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第2387話 くだらない攻防
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サウナに長めにはいると体が程よく疲れるので、良く眠ってしまっていたのだろう……懐かしい起こされ方をした。
息苦しくなって意識が覚醒すると、シンラの匂いが感じられるので、俺の顔に張り付いているのは誰か分かっている。そして、両腕にかかる重みから、誰かに押さえられているのだと分かった。シンラが顔にいることを考えれば、両腕はシンラを邪魔させないように援護している、プラムとシオンだろう。
本当に仲の良い3人だな……
息は出来ているが、苦しい事には変わりがない。初めにするのはシンラを顔からどかすことなのだが、手が使えないとなると、表情筋をフル活用してお腹をくすぐってやろう。
苦しい中、一生懸命顔を動かして、シンラを攻撃する。シンラは何事かと思い変な声をあげるが、俺の攻撃がくすぐり攻撃だと分かると、必死に顔に張り付くが体がプルプル震えだして、終いにはケラケラと笑い出し俺の顔から転げ落ちた。
勝ち誇った顔をするとイラっとしたのか、手を抑えられているのといいことに、俺の顔をペチペチと叩き始めやがった。顔をふったり体を動かしたりして避けようとするが、顔しか動かせない俺に勝ち目がなかった。
そんなやり取りを見て面白かったのか、ミーシャたちが笑っている。
俺を起こしに来たのなら、下の子たちを引っぺがしてくれないだろうか?
しばらく、俺と下の子たちの攻防を見て楽しんだのか、やっとプラムとシオンを回収しに来てくれた。頑なに俺の腕を放そうとしなかった2人が、大人しく力を緩めて姉たちに抱きついて離れてくれた。
俺の両手が解放されたのを見てシンラが逃げようとするが、時すでにおすし! いや、おそし!
逃げる背中を追って捕まえる。寝起きですぐだったら逃げられていた可能性もあるが、目を覚ましてシンラたちとの攻防を繰り広げた後の俺は、しっかりと覚醒しており体も万全に動く状態だったので、簡単に捕まえることができた。
不服そうな顔をしているシンラだが、父親の顔に張り付いて物理的に苦しくさせるような悪い子には、俺の攻撃が必要だな。
ガッチリ掴まっているシンラには逃げ道がない。何をされるか分からないが、危険を察知したシンラは、
「おとーさん、ごめんなさい!」
普段は絶対に俺に謝らないシンラが謝ってきた。
まぁ、謝ってはいるが、次も機械があれば同じことをするのは分かっている。なんてったって、俺の息子だからな! そしてこの謝罪も、今を切り抜けるためだけの謝罪で、なにに対して謝っているのかを理解せずに謝っている。
だから、何について謝っているのかを聞くと、
顔に張り付いたことや顔を叩いたことを謝ってきた。
確かにそれはいけない事なんだけど、俺が怒っているのはそれだけじゃないんだ。顔に張り付くなって何度も言っているのに、懲りずに張り付いたことに対して怒っているのだ。
親子のじゃれ合いなので、やられた分はやり返す! 倍返しだ! ってことはないけど、やられて嫌なことをしてはいけないって覚えさせるために頑張ってるんだけどな。一向にやめる気配がないから、少し困っていたりする。
シンラは小さいので、逃げられないように両腕で抱き着いて、回した手で横腹や脇をくすぐる。
ジタバタするが、逃がさない。
30秒ほどくすぐってから解放した時には、笑いすぎてジタバタして疲れたのか、ぐったりしている。
心配してプラムとシオンが姉たちの腕から抜け出て寄ってきた。疲れて倒れているだけな事に安心したが、そうさせた元凶の俺に突撃してきた。
まだまだ子どもの2人の攻撃なので大したこともなく、俺の足にじゃれつくだけなので、軽くあしらって歩くだけだな。シンラはたまに噛み付いてくるから、油断がならなかったりするんだよな。
シンラに噛まれても俺は大したことがないが、シンラの歯が抜けてしまう可能性があるから、本当に危険だったりするから油断できないんだよな。
俺の足にコアラみたいにしがみ付き抗議してい来るが、子ども一人分の重さが足にかかったとて、動けなくなるようなことはない。行動を阻害したければ、百キログラム単位の重りでもない限り誤差でしかないぞ。
噛みつきと同じで、普通に歩くとプラムとシオンに負担がかかるので、可能な限り負担の無い様に歩かないといけないから面倒ではあるが、これも親子のスキンシップと思えば悪くないかな。プラムとシオンには、まったくその気がないのは気にしてはいけない。
で、今は何時なのだろうか? プラムとシオンに気をつけながら歩き出すが、子どもたちが起こしに来た理由が分かってなかったりする。そこで一緒に歩いているミーシャたちに聞いてみた。
「もうすぐ夕食になるから、起こしてくるようにってお母さんたちに言われたの。昨日はお仕事で寝るのが遅かったから、どこかで寝てるから探してきてねって。どこにもいなかったからブラウニーたちに聞いたら、ここで寝ているって聞いたからみんなで来たんだよ」
なるほどね。シルキーは起こすタイミングを妻たちに任せて、その妻たちから起こしてくるように言われて子どもたちが来たと。
寝てから3時間くらいかな? 寝た時間を正確に覚えていないから何とも言えないが、サウナに入っていた感覚からそのくらいかと。
お腹は……あまり空いていないけど、昼の味がほとんど分からなかったから、食事に飢えている気がする。たかが1食なのに、これだけ食べたくなるってことは、本当にブラウニーたちのご飯が美味いってことなんだろうな。
今も昔も美味いと思っているけど、依存性のある物を使っているわけでもないのに、無性に食べたくなるんだよな。本当にすごい力だと思う。昔は、男をつかまえるなら胃袋を掴め、みたいな言い回しがあったらしいけど、こういうことなのかな?
この世界では聞かない言い回しだけど、今の日本では……あまり言わないか? 料理作る男も増えたし、料理のできない女の子もいるから、異性をつかまえたければ胃袋からって言われる時代がくるかも?
あっ、シンラは結構初めの方で回収して、肩車をしているから、結構ご機嫌だったりする。ご機嫌すぎて俺の頭を叩くから、本当に止めてほしいんだけどな。
下の子たちを体にまとわりつかせていると、昔のミーシャたちを思い出すな。
息苦しくなって意識が覚醒すると、シンラの匂いが感じられるので、俺の顔に張り付いているのは誰か分かっている。そして、両腕にかかる重みから、誰かに押さえられているのだと分かった。シンラが顔にいることを考えれば、両腕はシンラを邪魔させないように援護している、プラムとシオンだろう。
本当に仲の良い3人だな……
息は出来ているが、苦しい事には変わりがない。初めにするのはシンラを顔からどかすことなのだが、手が使えないとなると、表情筋をフル活用してお腹をくすぐってやろう。
苦しい中、一生懸命顔を動かして、シンラを攻撃する。シンラは何事かと思い変な声をあげるが、俺の攻撃がくすぐり攻撃だと分かると、必死に顔に張り付くが体がプルプル震えだして、終いにはケラケラと笑い出し俺の顔から転げ落ちた。
勝ち誇った顔をするとイラっとしたのか、手を抑えられているのといいことに、俺の顔をペチペチと叩き始めやがった。顔をふったり体を動かしたりして避けようとするが、顔しか動かせない俺に勝ち目がなかった。
そんなやり取りを見て面白かったのか、ミーシャたちが笑っている。
俺を起こしに来たのなら、下の子たちを引っぺがしてくれないだろうか?
しばらく、俺と下の子たちの攻防を見て楽しんだのか、やっとプラムとシオンを回収しに来てくれた。頑なに俺の腕を放そうとしなかった2人が、大人しく力を緩めて姉たちに抱きついて離れてくれた。
俺の両手が解放されたのを見てシンラが逃げようとするが、時すでにおすし! いや、おそし!
逃げる背中を追って捕まえる。寝起きですぐだったら逃げられていた可能性もあるが、目を覚ましてシンラたちとの攻防を繰り広げた後の俺は、しっかりと覚醒しており体も万全に動く状態だったので、簡単に捕まえることができた。
不服そうな顔をしているシンラだが、父親の顔に張り付いて物理的に苦しくさせるような悪い子には、俺の攻撃が必要だな。
ガッチリ掴まっているシンラには逃げ道がない。何をされるか分からないが、危険を察知したシンラは、
「おとーさん、ごめんなさい!」
普段は絶対に俺に謝らないシンラが謝ってきた。
まぁ、謝ってはいるが、次も機械があれば同じことをするのは分かっている。なんてったって、俺の息子だからな! そしてこの謝罪も、今を切り抜けるためだけの謝罪で、なにに対して謝っているのかを理解せずに謝っている。
だから、何について謝っているのかを聞くと、
顔に張り付いたことや顔を叩いたことを謝ってきた。
確かにそれはいけない事なんだけど、俺が怒っているのはそれだけじゃないんだ。顔に張り付くなって何度も言っているのに、懲りずに張り付いたことに対して怒っているのだ。
親子のじゃれ合いなので、やられた分はやり返す! 倍返しだ! ってことはないけど、やられて嫌なことをしてはいけないって覚えさせるために頑張ってるんだけどな。一向にやめる気配がないから、少し困っていたりする。
シンラは小さいので、逃げられないように両腕で抱き着いて、回した手で横腹や脇をくすぐる。
ジタバタするが、逃がさない。
30秒ほどくすぐってから解放した時には、笑いすぎてジタバタして疲れたのか、ぐったりしている。
心配してプラムとシオンが姉たちの腕から抜け出て寄ってきた。疲れて倒れているだけな事に安心したが、そうさせた元凶の俺に突撃してきた。
まだまだ子どもの2人の攻撃なので大したこともなく、俺の足にじゃれつくだけなので、軽くあしらって歩くだけだな。シンラはたまに噛み付いてくるから、油断がならなかったりするんだよな。
シンラに噛まれても俺は大したことがないが、シンラの歯が抜けてしまう可能性があるから、本当に危険だったりするから油断できないんだよな。
俺の足にコアラみたいにしがみ付き抗議してい来るが、子ども一人分の重さが足にかかったとて、動けなくなるようなことはない。行動を阻害したければ、百キログラム単位の重りでもない限り誤差でしかないぞ。
噛みつきと同じで、普通に歩くとプラムとシオンに負担がかかるので、可能な限り負担の無い様に歩かないといけないから面倒ではあるが、これも親子のスキンシップと思えば悪くないかな。プラムとシオンには、まったくその気がないのは気にしてはいけない。
で、今は何時なのだろうか? プラムとシオンに気をつけながら歩き出すが、子どもたちが起こしに来た理由が分かってなかったりする。そこで一緒に歩いているミーシャたちに聞いてみた。
「もうすぐ夕食になるから、起こしてくるようにってお母さんたちに言われたの。昨日はお仕事で寝るのが遅かったから、どこかで寝てるから探してきてねって。どこにもいなかったからブラウニーたちに聞いたら、ここで寝ているって聞いたからみんなで来たんだよ」
なるほどね。シルキーは起こすタイミングを妻たちに任せて、その妻たちから起こしてくるように言われて子どもたちが来たと。
寝てから3時間くらいかな? 寝た時間を正確に覚えていないから何とも言えないが、サウナに入っていた感覚からそのくらいかと。
お腹は……あまり空いていないけど、昼の味がほとんど分からなかったから、食事に飢えている気がする。たかが1食なのに、これだけ食べたくなるってことは、本当にブラウニーたちのご飯が美味いってことなんだろうな。
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この世界では聞かない言い回しだけど、今の日本では……あまり言わないか? 料理作る男も増えたし、料理のできない女の子もいるから、異性をつかまえたければ胃袋からって言われる時代がくるかも?
あっ、シンラは結構初めの方で回収して、肩車をしているから、結構ご機嫌だったりする。ご機嫌すぎて俺の頭を叩くから、本当に止めてほしいんだけどな。
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