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第2135話 まだ終わりじゃなかった
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よし、最後の報告も終わったようだし、俺は帰るぞ。
立ち上がり、自分の仕事が無い事を確かめて、ゲートへ向かう。
ガシッ!
両肩を掴まれた。力の入り方の違いで、2人に使われていることは分かっている。なぜ俺は肩を掴まれているかは、分かっていない。
「危ない危ない、あまりにも自然な動作だったので、自分も話が終わったかと錯覚してしまいました。シュウ様にこんな能力があるとは、全く知りませんでしたよ」
良く分からんが、風評被害になりそうなことは言わないでほしいのだが、能力って何のことだよ?
「私も良く分からないですが、報告会が終わって一息入れようかと思ってしまいましたね」
俺の肩を掴んでいるグリエルとガリアが、良く分からないことを言っている。
で、終わったんじゃなかったのか?
「次が最後の報告です。報告といいますか、議題ですね。なので、帰るのはまだ早いです。お願いですので席に戻ってください」
まだ終わってなかった。ゼニス、クツクツこっち見て笑うな! ゼニアはどうしていいか分からず、おろおろしてるじゃないか。息子に手を差し伸べてやれよ。
俺たちが席に戻り、グリエルが最後の議題について口にした。
「……という事なのですが、どういたしましょうか?」
それの話を聞いて、過去の報告書を思い出す。確かに多くなっているとは思ったが、既に対処をしないといけないレベルまで、増えているとは思ってもいなかった。計画では今の3~4割増し位までなら、問題なかったはずなのだが、どうしてそうなった?
俺が聞かされたのは、ゴーストタウンの拡張についてだ。区画整理も行い、余裕のある状態ではあるが、計算上では今の3~4割増しで、住人を住ませることができたはずなのに、何でこうなったんだ?
「私たちも、始めは何でなのか頭を悩ませましたが、すぐに答えは出ました。ゼニア君のおかげで、自分たちが勘違いしていたことに気が付いたのです」
おや? ゼニア君や、何か発見してくれたのかな?
「ゴーストタウンを見続けた私たちは、見落としてしまっていたのです。シュウ様の思い付きもありますが、すべて計画通りに進んでいると考えていたのが、そもそもの間違いだったのです。シュウ様、収容できる人数の計算はいつ頃したものか、覚えてますか?」
覚えてない……だけど、かなり前だったのは覚えてる。多分、ゴーストタウンを今の形に拡張したときに出した物じゃないのか?
「シュウ様の推理は、あっています。ですが、その拡張工事の後に、いくつもの大型施設を作ったのを忘れていました。計画の中にてっきり入っている物だと思い込んでしまい、収容できる人数がこれほどまでにズレてしまいました」
なるほど、大型施設……俺の発案じゃないけど、そう言えば区画整理した後にいくつも作ったのを忘れてたな。それって、もともと計画に入っていなかったから、人数に誤差が生じてしまったのか。
解決方法としては、拡張すればいいんじゃないのか?
「そうなのですが、どういう風に拡張するか悩んでいるのです。最終的には、シュウ様の許可をいただいて拡張するので、シュウ様にいい案があれば出していただければと思いまして」
なにが『ので』なのか分からないが、拡張案は、単純に広くするんじゃいけないのか?
「お忘れかもしれませんが、外周近くまでは住居を建てないように決めましたよね。なので、拡張すると言っても、一定方向にしか伸ばせないのです。シュウ様がゴーストタウンを発見したときに使った通路側にしか、拡張できないんですよね」
はて? 他の方向も空間はあるはずだけど?
「そちら側以外は、外周部付近に大型施設があるので、拡張してしまうと街が分断されてしまうんです」
言われ、ハッと気付く。
俺たちが使った通路側以外は、基本的に大型施設や隅っこに設置するために作った区画などがあり、拡張すると、その部分で分断されてしまう。
「シュウ様のスキルを使えば、区画自体を動かせると思いますが、さすがにそれをしてしまうと、交通の便などに支障が出てしまうので、違う案があれば聞かせていただけないかと思いまして」
って言われても、強引に通路側に伸ばすか、街の上に街を作る以外なくね? 下は、バザールの農園だけじゃなく、ダンジョンもあるから拡張するとなると、おかしなことになる。
「上ですか? ゴーストタウンの天井は、現在でもかなり高いですよね? その上に作るとなると……ダンジョンにぶつかりません?」
??
ああっ! そう考えるのな。俺が上に作るといったのは、ある程度の高さに土台を作るという意味だったのだが、グリエルたちは天井の上に新たに土台を作るといった感じで考えていたようだ。
「そういう事なんですね。どのくらいの高さにしますか?」
それなんだけど、いきなり天井を低くし過ぎると圧迫感があるから、ある程度の高さは欲しいけど……高くし過ぎると移動の問題がね……
「この際、花街や賭博エリア、闘技場を移動させるのはどうですか? あの辺りは、行きたい人間が向かう場所ですので、どこにあっても行く人間はいくと思います。賭博エリアで働いている人はともかく、花街で働いている人たちの話を聞かないと、移動させられないですけどね」
娼婦の多くはサキュバスなんだけど、もちろん人間もいるし、娼婦以外にも働いている人は沢山いる。そういった人たちは、花街の近くの住居を借りていたりするので、花街移動させるとなると職場までの移動の問題が出てくる。
娯楽に当たる部分をまとめるのはいいかもしれないけど、闘技場とかと花街を並べるのはどうなのだろうか?
「利用される時間を考えれば、闘技場は遅くとも夕食前後までですので、花街にはかぶらないかと思いますね。賭博に関しても、闘技場と一部かぶっていますので、まとめるのは悪くないと思うんですよね」
時間を考えれば、そうか? 警備の面でも少しは楽になるかもしれないな……
一先ずは、花街で働いている人たちに意見を聞くとこから始めよう。そこらへんは任せていいよな?
立ち上がり、自分の仕事が無い事を確かめて、ゲートへ向かう。
ガシッ!
両肩を掴まれた。力の入り方の違いで、2人に使われていることは分かっている。なぜ俺は肩を掴まれているかは、分かっていない。
「危ない危ない、あまりにも自然な動作だったので、自分も話が終わったかと錯覚してしまいました。シュウ様にこんな能力があるとは、全く知りませんでしたよ」
良く分からんが、風評被害になりそうなことは言わないでほしいのだが、能力って何のことだよ?
「私も良く分からないですが、報告会が終わって一息入れようかと思ってしまいましたね」
俺の肩を掴んでいるグリエルとガリアが、良く分からないことを言っている。
で、終わったんじゃなかったのか?
「次が最後の報告です。報告といいますか、議題ですね。なので、帰るのはまだ早いです。お願いですので席に戻ってください」
まだ終わってなかった。ゼニス、クツクツこっち見て笑うな! ゼニアはどうしていいか分からず、おろおろしてるじゃないか。息子に手を差し伸べてやれよ。
俺たちが席に戻り、グリエルが最後の議題について口にした。
「……という事なのですが、どういたしましょうか?」
それの話を聞いて、過去の報告書を思い出す。確かに多くなっているとは思ったが、既に対処をしないといけないレベルまで、増えているとは思ってもいなかった。計画では今の3~4割増し位までなら、問題なかったはずなのだが、どうしてそうなった?
俺が聞かされたのは、ゴーストタウンの拡張についてだ。区画整理も行い、余裕のある状態ではあるが、計算上では今の3~4割増しで、住人を住ませることができたはずなのに、何でこうなったんだ?
「私たちも、始めは何でなのか頭を悩ませましたが、すぐに答えは出ました。ゼニア君のおかげで、自分たちが勘違いしていたことに気が付いたのです」
おや? ゼニア君や、何か発見してくれたのかな?
「ゴーストタウンを見続けた私たちは、見落としてしまっていたのです。シュウ様の思い付きもありますが、すべて計画通りに進んでいると考えていたのが、そもそもの間違いだったのです。シュウ様、収容できる人数の計算はいつ頃したものか、覚えてますか?」
覚えてない……だけど、かなり前だったのは覚えてる。多分、ゴーストタウンを今の形に拡張したときに出した物じゃないのか?
「シュウ様の推理は、あっています。ですが、その拡張工事の後に、いくつもの大型施設を作ったのを忘れていました。計画の中にてっきり入っている物だと思い込んでしまい、収容できる人数がこれほどまでにズレてしまいました」
なるほど、大型施設……俺の発案じゃないけど、そう言えば区画整理した後にいくつも作ったのを忘れてたな。それって、もともと計画に入っていなかったから、人数に誤差が生じてしまったのか。
解決方法としては、拡張すればいいんじゃないのか?
「そうなのですが、どういう風に拡張するか悩んでいるのです。最終的には、シュウ様の許可をいただいて拡張するので、シュウ様にいい案があれば出していただければと思いまして」
なにが『ので』なのか分からないが、拡張案は、単純に広くするんじゃいけないのか?
「お忘れかもしれませんが、外周近くまでは住居を建てないように決めましたよね。なので、拡張すると言っても、一定方向にしか伸ばせないのです。シュウ様がゴーストタウンを発見したときに使った通路側にしか、拡張できないんですよね」
はて? 他の方向も空間はあるはずだけど?
「そちら側以外は、外周部付近に大型施設があるので、拡張してしまうと街が分断されてしまうんです」
言われ、ハッと気付く。
俺たちが使った通路側以外は、基本的に大型施設や隅っこに設置するために作った区画などがあり、拡張すると、その部分で分断されてしまう。
「シュウ様のスキルを使えば、区画自体を動かせると思いますが、さすがにそれをしてしまうと、交通の便などに支障が出てしまうので、違う案があれば聞かせていただけないかと思いまして」
って言われても、強引に通路側に伸ばすか、街の上に街を作る以外なくね? 下は、バザールの農園だけじゃなく、ダンジョンもあるから拡張するとなると、おかしなことになる。
「上ですか? ゴーストタウンの天井は、現在でもかなり高いですよね? その上に作るとなると……ダンジョンにぶつかりません?」
??
ああっ! そう考えるのな。俺が上に作るといったのは、ある程度の高さに土台を作るという意味だったのだが、グリエルたちは天井の上に新たに土台を作るといった感じで考えていたようだ。
「そういう事なんですね。どのくらいの高さにしますか?」
それなんだけど、いきなり天井を低くし過ぎると圧迫感があるから、ある程度の高さは欲しいけど……高くし過ぎると移動の問題がね……
「この際、花街や賭博エリア、闘技場を移動させるのはどうですか? あの辺りは、行きたい人間が向かう場所ですので、どこにあっても行く人間はいくと思います。賭博エリアで働いている人はともかく、花街で働いている人たちの話を聞かないと、移動させられないですけどね」
娼婦の多くはサキュバスなんだけど、もちろん人間もいるし、娼婦以外にも働いている人は沢山いる。そういった人たちは、花街の近くの住居を借りていたりするので、花街移動させるとなると職場までの移動の問題が出てくる。
娯楽に当たる部分をまとめるのはいいかもしれないけど、闘技場とかと花街を並べるのはどうなのだろうか?
「利用される時間を考えれば、闘技場は遅くとも夕食前後までですので、花街にはかぶらないかと思いますね。賭博に関しても、闘技場と一部かぶっていますので、まとめるのは悪くないと思うんですよね」
時間を考えれば、そうか? 警備の面でも少しは楽になるかもしれないな……
一先ずは、花街で働いている人たちに意見を聞くとこから始めよう。そこらへんは任せていいよな?
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