2,366 / 2,518
第2366話 アウェイ
しおりを挟む
小説を読んでいたウルは、スライムクッションの気持ちよさにやられ、眠りについてしまったようだな。あのクッションは、眠気がなくても眠たくなってしまう魔法がかかっているのでは? と思うくらいに眠くなることがあるから、危険だったりするんだよね。
ミーシャたちもウルが寝てしまったことに気付き、騒いでゲームをしているプラムとシオン(応援)に声をかけて、お風呂へ連れていくようだ。シンラも声をかけられて、状況を察したのかゲーム機を片付けて、ブラウニーに帰した後、お風呂へ向かった。
部屋から出ていく前にミーシャたちにもシンラにも、一緒にお風呂へ入るといわれたので、ウルのように遠慮する必要はなさそうだな。プラムとシオンは、来なくてもいいみたいな表情をしているが、4:2で一緒に入るが優勢なので、文句は聞かないぞ!
ミーシャたちお姉ちゃん組は、基本的に俺のことを肯定してくれるので、ウルを含めても7票中3票は賛成に入るので、俺に否定的なプラムとシオンを除いた、シンラとウルのどちらかが賛成に回ってくれれば、多数決は勝利するので、勝率は高い。
ウルも俺に問題がなければ、基本的には賛成派なので、実質4人がそろえば俺の価値なんだよな。母親たち曰く、プラムとシオンは、大好きなシンラを取られたくないから、俺を突き放しているだけで、俺自身が嫌いというわけではないと思うってことらしい。
根拠としては薄い気がするが、本当に嫌いだったら一緒のベッドで寝ることも拒否するだろうけど、シンラが近くにいれば問題ないみたいだから、シンラとの距離を気をつければ邪険にはされないだろうってさ。
言いたいことはわかるが、父親として娘に邪険に扱われるのは傷つくんだよな……本当は、ミーシャたちの小さなときみたいにかまいたいが、それをするとさげすんだような視線で見られるので、断念しているんだぞ!
お風呂へ行くと、いつもと違うお風呂に大はしゃぎしている子どもたちを発見する。俺が服を脱ぎ終わった後に妻たちも何人か入ってきたので、俺1人で全員を見る必要がなくて助かるな。
女の子組は5人で集まって、髪の毛を洗い合いっこをしている。プラムとシオンは、まだ拙いのでミーシャに教わりながらスミレとブルムの髪の毛を一生懸命洗っている。
一方シンラといえば、俺の前に陣取って体を洗っている。頭は俺に洗えってことだな。
俺とお風呂に入るときは、ほぼ俺が洗っているからな、こいつにとっては当たり前なんだろうな。
そういえば、もっと小さいころから髪の毛を洗ってやっているが、シャンプーハットのような目に入るのを防ぐ道具って、ほとんど使ったことがなかったな。特有のギュッと目をつぶるしぐさもなかったし、これってすごいことなんじゃないか?
変なことを考えていたら、シンラに早く洗ってくれって急かされてしまった。
仕方がないな~って思いながら、指の平を軽く押し付けるようにして、頭皮をきれいに洗ってあげた。かゆいところもないそうなので、シャンプーを流した。俺と同じで、リンスとかコンディショナーは使わないので、簡単に終わるから楽なもんだよな。体は自分で洗うようになったしな。
娘たちの髪の毛の洗い合いっこが交代するあたりで、妻たちがお風呂に入ってきて、娘たちの髪の毛を洗うのを手伝い始めた。
やっぱり、女性のほうがこういうことには強い気がするな。地球の物をここで使っているせいか、俺より知識量が圧倒的に増えているんだよな。
俺は先にシンラと一緒に、ヒノキ風呂へはいる。いつもと違うお風呂でテンションの上がっていたシンラは、泳ぎだしそうな勢いで湯船に入ろうとしたが、こいつまだ泳げないのに勢いだけはあるから質が悪いんだよな。
溺れる前にスライムたちが助けてくれるから、危機感が薄かったりするから、本当に怖かったりするんだよな。
スライムたちに、足を入れられるアヒル型の浮き輪のようになるように指示をして、シンラをその浮き輪に座らせた。広いヒノキ風呂なので、足を動かしてスイスイと移動し始めた。ただの浮き輪だと足しか浸からないのだが、スライムたちがやると、胸のあたりまで疲れるので、溺れる心配もなく安心である。
シンラにお湯をかけられたので、指水鉄砲で応戦していると、体を洗い終えたプラムたちが援軍に来てしまった。シンラと同じアヒルの浮き輪に乗って、シンラ側についてお湯をかけてきた。
3人で手足を使った攻撃に対して、俺は指水鉄砲1つだけなので勝ち目がない。
甘んじて攻撃を受け入れると、その様子に満足したプラムとシオンは、スイスイと浮き輪を動かしてシンラの隣に行ってくっついた。相変わらずだな……
その様子を見ていたミーシャたちは、苦笑して俺の励ましてくれているのか、近くに座ってくれた。
そんなやさしさに少し心がほっこりした。
ミーシャたちもウルが寝てしまったことに気付き、騒いでゲームをしているプラムとシオン(応援)に声をかけて、お風呂へ連れていくようだ。シンラも声をかけられて、状況を察したのかゲーム機を片付けて、ブラウニーに帰した後、お風呂へ向かった。
部屋から出ていく前にミーシャたちにもシンラにも、一緒にお風呂へ入るといわれたので、ウルのように遠慮する必要はなさそうだな。プラムとシオンは、来なくてもいいみたいな表情をしているが、4:2で一緒に入るが優勢なので、文句は聞かないぞ!
ミーシャたちお姉ちゃん組は、基本的に俺のことを肯定してくれるので、ウルを含めても7票中3票は賛成に入るので、俺に否定的なプラムとシオンを除いた、シンラとウルのどちらかが賛成に回ってくれれば、多数決は勝利するので、勝率は高い。
ウルも俺に問題がなければ、基本的には賛成派なので、実質4人がそろえば俺の価値なんだよな。母親たち曰く、プラムとシオンは、大好きなシンラを取られたくないから、俺を突き放しているだけで、俺自身が嫌いというわけではないと思うってことらしい。
根拠としては薄い気がするが、本当に嫌いだったら一緒のベッドで寝ることも拒否するだろうけど、シンラが近くにいれば問題ないみたいだから、シンラとの距離を気をつければ邪険にはされないだろうってさ。
言いたいことはわかるが、父親として娘に邪険に扱われるのは傷つくんだよな……本当は、ミーシャたちの小さなときみたいにかまいたいが、それをするとさげすんだような視線で見られるので、断念しているんだぞ!
お風呂へ行くと、いつもと違うお風呂に大はしゃぎしている子どもたちを発見する。俺が服を脱ぎ終わった後に妻たちも何人か入ってきたので、俺1人で全員を見る必要がなくて助かるな。
女の子組は5人で集まって、髪の毛を洗い合いっこをしている。プラムとシオンは、まだ拙いのでミーシャに教わりながらスミレとブルムの髪の毛を一生懸命洗っている。
一方シンラといえば、俺の前に陣取って体を洗っている。頭は俺に洗えってことだな。
俺とお風呂に入るときは、ほぼ俺が洗っているからな、こいつにとっては当たり前なんだろうな。
そういえば、もっと小さいころから髪の毛を洗ってやっているが、シャンプーハットのような目に入るのを防ぐ道具って、ほとんど使ったことがなかったな。特有のギュッと目をつぶるしぐさもなかったし、これってすごいことなんじゃないか?
変なことを考えていたら、シンラに早く洗ってくれって急かされてしまった。
仕方がないな~って思いながら、指の平を軽く押し付けるようにして、頭皮をきれいに洗ってあげた。かゆいところもないそうなので、シャンプーを流した。俺と同じで、リンスとかコンディショナーは使わないので、簡単に終わるから楽なもんだよな。体は自分で洗うようになったしな。
娘たちの髪の毛の洗い合いっこが交代するあたりで、妻たちがお風呂に入ってきて、娘たちの髪の毛を洗うのを手伝い始めた。
やっぱり、女性のほうがこういうことには強い気がするな。地球の物をここで使っているせいか、俺より知識量が圧倒的に増えているんだよな。
俺は先にシンラと一緒に、ヒノキ風呂へはいる。いつもと違うお風呂でテンションの上がっていたシンラは、泳ぎだしそうな勢いで湯船に入ろうとしたが、こいつまだ泳げないのに勢いだけはあるから質が悪いんだよな。
溺れる前にスライムたちが助けてくれるから、危機感が薄かったりするから、本当に怖かったりするんだよな。
スライムたちに、足を入れられるアヒル型の浮き輪のようになるように指示をして、シンラをその浮き輪に座らせた。広いヒノキ風呂なので、足を動かしてスイスイと移動し始めた。ただの浮き輪だと足しか浸からないのだが、スライムたちがやると、胸のあたりまで疲れるので、溺れる心配もなく安心である。
シンラにお湯をかけられたので、指水鉄砲で応戦していると、体を洗い終えたプラムたちが援軍に来てしまった。シンラと同じアヒルの浮き輪に乗って、シンラ側についてお湯をかけてきた。
3人で手足を使った攻撃に対して、俺は指水鉄砲1つだけなので勝ち目がない。
甘んじて攻撃を受け入れると、その様子に満足したプラムとシオンは、スイスイと浮き輪を動かしてシンラの隣に行ってくっついた。相変わらずだな……
その様子を見ていたミーシャたちは、苦笑して俺の励ましてくれているのか、近くに座ってくれた。
そんなやさしさに少し心がほっこりした。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる