2,161 / 2,518
第2161話 訓練Part3
しおりを挟む
防衛部隊と戦闘を始めて5分程経過した。
「おかしいですね。私たちの行動がとる行動が分かっているのに、同じ行動を続けていますね……おそらく防衛部隊の指揮官が意図的に、同じ行動をとらせているように見えます。みんなはどう思いますか?」
ピーチの問いに、全員が同じように疑問を感じている様子を見せた。
「敵部隊に負傷者は出ていますが、今の所重症判定などで離脱した者はいなそうですね。そうですよね、ソフィー? 抜けた穴をしっかりと後ろから来た兵士が、穴埋めしていますね……となると、あの部隊は私たちを倒そうとするつもりはなく、時間を稼いでいるという所でしょうか?」
俺もその考えには賛成だが、何のために時間を稼いでいるかということだな。レイリーの訓練を全部知っているわけではないが、この位置で時間稼ぎをする意味が俺には分からなかった。
攻撃の射程範囲や負傷者の後方への搬送などを考えると、もう少し防衛ラインを後ろに下げるべきだと思うんだよな。衛生兵の負担が大きくなりすぎると思うし、兵士たちの移動も大変だと思う……それでもここで防衛する意味があるのか、それとも駐屯地へ近付けさせたくないのか?
駐屯地の近くには防衛戦をできるように、工作兵が塹壕やトーチカ、土嚢代わりの土壁など、守るのに適した場所を作っているはずなんだが……駐屯地から3キロメートル当たりをラインに作ってるんじゃなかったっけ? それを利用しないのには理由があるのかな? それとも利用できないとか?
「考えがまとまりませんね。あまり時間をかけたくは無いですが、防衛部隊の動きを考えると……少し不自然なので近寄りたくはないんですね。少し攻撃の密度を上げて見ますか?」
ピーチが周りに相談しながら、対応を考えていると、敵部隊を観察しているソフィーが、
「斥候部隊と違ってあの防衛部隊は、私たち足が速そうではないですが、私たちが一気に接近した場合逃げられないと思います。なのに逃げるわけでもなく、一定の距離をとっているのは何故でしょう? ここで防衛部隊を使い捨てる判断は、状況的におかしいくないですか?」
ん? 言われてみれば、あの部隊であれば追いついて乱戦に持ち込むことも出来る。敵部隊も斥候の話を聞いていれば、逃げられないことは分かっているだろうが……なのに逃げないのには、何か理由があるのだろうか?
「ソフィー、防衛部隊の後ろを調べてください。ライムは、ソフィーの調査を楽にするように、高台を作ってください。他のメンバーは、このまま攻撃を続行。気になることがあれば報告をあげてください」
ピーチは、ここで堪えているのは、後方で何かをしているのではないか? と考えたようだ。確かにその可能性はある。今いる位置からだと、防衛部隊の後ろを見ることができないので、何か細工されていても分からない。だから、ソフィーに調べるように言ったのだろう。
この話を聞くまでは、そう思っていた。
『シュウ様、態度に出さないでくださいね。ピーチさんの意見は普通に考えれば正しいですが、今回に限っては正しくないですね。後方では何も行われてません。もしかしたら危険があるので、いざという時は腕輪の制限を解除して結界を張ってください』
レイリーからもたらされた情報だ。
今回の俺は、指揮に携わることも無いし、意見を言うつもりはほとんどない。可能な限りこっちへの情報はカットするように言っていたのだが、レイリーたちが伝えておくべきだろうとこっちへ連絡を寄こしたのだ。それを考えると、俺たちの考えていない方法で、俺たちが奇襲を受ける可能性があるということだろうか?
制限を解除しての結界ってことは、全力で防御しろってことだよな? 俺たちに対してそれを言うってことは、余程の仕掛けがあると考えていいのか? 従魔たちの協力は無いはずなので、メグちゃんとシリウス君の住処への直通は無いはず……直通……
もしかして、そういう事か。
この考えが正しいのなら、防衛部隊の動きも頷けるというものだ。よくよく観察すれば、防衛部隊がある一定のラインを超えると下がって守りに徹している。こっちが相手の距離に合わせていたから気付くのが遅れたが、あの動きは時間稼ぎをしているようにも見えるが……
おそらくは、防衛部隊の前方に何か仕掛けがあるのだろう。俺たちが死ぬことは無いが、危険になるほどの何かがあるということだろう。
そこで考えられるのが、地雷に似た何かによる周囲への無差別攻撃、落とし穴の下に槍、拘束系の魔導具か何かがあるのではないかと思う。
防衛陣地の手前であれば、そういう罠があっても驚きはしないが、ここにそんな罠があるとは思いもしなかった。斥候部隊が時間を稼いだのは、防衛部隊がここに到着するまでの時間。この防衛部隊の本当の役割は、時間稼ぎではなく罠への誘導と、後始末か?
俺が考えた3つの方法でも、死なない奴らは沢山いるだろう。そんな弱った相手を仕留めるための部隊ということだ。予定と違い大ダメージを与えられなくても、敵の足を止めている間に引くということだろう。
後は、地雷や拘束系であれば、不意に発動しないように発動させるために、ここへきている可能性もあるか? 発動だけなら斥候部隊でもできると思うから、やはり後始末がメインの部隊ってことかね。
俺はレイリーから情報を聞いたから、ますます口を出せなくなってるけど、ピーチはどう判断するのかな?
そんなことを考えていると、シェリーから報告が入る。後方では特に工作している動きは無く、衛生兵が色々と頑張っているようだ。
考えが外れて、少し悩む様子が見られた。
そんな時、シェリルが、
「少し地面がおかしい気がするんだけど、私の勘違いかな?」
えっ? レイリーから話を聞いて地面もよく観察してみたけど、俺にはおかしな気はしないのだが……掘り返した感じもないし、落とし穴だったら相当苦労して作ったんじゃないか?
「シェリル、どんな感じにおかしいか、説明できますか?」
「う~~ん、勘のような物だから説明しにくいんだけど……地面の凹凸が変な感じがするかな?」
「地面の凹凸……土木組のみなさん、土魔法で掘り起こしてください! その土をもう一度固め直してください。タンクのみなさんは、念のため前に出て防御態勢!」
地雷的な何かを想定した動きだな。凹凸が変ということは、埋めた時に不自然に盛ったか均しすぎたのかもな。俺には全く分からんけど……
「おかしいですね。私たちの行動がとる行動が分かっているのに、同じ行動を続けていますね……おそらく防衛部隊の指揮官が意図的に、同じ行動をとらせているように見えます。みんなはどう思いますか?」
ピーチの問いに、全員が同じように疑問を感じている様子を見せた。
「敵部隊に負傷者は出ていますが、今の所重症判定などで離脱した者はいなそうですね。そうですよね、ソフィー? 抜けた穴をしっかりと後ろから来た兵士が、穴埋めしていますね……となると、あの部隊は私たちを倒そうとするつもりはなく、時間を稼いでいるという所でしょうか?」
俺もその考えには賛成だが、何のために時間を稼いでいるかということだな。レイリーの訓練を全部知っているわけではないが、この位置で時間稼ぎをする意味が俺には分からなかった。
攻撃の射程範囲や負傷者の後方への搬送などを考えると、もう少し防衛ラインを後ろに下げるべきだと思うんだよな。衛生兵の負担が大きくなりすぎると思うし、兵士たちの移動も大変だと思う……それでもここで防衛する意味があるのか、それとも駐屯地へ近付けさせたくないのか?
駐屯地の近くには防衛戦をできるように、工作兵が塹壕やトーチカ、土嚢代わりの土壁など、守るのに適した場所を作っているはずなんだが……駐屯地から3キロメートル当たりをラインに作ってるんじゃなかったっけ? それを利用しないのには理由があるのかな? それとも利用できないとか?
「考えがまとまりませんね。あまり時間をかけたくは無いですが、防衛部隊の動きを考えると……少し不自然なので近寄りたくはないんですね。少し攻撃の密度を上げて見ますか?」
ピーチが周りに相談しながら、対応を考えていると、敵部隊を観察しているソフィーが、
「斥候部隊と違ってあの防衛部隊は、私たち足が速そうではないですが、私たちが一気に接近した場合逃げられないと思います。なのに逃げるわけでもなく、一定の距離をとっているのは何故でしょう? ここで防衛部隊を使い捨てる判断は、状況的におかしいくないですか?」
ん? 言われてみれば、あの部隊であれば追いついて乱戦に持ち込むことも出来る。敵部隊も斥候の話を聞いていれば、逃げられないことは分かっているだろうが……なのに逃げないのには、何か理由があるのだろうか?
「ソフィー、防衛部隊の後ろを調べてください。ライムは、ソフィーの調査を楽にするように、高台を作ってください。他のメンバーは、このまま攻撃を続行。気になることがあれば報告をあげてください」
ピーチは、ここで堪えているのは、後方で何かをしているのではないか? と考えたようだ。確かにその可能性はある。今いる位置からだと、防衛部隊の後ろを見ることができないので、何か細工されていても分からない。だから、ソフィーに調べるように言ったのだろう。
この話を聞くまでは、そう思っていた。
『シュウ様、態度に出さないでくださいね。ピーチさんの意見は普通に考えれば正しいですが、今回に限っては正しくないですね。後方では何も行われてません。もしかしたら危険があるので、いざという時は腕輪の制限を解除して結界を張ってください』
レイリーからもたらされた情報だ。
今回の俺は、指揮に携わることも無いし、意見を言うつもりはほとんどない。可能な限りこっちへの情報はカットするように言っていたのだが、レイリーたちが伝えておくべきだろうとこっちへ連絡を寄こしたのだ。それを考えると、俺たちの考えていない方法で、俺たちが奇襲を受ける可能性があるということだろうか?
制限を解除しての結界ってことは、全力で防御しろってことだよな? 俺たちに対してそれを言うってことは、余程の仕掛けがあると考えていいのか? 従魔たちの協力は無いはずなので、メグちゃんとシリウス君の住処への直通は無いはず……直通……
もしかして、そういう事か。
この考えが正しいのなら、防衛部隊の動きも頷けるというものだ。よくよく観察すれば、防衛部隊がある一定のラインを超えると下がって守りに徹している。こっちが相手の距離に合わせていたから気付くのが遅れたが、あの動きは時間稼ぎをしているようにも見えるが……
おそらくは、防衛部隊の前方に何か仕掛けがあるのだろう。俺たちが死ぬことは無いが、危険になるほどの何かがあるということだろう。
そこで考えられるのが、地雷に似た何かによる周囲への無差別攻撃、落とし穴の下に槍、拘束系の魔導具か何かがあるのではないかと思う。
防衛陣地の手前であれば、そういう罠があっても驚きはしないが、ここにそんな罠があるとは思いもしなかった。斥候部隊が時間を稼いだのは、防衛部隊がここに到着するまでの時間。この防衛部隊の本当の役割は、時間稼ぎではなく罠への誘導と、後始末か?
俺が考えた3つの方法でも、死なない奴らは沢山いるだろう。そんな弱った相手を仕留めるための部隊ということだ。予定と違い大ダメージを与えられなくても、敵の足を止めている間に引くということだろう。
後は、地雷や拘束系であれば、不意に発動しないように発動させるために、ここへきている可能性もあるか? 発動だけなら斥候部隊でもできると思うから、やはり後始末がメインの部隊ってことかね。
俺はレイリーから情報を聞いたから、ますます口を出せなくなってるけど、ピーチはどう判断するのかな?
そんなことを考えていると、シェリーから報告が入る。後方では特に工作している動きは無く、衛生兵が色々と頑張っているようだ。
考えが外れて、少し悩む様子が見られた。
そんな時、シェリルが、
「少し地面がおかしい気がするんだけど、私の勘違いかな?」
えっ? レイリーから話を聞いて地面もよく観察してみたけど、俺にはおかしな気はしないのだが……掘り返した感じもないし、落とし穴だったら相当苦労して作ったんじゃないか?
「シェリル、どんな感じにおかしいか、説明できますか?」
「う~~ん、勘のような物だから説明しにくいんだけど……地面の凹凸が変な感じがするかな?」
「地面の凹凸……土木組のみなさん、土魔法で掘り起こしてください! その土をもう一度固め直してください。タンクのみなさんは、念のため前に出て防御態勢!」
地雷的な何かを想定した動きだな。凹凸が変ということは、埋めた時に不自然に盛ったか均しすぎたのかもな。俺には全く分からんけど……
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる