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第1885話 一通り終了
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事後処理をアンソニ君に任せ、俺はドッペルを待機室へ置いて、意識を体に戻す。ん~歩いていくと、往復だけで夕食の時間が来てしまうな……今日は特別ということにして、庁舎まではゲートで移動する。
グリエルを呼ぼうと自分の執務室から移動しようとしたら、暗部から専用のマイワールドに来てほしいとのことで、ゲートへ引き返す。
「直接来るってことは、何か俺にしてもらいたいことがあるってことか?」
「そうです。ツィード君が作ってくれている奴隷の首輪ですが、足りなくなってしまったので、シュウ様の保管している物をいただけないかと思いまして……」
「あれ、それなりにストックはあったと思うけど、足りなくなったか? えっと、ちょい待ってくれ」
そう言って、収納の腕輪に入っている奴隷の首輪を探す。ツィード君特性の奴隷の首輪は、俺と妻たち、暗部の人間しか基本的に持っていない。まぁ、保管場所はあるので、何人か立ち合いの元部屋を開け、持ち出すことは出来るが、今のところ使われた形跡はない。
「あったあった。俺が持ってるのは11個だけど、それで足りるか? 早急に必要なのは、5個ね。俺はどうせ使わないし、全部出しておくわ。後、ツィード君に作成依頼出しといて。どうせどこかで悪戯してるだけだから」
「ありがとうございます。今日最後に捕まえた犯罪者5名ですが、本当にこちらで引き取ってもよろしいのですか? 奥様に暴言を吐いたのを聞いていますが、処刑しなくても問題ないですか?」
「あ~、お前たちが手を出していなければ殺しただろうけど、捕らえられたなら戦闘訓練の相手として使ってやれ。ツィード君の首輪があれば、対戦相手を殺すことは無いからな。そっちの方が、長く苦しむだろ? イラっとはしたけど、こっちには実害は無かったしな……
って、ゼニスに聞いて問題なければ、戦闘訓練用の奴隷として使っていいぞ。待遇は、部位欠損を許可するから、軍の方にも貸し出してやるんだぞ」
「ゼニス様からは、すぐに連絡が来て、2~3発殴らせてくれたら問題ない、とのことです。そろそろ来るんじゃないでしょうかね?」
なんて話していたら、本当にゼニスが来た。ドッペルで死ぬと痛みはないが、精神的に負担がかかるからな。殴りたくなる気持ちは分かるわ。相手はレベル高いから、2~30回叩いても問題ないと思うぞ。
捕らえてきた5人分がちょうど足りなかったようで、鬼人たちがサクッとつけていく。暴言を吐いているが、お前たちに人権はねえ! 一番は、殺したはずのゼニスが目の前にいることだろうな。
つかさ、お前こいつの首切り落としたとき、血が噴き出るの見たのか? どう考えても、人間の首を切ったのに血が出ないのは、おかしいだろうが……俺がフラッシュバンスタングレネードを使うまでに、それなりの時間があったんだからさ。
まともに活躍していたときなら、違和感に気付けただろうが、くだらない犯罪に手を染め鍛錬を怠ったこいつらでは、気付けなかったのかもな。
おっと! ゼニスの軽快なステップからのリバーブロー! そして前かがみになった所へ、左アッパー! そして最後に、強引に背筋を伸ばされ上がった顔へ、渾身の右ストレート!
ボクサーも惚れ惚れしそうな、完璧な流れだったと思う。いや、ボクサーはこんなふうには戦わないか? 試合をあまり見たことが無いので、俺には分からぬ。
ゼニスの首を切り落した奴が、ゼニスのパンチで悶絶している。字にしたら違和感ありすぎるな。でも、事実しか書いていないので、間違いではない。
ゼニスの体調を気にしたが、少し疲れたくらいで問題なかったので、良かった。ゼニスはお酒好きだから、幻の日本酒数点セット、俺の家でしか飲めないブラウニー特性の酒、王蜜から作ったミード、最後に沢山の肴を用意を渡しておいた。お金より、こっちの方が喜ぶからな!
鬼人たちにも、何かお酒を……と思ったら、高くなくていいので、日本酒をいろんな種類出してもらいたいと言われたので、日本酒の欄から全部1本ずつ召喚して、鬼人たちの収納ボックスへ入れておく。
いや~日本酒ってそんなに美味いのかね? 俺はカエデやリンドにジュースって言われるような、ミードや酎ハイやカクテルならたまに飲むけど、冷酒とか熱燗、ぬる燗、とか言われても良く分からん。基本的に、出された物を食べたり飲んだりするだけだからな!
っと、俺はグリエルの所に行かねばならないのだ! 忘れる前に行っておかねば!
グリエルの執務室へ行くと、グリエルがのんびりとしていた。仕事が終わり俺の報告待ちだったので、少し休ませてっ貰っていました、だってさ。うむ、仕事が多いのは俺のせいだけど、仕事が終わってるならどんどん休んでくれ!
「では、報告を聞いていいですか」
かくかくしかじかうまうまで、なんちゃらほい! でした。あった事を簡潔にまとめて報告していく。そして一番重要なのが、
「隣街の領主がゼニスのドッペルの首をはねた。敵対行動に出たので、速攻取り押さえて暗部たちのマイワールドへ移送したけど、隣街の財政状況や街の状態を考えると、不良債権みたいなものだから、帝国で何とかしてほしいと思ってるんだわ。何とかならん?」
「そうですね……皇帝に報告して、自分たちは何も知らない、ということにしておきましょう。隣街の領主はメギドへ来たが、行方不明。元々素行の悪かった護衛も失踪。護衛が殺して逃げた、みたいなシナリオでいいと思います。そうすれば、誰かが引き継ぐでしょう。
不良債権であっても、領主という肩書が欲しい頭の悪い親族か、皇帝の派遣する文官たちが立て直すでしょう。それより、メギド周辺は国の直轄地だった気がしますが、何かあったのでしょうかね?」
そう言われて、そんな覚えがあったけど、帝国の内情までは調べてないので分からないな。
「ひとまず、今のシナリオで皇帝に連絡してくれ。ゼニスが調べた資料もついでに送っておいてやれば、調査の時間が短くて済むかもな」
「了解しました。明日にでも、ゼニスから資料を貰い、皇帝へ連絡を入れておきます」
今日は色々と疲れたな……帰ったら、飯食ってシンラでもかまうかな。
グリエルを呼ぼうと自分の執務室から移動しようとしたら、暗部から専用のマイワールドに来てほしいとのことで、ゲートへ引き返す。
「直接来るってことは、何か俺にしてもらいたいことがあるってことか?」
「そうです。ツィード君が作ってくれている奴隷の首輪ですが、足りなくなってしまったので、シュウ様の保管している物をいただけないかと思いまして……」
「あれ、それなりにストックはあったと思うけど、足りなくなったか? えっと、ちょい待ってくれ」
そう言って、収納の腕輪に入っている奴隷の首輪を探す。ツィード君特性の奴隷の首輪は、俺と妻たち、暗部の人間しか基本的に持っていない。まぁ、保管場所はあるので、何人か立ち合いの元部屋を開け、持ち出すことは出来るが、今のところ使われた形跡はない。
「あったあった。俺が持ってるのは11個だけど、それで足りるか? 早急に必要なのは、5個ね。俺はどうせ使わないし、全部出しておくわ。後、ツィード君に作成依頼出しといて。どうせどこかで悪戯してるだけだから」
「ありがとうございます。今日最後に捕まえた犯罪者5名ですが、本当にこちらで引き取ってもよろしいのですか? 奥様に暴言を吐いたのを聞いていますが、処刑しなくても問題ないですか?」
「あ~、お前たちが手を出していなければ殺しただろうけど、捕らえられたなら戦闘訓練の相手として使ってやれ。ツィード君の首輪があれば、対戦相手を殺すことは無いからな。そっちの方が、長く苦しむだろ? イラっとはしたけど、こっちには実害は無かったしな……
って、ゼニスに聞いて問題なければ、戦闘訓練用の奴隷として使っていいぞ。待遇は、部位欠損を許可するから、軍の方にも貸し出してやるんだぞ」
「ゼニス様からは、すぐに連絡が来て、2~3発殴らせてくれたら問題ない、とのことです。そろそろ来るんじゃないでしょうかね?」
なんて話していたら、本当にゼニスが来た。ドッペルで死ぬと痛みはないが、精神的に負担がかかるからな。殴りたくなる気持ちは分かるわ。相手はレベル高いから、2~30回叩いても問題ないと思うぞ。
捕らえてきた5人分がちょうど足りなかったようで、鬼人たちがサクッとつけていく。暴言を吐いているが、お前たちに人権はねえ! 一番は、殺したはずのゼニスが目の前にいることだろうな。
つかさ、お前こいつの首切り落としたとき、血が噴き出るの見たのか? どう考えても、人間の首を切ったのに血が出ないのは、おかしいだろうが……俺がフラッシュバンスタングレネードを使うまでに、それなりの時間があったんだからさ。
まともに活躍していたときなら、違和感に気付けただろうが、くだらない犯罪に手を染め鍛錬を怠ったこいつらでは、気付けなかったのかもな。
おっと! ゼニスの軽快なステップからのリバーブロー! そして前かがみになった所へ、左アッパー! そして最後に、強引に背筋を伸ばされ上がった顔へ、渾身の右ストレート!
ボクサーも惚れ惚れしそうな、完璧な流れだったと思う。いや、ボクサーはこんなふうには戦わないか? 試合をあまり見たことが無いので、俺には分からぬ。
ゼニスの首を切り落した奴が、ゼニスのパンチで悶絶している。字にしたら違和感ありすぎるな。でも、事実しか書いていないので、間違いではない。
ゼニスの体調を気にしたが、少し疲れたくらいで問題なかったので、良かった。ゼニスはお酒好きだから、幻の日本酒数点セット、俺の家でしか飲めないブラウニー特性の酒、王蜜から作ったミード、最後に沢山の肴を用意を渡しておいた。お金より、こっちの方が喜ぶからな!
鬼人たちにも、何かお酒を……と思ったら、高くなくていいので、日本酒をいろんな種類出してもらいたいと言われたので、日本酒の欄から全部1本ずつ召喚して、鬼人たちの収納ボックスへ入れておく。
いや~日本酒ってそんなに美味いのかね? 俺はカエデやリンドにジュースって言われるような、ミードや酎ハイやカクテルならたまに飲むけど、冷酒とか熱燗、ぬる燗、とか言われても良く分からん。基本的に、出された物を食べたり飲んだりするだけだからな!
っと、俺はグリエルの所に行かねばならないのだ! 忘れる前に行っておかねば!
グリエルの執務室へ行くと、グリエルがのんびりとしていた。仕事が終わり俺の報告待ちだったので、少し休ませてっ貰っていました、だってさ。うむ、仕事が多いのは俺のせいだけど、仕事が終わってるならどんどん休んでくれ!
「では、報告を聞いていいですか」
かくかくしかじかうまうまで、なんちゃらほい! でした。あった事を簡潔にまとめて報告していく。そして一番重要なのが、
「隣街の領主がゼニスのドッペルの首をはねた。敵対行動に出たので、速攻取り押さえて暗部たちのマイワールドへ移送したけど、隣街の財政状況や街の状態を考えると、不良債権みたいなものだから、帝国で何とかしてほしいと思ってるんだわ。何とかならん?」
「そうですね……皇帝に報告して、自分たちは何も知らない、ということにしておきましょう。隣街の領主はメギドへ来たが、行方不明。元々素行の悪かった護衛も失踪。護衛が殺して逃げた、みたいなシナリオでいいと思います。そうすれば、誰かが引き継ぐでしょう。
不良債権であっても、領主という肩書が欲しい頭の悪い親族か、皇帝の派遣する文官たちが立て直すでしょう。それより、メギド周辺は国の直轄地だった気がしますが、何かあったのでしょうかね?」
そう言われて、そんな覚えがあったけど、帝国の内情までは調べてないので分からないな。
「ひとまず、今のシナリオで皇帝に連絡してくれ。ゼニスが調べた資料もついでに送っておいてやれば、調査の時間が短くて済むかもな」
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