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第1810話 次なる襲撃者
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シンラたちから解放された俺は、本を読み始めようと体勢を変えていると……不意に頭の上に重さを感じた。高速で揺れているこの感じは、ニコ以外ありえないのだが、何故今高速で揺れているのかが分からない。
ただ揺れているだけならまだいいのだが、今回は頭皮に張り付いているような状態で、拘束で揺れているため視界が大変なことになっているのだ。電動マッサージ機のブルブル震える感じが、頭に押し付けられているような感じなのだ。
高速で揺れているニコを左右からはさみ、物理的に揺れられなくしてやるとようやく落ち着いたようだ。
「お前はさ、何で俺の顔に張り付いて窒息させようとしたり、頭の上で高速でプルプルして俺を気持ち悪くさせたりしようとするんだ?」
答えるとは思っていないが、顔の前に持って来て聞いてみる。
「…………」
プルプル震えるだけで、特にいつもと変わりがない。そして、ニコが来たということは……他のスライムたちも来るってことだよな。椅子から立ち上がり、周囲を警戒する。
ぐるりと一周見回してみるが、特に動く気配なし。もしや! と思い、上を見上げるが特に何もない。ん~俺が警戒しすぎているだけか? なんて訳が無い! 局地的アースクエイク!
以前、地面を潜っていきなり表れて不意打ちしてきたことがあったので、土を掘り起こしてみた。ありゃ? ここにもいない。おっと、このまま放置しておくと怒られるので、平らにならしてっと。わきに抱えたニコを見て見るが、特に変わった様子はない。
今日は俺の考えすぎか? よくスライムたちからの襲撃を受けるから、警戒をしたつもりだったが……特に反応が無いので、椅子に座るか。
座ろうとした瞬間に、索敵スキルに範囲に入ってきた、高速でこちらに向かってくるナニカを捉えた。慌ててそちらの方向を向くと、赤スライムが俺に高速で飛来していたのだ。これなら問題なくキャッチできると思い、ニコを手放し赤スライムをキャッチした。
ふ~危なかったぜ、もう少しで顔に張り付かれるところだった……でも、1匹ってことは無いよな? もう1度周囲を確認すると今度は、視界に線が出来たようにスライムの列が目に入る。
手元にいる赤スライムで油断させた後に、物量戦で俺を押し込みにきたのか……まだ索敵の範囲内に入っていないので、50メートルは離れている。
なら、今回はズルだけど、先に発見したんだから問題ないだろう。アースウォール!
自分の周囲を土の壁で覆った。これで問題ないだろうと安心していると、スライムが土の壁に当たったとは思えない音をたてている。
ドゴドゴドゴドゴッ!
と連続で土壁に何かがぶつかっている音がするのだが……そこで嫌な予感がする。遊びだったのでそこまで強度は無く、適当に作ったのが仇となり壁が壊れて、スライムたちが雪崩れ込んできた。瞬く間にスライムに全身を包まれて、敗北した。
体を拘束され、スライムから顔を出している俺。その上にニコが着地し、顔が無いのにドヤ顔している気がする。今日は、完全敗北である。それよりさ、俺が土壁作ってなかったら、あの勢いで俺に強襲をかけるつもりだったのだろうか?
そう考えて、若干身震いしてしまった。
ニコたちスライムは、良く分からないのだが、定期的にこうやって俺のことを襲撃してくるのだ。こういう時に放置すると後が大変なので、相手をしてやることにした。
久しぶりに、スライム投擲マシーンになろうか! スライムたちを並べて、順々に投げていく。100匹くらいいるスライムを2順ほど投げても、こいつらが満足する様子が見られなかったので、最終手段を取ることにした。
ダマにマイワールドに行ってくると伝言をしてもらい、従魔たち専用に作ったマイワールドへ足を運ぶ。俺には、スライムたちが喜ぶであろう遊び道具が、いくつか思い浮かんでいるのだ。その1つを準備してやろう。
従魔たちの憩いのスペースから少し離れた所に、ウォータースライダーを作成する。世界最長と呼ばれているのが1111メートルあると言われている。
その倍ほどの、2000メートルで作成しているが、出発する高さは600メートルを超えており、上るのが大変である。山の側面や山の中をトンネルで通ったりする、普通ではありえないものになっている。
出発地点は、温泉が湧き出るようになっており、そこから従魔たちの温泉スペースまで流れ落ちる形だ。
1度だけならスライムたちも遊ぶだろうが、こいつらがえっちらおっちら頂上まで登るとは思えない。そこで考えたのが、投石器を流用したスライム投擲機を作り、動力は魔導エンジンを使用し、ボタンを押せば頂上まで飛んでいけるように設計している。
このために、綾乃たちと何度も投擲機の力の強さを調整したもんだ。
マイワールドに設置してやり、初めにニコを飛ばすことにした。
「ニコ、この窪みに入ってこのボタンを押してくれ、そうするとあの山の頂上まで飛んでいけるから、そうしたら温泉の流れに乗ってここまで滑り降りてくるんだぞ」
そう言うと窪みに収まり、ボタンを押して高速で飛んでいく。その様子を見て、スライムたちが騒ぎ出したので、セットした5つのスライム投擲機を解放する。
次々に飛ばされていくスライムたちを眺め、ふと思いついた。
「これって、最強の攻城戦兵器になるんじゃないか?」
Lv600オーバーのスライムたちが、1分間に10匹のペースで飛んでいく。それが5基……2分で100匹が城……というか、この世界では街なのだが……に入り込み、すべてを蹂躙していくみたいな。
っと、思考がそれている間に、ニコが戻ってきた。何が言いたいのか良く分からなかったが、何となく喜んでいるのは理解できた。
思う存分遊んでくれ。ということで、俺は戻るぞ。
俺は、戻ってきては次々飛んでいくスライムたちを放置して、本を読むために世界樹へ戻る。
ただ揺れているだけならまだいいのだが、今回は頭皮に張り付いているような状態で、拘束で揺れているため視界が大変なことになっているのだ。電動マッサージ機のブルブル震える感じが、頭に押し付けられているような感じなのだ。
高速で揺れているニコを左右からはさみ、物理的に揺れられなくしてやるとようやく落ち着いたようだ。
「お前はさ、何で俺の顔に張り付いて窒息させようとしたり、頭の上で高速でプルプルして俺を気持ち悪くさせたりしようとするんだ?」
答えるとは思っていないが、顔の前に持って来て聞いてみる。
「…………」
プルプル震えるだけで、特にいつもと変わりがない。そして、ニコが来たということは……他のスライムたちも来るってことだよな。椅子から立ち上がり、周囲を警戒する。
ぐるりと一周見回してみるが、特に動く気配なし。もしや! と思い、上を見上げるが特に何もない。ん~俺が警戒しすぎているだけか? なんて訳が無い! 局地的アースクエイク!
以前、地面を潜っていきなり表れて不意打ちしてきたことがあったので、土を掘り起こしてみた。ありゃ? ここにもいない。おっと、このまま放置しておくと怒られるので、平らにならしてっと。わきに抱えたニコを見て見るが、特に変わった様子はない。
今日は俺の考えすぎか? よくスライムたちからの襲撃を受けるから、警戒をしたつもりだったが……特に反応が無いので、椅子に座るか。
座ろうとした瞬間に、索敵スキルに範囲に入ってきた、高速でこちらに向かってくるナニカを捉えた。慌ててそちらの方向を向くと、赤スライムが俺に高速で飛来していたのだ。これなら問題なくキャッチできると思い、ニコを手放し赤スライムをキャッチした。
ふ~危なかったぜ、もう少しで顔に張り付かれるところだった……でも、1匹ってことは無いよな? もう1度周囲を確認すると今度は、視界に線が出来たようにスライムの列が目に入る。
手元にいる赤スライムで油断させた後に、物量戦で俺を押し込みにきたのか……まだ索敵の範囲内に入っていないので、50メートルは離れている。
なら、今回はズルだけど、先に発見したんだから問題ないだろう。アースウォール!
自分の周囲を土の壁で覆った。これで問題ないだろうと安心していると、スライムが土の壁に当たったとは思えない音をたてている。
ドゴドゴドゴドゴッ!
と連続で土壁に何かがぶつかっている音がするのだが……そこで嫌な予感がする。遊びだったのでそこまで強度は無く、適当に作ったのが仇となり壁が壊れて、スライムたちが雪崩れ込んできた。瞬く間にスライムに全身を包まれて、敗北した。
体を拘束され、スライムから顔を出している俺。その上にニコが着地し、顔が無いのにドヤ顔している気がする。今日は、完全敗北である。それよりさ、俺が土壁作ってなかったら、あの勢いで俺に強襲をかけるつもりだったのだろうか?
そう考えて、若干身震いしてしまった。
ニコたちスライムは、良く分からないのだが、定期的にこうやって俺のことを襲撃してくるのだ。こういう時に放置すると後が大変なので、相手をしてやることにした。
久しぶりに、スライム投擲マシーンになろうか! スライムたちを並べて、順々に投げていく。100匹くらいいるスライムを2順ほど投げても、こいつらが満足する様子が見られなかったので、最終手段を取ることにした。
ダマにマイワールドに行ってくると伝言をしてもらい、従魔たち専用に作ったマイワールドへ足を運ぶ。俺には、スライムたちが喜ぶであろう遊び道具が、いくつか思い浮かんでいるのだ。その1つを準備してやろう。
従魔たちの憩いのスペースから少し離れた所に、ウォータースライダーを作成する。世界最長と呼ばれているのが1111メートルあると言われている。
その倍ほどの、2000メートルで作成しているが、出発する高さは600メートルを超えており、上るのが大変である。山の側面や山の中をトンネルで通ったりする、普通ではありえないものになっている。
出発地点は、温泉が湧き出るようになっており、そこから従魔たちの温泉スペースまで流れ落ちる形だ。
1度だけならスライムたちも遊ぶだろうが、こいつらがえっちらおっちら頂上まで登るとは思えない。そこで考えたのが、投石器を流用したスライム投擲機を作り、動力は魔導エンジンを使用し、ボタンを押せば頂上まで飛んでいけるように設計している。
このために、綾乃たちと何度も投擲機の力の強さを調整したもんだ。
マイワールドに設置してやり、初めにニコを飛ばすことにした。
「ニコ、この窪みに入ってこのボタンを押してくれ、そうするとあの山の頂上まで飛んでいけるから、そうしたら温泉の流れに乗ってここまで滑り降りてくるんだぞ」
そう言うと窪みに収まり、ボタンを押して高速で飛んでいく。その様子を見て、スライムたちが騒ぎ出したので、セットした5つのスライム投擲機を解放する。
次々に飛ばされていくスライムたちを眺め、ふと思いついた。
「これって、最強の攻城戦兵器になるんじゃないか?」
Lv600オーバーのスライムたちが、1分間に10匹のペースで飛んでいく。それが5基……2分で100匹が城……というか、この世界では街なのだが……に入り込み、すべてを蹂躙していくみたいな。
っと、思考がそれている間に、ニコが戻ってきた。何が言いたいのか良く分からなかったが、何となく喜んでいるのは理解できた。
思う存分遊んでくれ。ということで、俺は戻るぞ。
俺は、戻ってきては次々飛んでいくスライムたちを放置して、本を読むために世界樹へ戻る。
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