1,617 / 2,518
第1617話 攻防戦
しおりを挟む
まず始めに取った行動は、娘たちにメグちゃんへお願いしてもらうことからだ。これ以外の項目は、優先させるほど切迫していないので、すべて後回しでも問題はない。
娘たちには、メグちゃんが怒って何かすると身に危険が及ぶ可能性があると説明して、娘たちのメグちゃんへの心配度をあげてしまったのは、ちょっとやりすぎかと思ったけど、結果的にはいい方向に向かったので良しとしよう。
その結果とは、娘たちとのお泊り会をするという約束をして、絶対に無理をしないように娘たちがお願いしたのだ。娘たち的には、他の従魔たちと一緒に寝るのと変わらないのだが、メグちゃんからしたらかなり嬉しいことだったらしい。
条件として、キャンプの時に一緒に寝たいと言っていた。娘たちもキャンプは好きなので、いい口実をゲットしたことになるかな?
侵攻に関しては、引き続きメグちゃんとバザールに任せて、俺と綾乃、ついでに健司は、攻められている自分のダンジョンの考察に入る。
3時間前からの映像を見直して一言。
「対策する必要、あるっすかね?」
「多分ない」
で、終わった。
普通のゴーレムに人造ゴーレム、S級スケルトンを追加したあの部屋は、まさに鉄壁状態だ。
物理的に通路を塞ぐことができるのは、ゴーレムなどの魔物を使う方法、ボス部屋の出入り禁止設定(DPを大量に必要とする罠)、土魔法による壁(これは時間でダンジョンに吸収される)、ダンジョンマスターの支配下以外の者による土や石などで埋める、といった4つの方法だけだ。
他にもあるかもしれないが、今のところ確認できているのはこの4つである。
そして、Lvを上げたアダマンゴーレムが3匹がかりで通路を塞ぎ、その前でS級スケルトンを中心としたバザールが指揮するアンデッド軍団、更にその前に壁役の各種ゴーレムたちがいる。よく見てみると、遊撃用に粘液スライム(高Lv)がいた。
高Lvの粘液スライムの戦い方を見て感じたのは、ここまで強いとは思っていなかった。
なんというか、ニコから分裂したスライムたちとは違い魔法などは使えないが、Lvが上がったときのステータス上昇値が半端じゃないことが判明した。主にタフネスの方面が劇的に伸びるのだ。
普通なら叩かれて飛び散って死ぬのだが、タフネスが上がることによって飛び散らずに耐え、攻撃してきた武器にまとわりついて使えなくしてしまうようだ。武器が自身の体だった場合は、全身にスライムが引っ付き呼吸が出来ずに死ぬか、ゆっくりと溶かされて死ぬかの2択だ。
それを考えると高Lv同士であれば、スライムとゴーレムが戦ったら、スライムが勝つのだろうか?
「シュウ、今はそんなことどうでもいいわよ。気になるなら、今度試せばいいだけでしょ」
むむむ、また考えていることがバレてしまった。
「せやな、今度試そう」
「何で、似非関西弁?」
「ノリやノリ。ひとまず、今あっちが出している戦力では、突破できないことは確実だろう」
「普通に考えて、Sランク相当の魔物が複数守っている部屋を突破できないっすよ。でも、気になったんすが、普通の魔物でもDPでLvをあげれば、Sランクの素の状態よりは強いっすよね? どうしてDPで強化した魔物の軍団を作らないんすか?」
「それなんだけどね、DPでLvあげるのってもの凄く効率が悪いんだわ。で、Lv300~600くらいだと、Sランクの魔物から見ると大して変わらないんだよね。理由は良くわかんないけどね。Lv600以上を作っても、相性によっては簡単に死んじゃうんだよ」
Lvを強制的に上げたAランク同士の戦いだと、相性によって本当に簡単に死んでしまうのだ。Sランクの魔物にはそんなことないのだが、Aランク以下ではそういうことが何故か起こるのだ。
分かりやすい例で言えば、属性の相性だな。火属性に水属性をぶつけると、驚くほどダメージが通るのだ。こうなると、Lv差があってもどうにもならないみたいなのだ。
無駄にLvを上げるくらいなら、相性のいい魔物を2体召喚した方がコスパがいいのだ。
属性に関係なく強い奴もいるけど、そういうのには必ず違う弱点があったりするのだ。思ったより良くできている仕組みだと思う。
俺が良く召喚しているリビングアーマーは、一見弱点なんて無いように思えるが、実は、聖属性の攻撃にめっぽう弱いのだ。使える人間がほとんどいないので知られていないが、ダメージ倍率が2倍とか3倍とかちゃちなものでは無い。50倍のダメージが減算無しで通じるのだ。
理屈的には、鎧に宿った悪霊を直接攻撃しているから、鎧によるダメージ減算が無いのでは? という結論に至った。なのでリビングアーマーは、俺たちが聖拳で殴るとほぼ即死する。聖銀の武器で格下の魔物が攻撃しても、簡単に瀕死になったりする。
と、相性の問題はこの辺にしておいて、健司に説明をしてやった。
「そうなんすね。でも、ランカー陣ならDPが有り余ってるんじゃないんすか? それなら勝つためにDPで強化した魔物をたくさん配置しても問題なくないっすか?」
「お前さん、アーカイブ見てないのか? ランカーの多くは初めは物量戦をしてから、後半になると強化した魔物を出してくるんだよ。言わなくてもわかると思うけど、その理由は?」
「相手の特徴を見極めてから、相性のいい魔物で攻めるっすか?」
「正解、今は様子見の段階なんだわ。上位に行けないダンジョンマスターの場合は、物量を準備できないから得意な魔物を使う傾向が多いみたいだけどね」
「そういえば、シュウって、物量戦するの初めてじゃない?」
「言われてみれば、ここまでの物量戦を仕掛けたのも、仕掛けられたのも初めてな気がするわ」
「はいはい、話がそれているでござるよ。メグちゃんの暴走の可能性が低くなったとはいえ、不意打ちされれば危ないでござるから、こっちも気が抜けないでざるよ」
「すまんすまん、こっちはダンジョンに入ってくる魔物を監視しておくわ。何かあったら教えてくれ」
バザールは攻めに徹してほしかったので、俺たちが守りを固めることにした。バザールの代わりになるように、憑依できる魔物も派遣して現場で指揮を執る。
この日は、バザールが74階まで攻め入り、俺たちは31階の第一の部屋から先に通すことは無かった。
娘たちには、メグちゃんが怒って何かすると身に危険が及ぶ可能性があると説明して、娘たちのメグちゃんへの心配度をあげてしまったのは、ちょっとやりすぎかと思ったけど、結果的にはいい方向に向かったので良しとしよう。
その結果とは、娘たちとのお泊り会をするという約束をして、絶対に無理をしないように娘たちがお願いしたのだ。娘たち的には、他の従魔たちと一緒に寝るのと変わらないのだが、メグちゃんからしたらかなり嬉しいことだったらしい。
条件として、キャンプの時に一緒に寝たいと言っていた。娘たちもキャンプは好きなので、いい口実をゲットしたことになるかな?
侵攻に関しては、引き続きメグちゃんとバザールに任せて、俺と綾乃、ついでに健司は、攻められている自分のダンジョンの考察に入る。
3時間前からの映像を見直して一言。
「対策する必要、あるっすかね?」
「多分ない」
で、終わった。
普通のゴーレムに人造ゴーレム、S級スケルトンを追加したあの部屋は、まさに鉄壁状態だ。
物理的に通路を塞ぐことができるのは、ゴーレムなどの魔物を使う方法、ボス部屋の出入り禁止設定(DPを大量に必要とする罠)、土魔法による壁(これは時間でダンジョンに吸収される)、ダンジョンマスターの支配下以外の者による土や石などで埋める、といった4つの方法だけだ。
他にもあるかもしれないが、今のところ確認できているのはこの4つである。
そして、Lvを上げたアダマンゴーレムが3匹がかりで通路を塞ぎ、その前でS級スケルトンを中心としたバザールが指揮するアンデッド軍団、更にその前に壁役の各種ゴーレムたちがいる。よく見てみると、遊撃用に粘液スライム(高Lv)がいた。
高Lvの粘液スライムの戦い方を見て感じたのは、ここまで強いとは思っていなかった。
なんというか、ニコから分裂したスライムたちとは違い魔法などは使えないが、Lvが上がったときのステータス上昇値が半端じゃないことが判明した。主にタフネスの方面が劇的に伸びるのだ。
普通なら叩かれて飛び散って死ぬのだが、タフネスが上がることによって飛び散らずに耐え、攻撃してきた武器にまとわりついて使えなくしてしまうようだ。武器が自身の体だった場合は、全身にスライムが引っ付き呼吸が出来ずに死ぬか、ゆっくりと溶かされて死ぬかの2択だ。
それを考えると高Lv同士であれば、スライムとゴーレムが戦ったら、スライムが勝つのだろうか?
「シュウ、今はそんなことどうでもいいわよ。気になるなら、今度試せばいいだけでしょ」
むむむ、また考えていることがバレてしまった。
「せやな、今度試そう」
「何で、似非関西弁?」
「ノリやノリ。ひとまず、今あっちが出している戦力では、突破できないことは確実だろう」
「普通に考えて、Sランク相当の魔物が複数守っている部屋を突破できないっすよ。でも、気になったんすが、普通の魔物でもDPでLvをあげれば、Sランクの素の状態よりは強いっすよね? どうしてDPで強化した魔物の軍団を作らないんすか?」
「それなんだけどね、DPでLvあげるのってもの凄く効率が悪いんだわ。で、Lv300~600くらいだと、Sランクの魔物から見ると大して変わらないんだよね。理由は良くわかんないけどね。Lv600以上を作っても、相性によっては簡単に死んじゃうんだよ」
Lvを強制的に上げたAランク同士の戦いだと、相性によって本当に簡単に死んでしまうのだ。Sランクの魔物にはそんなことないのだが、Aランク以下ではそういうことが何故か起こるのだ。
分かりやすい例で言えば、属性の相性だな。火属性に水属性をぶつけると、驚くほどダメージが通るのだ。こうなると、Lv差があってもどうにもならないみたいなのだ。
無駄にLvを上げるくらいなら、相性のいい魔物を2体召喚した方がコスパがいいのだ。
属性に関係なく強い奴もいるけど、そういうのには必ず違う弱点があったりするのだ。思ったより良くできている仕組みだと思う。
俺が良く召喚しているリビングアーマーは、一見弱点なんて無いように思えるが、実は、聖属性の攻撃にめっぽう弱いのだ。使える人間がほとんどいないので知られていないが、ダメージ倍率が2倍とか3倍とかちゃちなものでは無い。50倍のダメージが減算無しで通じるのだ。
理屈的には、鎧に宿った悪霊を直接攻撃しているから、鎧によるダメージ減算が無いのでは? という結論に至った。なのでリビングアーマーは、俺たちが聖拳で殴るとほぼ即死する。聖銀の武器で格下の魔物が攻撃しても、簡単に瀕死になったりする。
と、相性の問題はこの辺にしておいて、健司に説明をしてやった。
「そうなんすね。でも、ランカー陣ならDPが有り余ってるんじゃないんすか? それなら勝つためにDPで強化した魔物をたくさん配置しても問題なくないっすか?」
「お前さん、アーカイブ見てないのか? ランカーの多くは初めは物量戦をしてから、後半になると強化した魔物を出してくるんだよ。言わなくてもわかると思うけど、その理由は?」
「相手の特徴を見極めてから、相性のいい魔物で攻めるっすか?」
「正解、今は様子見の段階なんだわ。上位に行けないダンジョンマスターの場合は、物量を準備できないから得意な魔物を使う傾向が多いみたいだけどね」
「そういえば、シュウって、物量戦するの初めてじゃない?」
「言われてみれば、ここまでの物量戦を仕掛けたのも、仕掛けられたのも初めてな気がするわ」
「はいはい、話がそれているでござるよ。メグちゃんの暴走の可能性が低くなったとはいえ、不意打ちされれば危ないでござるから、こっちも気が抜けないでざるよ」
「すまんすまん、こっちはダンジョンに入ってくる魔物を監視しておくわ。何かあったら教えてくれ」
バザールは攻めに徹してほしかったので、俺たちが守りを固めることにした。バザールの代わりになるように、憑依できる魔物も派遣して現場で指揮を執る。
この日は、バザールが74階まで攻め入り、俺たちは31階の第一の部屋から先に通すことは無かった。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる