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第1676話 またお前らの仕業か!
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とりあえず、倒れた騎士たちのステータスを確認するが、特に異常は見られなかった。
俺はこのときにマップ先生のステータス閲覧機能で、異常を発見できなかったことをもっと深く考えるべきだった。
「原因が分からん! そこの騎士の人、この薬を倒れた人たちに飲ませてくれ。高ランクの万能薬とエリクサーだ。これで治るかもしれない。早く!」
騎士に取り出したエリクサーと万能薬を押し付け、自分たちのエリアに戻らせる。
そして俺たちが考えなければいけないのは、これからのことだ。
「レイリー、これが感染するものだと想定する。騎士たちの通り道にいた冒険者と、接触した可能性のある者を南東エリアに、寝静まっている娼婦たちのいる北西エリアはそのままで、状況が分かるまで隔離を。南西エリアは接触疑いのある者、北東エリアは感染していない可能性の高い者で分かてくれ」
「疑いとそうでない者の分け方は、どういたしますか?」
「いった通り、通路を基準に入った者は接触者として、通路には入っていないが付近にいた者を、接触疑いでわけよう。今監視にあたっているものは、すまないが状況が落ち着くまで監視を続行してもらおう。半分を休憩させ半分を監視に、特に通路にいた者は絶対にエリアから出すな」
これであっているのか分からないが、初動が遅れて感染拡大とかになったら洒落にならん。今はできる範囲で分類して、可能な限り早く分けるべきだ。
くそう、本当に何が起きてるんだ? イレギュラーの所為か? 王国の奴隷兵の装備していた、マントみたいなのを使ってるのか?
そんな考えが浮かんだが、マップ先生で発見できなくなるだけで、この訳の分からない状況を作り出すことは不可能だ。
「レイリー、帝国に魔導無線を渡すわけにはいかないが、行き来しないで連絡を取る手段が必要だが、何かないか?」
「何かですか、管を作って地下でも地上でもいいのですが、繋げるのはいかがですか?」
「さすがにこの距離だと、音が吸収されてほとんど聞こえなそうだな。入力する音を大きくすれば問題ないか? ってことは、拡声器をつければ何とかなりそうだな。あ~でも、1本だと混声しそうだから2本通してやればいいか? よし、それを採用だ。ちょっと作ってくる」
「ちょっとお待ちください! ドッペルの体であっても、それは許可できません!」
レイリーに止められてしまった。
「そうはいうけどさ、俺たちも騎士たちに接触しているから、本来なら隔離の方に行かないといけないんだぞ? というか、この中央エリアは隔離する必要があるんだけどな。それにドッペルってことは、この体は魔物なんだよ。土木組に頼むわけにはいかないから俺がやるしかないんだよ」
レイリーを何とか説き伏せ、突貫工事で管を2つ作る。試しに話してみるが、しっかりと声が届いたようだ。
ブラウニーたちは、自分たちのエリアで食事の仕込みをしていたため、外部との接触は全くないのは正直助かる。念のためにダンジョンマスターのスキルを使って、地下にブラウニーたちの空間を作りそこへ移動してもらった。
食事は大鍋等で作り、各エリアで各々に食事を配膳する事に決めた。多少食事の質が落ちるとはいえ、こういった時に食べられる食事としては、破格の美味さなので我慢してもらおう。
「思いつく限りの対応はして見たものの、根本的な原因が分かっていないからどうにもならないな。冒険者たちの様子はどうだ?」
「今のところ、目立った混乱はありませんね。帝国の方では倒れたのは8人で、追加で倒れている騎士はいないそうです。リーダーと一緒に行ったメンバーが倒れているそうです。それと、万能薬もエリクサーも完治はしなかったそうですが、一時的に改善があったと報告が来てます」
「一時的に改善……HPに影響を与える毒とかか? 毒なら検知できると思うんだけどな。検知できないタイプの継続ダメージか?」
俺は慌てて倒れた騎士たちのステータスを確認する。
「やっぱり継続ダメージが入ってるみたいだな。誰か、倒れている騎士たちの様子を聞いてくれ。毒に類似しているもので、体に痛みが無く継続ダメージ入るタイプのものは無かったはず。何かしらの痛みがあるはず。痛みがないとなると、呪いの類か?」
帝国と連絡を取っていた冒険者が、倒れた騎士たちの様子を報告してくれた。
痛みはなく意識は朦朧としているが、何とか受け答えはできているようだ。そして、体に急に力が入らなくなったと言っている。
「毒や人食い胞子のような痛みを与えるタイプのものではないとなると、呪いやそれに近い何かの可能性が高いか?」
「呪いですか?」
「この世界にあるのか分からないけど、呪術と呼ばれる胡散臭い技術形態がマンガやアニメであるんだ。現実に存在しているかは分からないけど、地球には魔法自体無かったから可能性はゼロとは言えないな。それに、闇魔法で似たようなこともできるし、俺らの知らない技術があってもおかしくないと思う」
「シュウ様、最近呪いという単語を聞いた覚えがあるのですが」
そう言ってきたのは、キリエだった。
「私たちと戦ってくれた時に、神様がそんなこと言ってませんでしたっけ? お腹を痛くする呪いをかける、みたいなことを……」
「言ってたな。チビ神が呪ってやるとか言ってた気がする。まさか! またどこかのバカ神たちの介入だって言うのか?」
最悪のシナリオが頭に浮かぶ。現時点で他の人にうつった形跡はない。死んだ後で呪いを吐き出して周囲を汚染する呪いがあれば、防ぐ方法はないんじゃないか? 神の呪いだったら、俺たちの常識が通用しないだろうしな。
おい、チビ神! 見てんだろ、返事しろ!
『……はっ! にぇてにゃいにょ?』
さっさと起きろ! お前に聞きたい事があるんだが、神界で怪しい動きをしている神っていなかったか? 一緒にいる騎士の何人かが原因不明で倒れたんだが、何かわからんか?
『調べるなら、ダンジョンマスターの能力で調べられるでしょ。せっかく気持ちよく寝てたのに……ジュル』
神の仕掛けた呪いだとしたら、ダンジョンマスターのスキルじゃどうにもならんだろ。さっさと調べてくれ。
『しょうがないわね。えっ! これじゃ、あんたには分からないか。それにしても、何で神が関与しているって分かったの?』
分かってねえよ! 色々潰してったら、神の介入があった可能性が一番高くなったから確認したんだよ。って、その様子だと神が介入してるんだな? どうすればいいんだ?
『呪いなんだけど、対象者が死ぬまで呪いを貯め続けて、死ぬと同時に周囲にまき散らすタイプね。私たちが使える呪いの中で、一番簡単に仕掛けられる呪いよ』
なんてことだ。本当に周囲にばらまくタイプの呪いとか! それが一番簡単にかけられる呪いって、神ってバカなんじゃねえのか? まじで死ねよ、介入してこないんじゃなかったのかよ!
俺はこのときにマップ先生のステータス閲覧機能で、異常を発見できなかったことをもっと深く考えるべきだった。
「原因が分からん! そこの騎士の人、この薬を倒れた人たちに飲ませてくれ。高ランクの万能薬とエリクサーだ。これで治るかもしれない。早く!」
騎士に取り出したエリクサーと万能薬を押し付け、自分たちのエリアに戻らせる。
そして俺たちが考えなければいけないのは、これからのことだ。
「レイリー、これが感染するものだと想定する。騎士たちの通り道にいた冒険者と、接触した可能性のある者を南東エリアに、寝静まっている娼婦たちのいる北西エリアはそのままで、状況が分かるまで隔離を。南西エリアは接触疑いのある者、北東エリアは感染していない可能性の高い者で分かてくれ」
「疑いとそうでない者の分け方は、どういたしますか?」
「いった通り、通路を基準に入った者は接触者として、通路には入っていないが付近にいた者を、接触疑いでわけよう。今監視にあたっているものは、すまないが状況が落ち着くまで監視を続行してもらおう。半分を休憩させ半分を監視に、特に通路にいた者は絶対にエリアから出すな」
これであっているのか分からないが、初動が遅れて感染拡大とかになったら洒落にならん。今はできる範囲で分類して、可能な限り早く分けるべきだ。
くそう、本当に何が起きてるんだ? イレギュラーの所為か? 王国の奴隷兵の装備していた、マントみたいなのを使ってるのか?
そんな考えが浮かんだが、マップ先生で発見できなくなるだけで、この訳の分からない状況を作り出すことは不可能だ。
「レイリー、帝国に魔導無線を渡すわけにはいかないが、行き来しないで連絡を取る手段が必要だが、何かないか?」
「何かですか、管を作って地下でも地上でもいいのですが、繋げるのはいかがですか?」
「さすがにこの距離だと、音が吸収されてほとんど聞こえなそうだな。入力する音を大きくすれば問題ないか? ってことは、拡声器をつければ何とかなりそうだな。あ~でも、1本だと混声しそうだから2本通してやればいいか? よし、それを採用だ。ちょっと作ってくる」
「ちょっとお待ちください! ドッペルの体であっても、それは許可できません!」
レイリーに止められてしまった。
「そうはいうけどさ、俺たちも騎士たちに接触しているから、本来なら隔離の方に行かないといけないんだぞ? というか、この中央エリアは隔離する必要があるんだけどな。それにドッペルってことは、この体は魔物なんだよ。土木組に頼むわけにはいかないから俺がやるしかないんだよ」
レイリーを何とか説き伏せ、突貫工事で管を2つ作る。試しに話してみるが、しっかりと声が届いたようだ。
ブラウニーたちは、自分たちのエリアで食事の仕込みをしていたため、外部との接触は全くないのは正直助かる。念のためにダンジョンマスターのスキルを使って、地下にブラウニーたちの空間を作りそこへ移動してもらった。
食事は大鍋等で作り、各エリアで各々に食事を配膳する事に決めた。多少食事の質が落ちるとはいえ、こういった時に食べられる食事としては、破格の美味さなので我慢してもらおう。
「思いつく限りの対応はして見たものの、根本的な原因が分かっていないからどうにもならないな。冒険者たちの様子はどうだ?」
「今のところ、目立った混乱はありませんね。帝国の方では倒れたのは8人で、追加で倒れている騎士はいないそうです。リーダーと一緒に行ったメンバーが倒れているそうです。それと、万能薬もエリクサーも完治はしなかったそうですが、一時的に改善があったと報告が来てます」
「一時的に改善……HPに影響を与える毒とかか? 毒なら検知できると思うんだけどな。検知できないタイプの継続ダメージか?」
俺は慌てて倒れた騎士たちのステータスを確認する。
「やっぱり継続ダメージが入ってるみたいだな。誰か、倒れている騎士たちの様子を聞いてくれ。毒に類似しているもので、体に痛みが無く継続ダメージ入るタイプのものは無かったはず。何かしらの痛みがあるはず。痛みがないとなると、呪いの類か?」
帝国と連絡を取っていた冒険者が、倒れた騎士たちの様子を報告してくれた。
痛みはなく意識は朦朧としているが、何とか受け答えはできているようだ。そして、体に急に力が入らなくなったと言っている。
「毒や人食い胞子のような痛みを与えるタイプのものではないとなると、呪いやそれに近い何かの可能性が高いか?」
「呪いですか?」
「この世界にあるのか分からないけど、呪術と呼ばれる胡散臭い技術形態がマンガやアニメであるんだ。現実に存在しているかは分からないけど、地球には魔法自体無かったから可能性はゼロとは言えないな。それに、闇魔法で似たようなこともできるし、俺らの知らない技術があってもおかしくないと思う」
「シュウ様、最近呪いという単語を聞いた覚えがあるのですが」
そう言ってきたのは、キリエだった。
「私たちと戦ってくれた時に、神様がそんなこと言ってませんでしたっけ? お腹を痛くする呪いをかける、みたいなことを……」
「言ってたな。チビ神が呪ってやるとか言ってた気がする。まさか! またどこかのバカ神たちの介入だって言うのか?」
最悪のシナリオが頭に浮かぶ。現時点で他の人にうつった形跡はない。死んだ後で呪いを吐き出して周囲を汚染する呪いがあれば、防ぐ方法はないんじゃないか? 神の呪いだったら、俺たちの常識が通用しないだろうしな。
おい、チビ神! 見てんだろ、返事しろ!
『……はっ! にぇてにゃいにょ?』
さっさと起きろ! お前に聞きたい事があるんだが、神界で怪しい動きをしている神っていなかったか? 一緒にいる騎士の何人かが原因不明で倒れたんだが、何かわからんか?
『調べるなら、ダンジョンマスターの能力で調べられるでしょ。せっかく気持ちよく寝てたのに……ジュル』
神の仕掛けた呪いだとしたら、ダンジョンマスターのスキルじゃどうにもならんだろ。さっさと調べてくれ。
『しょうがないわね。えっ! これじゃ、あんたには分からないか。それにしても、何で神が関与しているって分かったの?』
分かってねえよ! 色々潰してったら、神の介入があった可能性が一番高くなったから確認したんだよ。って、その様子だと神が介入してるんだな? どうすればいいんだ?
『呪いなんだけど、対象者が死ぬまで呪いを貯め続けて、死ぬと同時に周囲にまき散らすタイプね。私たちが使える呪いの中で、一番簡単に仕掛けられる呪いよ』
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