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第1585話 バトルが始まったのに
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『レイディース・アンド・ジェントルメーーーン! 紳士淑女の皆々様……っと、ここにはそんな奴はいませんでしたね。失礼失礼。今回集まっていただきましたのは、説明する必要もありませんですね。我々が集まるのなんて、決まっています。お前ら、遊戯の時間だ!』
急に頭の中に声が響いてきてビビった。感覚的にチビ神からの念話に似ている気がするので、チビ神以外からの念話か? あれ? チビ神以外俺に念話できないんじゃなかったか? ってか、この声前にも聞いた覚えが?
「シュウ、この声って前にダンジョンバトルした時に司会してた神の声じゃない?」
「聞いたことあると思ってたけど、あの時聞いた声か」
「ですが、何でござるかね?」
俺たち3人が何を話しているか分からなかった健司は首をかしげていたので、簡単に説明してやった。
『今回挑戦を受けるのは、女神アリスが召喚したダンジョンマスターのシュウだ! つい最近行われた、防衛線・侵攻戦・魔物同士のバトル、すべてを圧倒的強さで制してきた逸材だ。
特に先日行われた防衛線は、複数のダンジョンマスターを相手に、海水を使って完封して見せた。その智謀は、見ている物を落胆させているぞ!』
ブーイングまで聞こえてくる。チビ神って本当に嫌われてんのか? それとも俺が、つまらん試合しているからか? それなら、戦わざるを得ないルールにしろって話だけどな。
「シュウ、なんか言われてるわよ」
「言わせておけ。面白くないって理由で言われても、ルール上問題ないんだから知らんがな」
『今回も、複数のダンジョンマスターを巻き込みダンジョンバトルをするようだ。さすがに今までのような快進撃は難しいか? 特に今回は、ダンジョンバトルのランカーも参戦してきているので、注目が集まっているぞ! お前の真価を見せてみろ!』
「へ~今回、ランカーがいたんだな。知らなかったよ」
「そういえば私たちって、ランカーなんて気にしたこと無かったわね。バザールは担当してたから、順位なんかは気にしてたんじゃない?」
「そんなこと無いでござる。相手の戦い方や魔物は調査してたでござるが、ランキングは最初の頃しか見てなかったでござる」
「まぁ、どうでもいいけどな。ランカーだろうがそうでなかろうが、俺たちが勝つんだしな」
「負けても失うものなんて、シュウから見たらちょっとのDPだけだもんね。戦っている相手が可愛そうになってくるわよ」
『簡単にルールを説明しよう。今回は8人のダンジョンマスターによる条件付き相互侵攻戦だ! 過去に類を見ない大人数による相互侵攻戦となった。
7人を相手にしても勝てるという自信があるという、なんとも強気な姿勢だ! 今回の条件は、DP上限指定の相互侵攻戦。どれだけ備えているのかが、バトルの勝敗を分けることになるぞ!』
「これって、召喚した魔物を育てるのは当たり前って感じだな。今までにも同じようなことが何度もあったってことか」
「そうみたいね。よくあるダンジョンバトルの1つってことかしら?」
「そうっぽいでござるな」
『参加選手の紹介は、面倒なので無し! 自分で勝手に見やがれ! あまり待たせると暴動が起きそうなので、さっそくダンジョンバトルを開始するぞ! 準備はいいな? レディー・ゴー……って言ったらバトル開始だ! ちょっ! 痛いから物を投げるのはやめなさい! だぁ! レディー・ゴー』
くだらない開始のフェイントをした司会者が、何やら物を投げられているみたいだな。
「おっと、声が聞こえなくなったでござるな。さすがにバトル中のアナウンスは、公平さを欠くからでござるかね?」
「チビ神を目の敵にしている神たちなら、対戦相手に情報を流しそうだけどな」
「まぁ、流したところで何も変わらないわよね」
そうこうして話している間に、俺のダンジョンに敵の魔物が攻め込んできた。
「攻めて来たわよ。予想通り、魔法生物を送り込んできたわね」
攻めてきたのは、ゴーレムやスライム、アンデッドといった呼吸をする必要のない、魔法生物たちだった。
「そりゃそうだろうな。前回、海底ダンジョンを使って海水を満たした戦法を使ったんだから、同じことをしてくる可能性を考えるのは、当たり前だろ。もし何もしないで、普通に攻めてきたら正気を疑うぞ」
「みなさん、余裕っすね。入り口の様子を見る限り、全部の敵がシュウさんのダンジョンに来てるっすよ」
「まぁ、実際余裕だからな。1フロアしかないとはいえ、守っているのが水中戦用の3式装備をしているS級スケルトンだぞ。簡単にやられるわけがないだろ」
そう言っている間に、初めに送り込まれた魔物たちはS級スケルトンたちが処理をしていた。
次にどんな魔物を送り込んでくるのかが楽しみだ。
「シュウ、攻めないの?」
「早く終わらせてもいいんだけど、あれだけ煽られたら無駄に長引かせてやるのも、いいかもしれないとか思い始めてるんだよな。今回の場合、DPの上限まで使って魔物が尽きたら、終わりだからギブアップも可能なんだよね。相手が根をあげるまで付き合ってやるのも悪くないんじゃないか?」
「え~、そんなことしたら4式作り始めるのが遅くなるじゃん!」
「待て待て、俺たちが油断しなければいいだけだと思わないか? だから、工房壁に映像を映し出せるようにしておいて、俺たち以外にも監視しておく人員を準備すれば問題ないだろ?」
綾乃は不貞腐れていたが、俺の話を聞いてメッチャ元気になった。
「健司も工房に来い。小説でもゲームでも何でもしてていいから、ながら作業で監視任務を命じる。眠たくなったら、報告だけして寝て良いぞ」
「了解っす。でも、できれば4式の開発にも参加したいっすけど、だめっすか?」
「バザールが良いっていうなら問題ないぞ。しっかりと監視はしてもらうけどな」
「問題ないでござる。健司殿にも、クリエイトゴーレムを覚えさせていいでござるか?」
「4式の開発や俺たちの手伝い以外で、使わないように条件付けしておくなら問題ないな」
「了解でござる。健司殿もそれでいいでござるな?」
「はいっす」
バトルが始まったはずなのに、バトルを注視することなく違う作業を始めた。綾乃は、4式のためにさっさと終わらせると息巻いていたシュウたちが迷走を始めたな。と心の中でつぶやいていた。
急に頭の中に声が響いてきてビビった。感覚的にチビ神からの念話に似ている気がするので、チビ神以外からの念話か? あれ? チビ神以外俺に念話できないんじゃなかったか? ってか、この声前にも聞いた覚えが?
「シュウ、この声って前にダンジョンバトルした時に司会してた神の声じゃない?」
「聞いたことあると思ってたけど、あの時聞いた声か」
「ですが、何でござるかね?」
俺たち3人が何を話しているか分からなかった健司は首をかしげていたので、簡単に説明してやった。
『今回挑戦を受けるのは、女神アリスが召喚したダンジョンマスターのシュウだ! つい最近行われた、防衛線・侵攻戦・魔物同士のバトル、すべてを圧倒的強さで制してきた逸材だ。
特に先日行われた防衛線は、複数のダンジョンマスターを相手に、海水を使って完封して見せた。その智謀は、見ている物を落胆させているぞ!』
ブーイングまで聞こえてくる。チビ神って本当に嫌われてんのか? それとも俺が、つまらん試合しているからか? それなら、戦わざるを得ないルールにしろって話だけどな。
「シュウ、なんか言われてるわよ」
「言わせておけ。面白くないって理由で言われても、ルール上問題ないんだから知らんがな」
『今回も、複数のダンジョンマスターを巻き込みダンジョンバトルをするようだ。さすがに今までのような快進撃は難しいか? 特に今回は、ダンジョンバトルのランカーも参戦してきているので、注目が集まっているぞ! お前の真価を見せてみろ!』
「へ~今回、ランカーがいたんだな。知らなかったよ」
「そういえば私たちって、ランカーなんて気にしたこと無かったわね。バザールは担当してたから、順位なんかは気にしてたんじゃない?」
「そんなこと無いでござる。相手の戦い方や魔物は調査してたでござるが、ランキングは最初の頃しか見てなかったでござる」
「まぁ、どうでもいいけどな。ランカーだろうがそうでなかろうが、俺たちが勝つんだしな」
「負けても失うものなんて、シュウから見たらちょっとのDPだけだもんね。戦っている相手が可愛そうになってくるわよ」
『簡単にルールを説明しよう。今回は8人のダンジョンマスターによる条件付き相互侵攻戦だ! 過去に類を見ない大人数による相互侵攻戦となった。
7人を相手にしても勝てるという自信があるという、なんとも強気な姿勢だ! 今回の条件は、DP上限指定の相互侵攻戦。どれだけ備えているのかが、バトルの勝敗を分けることになるぞ!』
「これって、召喚した魔物を育てるのは当たり前って感じだな。今までにも同じようなことが何度もあったってことか」
「そうみたいね。よくあるダンジョンバトルの1つってことかしら?」
「そうっぽいでござるな」
『参加選手の紹介は、面倒なので無し! 自分で勝手に見やがれ! あまり待たせると暴動が起きそうなので、さっそくダンジョンバトルを開始するぞ! 準備はいいな? レディー・ゴー……って言ったらバトル開始だ! ちょっ! 痛いから物を投げるのはやめなさい! だぁ! レディー・ゴー』
くだらない開始のフェイントをした司会者が、何やら物を投げられているみたいだな。
「おっと、声が聞こえなくなったでござるな。さすがにバトル中のアナウンスは、公平さを欠くからでござるかね?」
「チビ神を目の敵にしている神たちなら、対戦相手に情報を流しそうだけどな」
「まぁ、流したところで何も変わらないわよね」
そうこうして話している間に、俺のダンジョンに敵の魔物が攻め込んできた。
「攻めて来たわよ。予想通り、魔法生物を送り込んできたわね」
攻めてきたのは、ゴーレムやスライム、アンデッドといった呼吸をする必要のない、魔法生物たちだった。
「そりゃそうだろうな。前回、海底ダンジョンを使って海水を満たした戦法を使ったんだから、同じことをしてくる可能性を考えるのは、当たり前だろ。もし何もしないで、普通に攻めてきたら正気を疑うぞ」
「みなさん、余裕っすね。入り口の様子を見る限り、全部の敵がシュウさんのダンジョンに来てるっすよ」
「まぁ、実際余裕だからな。1フロアしかないとはいえ、守っているのが水中戦用の3式装備をしているS級スケルトンだぞ。簡単にやられるわけがないだろ」
そう言っている間に、初めに送り込まれた魔物たちはS級スケルトンたちが処理をしていた。
次にどんな魔物を送り込んでくるのかが楽しみだ。
「シュウ、攻めないの?」
「早く終わらせてもいいんだけど、あれだけ煽られたら無駄に長引かせてやるのも、いいかもしれないとか思い始めてるんだよな。今回の場合、DPの上限まで使って魔物が尽きたら、終わりだからギブアップも可能なんだよね。相手が根をあげるまで付き合ってやるのも悪くないんじゃないか?」
「え~、そんなことしたら4式作り始めるのが遅くなるじゃん!」
「待て待て、俺たちが油断しなければいいだけだと思わないか? だから、工房壁に映像を映し出せるようにしておいて、俺たち以外にも監視しておく人員を準備すれば問題ないだろ?」
綾乃は不貞腐れていたが、俺の話を聞いてメッチャ元気になった。
「健司も工房に来い。小説でもゲームでも何でもしてていいから、ながら作業で監視任務を命じる。眠たくなったら、報告だけして寝て良いぞ」
「了解っす。でも、できれば4式の開発にも参加したいっすけど、だめっすか?」
「バザールが良いっていうなら問題ないぞ。しっかりと監視はしてもらうけどな」
「問題ないでござる。健司殿にも、クリエイトゴーレムを覚えさせていいでござるか?」
「4式の開発や俺たちの手伝い以外で、使わないように条件付けしておくなら問題ないな」
「了解でござる。健司殿もそれでいいでござるな?」
「はいっす」
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