2,173 / 2,518
第2173話 久々の登場
しおりを挟む
軽傷の集団に回復魔法を使い、全員の治療を終わらせると……そのグループのメンバー全員が、俺たちにお礼を言ってから、走って行ってしまった。回復魔法で、傷だけではなく体力もある程度回復したためか、鬼気迫る勢いで走っていった。
この時は知る由もなかったが、カレー祭りのようなときは、カレーなどは際限なく提供されるのだが、トッピングに関しては有限なのだそうだ。所謂、早い者勝ちということみたいで、全力で走っていったグループは、置いていった恨みを晴らすべく先に戻ることを考えたらしい。
恨みを晴らすといっても、喧嘩などをするわけではなく、トッピングを大量に乗せたカレーを準備するのだとか。それを、置いていった自分たち以外の兵士たちに対して、見せびらかすようにして食べるのだとか……
俺たちが戻った後に、子どもか! とツッコんでしまうような一幕があったが、よくある話らしいので悔しがりながら、そのおかずを見ながらカレーを食べるのが、争いに負けた兵士たちの一連の流れらしい。
そんなくだらないことしている暇があるのなら、マジで訓練を追加してやろうとも思ったが、レイリーから止められてしまったので、俺からの追加は無くなったがレイリーの訓練は実施されるようだ。
一種の息抜きではあるようで、兵士たちもそれを分かっているから、本気の喧嘩を起こすようなことは無くなっているんだとか。新兵になる前の訓練生の時に、そういういざこざで上の人間にコテンパンに叩きのめされているので、懲りているのだろうといっていた。
思っている以上にハードな訓練生の時代があるんだなって思ったね。
俺たちは、遅れても別にトッピングを用意してもらえるので、遅れている部隊の治療を続けながら戻ることになった。
特に俺たちの食事は、シルキーが中心になって出来立てを準備してくれるから、一番おいしい瞬間で食べれるのだ。そういう風に兵士たちに言ったら、恨まれるだろうか?
「恨まれることは無いわよ。シュウ君がトップで、その恩恵でブラウニーたちが監修している食事を食べられるのだから、喜ぶことはあっても恨まれることは無いわ」
ミリーが横に並んで、俺の考えを読んだ……なぜバレる?
その他にも、他の街ならここまで手の込んだものは食べれないらしい。上手いものが食べたければ、自分たちで食堂や居酒屋に行って食べるしかないんだとさ。カレーだけでも、他に比べれば天と地ほどの差があるので、新兵以上になった兵士たち同士の喧嘩は少ないんだとか。
うむ、確かに飯にはこだわっている。栄養価もあるが、やはり美味しい食事というものは、それだけで幸福を感じられるものだからな。主食になる物は、制限をしないことになっている。だから、ライガのような大飯ぐらいでも、問題なく限界まで食べることができるようになっている。
あいつに関しては例外なんだけど、体が大きくて沢山食う奴は大勢いるからな。米やパンは、いつも余ってもいいように大量に準備させている。それと主食になるおかずもいつも余る量を作っている。
これが地球なら廃棄されるが、ここは異世界! 収納のアイテムで時間を止め、ディストピアやゴーストタウン以外なら、スラム街の炊き出しに使われたり、兵士たちの夜食に使われたりする。
おかずのメインは、ごはんとの相性がいいものを作っているので、簡単に丼物にして食べられるものが多く作られているんだよね。炊き出しの際も、まとめられるので、主食と汁物の2つで栄養バランスのいいものが提供できるということだ。
初めはこうではなかったが、効率を考えていくうちにこういう形にたどり着いたのだとか。
俺たちが戻り始めてから1時間ほどで、やっと駐屯地に到着した。俺たちが殿だったようで、到着するころには、駐屯地のあちこちで食事の際のバカ騒ぎが聞こえてきた。
これが他の街なら、俺と同等の立場の領主や王がキレて、兵士たちに罰則を与える! みたいなことを言う奴がいるんだろうな。バカらしい話だ。自分たちは贅沢をして、その煽りを受けて兵士や騎士たちの正義は歪み、汚職が蔓延。領民たちを守る立場の人間が民を虐げる。
負の連鎖が続く……
帝国と王国の領主……貴族の成り立ちや法律を調べたが、最上位にあるのが民を守ることだと明記されているのに、それを守ろうとしないんだよな。国のトップが守らないんだから、その下も守るわけないよな。
それに詳しく調べないと分からないことだってあるが、調べる人間が汚れており、金で解決できるような状況では、法律なんて守られないんだよな。判断する人間が都合のいいように解釈し、民を苦しませる。自分たちは贅沢をしているのに、民には苦を強いる……
日本でも同じような事があったっけ?
政治家たちは、自分たちの不利になることはほとんどしない。利益になるから、新しい仕組みを作る。そもそも、平均の給料より多くもらっているのに、天下りをしてさらに多くの多くのお金をもらっている。
国に尽くしてきたのだから、甘い蜜を吸ってもいい……そんな腐った奴らが上にいるんだよな。
考えるだけでも鬱陶しくなってくる。
はぁ、この世界に来てから、よく考えが逸れるようになった気がするけど……転移の影響があったりするんかね?
『久々に私に対する質問が来たy「無いから帰れ!」……相変わらず辛辣な返しね。一応言っておくけど、転移によって変わったわけじゃないわよ。あんたのレベルが上がって知力が高くなったことによる弊害ね。ステータスの知力って、魔法の威力だけではなく、思考や学習速度にも多少影響するみたいなのよ。
あなたにも覚えがあると思うけど、地球にいたときより物覚えが良くなったんじゃない? 覚えたいと思う物の事柄を、すんなりと覚えられるようになっているんじゃないかしら?』
そう言われて、色々考えてみる。確かに、覚えたいモノの事柄については、かなり早い学習速度だった気がする。でもさ、よく忘れることもあるんだけど、それはなんでなんだ?
『そんなの当たり前じゃない。どんな天才と言われる人間だって、忘れることはあるわ。忘れても問題ないようなことだから忘れるの。本当に大切なことは、忘れない。すぐに思い出せるもんなのよ。もし忘れない人間がいるとすれば、完全記憶能力の持ち主だけかもね。
ああいった特殊な力を持っていても、忘れないだけで思い出すのに時間がかかったりすることもあるみたいだしね。完璧じゃないわけよ!』
ってか、何で急に話しかけてきたんだ? 前は……いつか忘れたけど、急にくんじゃねえよ!
『しょうがないじゃない! あなたが行動を起こさないから、こっちは暇なのよ! 後、最近おやつが足りなくなってきたから、こっちに送って!』
それなら俺じゃなくて、妻たちに話せよ!
この時は知る由もなかったが、カレー祭りのようなときは、カレーなどは際限なく提供されるのだが、トッピングに関しては有限なのだそうだ。所謂、早い者勝ちということみたいで、全力で走っていったグループは、置いていった恨みを晴らすべく先に戻ることを考えたらしい。
恨みを晴らすといっても、喧嘩などをするわけではなく、トッピングを大量に乗せたカレーを準備するのだとか。それを、置いていった自分たち以外の兵士たちに対して、見せびらかすようにして食べるのだとか……
俺たちが戻った後に、子どもか! とツッコんでしまうような一幕があったが、よくある話らしいので悔しがりながら、そのおかずを見ながらカレーを食べるのが、争いに負けた兵士たちの一連の流れらしい。
そんなくだらないことしている暇があるのなら、マジで訓練を追加してやろうとも思ったが、レイリーから止められてしまったので、俺からの追加は無くなったがレイリーの訓練は実施されるようだ。
一種の息抜きではあるようで、兵士たちもそれを分かっているから、本気の喧嘩を起こすようなことは無くなっているんだとか。新兵になる前の訓練生の時に、そういういざこざで上の人間にコテンパンに叩きのめされているので、懲りているのだろうといっていた。
思っている以上にハードな訓練生の時代があるんだなって思ったね。
俺たちは、遅れても別にトッピングを用意してもらえるので、遅れている部隊の治療を続けながら戻ることになった。
特に俺たちの食事は、シルキーが中心になって出来立てを準備してくれるから、一番おいしい瞬間で食べれるのだ。そういう風に兵士たちに言ったら、恨まれるだろうか?
「恨まれることは無いわよ。シュウ君がトップで、その恩恵でブラウニーたちが監修している食事を食べられるのだから、喜ぶことはあっても恨まれることは無いわ」
ミリーが横に並んで、俺の考えを読んだ……なぜバレる?
その他にも、他の街ならここまで手の込んだものは食べれないらしい。上手いものが食べたければ、自分たちで食堂や居酒屋に行って食べるしかないんだとさ。カレーだけでも、他に比べれば天と地ほどの差があるので、新兵以上になった兵士たち同士の喧嘩は少ないんだとか。
うむ、確かに飯にはこだわっている。栄養価もあるが、やはり美味しい食事というものは、それだけで幸福を感じられるものだからな。主食になる物は、制限をしないことになっている。だから、ライガのような大飯ぐらいでも、問題なく限界まで食べることができるようになっている。
あいつに関しては例外なんだけど、体が大きくて沢山食う奴は大勢いるからな。米やパンは、いつも余ってもいいように大量に準備させている。それと主食になるおかずもいつも余る量を作っている。
これが地球なら廃棄されるが、ここは異世界! 収納のアイテムで時間を止め、ディストピアやゴーストタウン以外なら、スラム街の炊き出しに使われたり、兵士たちの夜食に使われたりする。
おかずのメインは、ごはんとの相性がいいものを作っているので、簡単に丼物にして食べられるものが多く作られているんだよね。炊き出しの際も、まとめられるので、主食と汁物の2つで栄養バランスのいいものが提供できるということだ。
初めはこうではなかったが、効率を考えていくうちにこういう形にたどり着いたのだとか。
俺たちが戻り始めてから1時間ほどで、やっと駐屯地に到着した。俺たちが殿だったようで、到着するころには、駐屯地のあちこちで食事の際のバカ騒ぎが聞こえてきた。
これが他の街なら、俺と同等の立場の領主や王がキレて、兵士たちに罰則を与える! みたいなことを言う奴がいるんだろうな。バカらしい話だ。自分たちは贅沢をして、その煽りを受けて兵士や騎士たちの正義は歪み、汚職が蔓延。領民たちを守る立場の人間が民を虐げる。
負の連鎖が続く……
帝国と王国の領主……貴族の成り立ちや法律を調べたが、最上位にあるのが民を守ることだと明記されているのに、それを守ろうとしないんだよな。国のトップが守らないんだから、その下も守るわけないよな。
それに詳しく調べないと分からないことだってあるが、調べる人間が汚れており、金で解決できるような状況では、法律なんて守られないんだよな。判断する人間が都合のいいように解釈し、民を苦しませる。自分たちは贅沢をしているのに、民には苦を強いる……
日本でも同じような事があったっけ?
政治家たちは、自分たちの不利になることはほとんどしない。利益になるから、新しい仕組みを作る。そもそも、平均の給料より多くもらっているのに、天下りをしてさらに多くの多くのお金をもらっている。
国に尽くしてきたのだから、甘い蜜を吸ってもいい……そんな腐った奴らが上にいるんだよな。
考えるだけでも鬱陶しくなってくる。
はぁ、この世界に来てから、よく考えが逸れるようになった気がするけど……転移の影響があったりするんかね?
『久々に私に対する質問が来たy「無いから帰れ!」……相変わらず辛辣な返しね。一応言っておくけど、転移によって変わったわけじゃないわよ。あんたのレベルが上がって知力が高くなったことによる弊害ね。ステータスの知力って、魔法の威力だけではなく、思考や学習速度にも多少影響するみたいなのよ。
あなたにも覚えがあると思うけど、地球にいたときより物覚えが良くなったんじゃない? 覚えたいと思う物の事柄を、すんなりと覚えられるようになっているんじゃないかしら?』
そう言われて、色々考えてみる。確かに、覚えたいモノの事柄については、かなり早い学習速度だった気がする。でもさ、よく忘れることもあるんだけど、それはなんでなんだ?
『そんなの当たり前じゃない。どんな天才と言われる人間だって、忘れることはあるわ。忘れても問題ないようなことだから忘れるの。本当に大切なことは、忘れない。すぐに思い出せるもんなのよ。もし忘れない人間がいるとすれば、完全記憶能力の持ち主だけかもね。
ああいった特殊な力を持っていても、忘れないだけで思い出すのに時間がかかったりすることもあるみたいだしね。完璧じゃないわけよ!』
ってか、何で急に話しかけてきたんだ? 前は……いつか忘れたけど、急にくんじゃねえよ!
『しょうがないじゃない! あなたが行動を起こさないから、こっちは暇なのよ! 後、最近おやつが足りなくなってきたから、こっちに送って!』
それなら俺じゃなくて、妻たちに話せよ!
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる