2,217 / 2,518
第2217話 重大な事実に気付く
しおりを挟む
シンラと意味もなく時間潰しでダラダラしていると、プラムとシオンが暴れだした。
俺たちが仲良くしているのが気に入らないのか、シンラを俺のお腹の上から降ろそうとする。シンラが抵抗すると、何故か俺が怒られる。こんなことなら、退かしたいのは山々なんだが、服をつかんで離れないんだよな。
それで俺が怒られるのは納得がいかないが、シンラが関わったこの子たちに、説明したところで意味がない。
しかたがない。シンラに恨まれるかもしれないが、両脇に手を入れもそもそと動かす。笑い始めたシンラは、服から手を離したので、すかさず持ち上げてプラムとシオンの前に座らせた。
シンラがすごい表情でこちらを見てきたが、理不尽に怒られる俺の身にもなってくれ。怒られるというより、八つ当たりなんだよ。体は頑丈でも、心が痛むわけさ。
シンラを生贄に俺は、プラムとシオンの八つ当たりを何とか回避することに成功した。プラムとシオンは、シンラにくっ付いていれば満足の状態になっているので、自分のしたい事が優先的にできるんだから、約得だと思って2人に挟まれていなさい。
プラムとシオンがこの状態になると、くっ付いていれば満足の状態になるのだ。最近は離れている時間が長くなってはいるが、時々くっつき虫になる。昔に比べ頻度が減り、シンラの負担も少なくなってはいるが、それでも2~3日に一度はくっつき虫になる。
一緒に寝ているのはノーカンで、昼間の話だ。
でもこの状態になってくっつき虫になれば、シンラは挟まれた状態ではあるが、動く以外の事を自由にできるようになるのだ。だから、今のうちに好きなアニメでも見てなさい。タブレットとスライムを用意しておくから、何でも見るがいい。
シンラから解放……というのもおかしいが、一緒にだらけていたシンラを取られたので、独りぼっちになってしまった。さて、何をしようか?
仕事をするのは妻たちに止められてはいるが、遊びなら問題ないよな。
部屋を移動して、俺専用に改造したマイワールドへやってきた。
ここは、無駄にハイスペックな機材を大量に設置している、子どもが考えたような『俺の最強の基地』的な気分で作ったものだ。
そこで行うのは、新しいマイワールドの設計だ。今回限りかもしれないが、DPを惜しむつもりは無い!
色々な景色を楽しめるクルージングをするために、専用の水路と専用の景色を作る作業をしよう。
何日クルージングするか分からないが、景色を楽しむためのものなので、10種類くらいの景色があればいいかな? 1日に2つ位見て、夜は気分に合わせてイルミネーションを楽しむのもいいかもしれないな。
まずは、10種類の景色をチョイスしよう。
絶対に外せないのが、マチュピチュっぽいものとピラミッドのある地域だな。これは、登録されている物を色々いじって召喚すればいいから、作るのには時間がかからないだろう。でも、マチュピチュのいい所は、高い山の上にあるというところも含めてだと思うんだよな。
そんな光景をクルージングで見るのはこんなんじゃないか?
しばらく悩み、ダンジョンなら何でもありなのでは? と思い、少しいじってみることにした。
「本当に何でもありだな」
分かっていたけど、思わず口から出てしまった。
物理的に高い所へ登るような移動は無理だが、船の移動する場所の高さは同じにして、景色を見る為だけに谷のように掘り下げることが可能だった。ダンジョンなので、設定しない限り壊れることの無い、船が移動する水路ができる。
これなら、高い位置から見下ろす感じで、遺跡群を見ることができるな。
ピラミッドやスフィンクスは、砂漠の中をいろんな方向へ走る水路を作っておけば、シンラたちの希望に合わせて見ることができるかな。
本栖湖からの富士山は……見上げる形がいいわけで、幻想的な色合いも悪くないが、ナチュラルな富士山も俺は好きだから、両方とも見れる設定にしておこう。
後7か……あ~谷の間を移動しながら紅葉をながめる! あの景色はでったいに取り入れておきたい。
子どもたち用に3つあるから、十分だよな? 移動している間に暇な時間もあるわけで、その時に景色を追加してもいいよな。
俺用に後1~2個欲しいけど、その前に妻たち用の景色を考えるか。
そこで重大なことに気付いた。
俺って、妻たちの好みを把握してない……料理とか夜の営みとかは完璧だけど、服装や景色等センスの部分については、まったくと言っていいくらい知らないことに気付いた。
服装は各人好みはあるけど、くつろいでいる時は俺が好きだと言っている服装をしてくれることが多い。ジュ〇ピケのようなモコモコとした大きめの上着に、お尻の形が綺麗に分かるようなピッチりとしたショートパンツだ。
上着は何でもいいんだけど、モコモコしていると可愛く見えるからね。俺が重視しているのは、ショートパンツの方だな。魅力的ではあるんだけど、それよりもかわいく見える気がするんだよな。似たようなモノで、スーツパンツも嫌いじゃない。
スレンダーなスタイルの人が、ピッチりとしたのをはいていると、なんかね……
性癖の暴露は終わりにして、妻たちの好きそうな景色って何があるかな。
思いつかなかったので、この世界では見れないような景色で、俺がお勧めしたいと思える景色をいくつかピックアップして、それを元にこの世界に合わせていじっていくかな。
マチュピチュとピラミッド以外は結局、俺の好みに合わせた景色になってしまったな。
家族サービスの事ばかり考えていたが、俺が休むように言われているので、結果的にはこれで良かったのかもしれないな。子どもたちはフルで参加するかもしれないけど、妻たちは交代で参加することになるからな。
ここまで考えたところで、ブラウニーが呼びにきたので、今日の作業は終わりだな。
食堂へ行ってもシルキーたちに怒られなかったので、休んでいた判定を貰えただろう。
明日はディストピアに帰る。移動はゲートでもよかったが、着た時と同じように魔導列車で帰ることにした。魔導列車の中でも、のんびりできるし、いつもと違うって言うのが気分的にワクワクするから、子どもたちと一緒に楽しむかな。
俺たちが仲良くしているのが気に入らないのか、シンラを俺のお腹の上から降ろそうとする。シンラが抵抗すると、何故か俺が怒られる。こんなことなら、退かしたいのは山々なんだが、服をつかんで離れないんだよな。
それで俺が怒られるのは納得がいかないが、シンラが関わったこの子たちに、説明したところで意味がない。
しかたがない。シンラに恨まれるかもしれないが、両脇に手を入れもそもそと動かす。笑い始めたシンラは、服から手を離したので、すかさず持ち上げてプラムとシオンの前に座らせた。
シンラがすごい表情でこちらを見てきたが、理不尽に怒られる俺の身にもなってくれ。怒られるというより、八つ当たりなんだよ。体は頑丈でも、心が痛むわけさ。
シンラを生贄に俺は、プラムとシオンの八つ当たりを何とか回避することに成功した。プラムとシオンは、シンラにくっ付いていれば満足の状態になっているので、自分のしたい事が優先的にできるんだから、約得だと思って2人に挟まれていなさい。
プラムとシオンがこの状態になると、くっ付いていれば満足の状態になるのだ。最近は離れている時間が長くなってはいるが、時々くっつき虫になる。昔に比べ頻度が減り、シンラの負担も少なくなってはいるが、それでも2~3日に一度はくっつき虫になる。
一緒に寝ているのはノーカンで、昼間の話だ。
でもこの状態になってくっつき虫になれば、シンラは挟まれた状態ではあるが、動く以外の事を自由にできるようになるのだ。だから、今のうちに好きなアニメでも見てなさい。タブレットとスライムを用意しておくから、何でも見るがいい。
シンラから解放……というのもおかしいが、一緒にだらけていたシンラを取られたので、独りぼっちになってしまった。さて、何をしようか?
仕事をするのは妻たちに止められてはいるが、遊びなら問題ないよな。
部屋を移動して、俺専用に改造したマイワールドへやってきた。
ここは、無駄にハイスペックな機材を大量に設置している、子どもが考えたような『俺の最強の基地』的な気分で作ったものだ。
そこで行うのは、新しいマイワールドの設計だ。今回限りかもしれないが、DPを惜しむつもりは無い!
色々な景色を楽しめるクルージングをするために、専用の水路と専用の景色を作る作業をしよう。
何日クルージングするか分からないが、景色を楽しむためのものなので、10種類くらいの景色があればいいかな? 1日に2つ位見て、夜は気分に合わせてイルミネーションを楽しむのもいいかもしれないな。
まずは、10種類の景色をチョイスしよう。
絶対に外せないのが、マチュピチュっぽいものとピラミッドのある地域だな。これは、登録されている物を色々いじって召喚すればいいから、作るのには時間がかからないだろう。でも、マチュピチュのいい所は、高い山の上にあるというところも含めてだと思うんだよな。
そんな光景をクルージングで見るのはこんなんじゃないか?
しばらく悩み、ダンジョンなら何でもありなのでは? と思い、少しいじってみることにした。
「本当に何でもありだな」
分かっていたけど、思わず口から出てしまった。
物理的に高い所へ登るような移動は無理だが、船の移動する場所の高さは同じにして、景色を見る為だけに谷のように掘り下げることが可能だった。ダンジョンなので、設定しない限り壊れることの無い、船が移動する水路ができる。
これなら、高い位置から見下ろす感じで、遺跡群を見ることができるな。
ピラミッドやスフィンクスは、砂漠の中をいろんな方向へ走る水路を作っておけば、シンラたちの希望に合わせて見ることができるかな。
本栖湖からの富士山は……見上げる形がいいわけで、幻想的な色合いも悪くないが、ナチュラルな富士山も俺は好きだから、両方とも見れる設定にしておこう。
後7か……あ~谷の間を移動しながら紅葉をながめる! あの景色はでったいに取り入れておきたい。
子どもたち用に3つあるから、十分だよな? 移動している間に暇な時間もあるわけで、その時に景色を追加してもいいよな。
俺用に後1~2個欲しいけど、その前に妻たち用の景色を考えるか。
そこで重大なことに気付いた。
俺って、妻たちの好みを把握してない……料理とか夜の営みとかは完璧だけど、服装や景色等センスの部分については、まったくと言っていいくらい知らないことに気付いた。
服装は各人好みはあるけど、くつろいでいる時は俺が好きだと言っている服装をしてくれることが多い。ジュ〇ピケのようなモコモコとした大きめの上着に、お尻の形が綺麗に分かるようなピッチりとしたショートパンツだ。
上着は何でもいいんだけど、モコモコしていると可愛く見えるからね。俺が重視しているのは、ショートパンツの方だな。魅力的ではあるんだけど、それよりもかわいく見える気がするんだよな。似たようなモノで、スーツパンツも嫌いじゃない。
スレンダーなスタイルの人が、ピッチりとしたのをはいていると、なんかね……
性癖の暴露は終わりにして、妻たちの好きそうな景色って何があるかな。
思いつかなかったので、この世界では見れないような景色で、俺がお勧めしたいと思える景色をいくつかピックアップして、それを元にこの世界に合わせていじっていくかな。
マチュピチュとピラミッド以外は結局、俺の好みに合わせた景色になってしまったな。
家族サービスの事ばかり考えていたが、俺が休むように言われているので、結果的にはこれで良かったのかもしれないな。子どもたちはフルで参加するかもしれないけど、妻たちは交代で参加することになるからな。
ここまで考えたところで、ブラウニーが呼びにきたので、今日の作業は終わりだな。
食堂へ行ってもシルキーたちに怒られなかったので、休んでいた判定を貰えただろう。
明日はディストピアに帰る。移動はゲートでもよかったが、着た時と同じように魔導列車で帰ることにした。魔導列車の中でも、のんびりできるし、いつもと違うって言うのが気分的にワクワクするから、子どもたちと一緒に楽しむかな。
0
あなたにおすすめの小説
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる