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第2320話 いつもと違う
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体を揺すられる感覚で目が覚めた。
「とーたん、何でこんなところで寝てるの?」
そう疑問を発したのはスミレだった。周りにはシンラたちの行動を止めようとしている、ミーシャとブルムの姿があった。ミーシャがプラムとシオンを抱えており、シンラはブルムに抱えられている。
「日が昇る前に目が覚めたから、お風呂に入ったら眠気に勝てなくて、ここでそのまま寝たんだよ。昨日、疲れてそのまま寝たから、お風呂に入ってなくてちょうどよかったからな」
シンラと一緒だったことは言わなかった。手足をバタバタさせていたシンラが動きを止めたので、もしかしたら、朝一緒にお風呂に入った事を隠しておきたかったのかもしれないな。さっきまで必死の形相だったのに、余裕の表情をし始めたシンラを見てそう感じた。
シンラの行動は分かったけど、プラムとシオンは……例の如くと言っていいのか、俺に攻撃をしたいだけなのだろうか? それを察したミーシャたちが押さえてくれた感じだな。
シンラよ様子を見て、何かしら感じたのだろうか? 幼くても女の子は女の子ということなんだろうな。
別にやましい事をしたわけでも無いから俺はかまわないのだが、シンラにとっては死活問題かもしれないので、何もなかったということにしておく。シンラよ、むしろ2人の間に寝かせた俺のファインプレーを褒めるのだ!
なんてな。
ミーシャたちには、こんなところで寝ないの! と怒られた。シンラたちが真似したらどうするの! だってさ。良いお姉さんをしているな。
まぁ、ここで寝たとしても、スライムたちが運んでくれるから問題ないと思っていると……
「とーたん! 真似するのがいけない事なの! 寝ても運んでくれるとか考えちゃダメ! 全くもう……」
スミレが俺の考えを読んで、俺の行動で悪いと思うような事をするなと。
この様子を見ていた妻たちが全員、笑っている……これは、明らかに俺が悪いので助けてはくれないだろう。素直に謝って、次から出来る限り無い様に努力すると伝えた。
大人の常とう手段というべきか、絶対と言わないズルさを使って、娘たちの追及を回避する。
朝食を子どもたち全員と一緒の机で食べることになり、賑やかな朝食となった。最近は、シンラたちが俺の前にいて、食べ物の取り合いをしている姿を見ているが、今日はそんな様子もなく珍しい食事風景を見ることとなった。
シンラが中心にいることは変わりないのだが、プラムとシオンがいる位置にスミレとブルムがいるので、シンラがプラムとシオンと攻防を繰り広げることは無い。
プラムたちも成長したのか、このくらいでは怒ることは無いので安心してみてられるな。
やっぱり食べる量は3人とも同じくらいだな。普段は、シンラの食事がとられることが前提になっていて、2人分の食事をシンラの皿に置いているから、今日のシンラのお皿は大分少なく感じるな。ミーシャは俺の隣にいて、反対側にはウルが座っている。久しぶりに子どもたちに囲まれての食事だな。
ミーシャが中心となって、昨日の訓練の様子を話してくれる。ウルも妹たちの成長を感じていて、ニコニコと話を聞いているな。ウルも良いお姉さんをしていますな。
今度、ウルの話も聞いてあげよう。ミーシャたちが自分の話をするように、ウルも誰かに聞いてほしいかもしれないだろうからな。
俺は、シルキーたちから勉強の様子を聞いているから、どんな状況かは分かっているけど、直接聞いていないからウルは俺が知っているとは知らないだろうからな。知ってたとしても、自分の口で言いたくなるのが子どもだよな。
今度、シンラたちのゲームの時間にウルとの時間を作るか? それなら、今日でも問題ないだろうから、何をする予定か聞いてみようかな。
「ウル、今日の夕食の後に何かする予定あるか?」
「えっ? 何かあったのお父さん?」
「いや、特に何もないけど、最近あまり話をしていないと思ってね。ウルが頑張っていることは聞いているけど、ウルの口からもどんな事をしているか聞いてみたいと思ってるんだけど嫌かな?」
「ううん、そんなこと無いよ。最近は勉強が忙しかったりして、お父さんとも話ができてなかったから、時間を作ってくれるのは嬉しいな」
そんな話をしていると、ミーシャたちもウルの話を聞きたいのか、俺と一緒に話を聞きたいと言い出したので、ウルに確認して今日の夕食後は一緒にお風呂に入って、そのままみんなでお話回になった。もちろんシンラたちは、ゲームをすると言っていて、こっちの話には興味がなさそうだ。
ミーシャたちとは、おやつの後に昨日みたいに訓練の様子を見に行くと話し、ウルとは一緒に庁舎に行くことになった。
シルキーたちが、何故か一緒に行くように指示を出したので、俺とウルはのんびりと庁舎まで歩いていく。歩いている時に話したのは、弟妹たちの話だった。自分の話は夕食の後にみんなの前でしたいからといって、ウルの視点からみた弟妹たちの様子を教えてくれた。
後からシルキーたちが来るとは言っていたが、何で俺と一緒に行くのかは教えてくれなかったので、何かしらの理由があったのだろう。
ウルは何か聞いているみたいで、俺の仕事の様子を見たいと言っていたので、多分仕事に関することなのだろう。
本人のしたいようにやらせてはいるけど、子どもなんだからもっと遊んでもいいと思うんだけどな……
生臭い話は聞かせられないけど、俺の仕事している姿で良ければ、いくらでも見ていていいぞ。
俺が昨日指摘した内容をグリエルたちがまとめており、俺は箇条書きにした情報を交換した。
俺は数字には何故か強いので追加の仕事として、グリエルたちがいくつか気になっている報告書を持ってきたのだ。
お前たちが調べても分からなかったのに、俺に持ってこられても困るんだが? 何かがおかしいと分かっても、君たちがきちんと調べて対処してくれるから、俺自体は大したことはできないんだけどな。
準備された資料に目を通していく。
「とーたん、何でこんなところで寝てるの?」
そう疑問を発したのはスミレだった。周りにはシンラたちの行動を止めようとしている、ミーシャとブルムの姿があった。ミーシャがプラムとシオンを抱えており、シンラはブルムに抱えられている。
「日が昇る前に目が覚めたから、お風呂に入ったら眠気に勝てなくて、ここでそのまま寝たんだよ。昨日、疲れてそのまま寝たから、お風呂に入ってなくてちょうどよかったからな」
シンラと一緒だったことは言わなかった。手足をバタバタさせていたシンラが動きを止めたので、もしかしたら、朝一緒にお風呂に入った事を隠しておきたかったのかもしれないな。さっきまで必死の形相だったのに、余裕の表情をし始めたシンラを見てそう感じた。
シンラの行動は分かったけど、プラムとシオンは……例の如くと言っていいのか、俺に攻撃をしたいだけなのだろうか? それを察したミーシャたちが押さえてくれた感じだな。
シンラよ様子を見て、何かしら感じたのだろうか? 幼くても女の子は女の子ということなんだろうな。
別にやましい事をしたわけでも無いから俺はかまわないのだが、シンラにとっては死活問題かもしれないので、何もなかったということにしておく。シンラよ、むしろ2人の間に寝かせた俺のファインプレーを褒めるのだ!
なんてな。
ミーシャたちには、こんなところで寝ないの! と怒られた。シンラたちが真似したらどうするの! だってさ。良いお姉さんをしているな。
まぁ、ここで寝たとしても、スライムたちが運んでくれるから問題ないと思っていると……
「とーたん! 真似するのがいけない事なの! 寝ても運んでくれるとか考えちゃダメ! 全くもう……」
スミレが俺の考えを読んで、俺の行動で悪いと思うような事をするなと。
この様子を見ていた妻たちが全員、笑っている……これは、明らかに俺が悪いので助けてはくれないだろう。素直に謝って、次から出来る限り無い様に努力すると伝えた。
大人の常とう手段というべきか、絶対と言わないズルさを使って、娘たちの追及を回避する。
朝食を子どもたち全員と一緒の机で食べることになり、賑やかな朝食となった。最近は、シンラたちが俺の前にいて、食べ物の取り合いをしている姿を見ているが、今日はそんな様子もなく珍しい食事風景を見ることとなった。
シンラが中心にいることは変わりないのだが、プラムとシオンがいる位置にスミレとブルムがいるので、シンラがプラムとシオンと攻防を繰り広げることは無い。
プラムたちも成長したのか、このくらいでは怒ることは無いので安心してみてられるな。
やっぱり食べる量は3人とも同じくらいだな。普段は、シンラの食事がとられることが前提になっていて、2人分の食事をシンラの皿に置いているから、今日のシンラのお皿は大分少なく感じるな。ミーシャは俺の隣にいて、反対側にはウルが座っている。久しぶりに子どもたちに囲まれての食事だな。
ミーシャが中心となって、昨日の訓練の様子を話してくれる。ウルも妹たちの成長を感じていて、ニコニコと話を聞いているな。ウルも良いお姉さんをしていますな。
今度、ウルの話も聞いてあげよう。ミーシャたちが自分の話をするように、ウルも誰かに聞いてほしいかもしれないだろうからな。
俺は、シルキーたちから勉強の様子を聞いているから、どんな状況かは分かっているけど、直接聞いていないからウルは俺が知っているとは知らないだろうからな。知ってたとしても、自分の口で言いたくなるのが子どもだよな。
今度、シンラたちのゲームの時間にウルとの時間を作るか? それなら、今日でも問題ないだろうから、何をする予定か聞いてみようかな。
「ウル、今日の夕食の後に何かする予定あるか?」
「えっ? 何かあったのお父さん?」
「いや、特に何もないけど、最近あまり話をしていないと思ってね。ウルが頑張っていることは聞いているけど、ウルの口からもどんな事をしているか聞いてみたいと思ってるんだけど嫌かな?」
「ううん、そんなこと無いよ。最近は勉強が忙しかったりして、お父さんとも話ができてなかったから、時間を作ってくれるのは嬉しいな」
そんな話をしていると、ミーシャたちもウルの話を聞きたいのか、俺と一緒に話を聞きたいと言い出したので、ウルに確認して今日の夕食後は一緒にお風呂に入って、そのままみんなでお話回になった。もちろんシンラたちは、ゲームをすると言っていて、こっちの話には興味がなさそうだ。
ミーシャたちとは、おやつの後に昨日みたいに訓練の様子を見に行くと話し、ウルとは一緒に庁舎に行くことになった。
シルキーたちが、何故か一緒に行くように指示を出したので、俺とウルはのんびりと庁舎まで歩いていく。歩いている時に話したのは、弟妹たちの話だった。自分の話は夕食の後にみんなの前でしたいからといって、ウルの視点からみた弟妹たちの様子を教えてくれた。
後からシルキーたちが来るとは言っていたが、何で俺と一緒に行くのかは教えてくれなかったので、何かしらの理由があったのだろう。
ウルは何か聞いているみたいで、俺の仕事の様子を見たいと言っていたので、多分仕事に関することなのだろう。
本人のしたいようにやらせてはいるけど、子どもなんだからもっと遊んでもいいと思うんだけどな……
生臭い話は聞かせられないけど、俺の仕事している姿で良ければ、いくらでも見ていていいぞ。
俺が昨日指摘した内容をグリエルたちがまとめており、俺は箇条書きにした情報を交換した。
俺は数字には何故か強いので追加の仕事として、グリエルたちがいくつか気になっている報告書を持ってきたのだ。
お前たちが調べても分からなかったのに、俺に持ってこられても困るんだが? 何かがおかしいと分かっても、君たちがきちんと調べて対処してくれるから、俺自体は大したことはできないんだけどな。
準備された資料に目を通していく。
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