1,631 / 2,518
第1631話 ふざけるな!
しおりを挟む
領主っぽいことをしてから1週間、また、シンラに捕まりそうになったり、プラムとシオンの攻撃を受けそうになったりと、出勤前の駆け引きが当たり前な感じになってきた。
今日は、事前に手を回してスライムたちにシンラの暴走を止めてもらい、庁舎へ出勤してきた。到着するなりグリエルが俺の部屋にやって来た。
「シュウ様、ご相談したいことが……」
歯切れが悪いとまでは言わないが、何か言い難そうな印象を感じた。
話された内容は、1週間前に話をしたお祭りを行うために拡張工事をするといった件についてだった。
お祭り後に申請があって衛生基準などをクリアしていれば、いつでも露店を出せるようになる。というあれについて、現場の人間から陳情が上がって来て、その内容についての相談だ。
「工事現場の人たちから、泊まり込みで作業する人もいるため、すぐにでも露店を何店舗か出してもらえないか、という内容で陳情が来ています。衛生問題もある上に、ルールもまだ決まっていません。いかがいたしましょう?」
「う~ん。衛生面のルールを作るときは、ブラウニーたちが中心になってたよな? ちょっと、ブラウニーを呼んでみるか」
食事や衛生面をほぼ任せているブラウニーたちを呼び、何かいい案がないか聞いてみた。
ブラウニーから出て来た案は、広場に露店を誰でも出せるようになるのは賛成だが、出す前に研修を受けることが必須で、半年に1回簡易講習を受けないと営業許可の更新が出来ないようにするというものだった。抜き打ち検査もする必要があると言っていた。
話がずれていたが次に、今回の対応に関しての話になった。応急処置ということで、ブラウニーたちが懇意にしているお店から何店舗かに協力してもらうことになった。
突然の依頼であり、売り上げが確保できるかも分からないので、最低限の保証を確約して5店舗程出してもらうことが決定した。取り急ぎ、5店舗分の屋台を先に建てるように現場へ依頼する。
現場には500人以上はいるので、朝昼晩で1500食は出ることになるだろう。夜は、お酒も出してほしいとの話なので、ビアガーデンとは言わないが、広場にテーブルを出して屋台に注文しに行く形をとるか? フードコートみたいなイメージの方が近いか?
っと、俺が考えなくてもブラウニーたちが、そこらへんは調整してくれているみたいだ。
朝は厳しいみたいなので、宿屋に協力をしてもらい朝食は運んできてもらうことが、いつの間にか決まっていた。
やはり食事と衛生面は、ブラウニーたちに任せておけば問題ないな。
これで陳情の方は問題ない。グリエルも少しほっとしている様子だ。担当ではあるが、自分たちの調整しにくい分野だったので本当に困っていたようだ。
俺、仕事しているっぽく見えるね!
グリエルが部屋から出ていった後は、通常業務に移行する。
今日の書類確認が終わり帰り支度をしていると、グリエルが、また俺の執務室に入ってきた。
「度々すいません。シュウ様がいらっしゃるので、取り急ぎもう1件対処していただきたい案件があります」
今日は、2つも特急案件があるのか、珍しいな。
内容を聞いてみると、懐かしさを感じる内容だった。
どこかの貴族だか王族の人間が、ゴーストタウンで我が物顔で色々悪さをしているらしい。取り押さえようとした衛兵が、護衛に切られて重傷を負ってしまったのだとか。命に別状はないが、4人が重傷を負ってしまったらしい……ピキピキ……
予想以上に強い護衛を連れてきているようで、自分に危害を与えようとしたということで、損害賠償を求めているらしい。その賠償に要求しているのが、ゴーストタウンの領主権限なのだとか。
「オーケー、戦争だな。グリエル、レイリーに1中隊の精鋭を派遣するように要請。暗部にも出動をかけろ。いるメンバー全員だ」
グリエルに指示を出してから、俺はバザールに連絡を入れS級スケルトンを、強化外骨格3式を装備させ派遣するように要請する。
次に妻に連絡して、護衛を追加で送ってもらう。いつものダマ、シエル、グレンの3匹でも問題ないのだが、追加できたのはハクとバッハ、シリウス君の3匹が来た。過剰戦力もいいところだな。
俺はアダマン繊維を使った正装を身に着け、ゴーストタウンへ移動する。
よくわからん貴族だか王族はどこにいるのやら? ゴーストタウンの領主館前の広場にいるようだ。警備している人に被害が出ている。マジかこいつ、あれ? 3人死人が出てる……
グリエルに連絡して、こちらに死者が出たことを伝える。そして、
「ここまでのことをしたんだから、遠慮する必要ないよな?」
自分でも信じられないほど低い声が出ていた。グリエルの反応は、
「とらえる必要はないかと。そのまま殺人犯として排除してください」
「了解。事後処理を頼む。こいつの情報は、タブレットで確認してくれ」
凶行に走っているこいつらは、今は貴族でも王族でもなかった。元王族だったので、何かしらの理由で国が滅んだのだろう。そこから導かれる凶行の理由は、自分の国を再建するためにこの街を乗っ取ろうといったところだろう。
俺は広場に着くなり、警備の人間を下がらせる。レイリーはすでに到着しており、領主館を守る位置に部隊を配置している。俺は、挟むように反対側に布陣している。
「生きてとらえる必要はない、殺せ」
俺の命令と共に動いたのは、暗部の鬼人たちだ。10人いたSランク冒険者相当の敵を、30人ほどで襲い毒も併用して確殺した。
何でSランク冒険者相当の人間が10人もこいつの護衛についているか不明だが、こちらに被害が出た上に死者までいるのだ。問答無用だ。
「なっ!? なんで殺した!? せっかく、ここの領主にとっておきの話を持ってきたのに!」
「そんなこと知らん。こちらの人間に死人が出た。そうなった以上、お前は敵だ。生かしておく理由は無い、レイリー!! 殺れ!」
指示を出したのが俺だったため元王族は俺の方を向いて叫んだが、俺はその声を無視してレイリーに指示を出した。
次の瞬間に、元王族は首が飛んだ。
今日は、事前に手を回してスライムたちにシンラの暴走を止めてもらい、庁舎へ出勤してきた。到着するなりグリエルが俺の部屋にやって来た。
「シュウ様、ご相談したいことが……」
歯切れが悪いとまでは言わないが、何か言い難そうな印象を感じた。
話された内容は、1週間前に話をしたお祭りを行うために拡張工事をするといった件についてだった。
お祭り後に申請があって衛生基準などをクリアしていれば、いつでも露店を出せるようになる。というあれについて、現場の人間から陳情が上がって来て、その内容についての相談だ。
「工事現場の人たちから、泊まり込みで作業する人もいるため、すぐにでも露店を何店舗か出してもらえないか、という内容で陳情が来ています。衛生問題もある上に、ルールもまだ決まっていません。いかがいたしましょう?」
「う~ん。衛生面のルールを作るときは、ブラウニーたちが中心になってたよな? ちょっと、ブラウニーを呼んでみるか」
食事や衛生面をほぼ任せているブラウニーたちを呼び、何かいい案がないか聞いてみた。
ブラウニーから出て来た案は、広場に露店を誰でも出せるようになるのは賛成だが、出す前に研修を受けることが必須で、半年に1回簡易講習を受けないと営業許可の更新が出来ないようにするというものだった。抜き打ち検査もする必要があると言っていた。
話がずれていたが次に、今回の対応に関しての話になった。応急処置ということで、ブラウニーたちが懇意にしているお店から何店舗かに協力してもらうことになった。
突然の依頼であり、売り上げが確保できるかも分からないので、最低限の保証を確約して5店舗程出してもらうことが決定した。取り急ぎ、5店舗分の屋台を先に建てるように現場へ依頼する。
現場には500人以上はいるので、朝昼晩で1500食は出ることになるだろう。夜は、お酒も出してほしいとの話なので、ビアガーデンとは言わないが、広場にテーブルを出して屋台に注文しに行く形をとるか? フードコートみたいなイメージの方が近いか?
っと、俺が考えなくてもブラウニーたちが、そこらへんは調整してくれているみたいだ。
朝は厳しいみたいなので、宿屋に協力をしてもらい朝食は運んできてもらうことが、いつの間にか決まっていた。
やはり食事と衛生面は、ブラウニーたちに任せておけば問題ないな。
これで陳情の方は問題ない。グリエルも少しほっとしている様子だ。担当ではあるが、自分たちの調整しにくい分野だったので本当に困っていたようだ。
俺、仕事しているっぽく見えるね!
グリエルが部屋から出ていった後は、通常業務に移行する。
今日の書類確認が終わり帰り支度をしていると、グリエルが、また俺の執務室に入ってきた。
「度々すいません。シュウ様がいらっしゃるので、取り急ぎもう1件対処していただきたい案件があります」
今日は、2つも特急案件があるのか、珍しいな。
内容を聞いてみると、懐かしさを感じる内容だった。
どこかの貴族だか王族の人間が、ゴーストタウンで我が物顔で色々悪さをしているらしい。取り押さえようとした衛兵が、護衛に切られて重傷を負ってしまったのだとか。命に別状はないが、4人が重傷を負ってしまったらしい……ピキピキ……
予想以上に強い護衛を連れてきているようで、自分に危害を与えようとしたということで、損害賠償を求めているらしい。その賠償に要求しているのが、ゴーストタウンの領主権限なのだとか。
「オーケー、戦争だな。グリエル、レイリーに1中隊の精鋭を派遣するように要請。暗部にも出動をかけろ。いるメンバー全員だ」
グリエルに指示を出してから、俺はバザールに連絡を入れS級スケルトンを、強化外骨格3式を装備させ派遣するように要請する。
次に妻に連絡して、護衛を追加で送ってもらう。いつものダマ、シエル、グレンの3匹でも問題ないのだが、追加できたのはハクとバッハ、シリウス君の3匹が来た。過剰戦力もいいところだな。
俺はアダマン繊維を使った正装を身に着け、ゴーストタウンへ移動する。
よくわからん貴族だか王族はどこにいるのやら? ゴーストタウンの領主館前の広場にいるようだ。警備している人に被害が出ている。マジかこいつ、あれ? 3人死人が出てる……
グリエルに連絡して、こちらに死者が出たことを伝える。そして、
「ここまでのことをしたんだから、遠慮する必要ないよな?」
自分でも信じられないほど低い声が出ていた。グリエルの反応は、
「とらえる必要はないかと。そのまま殺人犯として排除してください」
「了解。事後処理を頼む。こいつの情報は、タブレットで確認してくれ」
凶行に走っているこいつらは、今は貴族でも王族でもなかった。元王族だったので、何かしらの理由で国が滅んだのだろう。そこから導かれる凶行の理由は、自分の国を再建するためにこの街を乗っ取ろうといったところだろう。
俺は広場に着くなり、警備の人間を下がらせる。レイリーはすでに到着しており、領主館を守る位置に部隊を配置している。俺は、挟むように反対側に布陣している。
「生きてとらえる必要はない、殺せ」
俺の命令と共に動いたのは、暗部の鬼人たちだ。10人いたSランク冒険者相当の敵を、30人ほどで襲い毒も併用して確殺した。
何でSランク冒険者相当の人間が10人もこいつの護衛についているか不明だが、こちらに被害が出た上に死者までいるのだ。問答無用だ。
「なっ!? なんで殺した!? せっかく、ここの領主にとっておきの話を持ってきたのに!」
「そんなこと知らん。こちらの人間に死人が出た。そうなった以上、お前は敵だ。生かしておく理由は無い、レイリー!! 殺れ!」
指示を出したのが俺だったため元王族は俺の方を向いて叫んだが、俺はその声を無視してレイリーに指示を出した。
次の瞬間に、元王族は首が飛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる