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第1569話 量を考えてほしかった
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綾乃に爆弾(娘たちにそっぽ向かれる)発言をされて初めこそ慌てたが、よくよく考えてみると、ダンジョンバトルの準備期間だからって、四六時中この部屋にいるわけじゃないし、今までだって普通に遊んでたやんけ!
そのことに気付いたので、とりあえず痛みは無いが良く音の鳴るハリセンで一度しばいておいた。
スパーーーンッ!!
綾乃も気付かれたことを理解して、ケラケラと笑っていた。こやつ分かってやってやがったな。
「シュウ、気付くのに時間かかりすぎじゃない? それに今の状況でミーシャちゃんたちが、アンタから離れるイメージわかないわよ。だって、一緒にいるときはあの子たちからくっ付いてきてるじゃない。まぁ大きくなった後のことは分からないけどね」
とか、ニヤリとしながら言ってくるあたり、なんかむかつく。
「日本ではよく聞く話でござったが、他の国ではそうでもないのでござろう? 奥方たちも言ってござったが、娘が父親を毛嫌いするという話は、聞いたことがないのでござろう? ウザいくらい構わなければ嫌われることも無いでござるよ」
「そう言えば、小説でも父親が嫌われるのって、娘に過干渉している金持ちとか権力者ってイメージよね。娘は絶対に嫁にやらん! とか言っている、親バカ的なヤツ。シュウは……うん、見なかったことにしよう」
ちょっと待て! どういうことだ?
「どういうことだって顔してるけど、娘たちが大きくなって彼氏とか連れてきたら、あんたどうすんの?」
「ボコる」
「ったく、そういうところが娘に嫌われる原因になるのよ。すべて直せとは言わないけど、ボコる前にその彼氏のことをしっかり知ってからだと思うわよ。あんたは、この世界でも奥さんの数は多い方わよ。日本で考えれば、単なるクズって言われるかもね」
綾乃から痛恨の一撃をくらった。
確かに、小説でもここまで妻の多い主人公はいなかったな。いや! この世界の常識で言えば、妻たちも働いているけど、好きなことをさせているだけ! 全員を養っていけるだけの稼ぎはあるんや! セーフだセーフ!
綾乃がやけに突っかかってくるのは何でだ?
「私が突っかかってくるのは、何でだって顔してるわね。特に理由は無いけど、あんたの娘たちにたまに聞かれるのよ。とーたん、ミーシャたちのこときらいじゃないよね? って、そんなことないって言ってるけど、最近遊んであげる回数減ってるんじゃない?」
そういわれて、思い返してみる。
一緒にいることはあるけど、遊んでいるかと聞かれたら、前みたいに遊んでいない気がする。ミーシャたちはそれを感じ取って、嫌われてないか気にしているのかもしれないな。
「よし、決めた! バザール、今回のダンジョンバトルは、俺がいなくても問題ないよな? 何かあったら、俺が執務室にいる午前中か、娘たちが寝た後の夜中に連絡するわ」
「了解でござる。何かあったら、とりあえずメールしておくでござるよ」
今は、まだおやつの時間になってないな。今から帰れば、娘たちとおやつを食べれそうだ。そんなことを考えている俺の視界の隅で、綾乃が何やらメールを打っていたが気にする必要もないだろうと、意識の外へはじき出し家に戻る準備を始めた。
30分はかからずに家にたどり着いた。おやつまでは……まだ30分はあるな。みんなはどこにいるのかな?
子ども部屋に向かってみたが、下の子たちが寝ているだけだった。もうすぐしたら起こすから、起こした後でかまってあげて、と言われた。
ミーシャたちがどこにいるか知らないか聞いてみたら、食堂で何かすると言ってたという情報をゲット。
ミーシャたちが食堂で何かするのは珍しいことではないが、何をしようとしているのだろうか? さっき得た情報だと、どこかから連絡がきてから食堂で作業を始めたらしい。
下の弟妹の睡眠の邪魔にならないように、食堂の大きなテレビでアニメを見ることはあるのだが、今回はどうやら違うようだな。連絡がきてから食堂に移動した、っていうのが気になるが、妻たちか? それとも孤児院? いや、孤児院の子だったら食堂で作業はしないな。
行ってみればわかるよな。
食堂の近くに進むにつれて、何やらいいにおいがする。ホットケーキかな? ほのかに甘い香りが。
「「「とーたん! いらっしゃい!」」」
食堂に入ると、ミーシャたちが出迎えてくれた。3人で俺の手を引っ張り、ウルのいる場所に連れていかれる。
ウルは、ホットプレートの側で真剣な顔をして、焼かれている物の様子をうかがっている。なんだか、職人みたいな感じだな。小さい子がこういう表情をしていると、ほっこりした気分になる。
机の上には、ホットプレート以外にも、フルーツやホイップクリームなんかも準備されていた。飲み物は、紅茶かな? ポットからいい香りがする。
今日は何か特別な日かと思って聞いてみたのだが、どうやら違ったようだ。
俺があの部屋を出る前に綾乃がメールを打っていた相手が、ミーシャだったようだ。俺が帰ってくることを知ったミーシャたちが、食堂に移動してブラウニーたちの手を借りながら、今日のおやつを準備したというのが今日の流れらしい。
綾乃がグルだったのな。なんとなく状況を把握した。
ホットプレートも6台も並ぶと、壮観だな。ウル・ミーシャ・スミレ・ブルムが1台ずつ、残りの2台とウルたちのフォロー役で6人のブラウニーたちが並んでいる。
おもてなしをしてもらえるようだな。
でもさ、自分たちの焼いたパンケーキを1枚ずつのせていくわけで、それなりの大きさのパンケーキが4枚。せめて、少しサイズを小さくしてほしかったな。なんて思わなくもない。
そういえば最近、娘たちが料理を手伝っている姿をよく見かけるな。料理人にでもなりたいのだろうか? 自分たちより小さなブラウニーたちが、調理しているところを見れば、真似したくなるか?
ブラウニーたちに手伝ってもらっていただけあって、焼き加減は完璧だな。トッピングはお願いだから、盛りすぎないでね。夕食食べれなくなっちゃうからさ。でもさ、これで食べれなくなっても、さすがにシルキーに怒られないよな?
間食して夕食とか食べれなかったら、シルキーたちにメッチャ怒られるんだよね。今回は不可抗力だよな?
娘たちの作ったパンケーキ4つを食べてから4時間後、夕食の席でスカーレットから小言をいただきました。結構食べるようになったけど、1枚がお好み焼き位でかいのを4枚だぞ……しかも娘たちが作ったのを残せと? 無理だわ。
そのことに気付いたので、とりあえず痛みは無いが良く音の鳴るハリセンで一度しばいておいた。
スパーーーンッ!!
綾乃も気付かれたことを理解して、ケラケラと笑っていた。こやつ分かってやってやがったな。
「シュウ、気付くのに時間かかりすぎじゃない? それに今の状況でミーシャちゃんたちが、アンタから離れるイメージわかないわよ。だって、一緒にいるときはあの子たちからくっ付いてきてるじゃない。まぁ大きくなった後のことは分からないけどね」
とか、ニヤリとしながら言ってくるあたり、なんかむかつく。
「日本ではよく聞く話でござったが、他の国ではそうでもないのでござろう? 奥方たちも言ってござったが、娘が父親を毛嫌いするという話は、聞いたことがないのでござろう? ウザいくらい構わなければ嫌われることも無いでござるよ」
「そう言えば、小説でも父親が嫌われるのって、娘に過干渉している金持ちとか権力者ってイメージよね。娘は絶対に嫁にやらん! とか言っている、親バカ的なヤツ。シュウは……うん、見なかったことにしよう」
ちょっと待て! どういうことだ?
「どういうことだって顔してるけど、娘たちが大きくなって彼氏とか連れてきたら、あんたどうすんの?」
「ボコる」
「ったく、そういうところが娘に嫌われる原因になるのよ。すべて直せとは言わないけど、ボコる前にその彼氏のことをしっかり知ってからだと思うわよ。あんたは、この世界でも奥さんの数は多い方わよ。日本で考えれば、単なるクズって言われるかもね」
綾乃から痛恨の一撃をくらった。
確かに、小説でもここまで妻の多い主人公はいなかったな。いや! この世界の常識で言えば、妻たちも働いているけど、好きなことをさせているだけ! 全員を養っていけるだけの稼ぎはあるんや! セーフだセーフ!
綾乃がやけに突っかかってくるのは何でだ?
「私が突っかかってくるのは、何でだって顔してるわね。特に理由は無いけど、あんたの娘たちにたまに聞かれるのよ。とーたん、ミーシャたちのこときらいじゃないよね? って、そんなことないって言ってるけど、最近遊んであげる回数減ってるんじゃない?」
そういわれて、思い返してみる。
一緒にいることはあるけど、遊んでいるかと聞かれたら、前みたいに遊んでいない気がする。ミーシャたちはそれを感じ取って、嫌われてないか気にしているのかもしれないな。
「よし、決めた! バザール、今回のダンジョンバトルは、俺がいなくても問題ないよな? 何かあったら、俺が執務室にいる午前中か、娘たちが寝た後の夜中に連絡するわ」
「了解でござる。何かあったら、とりあえずメールしておくでござるよ」
今は、まだおやつの時間になってないな。今から帰れば、娘たちとおやつを食べれそうだ。そんなことを考えている俺の視界の隅で、綾乃が何やらメールを打っていたが気にする必要もないだろうと、意識の外へはじき出し家に戻る準備を始めた。
30分はかからずに家にたどり着いた。おやつまでは……まだ30分はあるな。みんなはどこにいるのかな?
子ども部屋に向かってみたが、下の子たちが寝ているだけだった。もうすぐしたら起こすから、起こした後でかまってあげて、と言われた。
ミーシャたちがどこにいるか知らないか聞いてみたら、食堂で何かすると言ってたという情報をゲット。
ミーシャたちが食堂で何かするのは珍しいことではないが、何をしようとしているのだろうか? さっき得た情報だと、どこかから連絡がきてから食堂で作業を始めたらしい。
下の弟妹の睡眠の邪魔にならないように、食堂の大きなテレビでアニメを見ることはあるのだが、今回はどうやら違うようだな。連絡がきてから食堂に移動した、っていうのが気になるが、妻たちか? それとも孤児院? いや、孤児院の子だったら食堂で作業はしないな。
行ってみればわかるよな。
食堂の近くに進むにつれて、何やらいいにおいがする。ホットケーキかな? ほのかに甘い香りが。
「「「とーたん! いらっしゃい!」」」
食堂に入ると、ミーシャたちが出迎えてくれた。3人で俺の手を引っ張り、ウルのいる場所に連れていかれる。
ウルは、ホットプレートの側で真剣な顔をして、焼かれている物の様子をうかがっている。なんだか、職人みたいな感じだな。小さい子がこういう表情をしていると、ほっこりした気分になる。
机の上には、ホットプレート以外にも、フルーツやホイップクリームなんかも準備されていた。飲み物は、紅茶かな? ポットからいい香りがする。
今日は何か特別な日かと思って聞いてみたのだが、どうやら違ったようだ。
俺があの部屋を出る前に綾乃がメールを打っていた相手が、ミーシャだったようだ。俺が帰ってくることを知ったミーシャたちが、食堂に移動してブラウニーたちの手を借りながら、今日のおやつを準備したというのが今日の流れらしい。
綾乃がグルだったのな。なんとなく状況を把握した。
ホットプレートも6台も並ぶと、壮観だな。ウル・ミーシャ・スミレ・ブルムが1台ずつ、残りの2台とウルたちのフォロー役で6人のブラウニーたちが並んでいる。
おもてなしをしてもらえるようだな。
でもさ、自分たちの焼いたパンケーキを1枚ずつのせていくわけで、それなりの大きさのパンケーキが4枚。せめて、少しサイズを小さくしてほしかったな。なんて思わなくもない。
そういえば最近、娘たちが料理を手伝っている姿をよく見かけるな。料理人にでもなりたいのだろうか? 自分たちより小さなブラウニーたちが、調理しているところを見れば、真似したくなるか?
ブラウニーたちに手伝ってもらっていただけあって、焼き加減は完璧だな。トッピングはお願いだから、盛りすぎないでね。夕食食べれなくなっちゃうからさ。でもさ、これで食べれなくなっても、さすがにシルキーに怒られないよな?
間食して夕食とか食べれなかったら、シルキーたちにメッチャ怒られるんだよね。今回は不可抗力だよな?
娘たちの作ったパンケーキ4つを食べてから4時間後、夕食の席でスカーレットから小言をいただきました。結構食べるようになったけど、1枚がお好み焼き位でかいのを4枚だぞ……しかも娘たちが作ったのを残せと? 無理だわ。
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