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第2083話 謎が深まる
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俺が解放されたのは、目が覚めてから30分くらい経った頃だ。俺が起きている事には気付いていたが、従魔たちの鉄壁のディフェンスに負けて、突破できなかったからだと言われた。
クスクス笑っている声は聞こえていたし、謝られているが謝る気のない状況では、納得できるものではなかった。シンラに関しては、何がいけないんだと言わんばかりの表情をしている。
不承不承しながら、朝食を食べるために移動を始める。シンラたちはごはんということもあり、目がパッチリ覚めており、3人で並んで歩いている。この子たちも普段は歩いているのに、どうして従魔に乗っているイメージがあるんだろうか。不思議だな。
もっと言えば、昨日だって歩いている姿を見ているのに、こうやって歩いている姿を見ると、久々じゃないかと思ってしまう自分がいる。
朝食はディストピアの時よりは数が少ないが、パンを中心としてビュッフェのメニューが組まれている印象だな。でも、今手に取っているダシ巻き卵は、明らかに和食でパンよりごはんにあいそうだな。
食事が終わって食事休憩に入る際に、外の様子を確認したのだが、いったん止んだらしいのだが雨はまだ降り続いていた。小雨になってはいるが、どうすっぺかな……
食後のお茶を飲みながら今日の予定を決めていく。
雨は降っているが、外観さえ整えれば雨を防ぐことは出来るし、後で修正することも可能なので、鍛冶工房になる場所をリンドとカエデを中心に、土木組で一気に作ってしまうことになった。
建設に協力しない妻たちは、魔法による雨を防いだり、残りの部屋に家具を設置したりするそうだ。
雨が降っており、また子どもたちを外に出すことは出来ないが、面倒を看ている妻たちと一緒にいるのであれば、鍛冶工房を整えているところを覗いても問題ない事を伝え、俺は庁舎の執務室へゲートで移動する。
いちいちマイワールドに入ってからじゃないと、他の場所に移動できないのは多少面倒だと感じなくもない。でもでも、実際に帰ることを考えれば、ちょっと歩くだけで移動できるゲートって……なんか違うね。
便利な能力も慣れてしまうと、ありがたみを感じなくなってしまうかもしれないので、気を引き締める必要があるな。
両頬をパンパンと軽く叩き、今日の仕事を開始する。
その仕事の処理も、30分ほどするとバザールと綾乃が現れて、昨日捕らえた良く分からないスキルの検証を行っていたものの途中報告が来た。興味があったのか、呼んでもいないのにグリエルとガリアも椅子に座り方コックを受けることとなる。
聖国出身の帝国国籍の商人だが、今の所後ろめたい関係は無く、例のスキル持ちとゴーストタウンの中枢で働く人間とコンタクト出来て、何となくいけるんじゃね? と思って接触したら、あちらに協力してしまったと本人たちは言っているそうだ。
今の所、拷問をしているわけでも、魔法で洗脳をいているわけでも、薬を使っている訳でもないので、どこまで情報が正しいのかは判断で来ていないそうだ。
嘘発見の魔法も使わずに、何で時間をかけているのだろうか?
今残っている暗部の鬼人たちが、限られた条件の中で正確な情報を引き出す訓練をしているみたいだ。
お金を運んだうちの職員は……ダンジョンマスターの能力の監視下で、今の所泳がされている状況だ。昨日みたいにポンコツをしないために、限界までシャドーを奴の影に仕込ませている。体と服の間にも隠れられるみたいで、昨日よりは多めにつけておくことに成功した。
あれから問題なく働いているので、本当にこいつの意思で動いているのか、本当に怪しくなってきたとぼやいていたな。
良く分からないスキルについては、バザールには有効ではなく綾乃や鬼人たちには有効なようで、危うく逃げられそうになったが、あの骨、リッチ系統で魔法使いの部類と思われがちだが、ノーライフキングである骨は、肉弾戦もこなすことが可能である。
それでも同じレベル帯の俺たちと殴り合えば一方的に負けはするが、それは相性の問題なので肉体能力でSランクにも届かないスキル持ちは、バザールとすこぶる相性が悪かったようだ。
その実験からして、バザールには無効化する力があるのかもしれないという前提で、色々探り始めて所らしい。実験をするにも、相手が寝ていたら実験にならないので、暇だから報告しにきたと最後に付け加えられて、俺は笑った。
一瞬魔物だから無効にするのかと思ったが、ダンジョンマスターの能力を使って監視してたのに、見つけられなかったのはバザールも同じなので……どういうことなんだろ。そこらへんは、バザールたちに任せておけばいいだろう。
タフなことで有名な、S級スケルトン君たちをゴーストタウンに派遣して、何かあったときは兵士たちと駆け付けるように配置しておこう。問題になりそうな人間は、街にはいる前にチェックしているので、街の中の警備は若干緩くなっていたんだよね。
今回の事を事前に防ぐことは難しいので、兵士たちだけに任せておくと、命の危険もふえてしまう。兵士たちは、それを込みの給料をもらっているが、それでも無駄に命を散らせる必要は無いので、S級スケルトンたちが派遣されるこことなったのだ。
Sランクを複数有する冒険者パーティーでも、すぐに倒すことが難しく替えの利くS吸スケルトンは、こういう時に本当に重宝するな。ゴーストタウンでの認知度も高いので、兵士たちと一緒にいれば住人たちは気にしないので、使いやすい駒でもあるんだよね。
睡眠も必要ないし、本当に便利な駒だよ。クリエイトゴーレムで作られた魔核から、アンデッド作成に使う魔法の供給ができていなかったら、こんなに無駄使いできなかっただろうな。
一応、アンデッド作成から作ったS級スケルトンと、人造ゴーレムにも謎スキルに対処できるか試してみて、人造ゴーレムは全く反応できなかったが、S級スケルトンの方は多少反応で来ているようなので、事後対処になってしまうが、被害が広がらないように頼む。
それにしても、魔物でも人間でもない人造ゴーレムだったら、ワンチャン効かないかと思っていたけど、ダンジョンの能力の監視を無効化していたので、順当な結果といえば結果だったのだろう。
仕事をさっさと終わらせて、向こうで鍛冶工房の作成でも手伝うかな。あそこなら、俺も使うからリンドたちと軽く打ち合わせすれば、手伝うことは出来るだろう。
クスクス笑っている声は聞こえていたし、謝られているが謝る気のない状況では、納得できるものではなかった。シンラに関しては、何がいけないんだと言わんばかりの表情をしている。
不承不承しながら、朝食を食べるために移動を始める。シンラたちはごはんということもあり、目がパッチリ覚めており、3人で並んで歩いている。この子たちも普段は歩いているのに、どうして従魔に乗っているイメージがあるんだろうか。不思議だな。
もっと言えば、昨日だって歩いている姿を見ているのに、こうやって歩いている姿を見ると、久々じゃないかと思ってしまう自分がいる。
朝食はディストピアの時よりは数が少ないが、パンを中心としてビュッフェのメニューが組まれている印象だな。でも、今手に取っているダシ巻き卵は、明らかに和食でパンよりごはんにあいそうだな。
食事が終わって食事休憩に入る際に、外の様子を確認したのだが、いったん止んだらしいのだが雨はまだ降り続いていた。小雨になってはいるが、どうすっぺかな……
食後のお茶を飲みながら今日の予定を決めていく。
雨は降っているが、外観さえ整えれば雨を防ぐことは出来るし、後で修正することも可能なので、鍛冶工房になる場所をリンドとカエデを中心に、土木組で一気に作ってしまうことになった。
建設に協力しない妻たちは、魔法による雨を防いだり、残りの部屋に家具を設置したりするそうだ。
雨が降っており、また子どもたちを外に出すことは出来ないが、面倒を看ている妻たちと一緒にいるのであれば、鍛冶工房を整えているところを覗いても問題ない事を伝え、俺は庁舎の執務室へゲートで移動する。
いちいちマイワールドに入ってからじゃないと、他の場所に移動できないのは多少面倒だと感じなくもない。でもでも、実際に帰ることを考えれば、ちょっと歩くだけで移動できるゲートって……なんか違うね。
便利な能力も慣れてしまうと、ありがたみを感じなくなってしまうかもしれないので、気を引き締める必要があるな。
両頬をパンパンと軽く叩き、今日の仕事を開始する。
その仕事の処理も、30分ほどするとバザールと綾乃が現れて、昨日捕らえた良く分からないスキルの検証を行っていたものの途中報告が来た。興味があったのか、呼んでもいないのにグリエルとガリアも椅子に座り方コックを受けることとなる。
聖国出身の帝国国籍の商人だが、今の所後ろめたい関係は無く、例のスキル持ちとゴーストタウンの中枢で働く人間とコンタクト出来て、何となくいけるんじゃね? と思って接触したら、あちらに協力してしまったと本人たちは言っているそうだ。
今の所、拷問をしているわけでも、魔法で洗脳をいているわけでも、薬を使っている訳でもないので、どこまで情報が正しいのかは判断で来ていないそうだ。
嘘発見の魔法も使わずに、何で時間をかけているのだろうか?
今残っている暗部の鬼人たちが、限られた条件の中で正確な情報を引き出す訓練をしているみたいだ。
お金を運んだうちの職員は……ダンジョンマスターの能力の監視下で、今の所泳がされている状況だ。昨日みたいにポンコツをしないために、限界までシャドーを奴の影に仕込ませている。体と服の間にも隠れられるみたいで、昨日よりは多めにつけておくことに成功した。
あれから問題なく働いているので、本当にこいつの意思で動いているのか、本当に怪しくなってきたとぼやいていたな。
良く分からないスキルについては、バザールには有効ではなく綾乃や鬼人たちには有効なようで、危うく逃げられそうになったが、あの骨、リッチ系統で魔法使いの部類と思われがちだが、ノーライフキングである骨は、肉弾戦もこなすことが可能である。
それでも同じレベル帯の俺たちと殴り合えば一方的に負けはするが、それは相性の問題なので肉体能力でSランクにも届かないスキル持ちは、バザールとすこぶる相性が悪かったようだ。
その実験からして、バザールには無効化する力があるのかもしれないという前提で、色々探り始めて所らしい。実験をするにも、相手が寝ていたら実験にならないので、暇だから報告しにきたと最後に付け加えられて、俺は笑った。
一瞬魔物だから無効にするのかと思ったが、ダンジョンマスターの能力を使って監視してたのに、見つけられなかったのはバザールも同じなので……どういうことなんだろ。そこらへんは、バザールたちに任せておけばいいだろう。
タフなことで有名な、S級スケルトン君たちをゴーストタウンに派遣して、何かあったときは兵士たちと駆け付けるように配置しておこう。問題になりそうな人間は、街にはいる前にチェックしているので、街の中の警備は若干緩くなっていたんだよね。
今回の事を事前に防ぐことは難しいので、兵士たちだけに任せておくと、命の危険もふえてしまう。兵士たちは、それを込みの給料をもらっているが、それでも無駄に命を散らせる必要は無いので、S級スケルトンたちが派遣されるこことなったのだ。
Sランクを複数有する冒険者パーティーでも、すぐに倒すことが難しく替えの利くS吸スケルトンは、こういう時に本当に重宝するな。ゴーストタウンでの認知度も高いので、兵士たちと一緒にいれば住人たちは気にしないので、使いやすい駒でもあるんだよね。
睡眠も必要ないし、本当に便利な駒だよ。クリエイトゴーレムで作られた魔核から、アンデッド作成に使う魔法の供給ができていなかったら、こんなに無駄使いできなかっただろうな。
一応、アンデッド作成から作ったS級スケルトンと、人造ゴーレムにも謎スキルに対処できるか試してみて、人造ゴーレムは全く反応できなかったが、S級スケルトンの方は多少反応で来ているようなので、事後対処になってしまうが、被害が広がらないように頼む。
それにしても、魔物でも人間でもない人造ゴーレムだったら、ワンチャン効かないかと思っていたけど、ダンジョンの能力の監視を無効化していたので、順当な結果といえば結果だったのだろう。
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