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第1903話 模索中
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3階は、変わらずゴブリンばっかりだな。Lvが少し高くなっているが、どこのダンジョンでもあるそれと変わらないので、ウルの指揮で進んでいる。
昨日に引き続き色々な戦い方を試しているようだが、やはりタンクが1枚いると安定感が違うことは分かったようだ。だけど、それをするとミーシャだけに負担がかかると言うことで、スミレとブルムが難色を示している。
楽になるのは理解できているけど、やはり誰か1人に負担をかけたくないと考えているようだ。俺たちならシュリがメインの盾だけど、交代要員が沢山いるからな……ウルたちは4人しかいないから、負担が大きくなってしまう。
そういう意味では、ウルにも負担がかかっているのを前衛の3人は理解している。移動時にはエコーを使い、戦闘時はみんなのフォローをしながら魔法を使う。ゲームだったら魔法を使うと選択するだけだが、この世界ではイメージして魔力を消費するのだ。
一度に大量に使うのも負担になるのだが、持続的に使い続けるのも結構しんどいのだ。それをミーシャたちは知っており、負担の少ないスミレとブルムが難色を示しているのだ。
かといって2人が、役割を交代するには経験が足りない。体格の問題もあり、やはりステータス的には同じでも、安定感が変わってくるんだよね。ウルは、ミーシャたちより密度の濃い訓練をしているのか、バランスよくこなすことは出来るが、前に出てしまうと指示が出来なくなってしまう。
そこでスミレとブルムが考えたのは、2人でタンクをしてミーシャにダメージディーラーになってもら陣形だ。ウルの魔法については、移動時はエコー、戦闘時は弓と使い分けてもいいのでは? みたいな話が出ているな。
ウルのポジションの代わりをミーシャたちが出来ないから、どうしてもウルが指揮と遠距離攻撃になってしまうのだ。指揮の勉強をしているのは、ウルだけなので仕方がないかな? それに、一番上になるのでミーシャたちが、頼ってしまうっていうのもあるんだよね。
ウル的には、前に出てみんなを守ってあげたいけど、それをすると連携が上手くいかなくなる可能性が高いので、悩ましいところだと思う。他に冒険者のいないダンジョンなので、冒険者を警戒する必要はないのだが、訓練の一環なのでその役をバザールのスケルトン部隊が担っている。
時折、通路に現れたり、戦闘中によってきたりして、注意を促す感じだな。
そこまでする必要があるのか疑問だが、経験はさせておくべきだと母親たちが……俺たちも、ダンジョンにはいる時は、他の冒険者を気にしているしな。それが当たり前になってほしいんだとさ。
ディストピアでは不埒物はいないが、他の街やダンジョンでは普通に犯罪者がいるからな。みんな成長すれば美人になるのは間違いない。変な奴らが寄ってきてもおかしくはないのだ。
小さいうちから、そう言う部分はしっかりと覚えさせておかないとね。それも、スライムやケットシーたちがいれば、何の問題も無くなるのだけど、任せっきりというのはいざとという時に良くないからな。
ケットシーやスライムは、本来弱い精霊や魔物なので、危機感や悪意に敏感なのだ。生きる知恵というか、生存本能なのだと思う。弱いはずなんだけど、娘たちを守るためにLvはカンストしてるからな。そこら辺のワイバーンなどワンパンである。
ふむ、スミレとブルムの2枚タンクも悪くなさそうだな。だけど、壁が2枚だと弓が使い辛そうな印象だな。弓の射線を考えれば、壁が2枚あると横に広がるから、狙うのに移動が必要になる感じだな。ミーシャが2人の間から攻撃するので、隙間が少ないのだ。
ミーシャがタンクをする場合はウルが弓、スミレとブルムがタンクの場合は魔法という形に収まった。
一緒に行動していることが多い4人は、指揮がなくてもある程度連携できたりするみたいで、全員で世界樹の棒で戦ったり、片手盾で戦ったりと気分を変えながら進んでいく。
だが、4人が前衛で戦いだすと、周りへの注意が散漫になって、バザールの操るスケルトンに肩をトントンされる姿が見られた。警戒が1人はいないと、厳しいね。
大きな問題はなく6階への階段までたどり着く。5階からオークとコボルトがレギュラーで出始めた。2階や3階にもコボルトやオークが単品で徘徊していたりしたが、5階からはメインで出始めたのだ。ダンジョンの中ということもあって、オーク・コボルト・ゴブリンが連携を取ってたな。
ダンジョンに関しては問題なかったのだが、プラムとシオンが姉がいないと探し回るようになってしまったようだ。昼間は戻れないが、夜は寝る前の2時間ほどは一緒に遊ぶために、ドッペルに乗り移ってプラムたちの相手をすることになった。
2日目は、もう体験はいいのか、野営はコンテナになり、食事もシルキーが指揮をとって、栄養バランスの考えられた食事が提供されている。
俺たちもコンテナを使って休んでいるので、子どもたちとは別々に休んでいる。2~3人は、妻たちの誰かが付き添ってるけどね。あと、聖獣4匹に猫3匹も向こうにいる。
いつもより早く目が覚めてしまったのでコッソリと、コンテナから出ると、綾乃とバザールが遊んでいた。
遊ぶと言ってもゲームではなく、S級スケルトンと人造ゴーレムが模擬戦のようなことをしていたのだ。バザールはリンクして指示を出し戦い、それに対して綾乃はコントローラーを一生懸命操作していたのだ。
ボタンの組み合わせで攻撃方法が変わるのか、多彩な攻撃を仕掛けていた。
後でコントローラーを見せてもらったが、裏側にも8つほどボタンがあり、それと表や上のボタンを組み合わせることによって、多彩な攻撃を行えていたようだ。
自分の体で戦うセンスは全くないが、ゲームのように操作するのであれば、誰よりもうまく戦えている気がする……恐るべしゲーマー! というべきか。
朝食のビュッフェの種類は、家にいる時の半分以下だが、俺や妻たち、それにウルたちの好きな料理が、1品は絶対に用意されていた。ミックスジュースも今日は飲みたいからよろしくー。
そんなこんなで、3日目のダンジョン攻略が始まる。
昨日に引き続き色々な戦い方を試しているようだが、やはりタンクが1枚いると安定感が違うことは分かったようだ。だけど、それをするとミーシャだけに負担がかかると言うことで、スミレとブルムが難色を示している。
楽になるのは理解できているけど、やはり誰か1人に負担をかけたくないと考えているようだ。俺たちならシュリがメインの盾だけど、交代要員が沢山いるからな……ウルたちは4人しかいないから、負担が大きくなってしまう。
そういう意味では、ウルにも負担がかかっているのを前衛の3人は理解している。移動時にはエコーを使い、戦闘時はみんなのフォローをしながら魔法を使う。ゲームだったら魔法を使うと選択するだけだが、この世界ではイメージして魔力を消費するのだ。
一度に大量に使うのも負担になるのだが、持続的に使い続けるのも結構しんどいのだ。それをミーシャたちは知っており、負担の少ないスミレとブルムが難色を示しているのだ。
かといって2人が、役割を交代するには経験が足りない。体格の問題もあり、やはりステータス的には同じでも、安定感が変わってくるんだよね。ウルは、ミーシャたちより密度の濃い訓練をしているのか、バランスよくこなすことは出来るが、前に出てしまうと指示が出来なくなってしまう。
そこでスミレとブルムが考えたのは、2人でタンクをしてミーシャにダメージディーラーになってもら陣形だ。ウルの魔法については、移動時はエコー、戦闘時は弓と使い分けてもいいのでは? みたいな話が出ているな。
ウルのポジションの代わりをミーシャたちが出来ないから、どうしてもウルが指揮と遠距離攻撃になってしまうのだ。指揮の勉強をしているのは、ウルだけなので仕方がないかな? それに、一番上になるのでミーシャたちが、頼ってしまうっていうのもあるんだよね。
ウル的には、前に出てみんなを守ってあげたいけど、それをすると連携が上手くいかなくなる可能性が高いので、悩ましいところだと思う。他に冒険者のいないダンジョンなので、冒険者を警戒する必要はないのだが、訓練の一環なのでその役をバザールのスケルトン部隊が担っている。
時折、通路に現れたり、戦闘中によってきたりして、注意を促す感じだな。
そこまでする必要があるのか疑問だが、経験はさせておくべきだと母親たちが……俺たちも、ダンジョンにはいる時は、他の冒険者を気にしているしな。それが当たり前になってほしいんだとさ。
ディストピアでは不埒物はいないが、他の街やダンジョンでは普通に犯罪者がいるからな。みんな成長すれば美人になるのは間違いない。変な奴らが寄ってきてもおかしくはないのだ。
小さいうちから、そう言う部分はしっかりと覚えさせておかないとね。それも、スライムやケットシーたちがいれば、何の問題も無くなるのだけど、任せっきりというのはいざとという時に良くないからな。
ケットシーやスライムは、本来弱い精霊や魔物なので、危機感や悪意に敏感なのだ。生きる知恵というか、生存本能なのだと思う。弱いはずなんだけど、娘たちを守るためにLvはカンストしてるからな。そこら辺のワイバーンなどワンパンである。
ふむ、スミレとブルムの2枚タンクも悪くなさそうだな。だけど、壁が2枚だと弓が使い辛そうな印象だな。弓の射線を考えれば、壁が2枚あると横に広がるから、狙うのに移動が必要になる感じだな。ミーシャが2人の間から攻撃するので、隙間が少ないのだ。
ミーシャがタンクをする場合はウルが弓、スミレとブルムがタンクの場合は魔法という形に収まった。
一緒に行動していることが多い4人は、指揮がなくてもある程度連携できたりするみたいで、全員で世界樹の棒で戦ったり、片手盾で戦ったりと気分を変えながら進んでいく。
だが、4人が前衛で戦いだすと、周りへの注意が散漫になって、バザールの操るスケルトンに肩をトントンされる姿が見られた。警戒が1人はいないと、厳しいね。
大きな問題はなく6階への階段までたどり着く。5階からオークとコボルトがレギュラーで出始めた。2階や3階にもコボルトやオークが単品で徘徊していたりしたが、5階からはメインで出始めたのだ。ダンジョンの中ということもあって、オーク・コボルト・ゴブリンが連携を取ってたな。
ダンジョンに関しては問題なかったのだが、プラムとシオンが姉がいないと探し回るようになってしまったようだ。昼間は戻れないが、夜は寝る前の2時間ほどは一緒に遊ぶために、ドッペルに乗り移ってプラムたちの相手をすることになった。
2日目は、もう体験はいいのか、野営はコンテナになり、食事もシルキーが指揮をとって、栄養バランスの考えられた食事が提供されている。
俺たちもコンテナを使って休んでいるので、子どもたちとは別々に休んでいる。2~3人は、妻たちの誰かが付き添ってるけどね。あと、聖獣4匹に猫3匹も向こうにいる。
いつもより早く目が覚めてしまったのでコッソリと、コンテナから出ると、綾乃とバザールが遊んでいた。
遊ぶと言ってもゲームではなく、S級スケルトンと人造ゴーレムが模擬戦のようなことをしていたのだ。バザールはリンクして指示を出し戦い、それに対して綾乃はコントローラーを一生懸命操作していたのだ。
ボタンの組み合わせで攻撃方法が変わるのか、多彩な攻撃を仕掛けていた。
後でコントローラーを見せてもらったが、裏側にも8つほどボタンがあり、それと表や上のボタンを組み合わせることによって、多彩な攻撃を行えていたようだ。
自分の体で戦うセンスは全くないが、ゲームのように操作するのであれば、誰よりもうまく戦えている気がする……恐るべしゲーマー! というべきか。
朝食のビュッフェの種類は、家にいる時の半分以下だが、俺や妻たち、それにウルたちの好きな料理が、1品は絶対に用意されていた。ミックスジュースも今日は飲みたいからよろしくー。
そんなこんなで、3日目のダンジョン攻略が始まる。
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