ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
1,762 / 2,518

第1762話 お風呂回、エロは無いよ!

しおりを挟む
 疲れてモフモフパラダイスで寝てたはずなのに……目覚めると、パラダイスが無くなってた。俺の近くで寝ていた娘たちもいない。

 メッチャしょんぼりしてしまった。

 その時にたまたま入ってきたミリーが、俺の顔を見て笑う。

「ウフフッ、なんて顔してるのよ」

「……だって、モフモフも娘たちも目が覚めたらいなかったから」

 気持ち頬を膨らまして、愚痴をこぼすとさらに笑われた。

「シュウ君は、本当に従魔や子どもたちが好きなのね。地位の高い人たちって、息子は可愛がるけど娘は政略の道具としか思ってないクズもいるのに、シュウ君の子どもたちは幸せだと思うよ。でも、親バカになって、婚期を逃さないか心配だけどね」

 ムッ! 婚期を逃すのはさすがにかわいそうだけど、娘たちが結婚するのも想像できない……いや、したくないのかな。ずっと養ってあげるから、近くにいてくれ! 何なら、お小遣いだってあげt……痛い!

「ミリー、なにすんのさ?」

「シュウ君の悪い癖が出てたみたいだから、現実に戻ってきてもらっただけよ。子どもたちは幸せかもしれないけど、そんな顔してたら幻滅されるわよ。そんな不貞腐れた顔しないの、そろそろ来るわよ」

 ミリーがそう言うと、タッタッタと廊下を走ってくる音が聞こえる。俺の妻たちはほとんど足音を立てないし、従魔たちはもともと足音はほとんど無い。そうすると、導き出される答えは一つ! 子どもたちということだ。

 あけられた扉から初めに入ってきたのは……シンラ、お前か! 足音してたから、姉たちの誰かかと思ったわ! 次にシンラを追いかけて来たプラムたちで、その後ろから4人の姉が入ってきた。

 子どもたちがここに来た理由は、夕食の時間だから呼びに来てくれたらしい。

 スミレとブルムに手を引かれミーシャの先導で食堂へ向かった。シンラたちは、スライムタクシーに乗って移動中である。ハイハイで移動していても、家が広ければそれなりに疲れるので、下の子たちの近くには必ず3匹以上のスライムが張り付いている。

 それにしても、今日は疲れたな……模擬戦をして、結構眠ったのに全然疲れが取れない。おやつも食べないで寝てたからな。夕食はガッツリ食べさせてもらったぜ!

 食休みをして、久しく使っていなかったホットヨガ部屋へ入る……そこには、妻たちが談笑しながらヨガをしていた。

 ん? ヨガって談笑しながらできるもんか? とか思っても、実際に談笑しているのだから仕方がないな。ヨガって呼吸法もあるらしいから、ただのストレッチかね?

 つか、君たちはこの部屋使ってたんだね。入念にストレッチしようかと思って、久々にここに来たんだけど使われてたことにビックリだよ。

 え? 綺麗な肌とスタイルでいたいから、お手入れは欠かせないですか……夫としては嬉しい限りですな。出会ってから、ある時を境に見た目が変わってない気がするんだよな。日々の努力の賜物かね?

 20分ほどストレッチをして、お風呂へ向かう……ことに失敗した。

 途中で子どもたちに捕まったのだ。汗をかいてるからくっ付かないように言ったのだが、まったく効果なし……汗かいてても嫌がられないのは嬉しいことだけど、後で妻たちに怒られないか心配である。

 と思ったら、一緒にお風呂に入るから、着替えを取りに行くのを待っていてくれとのことだった。

 それならいちいち捕まえなくても問題ないぞ。一緒に入れるのは俺も嬉しいからな! お父さん頑張っちゃうぞ!

 下の子たちも一緒に入るようで、スライムたちもついてきた。だけどさ、俺一人で7人の面倒は見れないぞ!

 ウルは問題ないというより、恥ずかしがって頭とか洗わせてくれなくなったけど、他の6人は俺が洗うことになると……非常に大変なのだが! 大浴場の方だから誰かいるよな?

 よかった、ヨガ部屋にいた妻たちがそのままお風呂へ来ていた。

 ミーシャたち3人は、頭は俺に洗ってほしいと強請ってくるので、しかたがないな~と言いながら、心の中では喜びながら娘たちの髪を洗ってあげる。

 シャンプーで髪を洗い、櫛で溶かした後にトリートメントを手櫛でキレイにつけてあげる。その上からコンディショナーを同じようにつけていく。この時に頭皮に着かないように注意! 毛穴が詰まる原因になることがあるそうなので!

 しばらく馴染ませている間に、体は自分で洗ってもらい俺は違う娘の髪の毛を洗っていく。自分でも流せるのに、俺にやってもらいたがるあたり、甘えん坊だな~なんて思いながら、娘たちの髪の毛の手入れをしていく。

 たぶん、余裕のある生活をしているから、こういったことも苦にならないのだろうが、忙しい世のお父さんたちは……こういったことをするのは大変だろうし、パパ嫌い! なんて言われて、お風呂に一緒に入れないのかもしれないしな。

 早い子だと小学校に入る前に言われるらしいけど、それって本当の話なのかね?

 娘たちがお返しとばかりに、俺の頭を3人で洗ってくれるのはいいけど……俺、短髪だからみんなで洗っても意味なくね? 頭は娘たちに任せて体を洗い、一緒にシャワーで流してもらった。

 湯舟に向かうと……シンラがすでにオッサンみたいな姿勢と顔で、赤ちゃん用の湯舟に浸かっていた。スライムたちが補助している感じを見るに、シンラはあの体勢気に入っているのかね? スコ座りしているオッサン猫みたいだぞ。

 それにさ、家族だけだけど赤ちゃんとはいえ、オッサンみたいに座って股をおっぴろげて、一物をさらけ出しているのはどうかと思ってしまう俺はおかしいかね?

 一方、プラムとシオンは、母親たちに抱かれて大きい湯舟に入っている。娘たちもそちらへ行くが、俺はもう一つの熱い湯舟へ向かう。

 これだけ人がいると、お風呂の温度で議論になってしまうので、いくつも用意することにしたのだ。前までは、子どもたちとはいる時は俺が我慢するか、子どもたちが上がった後に湯を熱くして入ってたんだよな。

 熱い湯舟と少し温めの湯舟の間に、今シンラが入っている赤ちゃん用の湯舟があるので、オッサンクサイ姿勢で入っているシンラの頬を突きかまっていると、噛みつかれた。

 この歳にしてお風呂好きの息子が、邪魔するなと反撃に出たのだ。噛まれても大して痛くないので笑っていたら、スライムの一匹がシンラに加勢して、触手を伸ばして俺に水をかけてきたのだ。

 水道から出る、水ならまだよかったのだが……このスライム、〇度に近い水をかけてきやがった! 慌ててシンラの口を開けて指を抜き、お風呂に潜った。

 体が温まってても、その温度はあかん! マジでビビるから! しかも、手伝ったスライムをよく見たら、ニコだったわ。擬態して赤スライムみたいな見た目だったけど、途中で元に戻ってたからな! 後でモミモミグニュグニュの刑だ!

 そんなこんなで、3日目の休みが終わっていった。
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

スキル【レベル転生】でダンジョン無双

世界るい
ファンタジー
 六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。  そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。  そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。 小説家になろう、カクヨムにて同時掲載 カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】 なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...