったら、チビ神に聞いてもわかんねえだろうな。わかってたら連絡がきているはずだし、あいつなら、仕事しないで遊んでいる気がするけど」
「条件がないなら、神が絡んでてもどうでもいいんじゃない?」
「何の問題もないでござる。それに、制限がないのでござるなら、新しく作ったあの広大なダンジョンを使って遊ぶのも悪くないでござるよ。
あのダンジョンは、魔物が出ない前提で最下層までいこうとすれば、半年はかかるのではないでござる。10階くらいにボスっぽくいろいろ配置するのが面白いでござるかな?」
新しく行ける世界に作った樹海の中心の山にあるダンジョン? あそこを使うつもりか。とにかく広く作ったから、踏破するだけでも一苦労だろうな。
「そこもありだし、神のダンジョンを改修してるから、そっちを使うのもありかもしれないな」
「そうでござるな。とりあえず、期限ギリギリにでまとめてバトルする感じでいいでござるか?」
「そうしよう。初めの予定とはだいぶ変わってるけど、条件付きじゃないダンジョンバトルはさっさと終わらせて、条件付きの方はゆっくりと攻略していこう」
そういう結論になった。
申し込んできた中に2人だけ気になるダンジョンマスターがいるんだよな。ランキング7位と13位の奴だ。しかも条件付き、魔物縛りをできる俺のバトルを見てから申し込んできたんだよな。アンデッドにそれだけ自信があるってことか? 戦績がいいから上位にいるわけで、本当に厄介な相手だ。
「残りの19の内、4が条件なしのダンジョンバトル。6が時間を決めた侵攻戦、4が時間を決めた防衛戦、5が条件付きの相互侵攻戦か。条件なしは良いけど、条件が決められている15個の申し込みの内13が、勝者総取りってどうなんだ? その中に上位陣がいるのも気になる」
考え出したらキリがないのだが、最終的には戦わないといけないというのがな。
「正直、どうでもいいんじゃない? 総取りって言っても、あんたDP以外に失うものって言えば、バトルに使うダンジョンくらいでしょ? 使うダンジョンはマイワールドに準備して、負けたらワールドを消去すれば取られたものもチャラになるわよ」
ダンジョンなんて取られても気にもならないが、取られたらそんな方法で消去することができるのか! と心の中で叫んだ。
「それにさ、総取りだったとしても、マイワールドに関しては、移譲できる物じゃないんでしょ?」
「そうでござる。実際に某と主殿で試しているでござる。総取りと言っても、ダンジョンマスターの能力まで奪われるわけではござらんし、ダンジョンバトルの戦績はそのまま残るでござる」
「だったら、勝ち負けを気にする必要なくない? 前にも言ってたけど、勝敗が関係ないなら全部負けたって、あんたの懐は痛まないんでしょ?」
「まぁな。でも、やるからには勝ちたいじゃん!」
「子どもっぽい理由ね。まぁ、1ヶ月と言わずに、準備ができたと思ったらバトルを受ければいいんじゃない? あまり時間かけてると、娘さんたちにそっぽ向かれるかもよ」
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