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第2049話 出発前の大仕事①
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グリエルたちとの話し合いが終わった後、レイリーに準備の状況を確認する。昨日の話の通り、兵士たちの準備はすぐに終わっており、問題となっている部分は暗部の人間が監視をしているので、問題ないとのことだった。
追加で確認した、暗部の中で人員が余っていないかという話だが、今回出た暗部の人間は全体から見れば一部で、活動したがっている人員がまだまだいるので、ドンドン仕事を回してほしいのだと、お願いされたくらいで、レイリーも困っていた。
人員を出せるというのであれば、暗部からも人を出してもらい、聞き取り調査の時に同伴してもらおう。シルクちゃんを中心とした、光魔法の【トゥルーオアフォールス】を使えるメンバーも派遣するが、嘘を言わずに入り込んでくる可能性を考え、暗部を立ち会わせたいんだよね。
シルクちゃんの頑張りで、妻たちの半数ほどが【トゥルーオアフォールス】を使えるようになったので、見えない位置からの確認役として、連れていく必要があるので、その護衛としても暗部をつけたいところだ。
家族の全員の影の中に、シャドーやサイレントアサシンを潜ませているので、最悪撃退できなくても時間稼ぎできるだけの魔物を配置しているので、身の安全は大丈夫だろう。
理由は分からないが、【トゥルーオアフォールス】は、ドッペルの体では何故か使えなかったので、生身で行く必要があるのだ。今回は子どもたちを連れていくことは出来ないだろうから、何て言って子どもたちに残ってもらおうかね……
俺が街を離れる=どこかに遊びに行く……とか思っているシンラたちを、どう説得するべきか悩むところだ。特に、ウルと一緒に飛ばされたあの世界を、テレビで見ることができたから、遊んでいると勘違いされてしまったのだ。
やるべきことは……俺や妻たちもいくことになるんだから、兵士たち駐屯地以外にも俺たちや土木組のみんなが休める場所を作らないといけないか。建物よりは、セキュリティーの安全なダンジョン内の方が安心できるので、地下に拠点を作るべきだな。
かなり昔に作った覚えのある、拡張版の簡易拠点でいいかな。お風呂とキッチン、トイレ、食堂兼リビングに多目的室、寝室を人数分、足りないものがあれば、都度増やしていけば問題ないだろう。
設計図だけ簡単に引いておいて、レイリーのいる指令室みたいな場所からだけ地下に入れるようにして、問題があれば入り口を変えればいいだろう。レイリーの部屋も少し豪華にしておくか。
土木組の子たちは……そういえば、連絡取れた? 最近は仕事が減って、のんびりとしてるのか。あれだけハイペースで仕事を受けてれば、その内仕事が無くなってもおかしくないか。それに、あの子たちはもう、一生分のお金を稼いでるから、遊んで暮らせるんだったっけ。
今は冒険者として、いろんな所へ出向いたりしているけど、キレイな景色以外はディストピアがいいのか……嬉しい事を言ってくれるな。
最近は勉強に力を入れているみたいで、ディストピアにいるのか。だったら、邪魔しない方がいい? えっと、勉強は何処でもできるから、付いてきてくれるのか。年少組……とは呼べないけど、みんなとも遊びに行きたいと。それならオーケーだ!
レイリーたちは、軍としての行動になるので、準備に時間がかかるようだな。物資に関しては、ゼニスが手配してくれているので問題はなさそうだが、兵士たちは武器や防具の手入れもしないといけないので、その手配が大変だといっていた。
ドワーフもある程度連れていくから、修理が必要になるほどの物は、そっちで対応してもらおう。人数分の予備を持っていくとなると、かなりかさばるから、気にしなくていいぞ。修理中に貸し出せる分だけあれば、問題ないだろう。
ドワーフたちが嫌がらないかとか考えなくていい。あいつらには酒を渡しておくから、何の問題も無い。追加で修理とかをしてくれるのなら、手の空いている時にブラウニーたちの料理と酒がでるといっておけば、無駄に頑張って仕事をしてくれるさ。
ドワーフには酒、この方程式は絶対に崩れない、この世界の真理なのでみんなも納得だ。
あっ! 真理は、【しんり】であって、決して女性の名前の【まり】じゃないからな……自分の心の中で、おやじギャグを言ってしまった自分に、少し嫌悪感を抱きながら俺がするべきことを進めていく。
俺もいくのだから、向こうでも仕事をできるようにしておかないとな。
グリエルとガリアよ、度々呼び出してすまないが、書類なんかはゲートを使って取りに来るから、あの机の上にでも置いておいてくれ。お前たちが帰るころには終わっているだろうから、取りに来てもらっていいかな? 書類がもし置いてなかったら、向こうの仕事が忙しかったと思ってくれ。
緊急で処理が必要な案件が飛び込んできたら、魔導無線で連絡を入れてくれれば、対処するからよろしく。
ゲートをこんなに簡単に使うなら、ここで仕事をすれば……みたいなことを言われたけど、可能な限りゲートを使った移動は避けたいって言うのが俺の意見だからな。のんびりと……ではないけど、普通に移動するのも俺の楽しみの1つだと思ってくれ。
瞬間移動じみたゲートは、もともとこの世界には無いスキルだから、あんまり利便性を良くし過ぎると、もしもの時に大変になるからな。今でもかなり危ない気はしているが、土木組が手伝えば地下にトンネルを掘ることも、問題なくできる。
魔導列車は基本的にクリエイトゴーレム製なので替えはきかないが、魔石を火魔法の動力として無煙性で、完全循環型の蒸気動力の開発には成功しているので、ドワーフたちの精密な技術があれば、魔導列車のように走らせることが可能だ。
一番の問題は、レールの方だろう。あればっかりは、土木組の技術をもってしても、今の所再現できていない。ドワーフたちに作らせれば、レールの土台自体は簡単に完成するが、それを設置するのにはかなりの手間がかかる。修理にも保全にもかなり手間がかかるだろう。
それなら、車みたいにタイヤで走る物を作って、トンネルの大きさに合わせた車体を作り、ミニ四駆みたいにローラーでコースを安定的に走れるようにすれば、いいのではないかと最近考えているが、急ぐことではないので実験していない。
レールと車輪の整備を考えれば、大分楽になるだろう。決まったコースをガイドに従って走るだけなので、車体の整備だけで済む。問題になるのは、分かれ道の時だろう。1本道ではなく、ディストピアから外へ向かう通路は、1本だけではなく途中で分岐するので、その対応だけしっかりすれば行けると思う。
今使われている魔導列車は、行先を指定すれば勝手にコースを変えてくれるので、電車に比べてもかなり便利なモノだろう。運転手がいなくても自動で動く、モノレールに近い感じかもしれないな。
余計なことを考えている間にも準備ができたので、一度家に帰り、みんなの説得に向かいますかね。
追加で確認した、暗部の中で人員が余っていないかという話だが、今回出た暗部の人間は全体から見れば一部で、活動したがっている人員がまだまだいるので、ドンドン仕事を回してほしいのだと、お願いされたくらいで、レイリーも困っていた。
人員を出せるというのであれば、暗部からも人を出してもらい、聞き取り調査の時に同伴してもらおう。シルクちゃんを中心とした、光魔法の【トゥルーオアフォールス】を使えるメンバーも派遣するが、嘘を言わずに入り込んでくる可能性を考え、暗部を立ち会わせたいんだよね。
シルクちゃんの頑張りで、妻たちの半数ほどが【トゥルーオアフォールス】を使えるようになったので、見えない位置からの確認役として、連れていく必要があるので、その護衛としても暗部をつけたいところだ。
家族の全員の影の中に、シャドーやサイレントアサシンを潜ませているので、最悪撃退できなくても時間稼ぎできるだけの魔物を配置しているので、身の安全は大丈夫だろう。
理由は分からないが、【トゥルーオアフォールス】は、ドッペルの体では何故か使えなかったので、生身で行く必要があるのだ。今回は子どもたちを連れていくことは出来ないだろうから、何て言って子どもたちに残ってもらおうかね……
俺が街を離れる=どこかに遊びに行く……とか思っているシンラたちを、どう説得するべきか悩むところだ。特に、ウルと一緒に飛ばされたあの世界を、テレビで見ることができたから、遊んでいると勘違いされてしまったのだ。
やるべきことは……俺や妻たちもいくことになるんだから、兵士たち駐屯地以外にも俺たちや土木組のみんなが休める場所を作らないといけないか。建物よりは、セキュリティーの安全なダンジョン内の方が安心できるので、地下に拠点を作るべきだな。
かなり昔に作った覚えのある、拡張版の簡易拠点でいいかな。お風呂とキッチン、トイレ、食堂兼リビングに多目的室、寝室を人数分、足りないものがあれば、都度増やしていけば問題ないだろう。
設計図だけ簡単に引いておいて、レイリーのいる指令室みたいな場所からだけ地下に入れるようにして、問題があれば入り口を変えればいいだろう。レイリーの部屋も少し豪華にしておくか。
土木組の子たちは……そういえば、連絡取れた? 最近は仕事が減って、のんびりとしてるのか。あれだけハイペースで仕事を受けてれば、その内仕事が無くなってもおかしくないか。それに、あの子たちはもう、一生分のお金を稼いでるから、遊んで暮らせるんだったっけ。
今は冒険者として、いろんな所へ出向いたりしているけど、キレイな景色以外はディストピアがいいのか……嬉しい事を言ってくれるな。
最近は勉強に力を入れているみたいで、ディストピアにいるのか。だったら、邪魔しない方がいい? えっと、勉強は何処でもできるから、付いてきてくれるのか。年少組……とは呼べないけど、みんなとも遊びに行きたいと。それならオーケーだ!
レイリーたちは、軍としての行動になるので、準備に時間がかかるようだな。物資に関しては、ゼニスが手配してくれているので問題はなさそうだが、兵士たちは武器や防具の手入れもしないといけないので、その手配が大変だといっていた。
ドワーフもある程度連れていくから、修理が必要になるほどの物は、そっちで対応してもらおう。人数分の予備を持っていくとなると、かなりかさばるから、気にしなくていいぞ。修理中に貸し出せる分だけあれば、問題ないだろう。
ドワーフたちが嫌がらないかとか考えなくていい。あいつらには酒を渡しておくから、何の問題も無い。追加で修理とかをしてくれるのなら、手の空いている時にブラウニーたちの料理と酒がでるといっておけば、無駄に頑張って仕事をしてくれるさ。
ドワーフには酒、この方程式は絶対に崩れない、この世界の真理なのでみんなも納得だ。
あっ! 真理は、【しんり】であって、決して女性の名前の【まり】じゃないからな……自分の心の中で、おやじギャグを言ってしまった自分に、少し嫌悪感を抱きながら俺がするべきことを進めていく。
俺もいくのだから、向こうでも仕事をできるようにしておかないとな。
グリエルとガリアよ、度々呼び出してすまないが、書類なんかはゲートを使って取りに来るから、あの机の上にでも置いておいてくれ。お前たちが帰るころには終わっているだろうから、取りに来てもらっていいかな? 書類がもし置いてなかったら、向こうの仕事が忙しかったと思ってくれ。
緊急で処理が必要な案件が飛び込んできたら、魔導無線で連絡を入れてくれれば、対処するからよろしく。
ゲートをこんなに簡単に使うなら、ここで仕事をすれば……みたいなことを言われたけど、可能な限りゲートを使った移動は避けたいって言うのが俺の意見だからな。のんびりと……ではないけど、普通に移動するのも俺の楽しみの1つだと思ってくれ。
瞬間移動じみたゲートは、もともとこの世界には無いスキルだから、あんまり利便性を良くし過ぎると、もしもの時に大変になるからな。今でもかなり危ない気はしているが、土木組が手伝えば地下にトンネルを掘ることも、問題なくできる。
魔導列車は基本的にクリエイトゴーレム製なので替えはきかないが、魔石を火魔法の動力として無煙性で、完全循環型の蒸気動力の開発には成功しているので、ドワーフたちの精密な技術があれば、魔導列車のように走らせることが可能だ。
一番の問題は、レールの方だろう。あればっかりは、土木組の技術をもってしても、今の所再現できていない。ドワーフたちに作らせれば、レールの土台自体は簡単に完成するが、それを設置するのにはかなりの手間がかかる。修理にも保全にもかなり手間がかかるだろう。
それなら、車みたいにタイヤで走る物を作って、トンネルの大きさに合わせた車体を作り、ミニ四駆みたいにローラーでコースを安定的に走れるようにすれば、いいのではないかと最近考えているが、急ぐことではないので実験していない。
レールと車輪の整備を考えれば、大分楽になるだろう。決まったコースをガイドに従って走るだけなので、車体の整備だけで済む。問題になるのは、分かれ道の時だろう。1本道ではなく、ディストピアから外へ向かう通路は、1本だけではなく途中で分岐するので、その対応だけしっかりすれば行けると思う。
今使われている魔導列車は、行先を指定すれば勝手にコースを変えてくれるので、電車に比べてもかなり便利なモノだろう。運転手がいなくても自動で動く、モノレールに近い感じかもしれないな。
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