2,045 / 2,518
第2045話 最後の最後に……
しおりを挟む
グリエルたちがいない最終日が始まる。俺は今日も大量の報告書を山積みにして、端から処理していく。
1時間ほど書類と格闘した後、秘書がある資料を追加で持ってきた。
「……へ~、初めてみるけど、俺の街ではこういう風に作ってるのか。で、これが昨日分の抽出された報告書ってことね。っと君、ちょっと待って。この部分なんだけど、抽出する人が報告書を書いた人とは別なのに、なんで主観的に書かれているんだ?」
読み始めて、第三者によるヒヤリハットの抽出で書かれた物だったのだが、何故か主観的に書かれている部分があり、疑問に思ったので秘書を呼び止めて話を聞いてみた。俺が昨日読んだ報告書には、こんな詳しく書かれた物は無かったはずだ。
どうやら、抽出されたヒヤリハットに対して、主観的な意見を聞き取りして作成しているのだとか。主観的なもの、客観的なもの、それに対する対策がかかれている。
俺は会社勤めをしたことが無いので、これが本来の形なのか分からないが、俺的には分かりやすいと感じた。ただ、同じような内容がかかれていることもあり、全部を読む気にはなれないが、どんな部分にヒヤリハットしたかが良く分かるようになっていた。
これって、現場の人も読めるようになっているんだよね? 読んだ人からの意見も聞いたりしてる? 聞いてるんだったら問題は無いね。作っただけで満足している会社もありそうだから、きちんと活用して価値のあるものなんだから、しっかりと共有していこう。
午前中に仕事が終わることなく、午後になっても仕事をしている。地球にいた頃の俺に聞かせれば、何をバカな事を言っているのだと思われただろうが、今までの俺の仕事は午前中のしかも、半分ほどで終わることもあった。
時間がかかったとしても、昼食が多少遅くなるくらいで、それ以上働いている時は、たいていが緊急事態の時だろう。ディストピアを作っている時だって、必死に働いたという気はしていない。
あの時は大変ではあったが、キャスリングで家を移動させておいたし、街の原型になる部分はダンジョンマスターの能力で作り変えていた。毎日が遊び感覚というのは変だが、大変だったが楽しんで作っていたキッがする。
昼食は子どもたちが来るのが当たり前になっているな。別々に食べてもいいのだが、ミーシャたちが一緒に食べたいというため、シンラたちは渋々ついてきている感じだが……娘たちが一緒にいたいと思ってくれているだけ、嬉しい事だな。
昼食を食べれば、3日連続で執務室の探検を始めるかと思いきや、執務室から出て秘書たちが仕事をしている部屋や、階段を下りてその周辺を探検している。
ミーシャたち以外にも母親が付き添っているので、仕事の邪魔になりそうだったら引き返してくるようにお願いしている。あの子たちは興味を持ったら一直線なので、邪魔になるとか考えないで突進するから注意しておかないとね。
ゆっくりと休憩をとり、午後の仕事を始める。シンラたちは一度戻ってきてから、家に帰ると言って今日のお世話担当の妻たちと一緒に帰っていった。
普段読むことの無いタイプの報告書……日報みたいなものは、その街で何が起きているのか分かる内容が多いな。ディストピアでは見られない、衛兵などが対処した事案なども含まれており、治安は大丈夫なのかと思ってしまう。
冒険者ギルドで働いていて、息抜きにやってきたミリーに聞いてみた。
「シュウ君、ディストピアの治安が異常にいいだけで、普通の街では当たり前にあるようなことなんだよ。その量でも、シュウ君の街以外に比べれば4分の1程度しかないのよ。それなのに治安が悪いのかって、心配するのは間違っていると思うわ。
シュウ君の住んでいた国は平和だって聞いているけど、大きな街では衛兵の代わりになるような人たちが、いつも慌ただしく働いていたんじゃないの? 毎日忙しいわけではないだろうけど、そういうことよ」
言われてみれば、日本は安全だと言われているが、危ないところもあるし、報告書にあるように酒を飲んで暴れる奴もいたな。実力主義の冒険者みたいなのもいるから、少しのトラブルが大事件になりやすい傾向にある。
この報告書の加害者なんか、ある程度の地位にあった人間だったようで、周りから認めらていたと思っていたのだろう。自分のいた街ではこれくらい当たり前と思い、酒場で働いているお姉ちゃんたちに、抱いてやると言ったそうだ。
うちの街では、酒場で売りはやっていないので、その発言自体アウトだと街にはいる前に言っているのだが、酒を飲んで忘れたんだろうな。いつもの調子で言って、衛兵を呼ばれて……ボコボコにされたようだな。
どこかの街の視察団の1人として同行した騎士だったらしく、捕まった後にピーチクパーチク言っていたようだが、視察団のトップに見捨てられたようだな。親の威光で好き放題していたらしく、周りから認められていたと思ったのは、勘違いだった……みたいな話なんだよね。
一般の人を相手に暴力沙汰になる前に対処出来て良かった事例だな。衛兵の話では、技量は騎士と呼ぶのに疑問の残るものだったが、パワーレベリングをしたのかレベルだけはそれなりにあったので、一般の人相手だったら簡単に死人が出ていただろうだとさ。
身近に人を簡単に撲殺できるような人間がゴロゴロいる世界で、街の人は良く脅えずに生活できるもんだな。治安のいい俺の街でも心配になる量なのに、この4倍の量はトラブルがあって、傷害事件も多くあるらしいのに、神経が図太いのかね?
書類の量を見る限り、おやつの時間の前に終わりそうだな。
ぺったんぺったん
残り数枚になった所で、秘書がまた新たに書類を1組持ってきた。急を要するものではないが、早めに知らせておきたい内容だったようで、明日に回さずすぐに読んでほしいとのことだ。
帝国の貴族が暴走して、仕方がなく侵攻軍を排除し街を制圧して、手に入れたラディッツという街からの報告で、戦争の兆しがあるようなので、注意が必要だがどうすればいいかというものだった。
支配領域を分かりやすくするために、俺の領地は高い壁でおおわれている。このおかげで盗賊はほとんどおらず街道の治安は良い。
帝国は関係ないようだが、帝国寄りの小国群での戦争なので帝国も軍を派遣して、周辺の街に危険が無いように対処するようだ。
俺の街は壁があるから大丈夫かとも思ったが、逃げた兵士が関所を数に物を言わせて突破したら面倒なことになるな。レイリーに連絡を入れ、鉱石ダンジョンの街から引き上げられるか確認をしないとな。
面倒なことにならないといいけど……
1時間ほど書類と格闘した後、秘書がある資料を追加で持ってきた。
「……へ~、初めてみるけど、俺の街ではこういう風に作ってるのか。で、これが昨日分の抽出された報告書ってことね。っと君、ちょっと待って。この部分なんだけど、抽出する人が報告書を書いた人とは別なのに、なんで主観的に書かれているんだ?」
読み始めて、第三者によるヒヤリハットの抽出で書かれた物だったのだが、何故か主観的に書かれている部分があり、疑問に思ったので秘書を呼び止めて話を聞いてみた。俺が昨日読んだ報告書には、こんな詳しく書かれた物は無かったはずだ。
どうやら、抽出されたヒヤリハットに対して、主観的な意見を聞き取りして作成しているのだとか。主観的なもの、客観的なもの、それに対する対策がかかれている。
俺は会社勤めをしたことが無いので、これが本来の形なのか分からないが、俺的には分かりやすいと感じた。ただ、同じような内容がかかれていることもあり、全部を読む気にはなれないが、どんな部分にヒヤリハットしたかが良く分かるようになっていた。
これって、現場の人も読めるようになっているんだよね? 読んだ人からの意見も聞いたりしてる? 聞いてるんだったら問題は無いね。作っただけで満足している会社もありそうだから、きちんと活用して価値のあるものなんだから、しっかりと共有していこう。
午前中に仕事が終わることなく、午後になっても仕事をしている。地球にいた頃の俺に聞かせれば、何をバカな事を言っているのだと思われただろうが、今までの俺の仕事は午前中のしかも、半分ほどで終わることもあった。
時間がかかったとしても、昼食が多少遅くなるくらいで、それ以上働いている時は、たいていが緊急事態の時だろう。ディストピアを作っている時だって、必死に働いたという気はしていない。
あの時は大変ではあったが、キャスリングで家を移動させておいたし、街の原型になる部分はダンジョンマスターの能力で作り変えていた。毎日が遊び感覚というのは変だが、大変だったが楽しんで作っていたキッがする。
昼食は子どもたちが来るのが当たり前になっているな。別々に食べてもいいのだが、ミーシャたちが一緒に食べたいというため、シンラたちは渋々ついてきている感じだが……娘たちが一緒にいたいと思ってくれているだけ、嬉しい事だな。
昼食を食べれば、3日連続で執務室の探検を始めるかと思いきや、執務室から出て秘書たちが仕事をしている部屋や、階段を下りてその周辺を探検している。
ミーシャたち以外にも母親が付き添っているので、仕事の邪魔になりそうだったら引き返してくるようにお願いしている。あの子たちは興味を持ったら一直線なので、邪魔になるとか考えないで突進するから注意しておかないとね。
ゆっくりと休憩をとり、午後の仕事を始める。シンラたちは一度戻ってきてから、家に帰ると言って今日のお世話担当の妻たちと一緒に帰っていった。
普段読むことの無いタイプの報告書……日報みたいなものは、その街で何が起きているのか分かる内容が多いな。ディストピアでは見られない、衛兵などが対処した事案なども含まれており、治安は大丈夫なのかと思ってしまう。
冒険者ギルドで働いていて、息抜きにやってきたミリーに聞いてみた。
「シュウ君、ディストピアの治安が異常にいいだけで、普通の街では当たり前にあるようなことなんだよ。その量でも、シュウ君の街以外に比べれば4分の1程度しかないのよ。それなのに治安が悪いのかって、心配するのは間違っていると思うわ。
シュウ君の住んでいた国は平和だって聞いているけど、大きな街では衛兵の代わりになるような人たちが、いつも慌ただしく働いていたんじゃないの? 毎日忙しいわけではないだろうけど、そういうことよ」
言われてみれば、日本は安全だと言われているが、危ないところもあるし、報告書にあるように酒を飲んで暴れる奴もいたな。実力主義の冒険者みたいなのもいるから、少しのトラブルが大事件になりやすい傾向にある。
この報告書の加害者なんか、ある程度の地位にあった人間だったようで、周りから認めらていたと思っていたのだろう。自分のいた街ではこれくらい当たり前と思い、酒場で働いているお姉ちゃんたちに、抱いてやると言ったそうだ。
うちの街では、酒場で売りはやっていないので、その発言自体アウトだと街にはいる前に言っているのだが、酒を飲んで忘れたんだろうな。いつもの調子で言って、衛兵を呼ばれて……ボコボコにされたようだな。
どこかの街の視察団の1人として同行した騎士だったらしく、捕まった後にピーチクパーチク言っていたようだが、視察団のトップに見捨てられたようだな。親の威光で好き放題していたらしく、周りから認められていたと思ったのは、勘違いだった……みたいな話なんだよね。
一般の人を相手に暴力沙汰になる前に対処出来て良かった事例だな。衛兵の話では、技量は騎士と呼ぶのに疑問の残るものだったが、パワーレベリングをしたのかレベルだけはそれなりにあったので、一般の人相手だったら簡単に死人が出ていただろうだとさ。
身近に人を簡単に撲殺できるような人間がゴロゴロいる世界で、街の人は良く脅えずに生活できるもんだな。治安のいい俺の街でも心配になる量なのに、この4倍の量はトラブルがあって、傷害事件も多くあるらしいのに、神経が図太いのかね?
書類の量を見る限り、おやつの時間の前に終わりそうだな。
ぺったんぺったん
残り数枚になった所で、秘書がまた新たに書類を1組持ってきた。急を要するものではないが、早めに知らせておきたい内容だったようで、明日に回さずすぐに読んでほしいとのことだ。
帝国の貴族が暴走して、仕方がなく侵攻軍を排除し街を制圧して、手に入れたラディッツという街からの報告で、戦争の兆しがあるようなので、注意が必要だがどうすればいいかというものだった。
支配領域を分かりやすくするために、俺の領地は高い壁でおおわれている。このおかげで盗賊はほとんどおらず街道の治安は良い。
帝国は関係ないようだが、帝国寄りの小国群での戦争なので帝国も軍を派遣して、周辺の街に危険が無いように対処するようだ。
俺の街は壁があるから大丈夫かとも思ったが、逃げた兵士が関所を数に物を言わせて突破したら面倒なことになるな。レイリーに連絡を入れ、鉱石ダンジョンの街から引き上げられるか確認をしないとな。
面倒なことにならないといいけど……
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる