2,048 / 2,518
第2048話 多角的な意見
しおりを挟む
昨日はあの後、シンラたち3人の頂戴光線を華麗に無視しながら、娘たちの作ってくれたホットケーキを食べた。自分の分を食べ終わっていないのに、人の物を欲しがるとかどうなのよ。プラムとシオンは、俺に強請る前にシンラから強奪しようとしてたけどな。
シンラは俺に強請りながらも、自分のをしっかりと食べていたあたり、姉妹たちに奪われないようにしていたように見えなくもなかったかな。
いつもの時間に庁舎につくと、既にグリエルとガリアは仕事を始めていた。いなかった間の情報を見ているみたいだ。1枚が数秒でめくられていくスピードを見て、少し戦慄している。
後で聞いてみたら、数秒でめくっていたのは、大体同じ内容の書類で確認が済んでるものだから、時間をかけるのがもったいないとのことだ。読んでもらいたい書類には、付箋なりマークなりが付いているので、それだけはしっかり読んだんだとさ。
いつもは自分たちで読んでいる書類も、他の人が確認しているなら、自分で読む必要もないということか。既にダブル・トリプルチェック済みの書類に、時間をかけるのはナンセンスということだな。
俺の今日分の仕事が終わるころに、グリエルたちが執務室へやってきた。今日分の仕事を終わらせたのかと思ったら、部下たちに任せてきたとのことだ。最近では、部下たちが育ってきたので、任せられる仕事が増え余裕ができているみたいだな。
緊急の仕事が無ければ自分で行うが、今日は戦争の事について話さないといけないので、任せてきたんだと。早めに対応しておきたい事柄ではあるからな。助かるというものだ。
うし、ゼニスも来たから、始めますか。
昨日決まった内容を、グリエルたちへ説明していく。対応としてすでに動き出している物の説明と、これから対策する事柄を分けて説明した。
「やはり問題は、難民対策でしょうな。どういった内容で戦争になるのか分かっておりませんが、難民に紛れて工作員が入り込むのは、確かに面倒になりますからね。街に入れろと騒ぎ出したら、手に負えなくなることもありますからな」
「ですが、街の中へ入れろというのは、身の安全が保障されていない場所だからで、管理下にある街は壁に囲まれていて、盗賊も魔物もしっかりと殲滅させているので、そのいい訳は通じない場所ですが騒ぎになりますかね?」
グリエルとガリアのやり取りだ。
「快適とは言えないですが、衣食住を準備しているので、それ以上の文句を言われても困りますが、扇動されれば街に住んでいた人間たちは、不満を爆発させて騒ぎになる可能性はありますね」
「最悪の想定をしておくべきですかね。シュウ様、この際に門に付属する形で街を作ってしまいませんか? 街に入れることは、治安の関係上良くありません。人数にもよりますが住む場所の問題もあります。それならいっそのこと壁だけ作って、街を自分たちで作らせるというのはどうでしょう?」
なるほど、難民としてそこにただ留まるだけよりは、労働力として働かせて、自分たちで街を作らせてしまう場いいってことか。だけど……
「それだと、その街がシュウ様の管理下ではなく、自分たちで街を作ったのだから、自分たちの中から代表者を選ぶ……みたいな話になりそうですな。国とはいきませんが、独立自治区として認めろという話になり、門の通行税を勝手に取りそうです」
自分たちで作った、その部分を主張して独立されるのは面倒だ。それなら、壁の外に勝手に作ってくれ。門を塞ぐ形になるなら、排除するしかなくなるけどな。
「壁の中に入れるには、条件を付けてから入れる方がよさそうですね。新しく街を作る準備はこちらでするから、傘下に入ることが条件だ……みたいな形ですかね」
「それを嫌がって、壁の外で門の前に集まられても困りますが、どうしますか?」
「レイリーさんに頼んで、門の外にも兵士を待機させてもらいましょうか。門の近くまで難民で埋め尽くされると対応に困りますが、軍が間に入るだけでも大分違ってくると思います。しっかりと柵を作り、許可なく中に入れば犯罪者として捕らえる、とでもしておけばいいでしょう」
軍を防波堤として使い、こちらの条件を飲んでくれる難民だけを門の中へ招き入れる形だな。
軍や兵士の人たちには面倒をかけるが、全員をいきなり中に入れるのはかなり無謀だな。
その線で計画を立て直そう。土木組はすぐ動けるかな? 誰か連絡を取ってくれ。
「思ったんだけど、門を囲うように街を作る必要ってないよな。例えば、門から少し離れた場所に街を作って、門の管理に関わらせないようにすることも出来るよな?」
「……そうですね。一般的に門は街の出入り口という認識でしたが、そもそもあの門は国の出入りの際に使うものですから、街を作る必要はありませんね。毎日通うことも出来るように、地下を魔導列車が走ってますし、近くに作った街に移り住んでも良くなりますね」
「管理下に入ってもらえるのであれば、街を作っても問題ないですが、リスクを減らすためにあえて、離れた位置に街を作るということですね」
グリエルは、感心したように俺に言ってくるが、俺の考えは違うんだよ。
「そうじゃなくて、あの門を通過する商隊って、基本的にはラディッツを目指してきているわけだろ? それなのに街を作ってしまえば、街にはいるんだから街中を走って、すぐに街を出ないといけなくなるだろ? 馬車の事故が増えるかもしれないから、街中を走らせたくないって考えなんだが……」
「言われてみると、商隊にとっては面倒なだけで、街の人間からすると危ないだけですね。時間的にラディッツへつけないのであれば、泊まるかもしれませんが、それなら門の近くに街を作っても同じですね」
交通の便について話していると、今まで黙っていたゼニスが発言をした。
「安全面を考えるとその計画は間違っていないと思いますが、新しく街を作ることを考えると、その方法はよろしくないかと思います。門の近くに街があったとしても、寄る者が少なければ発展しません。もし街を作るのでしたら、門に付属する形がいいと思います」
なるほど、街の発展を考えた場合、確実に人が寄るようにしておいた方が、得策ということか。
「安全を考えるのでしたら、門から門までを大通りでつないで、街の人間は危険が無いように、地下通路を通れるようにするのはどうでしょう。大通りにはある程度の長さの塀を建て、歩行者が入り込みづらくしておき、その街で商売したい商人たちは、塀の隙間から街にはいれるようにしておくのがいいかと思います」
確かに悪くないかな? 街が離反したときのことが怖いけど、どう考えてる?
「離反に関しては、正直考えすぎかと思います。独立自治区として認めさせたとしても、門をこちらで押さえておけば、独立しても何もできないでしょう。通行税をとろうとするなら、門から地下に入る場所を作り、街にはいらないように抜ける道を作ってしまえばいいのですから」
街の中心に大通りを作るのは、ある意味難民たちの作る街に配慮しての事か。こちらが準備した場所に作っておいて、独立を望むならその恩恵は無くなるってことだな。
「街を維持するためには、お金が必要ですからね。街をただ作っただけでは、名産も特産もなければ、通行税を高くする必要があります。高くし過ぎれば、商人は来なくなり廃れていくだけ。商人目線で言えば、そんな街に興味はありませんからね」
よし、もし問題になるようだったら、その時考えよう。
シンラは俺に強請りながらも、自分のをしっかりと食べていたあたり、姉妹たちに奪われないようにしていたように見えなくもなかったかな。
いつもの時間に庁舎につくと、既にグリエルとガリアは仕事を始めていた。いなかった間の情報を見ているみたいだ。1枚が数秒でめくられていくスピードを見て、少し戦慄している。
後で聞いてみたら、数秒でめくっていたのは、大体同じ内容の書類で確認が済んでるものだから、時間をかけるのがもったいないとのことだ。読んでもらいたい書類には、付箋なりマークなりが付いているので、それだけはしっかり読んだんだとさ。
いつもは自分たちで読んでいる書類も、他の人が確認しているなら、自分で読む必要もないということか。既にダブル・トリプルチェック済みの書類に、時間をかけるのはナンセンスということだな。
俺の今日分の仕事が終わるころに、グリエルたちが執務室へやってきた。今日分の仕事を終わらせたのかと思ったら、部下たちに任せてきたとのことだ。最近では、部下たちが育ってきたので、任せられる仕事が増え余裕ができているみたいだな。
緊急の仕事が無ければ自分で行うが、今日は戦争の事について話さないといけないので、任せてきたんだと。早めに対応しておきたい事柄ではあるからな。助かるというものだ。
うし、ゼニスも来たから、始めますか。
昨日決まった内容を、グリエルたちへ説明していく。対応としてすでに動き出している物の説明と、これから対策する事柄を分けて説明した。
「やはり問題は、難民対策でしょうな。どういった内容で戦争になるのか分かっておりませんが、難民に紛れて工作員が入り込むのは、確かに面倒になりますからね。街に入れろと騒ぎ出したら、手に負えなくなることもありますからな」
「ですが、街の中へ入れろというのは、身の安全が保障されていない場所だからで、管理下にある街は壁に囲まれていて、盗賊も魔物もしっかりと殲滅させているので、そのいい訳は通じない場所ですが騒ぎになりますかね?」
グリエルとガリアのやり取りだ。
「快適とは言えないですが、衣食住を準備しているので、それ以上の文句を言われても困りますが、扇動されれば街に住んでいた人間たちは、不満を爆発させて騒ぎになる可能性はありますね」
「最悪の想定をしておくべきですかね。シュウ様、この際に門に付属する形で街を作ってしまいませんか? 街に入れることは、治安の関係上良くありません。人数にもよりますが住む場所の問題もあります。それならいっそのこと壁だけ作って、街を自分たちで作らせるというのはどうでしょう?」
なるほど、難民としてそこにただ留まるだけよりは、労働力として働かせて、自分たちで街を作らせてしまう場いいってことか。だけど……
「それだと、その街がシュウ様の管理下ではなく、自分たちで街を作ったのだから、自分たちの中から代表者を選ぶ……みたいな話になりそうですな。国とはいきませんが、独立自治区として認めろという話になり、門の通行税を勝手に取りそうです」
自分たちで作った、その部分を主張して独立されるのは面倒だ。それなら、壁の外に勝手に作ってくれ。門を塞ぐ形になるなら、排除するしかなくなるけどな。
「壁の中に入れるには、条件を付けてから入れる方がよさそうですね。新しく街を作る準備はこちらでするから、傘下に入ることが条件だ……みたいな形ですかね」
「それを嫌がって、壁の外で門の前に集まられても困りますが、どうしますか?」
「レイリーさんに頼んで、門の外にも兵士を待機させてもらいましょうか。門の近くまで難民で埋め尽くされると対応に困りますが、軍が間に入るだけでも大分違ってくると思います。しっかりと柵を作り、許可なく中に入れば犯罪者として捕らえる、とでもしておけばいいでしょう」
軍を防波堤として使い、こちらの条件を飲んでくれる難民だけを門の中へ招き入れる形だな。
軍や兵士の人たちには面倒をかけるが、全員をいきなり中に入れるのはかなり無謀だな。
その線で計画を立て直そう。土木組はすぐ動けるかな? 誰か連絡を取ってくれ。
「思ったんだけど、門を囲うように街を作る必要ってないよな。例えば、門から少し離れた場所に街を作って、門の管理に関わらせないようにすることも出来るよな?」
「……そうですね。一般的に門は街の出入り口という認識でしたが、そもそもあの門は国の出入りの際に使うものですから、街を作る必要はありませんね。毎日通うことも出来るように、地下を魔導列車が走ってますし、近くに作った街に移り住んでも良くなりますね」
「管理下に入ってもらえるのであれば、街を作っても問題ないですが、リスクを減らすためにあえて、離れた位置に街を作るということですね」
グリエルは、感心したように俺に言ってくるが、俺の考えは違うんだよ。
「そうじゃなくて、あの門を通過する商隊って、基本的にはラディッツを目指してきているわけだろ? それなのに街を作ってしまえば、街にはいるんだから街中を走って、すぐに街を出ないといけなくなるだろ? 馬車の事故が増えるかもしれないから、街中を走らせたくないって考えなんだが……」
「言われてみると、商隊にとっては面倒なだけで、街の人間からすると危ないだけですね。時間的にラディッツへつけないのであれば、泊まるかもしれませんが、それなら門の近くに街を作っても同じですね」
交通の便について話していると、今まで黙っていたゼニスが発言をした。
「安全面を考えるとその計画は間違っていないと思いますが、新しく街を作ることを考えると、その方法はよろしくないかと思います。門の近くに街があったとしても、寄る者が少なければ発展しません。もし街を作るのでしたら、門に付属する形がいいと思います」
なるほど、街の発展を考えた場合、確実に人が寄るようにしておいた方が、得策ということか。
「安全を考えるのでしたら、門から門までを大通りでつないで、街の人間は危険が無いように、地下通路を通れるようにするのはどうでしょう。大通りにはある程度の長さの塀を建て、歩行者が入り込みづらくしておき、その街で商売したい商人たちは、塀の隙間から街にはいれるようにしておくのがいいかと思います」
確かに悪くないかな? 街が離反したときのことが怖いけど、どう考えてる?
「離反に関しては、正直考えすぎかと思います。独立自治区として認めさせたとしても、門をこちらで押さえておけば、独立しても何もできないでしょう。通行税をとろうとするなら、門から地下に入る場所を作り、街にはいらないように抜ける道を作ってしまえばいいのですから」
街の中心に大通りを作るのは、ある意味難民たちの作る街に配慮しての事か。こちらが準備した場所に作っておいて、独立を望むならその恩恵は無くなるってことだな。
「街を維持するためには、お金が必要ですからね。街をただ作っただけでは、名産も特産もなければ、通行税を高くする必要があります。高くし過ぎれば、商人は来なくなり廃れていくだけ。商人目線で言えば、そんな街に興味はありませんからね」
よし、もし問題になるようだったら、その時考えよう。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる