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第2124話 新しい甘味だと思ってた
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知っているようで知らなかった、シンラたちのもっと小さい頃の話を聞いてしまったな。シンラたちにも食欲が無い事ってあるんだな。俺は、そのことが一番驚いたよ。いつも元気で暴れまわっている印象が強かったから、そんな時があった事も知らなかったわ。
それもそのはずで、俺に知らせるほど食欲が落ちていたわけではないそうだ。普段の7割くらいほどしか食べない時に、王蜜なら食べるので、栄養を考えてたべさせていたんだとさ。
確かに王蜜は、癖になるような美味しさではあるが、子どもたちがここまで興奮する理由としては、弱い気がするんだよな。いつも、シルキーやブラウニーたちのお菓子や料理を食べているのに、王蜜だけでこんな風になるなんてな……
焼いたのが娘たちとはいえ、指導も手伝いもしてもらっているから、大きく味が変わるわけじゃないから、シンラたちが駆け寄る理由には弱い気がするんだよな。大人には無い、子どもだけに中毒性のある食べ物だったりするのか?
「そんなことありませんよ。単純に好みの問題だと思いますね。中毒性があるような食材であれば、さすがに美味しくても私たちが使いませんよ。ハニービーたちにも注意しますしね。安全は保障されているので、その部分だけは安心してください」
近くにいたスカーレットが教えてくれた。
そうだよな。お前たちが危険な物を食べさせるわけなかったな。それに、マスターである俺をクイーンハニービーが害することは無いはずだしな。もしそんなことすれば、子どもたちを溺愛している従魔たちに、マジで殺されるな。
俺だったら……命に関わらなければ、憐みの目を向けて放置されそうだけどな。
シンラたちの目の前に置かれたホットケーキ……あれ? プラムたちは、いつの間にここに来たんだ? 席に着いたことに気付かなかったわ。
3人は子ども用の危なくないナイフとフォークを持って、早く王蜜をかけてほしそうにしている。3人はもちろん王蜜なんだな。俺的にはバターの方が好きなんだよな。特にブラウニーたちが品種改良した牛から作ったバター、マジ美味いんだよね。トーストにバターだけで、マジ美味いしな。
俺にはバターでよろしく……って、お前ら! 王蜜だけじゃなくて、バターものせるんかい!
カロリーがえぐい事になってそうだけど……チラリとスカーレットの方を見るが、この程度であれば問題ないようで、何も言わないで食事の風景を見守っている。多少多く食べても、この子たちならその分動き回りそうだから、問題ないのだろう。
うん、バター付けたホットケーキは美味いな。ウルたちよ、焼き加減はばっちりだぞ。両面しっかり焼けていて、中がふんわりしている。最高の焼き加減だ。ブラウニーたちがどれだけ声をかけたのかは分からないが、そこらへんはツッコまないでおこう。どっちだったとしても、地雷な気がする。
そういえば、ホットケーキにメイプルシロップって人もいたっけ? メイプルってカエデだっけ? その樹液を濃縮して作られるのが、メイプルシロップになるんだったんだよな。
あれも美味しいって話だけど、食べたことあったっけな?
「ご主人様、メイプルシロップで食べたいんですか?」
「なんでわかったし……」
「さすがに今回は、思考を読んだわけじゃないですよ。声に出てましたからね」
おや? 考えていたことを無意識に言葉にしていたらしいな。
「日本にいたときに、友達に好きな奴がいたっけな? って思い出して、メイプルシロップの事を思い出した感じかな? 本当に美味いのか、気になった感じだな」
スカーレットは、良く分からないビンを取り出して、
「使ってみますか? ドリアードたちが、寄生木にしているサトウカエデの木から採取した、メイプルシロップです。品種改良を続けているので、かなり品質が高い物になっていますね」
う~~む、俺たちは何処を目指しているんだろうな。今でも、この世界で一番贅沢な食事をしている人間なのに、更に上を目指して研鑽している配下たちがいる……まぁ、美味い物を食べられるなら問題ないな。
せっかくだから、使わせてもらおうか。
バターのかかっていない部分を切り出して、垂らしてもらったメイプルシロップにつけて食べてみる。
む? 同じように植物から採れるものが原料なのに、ハチミツと違ってかなりさらっとしているな。食べやすいって表現があっているのか分からないが、これはこれで悪くないな。
「参考までに、ハチミツとメイプルシロップの違いは、同じ植物を使っていますが、ハチミツは植物の蜜を使って蜂が体内の酵素を使って作るのに対して、メイプルシロップは樹液を濃縮して作られますね。カロリーや栄養素に違いはありますが、どちらが上というものではありません。
使い分けが重要ってことですね。好みの問題もありますが、最近は比較的洋菓子に多くメイプルシロップを使っていますね。王蜜は、食材として使うよりはかけたりする方が多いですね」
なるほどね、使い分けはシルキーたちがしているんだね。そして、知らない間にメイプルシロップを食べているんだな。
シンラがメイプルシロップに興味を持ったみたいだ。食べるなら、スカーレットに聞いてみてくれ。
ハチミツやバターのついていない所を切り出して、メープルシロップをつけて食べた。次にバターと合わせて、その次に王蜜、最後に全部を混ぜていた。
シンラ的には、バターと合わせたのが好みのようだな。でも、王蜜とバターの方が良かったようで、最後はその組み合わせに戻っていた。
プラムとシオンも興味を示したが、シンラが興味を無くすと同時にホットケーキの攻略に戻った。
俺はせっかくなので、バターと合わせて食べることにした。
ビスケットのような物にあいそうだけど、今度夜食で軽く食べる時にその組み合わせを出してもらうかな。
それもそのはずで、俺に知らせるほど食欲が落ちていたわけではないそうだ。普段の7割くらいほどしか食べない時に、王蜜なら食べるので、栄養を考えてたべさせていたんだとさ。
確かに王蜜は、癖になるような美味しさではあるが、子どもたちがここまで興奮する理由としては、弱い気がするんだよな。いつも、シルキーやブラウニーたちのお菓子や料理を食べているのに、王蜜だけでこんな風になるなんてな……
焼いたのが娘たちとはいえ、指導も手伝いもしてもらっているから、大きく味が変わるわけじゃないから、シンラたちが駆け寄る理由には弱い気がするんだよな。大人には無い、子どもだけに中毒性のある食べ物だったりするのか?
「そんなことありませんよ。単純に好みの問題だと思いますね。中毒性があるような食材であれば、さすがに美味しくても私たちが使いませんよ。ハニービーたちにも注意しますしね。安全は保障されているので、その部分だけは安心してください」
近くにいたスカーレットが教えてくれた。
そうだよな。お前たちが危険な物を食べさせるわけなかったな。それに、マスターである俺をクイーンハニービーが害することは無いはずだしな。もしそんなことすれば、子どもたちを溺愛している従魔たちに、マジで殺されるな。
俺だったら……命に関わらなければ、憐みの目を向けて放置されそうだけどな。
シンラたちの目の前に置かれたホットケーキ……あれ? プラムたちは、いつの間にここに来たんだ? 席に着いたことに気付かなかったわ。
3人は子ども用の危なくないナイフとフォークを持って、早く王蜜をかけてほしそうにしている。3人はもちろん王蜜なんだな。俺的にはバターの方が好きなんだよな。特にブラウニーたちが品種改良した牛から作ったバター、マジ美味いんだよね。トーストにバターだけで、マジ美味いしな。
俺にはバターでよろしく……って、お前ら! 王蜜だけじゃなくて、バターものせるんかい!
カロリーがえぐい事になってそうだけど……チラリとスカーレットの方を見るが、この程度であれば問題ないようで、何も言わないで食事の風景を見守っている。多少多く食べても、この子たちならその分動き回りそうだから、問題ないのだろう。
うん、バター付けたホットケーキは美味いな。ウルたちよ、焼き加減はばっちりだぞ。両面しっかり焼けていて、中がふんわりしている。最高の焼き加減だ。ブラウニーたちがどれだけ声をかけたのかは分からないが、そこらへんはツッコまないでおこう。どっちだったとしても、地雷な気がする。
そういえば、ホットケーキにメイプルシロップって人もいたっけ? メイプルってカエデだっけ? その樹液を濃縮して作られるのが、メイプルシロップになるんだったんだよな。
あれも美味しいって話だけど、食べたことあったっけな?
「ご主人様、メイプルシロップで食べたいんですか?」
「なんでわかったし……」
「さすがに今回は、思考を読んだわけじゃないですよ。声に出てましたからね」
おや? 考えていたことを無意識に言葉にしていたらしいな。
「日本にいたときに、友達に好きな奴がいたっけな? って思い出して、メイプルシロップの事を思い出した感じかな? 本当に美味いのか、気になった感じだな」
スカーレットは、良く分からないビンを取り出して、
「使ってみますか? ドリアードたちが、寄生木にしているサトウカエデの木から採取した、メイプルシロップです。品種改良を続けているので、かなり品質が高い物になっていますね」
う~~む、俺たちは何処を目指しているんだろうな。今でも、この世界で一番贅沢な食事をしている人間なのに、更に上を目指して研鑽している配下たちがいる……まぁ、美味い物を食べられるなら問題ないな。
せっかくだから、使わせてもらおうか。
バターのかかっていない部分を切り出して、垂らしてもらったメイプルシロップにつけて食べてみる。
む? 同じように植物から採れるものが原料なのに、ハチミツと違ってかなりさらっとしているな。食べやすいって表現があっているのか分からないが、これはこれで悪くないな。
「参考までに、ハチミツとメイプルシロップの違いは、同じ植物を使っていますが、ハチミツは植物の蜜を使って蜂が体内の酵素を使って作るのに対して、メイプルシロップは樹液を濃縮して作られますね。カロリーや栄養素に違いはありますが、どちらが上というものではありません。
使い分けが重要ってことですね。好みの問題もありますが、最近は比較的洋菓子に多くメイプルシロップを使っていますね。王蜜は、食材として使うよりはかけたりする方が多いですね」
なるほどね、使い分けはシルキーたちがしているんだね。そして、知らない間にメイプルシロップを食べているんだな。
シンラがメイプルシロップに興味を持ったみたいだ。食べるなら、スカーレットに聞いてみてくれ。
ハチミツやバターのついていない所を切り出して、メープルシロップをつけて食べた。次にバターと合わせて、その次に王蜜、最後に全部を混ぜていた。
シンラ的には、バターと合わせたのが好みのようだな。でも、王蜜とバターの方が良かったようで、最後はその組み合わせに戻っていた。
プラムとシオンも興味を示したが、シンラが興味を無くすと同時にホットケーキの攻略に戻った。
俺はせっかくなので、バターと合わせて食べることにした。
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