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第2019話 子どもって難しい
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野菜って、面白いな。育て方で味だけでなく、見た目も大きく変わるんだな。トマトとフルーツトマトの事を知っていたから、そう言うもんだと受け入れられたが、ミョウガとミョウガダケは知っていても、同じ物だとは思えない。
ドリアードたちの話は終わったようなので、退散しますかね。ブラウニーたちにお願いして、ドリアードたちの好物を届けておいてもらおうか。前は、甘酒が好きだとか言ってたが、今も好物のままなのだろうか?
ミョウガを言い当てたちょっとドヤ顔のシンラを、少しこねくり回して褒めた後、食堂へ戻った。シンラをこねくり回している間、シンラは喜んでいたがプラムとシオンは、イジメていると勘違いしたのか、俺に向かって木の棒で攻撃してきた。
どこから持ってきたが知らないが、生身で攻撃すると危ない事を理解したのか、武器まで使い始めたか……何もしていない父親に向かって、木の棒を振り回すのはいかがなものだろうか?
この状態で俺が怒ってもプラムたちは納得しないだろうから、違う誰かに任せようか……そんなことを考えながら食堂へ入った。
食堂から俺たちの様子を見ていたブラウニーの1人に、プラムたちの行動を説明して、どう対処するのがいいか話を聞く。
さすがに今回の行動は、目に余るようで、子どもとはいえ怒る必要はあると判断されたようだ。でも、この年頃の子を、納得させるように話すのって難しくないか?
そう思っていたが、下の子たちは俺が思っている以上に、こっちの言っていることを理解しているようだ。
ブラウニーが下の子たちの親を呼んで、叱り方をレクチャーし始めた。子どもの視線になって、目を見て話す。怒る理由を明確にして説明し、良くないことだと理解できるようにするのだとか。
感情的になって叱ったり、他の事をしながら怒るのは、子どもにとって一番良くないことらしい。ただ機嫌が悪いだけ、といったように、自分が怒られている理由を、親の気分にすり替えてしまうのだとか。
聞いていて良く分からなかったが、首を傾げている俺に、近くで聞いていたミドリが簡単に説明してくれた。
怒られている時に、大きな声で怒鳴られたりすれば子どもは萎縮するだけで、何で怒られているのか分からない。怒っている理由を明確にして、それがいけないことだと、理解してもらうことが大切なんだとか。
俺で言えば、勉強しなさい! と頭ごなしに言われるとイラっとして反発するが、勉強の調子はどう? と聞かれれば、反発しにくい上に後回しにしにくいのではないですか? と言われた。
こちらに来る前の事を、ほとんど思い出すことは無くなり、親の顔も思い出せなくなっている。
だけど、ゲームが好きで、勉強しなさい! と良く怒られていた俺は、よく反発していた気がする。言われるのが嫌で、宿題はさっさと終わらせていたが、それでも母親は勉強しなさいって怒ってたっけな?
もう終わったと言って、学校に行っているとき以外は、飯以外に自分の部屋を出ることは無くなっていた気がする。宿題をしていても、反発からやればいいだけと考えていたせいか、あまり身にはなっておらずテストの点数は、平均くらいだったっけな。
親になって分かったが、子どもを叱るのって難しいんだよね。俺だったら、大きな声で叱りそうなところを、シルキーが中心になってブラウニーたちが、大変な部分をカバーしてくれているので、感情的になって叱ることは、基本的にない。
ただ、本当に余裕が無いときは、大きな声で怒ってしまうことがあるから注意が必要だ。そう言った時は、シルキーたちの誰かが注意してくれて、後で謝りに行くようにしているので、関係は良好だと思うのだが……どうも、プラムたちとはいい関係が築けている気がしない。
説明してくれたブラウニーにそう言うと、笑いながら答えてくれた。
シンラが俺に取られることが嫌なようで、俺に反発しているのだとか。母親たちが抱いてもなんともないのに、俺が抱くとしかめっ面になるのは、嫉妬しているんじゃないかと考えているそうだ。いつも一緒にいるのに、俺と楽しそうにするのが気に入らないのではないか? だとさ。
本人たちもよく理解できていない部分だと思うから、もう少し成長すれば自然とシンラとのスキンシップで、プラムたちから何かされることは無くなるでしょう。と半ば断言したように説明してくれたよ。
そんなもんかね? 親なのに親の仇の様な視線で見られたりするんだけど、本当に大丈夫なのだろうか?
子どもたちは、母親から理由を説明され、何がいけなかったのか話を聞いている。何を話しているか迄は聞こえないが、怒っている母親たちの後ろでシンラが、満足げにウンウンと頷いている状況が良く分からん。
プラムたちはムスッとしているが、自分たちがいけないことをしたことは、理解しているようだ。途中で姉たちも合流して、姉たちの言葉でもプラムたちの良くない所を説明したようだ。
話が終わると、プラムたちは母親に手を引かれて、俺のところまで歩いてきた。
「「とーたん、叩いてごめんなさい」」
おぉ、叩いたことがいけないことだと、理解しているようだ。2人の頭を撫でながらしゃがみ込み、子どもたちに視線を合わせる。
「そうだね、叩くことはいけないことだね。叩かれたら痛いもんね。そして、2人とも謝れて偉いね。お父さんは嬉しいよ」
きちんと実践できたかは分からないが、目線を合わせ、何がいけなかったのか、いけない理由は何か、最後に謝れたことを褒めてあげる。
でシンラよ、お前さんはちょっとここに残る必要があるな。良く分からないが、そのドヤ顔でウンウン頷いているのが、良く分からないのだが……どういうことか説明してくれないだろうか?
話を聞いてみようとするが、その場のノリみたいな感じで、雰囲気に合わせてそんなことをしていたようだ。シンラにも良く分からないが、何となくそんな感じで体が動いた……と、シンラは話してくれた。
子どもの説明なので、上手く伝えられていないが、30分ほどかかって聞き出した内容が、こんな感じだったのだ。空気を読みすぎというべきが、空気を呼んでいないというべきか……判断に困るな。
ドリアードたちの話は終わったようなので、退散しますかね。ブラウニーたちにお願いして、ドリアードたちの好物を届けておいてもらおうか。前は、甘酒が好きだとか言ってたが、今も好物のままなのだろうか?
ミョウガを言い当てたちょっとドヤ顔のシンラを、少しこねくり回して褒めた後、食堂へ戻った。シンラをこねくり回している間、シンラは喜んでいたがプラムとシオンは、イジメていると勘違いしたのか、俺に向かって木の棒で攻撃してきた。
どこから持ってきたが知らないが、生身で攻撃すると危ない事を理解したのか、武器まで使い始めたか……何もしていない父親に向かって、木の棒を振り回すのはいかがなものだろうか?
この状態で俺が怒ってもプラムたちは納得しないだろうから、違う誰かに任せようか……そんなことを考えながら食堂へ入った。
食堂から俺たちの様子を見ていたブラウニーの1人に、プラムたちの行動を説明して、どう対処するのがいいか話を聞く。
さすがに今回の行動は、目に余るようで、子どもとはいえ怒る必要はあると判断されたようだ。でも、この年頃の子を、納得させるように話すのって難しくないか?
そう思っていたが、下の子たちは俺が思っている以上に、こっちの言っていることを理解しているようだ。
ブラウニーが下の子たちの親を呼んで、叱り方をレクチャーし始めた。子どもの視線になって、目を見て話す。怒る理由を明確にして説明し、良くないことだと理解できるようにするのだとか。
感情的になって叱ったり、他の事をしながら怒るのは、子どもにとって一番良くないことらしい。ただ機嫌が悪いだけ、といったように、自分が怒られている理由を、親の気分にすり替えてしまうのだとか。
聞いていて良く分からなかったが、首を傾げている俺に、近くで聞いていたミドリが簡単に説明してくれた。
怒られている時に、大きな声で怒鳴られたりすれば子どもは萎縮するだけで、何で怒られているのか分からない。怒っている理由を明確にして、それがいけないことだと、理解してもらうことが大切なんだとか。
俺で言えば、勉強しなさい! と頭ごなしに言われるとイラっとして反発するが、勉強の調子はどう? と聞かれれば、反発しにくい上に後回しにしにくいのではないですか? と言われた。
こちらに来る前の事を、ほとんど思い出すことは無くなり、親の顔も思い出せなくなっている。
だけど、ゲームが好きで、勉強しなさい! と良く怒られていた俺は、よく反発していた気がする。言われるのが嫌で、宿題はさっさと終わらせていたが、それでも母親は勉強しなさいって怒ってたっけな?
もう終わったと言って、学校に行っているとき以外は、飯以外に自分の部屋を出ることは無くなっていた気がする。宿題をしていても、反発からやればいいだけと考えていたせいか、あまり身にはなっておらずテストの点数は、平均くらいだったっけな。
親になって分かったが、子どもを叱るのって難しいんだよね。俺だったら、大きな声で叱りそうなところを、シルキーが中心になってブラウニーたちが、大変な部分をカバーしてくれているので、感情的になって叱ることは、基本的にない。
ただ、本当に余裕が無いときは、大きな声で怒ってしまうことがあるから注意が必要だ。そう言った時は、シルキーたちの誰かが注意してくれて、後で謝りに行くようにしているので、関係は良好だと思うのだが……どうも、プラムたちとはいい関係が築けている気がしない。
説明してくれたブラウニーにそう言うと、笑いながら答えてくれた。
シンラが俺に取られることが嫌なようで、俺に反発しているのだとか。母親たちが抱いてもなんともないのに、俺が抱くとしかめっ面になるのは、嫉妬しているんじゃないかと考えているそうだ。いつも一緒にいるのに、俺と楽しそうにするのが気に入らないのではないか? だとさ。
本人たちもよく理解できていない部分だと思うから、もう少し成長すれば自然とシンラとのスキンシップで、プラムたちから何かされることは無くなるでしょう。と半ば断言したように説明してくれたよ。
そんなもんかね? 親なのに親の仇の様な視線で見られたりするんだけど、本当に大丈夫なのだろうか?
子どもたちは、母親から理由を説明され、何がいけなかったのか話を聞いている。何を話しているか迄は聞こえないが、怒っている母親たちの後ろでシンラが、満足げにウンウンと頷いている状況が良く分からん。
プラムたちはムスッとしているが、自分たちがいけないことをしたことは、理解しているようだ。途中で姉たちも合流して、姉たちの言葉でもプラムたちの良くない所を説明したようだ。
話が終わると、プラムたちは母親に手を引かれて、俺のところまで歩いてきた。
「「とーたん、叩いてごめんなさい」」
おぉ、叩いたことがいけないことだと、理解しているようだ。2人の頭を撫でながらしゃがみ込み、子どもたちに視線を合わせる。
「そうだね、叩くことはいけないことだね。叩かれたら痛いもんね。そして、2人とも謝れて偉いね。お父さんは嬉しいよ」
きちんと実践できたかは分からないが、目線を合わせ、何がいけなかったのか、いけない理由は何か、最後に謝れたことを褒めてあげる。
でシンラよ、お前さんはちょっとここに残る必要があるな。良く分からないが、そのドヤ顔でウンウン頷いているのが、良く分からないのだが……どういうことか説明してくれないだろうか?
話を聞いてみようとするが、その場のノリみたいな感じで、雰囲気に合わせてそんなことをしていたようだ。シンラにも良く分からないが、何となくそんな感じで体が動いた……と、シンラは話してくれた。
子どもの説明なので、上手く伝えられていないが、30分ほどかかって聞き出した内容が、こんな感じだったのだ。空気を読みすぎというべきが、空気を呼んでいないというべきか……判断に困るな。
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