2,194 / 2,518
第2194話 ウルの成長
しおりを挟む
監視塔の周りは、この街の人間に使わせるつもりは無いらしく、大使館のような物を設置するようだ。兵士たちも100名ほど待機できるように、結構な広さを確保する。
ここに駐屯する兵士たちの訓練場も兼ねているので、土がむき出しの所と芝生の所と、斑になっている部分を作ってみた。高低差は少ないが、足元の環境が変わるので、訓練には適していると思う。できれば砂も用意したかったのだが、そこまでやるとゴチャゴチャになるので、今回は見送った。
ブラウニーたちが先に芝生をと言っていたので、そちらを先に整備してから他の所へ取り掛かっている。そして、芝生の上では着々と昼食の準備が進んでいた。匂いで今日の昼食が何か分かるほどに強烈な匂いだ。
こういう所で食べるカレーって上手いよね。種類はスタンダードの甘口、中辛、辛口の3つと、ナン用にチキンカレーが作られている。トッピング用にいくつも揚げ物などが準備され、空腹になっている俺の胃を刺激する……早く食べたいな。
地面の整備が終わったので、塀を建て門を設置……敷地は大体完成したな。後は、監視塔の下に寝泊まりできる場所と、食堂にフロあたりの整備かな。今日の帰りに、駐屯地までの地下通路も作る予定だ。
ここは何かあったら困るので、ダンジョンマスターの力を使い通路を作る予定だ。馬でも走れるようにかなり広めに作ってほしいと言われている。
駐屯地の人間は数日で交代させるのだが、地下通路を使って交代させる予定らしい。正規の門からとなると面倒だし、民衆の壁という邪魔をしてくる奴らもいるかもしれないので、極秘裏に交代させるための通路だ。
たまには正規の門を使って出入りすることはあるだろうけどね。
民衆と兵士たちをわざと衝突させて、反乱を煽るなんて工作員からすれば序の口だろうしな。
一通り確認が終わると、昼食の時間となる。
俺はいつものように、普通のカレーに色々トッピングしたものを1杯目、チキンカレーとチーズナンが2杯目で、残ったチキンカレーをノーマルなナンでキレイに食べた。
食べ終わった後に、少し物足りなかったので、トッピングの唐揚げをいくつか食べて、大満足である。
食事も終わり、食事休憩中にリンドから、最終確認の配置が発表される。俺以外がインフラ整備に回っているのは、1人でも今日中に完成させられると判断しているようで、手伝いとしてウルとミーシャたちも来るので、時間的には問題ないだろうとの事。
ウルやミーシャたちに何ができるのかと思ったが、俺が自分で確認していた壁の角度や方向高さなどを、リンドとやり取りして確認し、それを俺に教えてくれる役割らしい。俺は壁を作ることに集中して、ウルたちの指示で壁を整えていく形か……
子どもたちとの共同作業か、悪くないな。下の子たちは、どうも俺の事を残念な奴だと思っている気がするので、姉たちの前ですごいところを見せて、下の子たちに吹き込んでもらおうか……
「シュウ、そんなこと考えている時点で、台無しだからしっかりと作業するだけでいいわよ」
だってさ。結構離れているはずなのに、何故かリンドにバレた……
やることも決まっており、俺の仕事は前の続き、土木組の子たちは昼前に既にブリーフィング済み、すぐに仕事へ取り掛かる。
まず初めに俺は、人造ゴーレムたちを収納から出して、待機状態にする。ウルたちの身体能力を考えれば、20メートルくらいの高さから落ちて着地に失敗しても、打撲位で済むだろうが父親として心配なので、スライムたちを呼んでいる。
ウルたちの近くに3匹ずつ、壁の近くに数百匹を配置したので、頭から落ちたとしても怪我一つしない体制を整えた。
壁に使う石を俺は作り出していく。外堀の土は土台に、壁用の石をDPで生み出し、ウルの指示に従って積んでいく。ミーシャたちも、ウルの指示に従って接着させる魔法を使っている。俺も確認しながらやっているので、問題は無い。
初めての経験だったので、何度か失敗することはあったが、慣れてくると石を積むペースより早く接着されていくようになった。
ウルは自分に割り振られた役割をしっかりと理解し、俺たちをコントロールしている。それに対してミーシャたちは、仕事というよりは遊びといった感じだな。楽しんでやっている感じだ。
ミーシャたちは、もともと人の上に立って何かをしたいわけじゃないから、このままでいいのだろう。冒険者になって、割り振られた仕事を楽しくこなしていくんだろうな。でも、それだと心配なんだよな。利用されるだけされて、裏切るやつもいるからな。
獣人3人娘たちは、そういう闇を見事にくらって奴隷にされてしまったんだよな。まったく非は無いのに、金と権力で好き放題にしてたやつがいたんだよな。
そう言った奴らに目をつけられても困るから、多少はウルのように学んでほしいと思う。まだ旅立つには早いから、旅立つ前に学んでくれればいいのだが、大丈夫なのだろうか?
そんなことを考える余裕があるのも、ウルがしっかりと指示をしてくれているからだな。この前は、リンドとのやり取りもこなしながら、壁を作っていたから負担が大きかったみたいだな。1人でも問題は無いけど、仕事が分かれていた方が楽っちゃ楽だよな。
うむ、予定通りに進んでいるな。この調子なら、今日中に壁を作り終えることも大丈夫だ。ただ気になるとすれば、外堀の方だな。ダゴンを使って監視をさせる予定なので、もう少し深くして街の下に待機できる場所を作るべきかな?
そうなればダンジョンを作って、そこに待機させられるようにするのだが……そこらへんはレイリーの持ち場なので、今日帰ったら相談してみるか? グリエルたちもまだ東屋で遊んでいるみたいなので、ちょうどいいかもな。
終着地点まで来たのだが、距離を計って正確においていたわけではないので、やはりここまで大きな石で壁を作っていると、かなりズレてしまったようだ。
最後は俺の力技で、石の大きさを変えて、全ての石を接着することで解決した。
「お父さん、予定より早く終わったので、壁に不具合がないか見に行きませんか?」
仕事をしているせいか、ウルの口調が少し硬い気がする。
ミスがないか、壁を見に行くのは賛成だ。いつの間にか準備していたギンとクロに乗って、5人で壁に不具合がないか見て回った。
ここに駐屯する兵士たちの訓練場も兼ねているので、土がむき出しの所と芝生の所と、斑になっている部分を作ってみた。高低差は少ないが、足元の環境が変わるので、訓練には適していると思う。できれば砂も用意したかったのだが、そこまでやるとゴチャゴチャになるので、今回は見送った。
ブラウニーたちが先に芝生をと言っていたので、そちらを先に整備してから他の所へ取り掛かっている。そして、芝生の上では着々と昼食の準備が進んでいた。匂いで今日の昼食が何か分かるほどに強烈な匂いだ。
こういう所で食べるカレーって上手いよね。種類はスタンダードの甘口、中辛、辛口の3つと、ナン用にチキンカレーが作られている。トッピング用にいくつも揚げ物などが準備され、空腹になっている俺の胃を刺激する……早く食べたいな。
地面の整備が終わったので、塀を建て門を設置……敷地は大体完成したな。後は、監視塔の下に寝泊まりできる場所と、食堂にフロあたりの整備かな。今日の帰りに、駐屯地までの地下通路も作る予定だ。
ここは何かあったら困るので、ダンジョンマスターの力を使い通路を作る予定だ。馬でも走れるようにかなり広めに作ってほしいと言われている。
駐屯地の人間は数日で交代させるのだが、地下通路を使って交代させる予定らしい。正規の門からとなると面倒だし、民衆の壁という邪魔をしてくる奴らもいるかもしれないので、極秘裏に交代させるための通路だ。
たまには正規の門を使って出入りすることはあるだろうけどね。
民衆と兵士たちをわざと衝突させて、反乱を煽るなんて工作員からすれば序の口だろうしな。
一通り確認が終わると、昼食の時間となる。
俺はいつものように、普通のカレーに色々トッピングしたものを1杯目、チキンカレーとチーズナンが2杯目で、残ったチキンカレーをノーマルなナンでキレイに食べた。
食べ終わった後に、少し物足りなかったので、トッピングの唐揚げをいくつか食べて、大満足である。
食事も終わり、食事休憩中にリンドから、最終確認の配置が発表される。俺以外がインフラ整備に回っているのは、1人でも今日中に完成させられると判断しているようで、手伝いとしてウルとミーシャたちも来るので、時間的には問題ないだろうとの事。
ウルやミーシャたちに何ができるのかと思ったが、俺が自分で確認していた壁の角度や方向高さなどを、リンドとやり取りして確認し、それを俺に教えてくれる役割らしい。俺は壁を作ることに集中して、ウルたちの指示で壁を整えていく形か……
子どもたちとの共同作業か、悪くないな。下の子たちは、どうも俺の事を残念な奴だと思っている気がするので、姉たちの前ですごいところを見せて、下の子たちに吹き込んでもらおうか……
「シュウ、そんなこと考えている時点で、台無しだからしっかりと作業するだけでいいわよ」
だってさ。結構離れているはずなのに、何故かリンドにバレた……
やることも決まっており、俺の仕事は前の続き、土木組の子たちは昼前に既にブリーフィング済み、すぐに仕事へ取り掛かる。
まず初めに俺は、人造ゴーレムたちを収納から出して、待機状態にする。ウルたちの身体能力を考えれば、20メートルくらいの高さから落ちて着地に失敗しても、打撲位で済むだろうが父親として心配なので、スライムたちを呼んでいる。
ウルたちの近くに3匹ずつ、壁の近くに数百匹を配置したので、頭から落ちたとしても怪我一つしない体制を整えた。
壁に使う石を俺は作り出していく。外堀の土は土台に、壁用の石をDPで生み出し、ウルの指示に従って積んでいく。ミーシャたちも、ウルの指示に従って接着させる魔法を使っている。俺も確認しながらやっているので、問題は無い。
初めての経験だったので、何度か失敗することはあったが、慣れてくると石を積むペースより早く接着されていくようになった。
ウルは自分に割り振られた役割をしっかりと理解し、俺たちをコントロールしている。それに対してミーシャたちは、仕事というよりは遊びといった感じだな。楽しんでやっている感じだ。
ミーシャたちは、もともと人の上に立って何かをしたいわけじゃないから、このままでいいのだろう。冒険者になって、割り振られた仕事を楽しくこなしていくんだろうな。でも、それだと心配なんだよな。利用されるだけされて、裏切るやつもいるからな。
獣人3人娘たちは、そういう闇を見事にくらって奴隷にされてしまったんだよな。まったく非は無いのに、金と権力で好き放題にしてたやつがいたんだよな。
そう言った奴らに目をつけられても困るから、多少はウルのように学んでほしいと思う。まだ旅立つには早いから、旅立つ前に学んでくれればいいのだが、大丈夫なのだろうか?
そんなことを考える余裕があるのも、ウルがしっかりと指示をしてくれているからだな。この前は、リンドとのやり取りもこなしながら、壁を作っていたから負担が大きかったみたいだな。1人でも問題は無いけど、仕事が分かれていた方が楽っちゃ楽だよな。
うむ、予定通りに進んでいるな。この調子なら、今日中に壁を作り終えることも大丈夫だ。ただ気になるとすれば、外堀の方だな。ダゴンを使って監視をさせる予定なので、もう少し深くして街の下に待機できる場所を作るべきかな?
そうなればダンジョンを作って、そこに待機させられるようにするのだが……そこらへんはレイリーの持ち場なので、今日帰ったら相談してみるか? グリエルたちもまだ東屋で遊んでいるみたいなので、ちょうどいいかもな。
終着地点まで来たのだが、距離を計って正確においていたわけではないので、やはりここまで大きな石で壁を作っていると、かなりズレてしまったようだ。
最後は俺の力技で、石の大きさを変えて、全ての石を接着することで解決した。
「お父さん、予定より早く終わったので、壁に不具合がないか見に行きませんか?」
仕事をしているせいか、ウルの口調が少し硬い気がする。
ミスがないか、壁を見に行くのは賛成だ。いつの間にか準備していたギンとクロに乗って、5人で壁に不具合がないか見て回った。
0
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる