ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第2398話 この子たちは仲良く育ってくれるのだろうか?

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 シンラたちが寝ている隣で、俺はミーシャたちの水泳の様子を見ていた。

 浮き輪の様な物は着けていないが、腰のあたりをささえてもらって泳ぐ練習をしている。さっきは自分で泳いでいたけど、姿勢を覚えるためか支えてもらっている感じかな?

 ウルもいつの間にか来ていたようだけど、こっちは支えもなくキレイに泳いでいる。ミーシャたちとあまり変わらない時期から泳ぎ始めているはずだが、ウルは運動神経が良いのかもしれないな。

 訓練の時も思っていたが、ミーシャたちよりも体が動かせるのは、運動神経が良かったのかもしれないな。

 丁寧に泳ぐことを心掛けているのでゆっくりだが、キレイなフォームで泳いでいるな。

 火照った体を冷やしているが、やっぱり汗が完全に引いているわけではなかったため、座ってしばらくすると汗が流れていたので、拭きながら様子を見る感じだったな。

 いつもなら夕食になる時間に、運動の時間が終わった。娘たちのシャワーは妻たちに任されたので、手伝ってあげている。妻たちは、自分たちの髪の手入れに時間がかかるから、娘たちの面倒は俺が見る感じだな。

 プールはプールでも、ダンジョン内にあるプールなので、塩素は入っていないが髪の毛は傷んでしまうので、しっかりと手入れを怠らないのが女性らしい。

 この世界の女性はあまり髪の毛に気を使わないが、上流階級の女性になると気を使い始める。ディストピアやゴーストタウンなどの中立地域の街や、俺の管理下にある街では髪の手入れをする液体を売り出しているので、多少余裕のある家庭では買われているらしい。

 まぁ、俺の家族であれば、地球産の最高級品……かは分からないが、自分に合ったものを探して使っているはずだ。昔に付き合わされたノーマンとガルドが、ぐったりとしていたのを思い出した。

 アクアとメイは自分たちで召喚できるのだが、自分たちも化粧水や乳液、ジャンプーやリンスにコンディショナーを選ぶために、妻たちの召喚は2人に任せていたからな。

 娘たちは、妻たちのように時間はかからないので、半分くらいの時間で手入れが終わっただろうか?

 妻たちがここまで時間をかけるのは、俺が誰かの髪の毛を触って、サラサラできれいだな、と言った時あたりから、みんなが手入れに力を入れるようになった気がするんだよな。

 娘たちは妻たちの様子を見たり、俺が髪の毛を洗う時に時間をかけたりしたためか、丁寧に洗っている感じだな。

 娘たちを更衣室へ誘導した後は、下の子たちを回収しに向かう。まだ寝ているところに、スライムやケットシーたちが寄り添って寝ていたので、そろそろ起こすように指示を出す。

 こいつらに任せると、何故かすんなりと起きてくれるんだよな。俺だけで起こそうとすると、プラムとシオンがメッチャ怒るから本当に勘弁してほしい。

 3人を抱っこして回収すると、相変わらずプラムとシオンは不機嫌な表情だが、シンラは肩車をしているのでご機嫌だ。

 まぁ、シャワーで降ろすと3人の表情が反転するのが面白かったので、笑ってしまうとシンラに蹴られた。

 プラムとシオンは、まだまだ髪の毛の手入れに力を入れていないので、時間はかからずにシャワーを終え、更衣室へ向かうと姉たちが3人を迎え入れて、体などを拭いたり着替えを手伝ったりしてくれた。

 姉弟は仲が良くて本当に助かるな。まぁ、この年齢で仲が悪いとは聞かないので、大きくなったら変わってしまうのだろうか? 姉と弟だと仲が良い友達が多かったけど、この世界ではどうなんだろうな?

 大家族になればテレビのイメージだけど、仲が悪いイメージはあまりないので、仲良く育ってくれるかな?

 大家族ってテレビとかでは仲が良いけど、テレビで放送するのだから、ある程度家族を選ぶ必要があるよな。何かあれば殴り合いが起きそうな家族だったら、絶対にテレビじゃ放映できないよな。

 大家族も喧嘩をすることはあるだろうし、罵倒することもあるだろう。だけど、編集で上手い事しているんだろうな。オブラートに包んだり、シリアス気味にして深刻な問題のような形で、視聴者に見やすいようにしている気がする。

 子どもたちが着替えているから、俺も着替えないとな。

 俺たちが着替え終わったころに、妻たちがやっと更衣室へ入ってきた。

 食事の後にお風呂に入ってまた手入れをするのに、なんでこんなに時間をかけるんだろうか? 前に一度興味本位で聞いたことがあるが、3時間ほど手入れの重要性に関して、色々教え込まれたっけな……でも、すでに覚えていない。

 興味の無い事って、覚えられないんだよな。

 子どもたちの髪の毛の手入れのために、洗い方や順番などは覚えたけど、その理由なんて考えたこともなかったし、知らなくても問題がないので気にしていなかったんだよな。

 同じ轍は踏まない!

 待っていても良かったのだが、子どもたちが移動したがったので、俺が付き添いで移動することになった。

 その俺も、今までどこにいたのか分からなかったが、ダマが近くに現れお供という名の監視員として同行することとなる。

 ダマもお風呂とかは好きだが、プールだとシンラたちにおもちゃにされるから、見つからない場所でこっちの様子を見ていたりす。

 シンラたちは少し寝たせいか、いつもより元気ではあるが、体に疲れが残っているのか眠そうでもある。夕食を食べたら寝てしまいそうな雰囲気だ。

 おやつの関係でゲームの時間とかをずらしたけど、終わりの時間まで起きていられないだろうな。

 全員が揃い夕食を食べ始めた頃は元気だったが、お腹が満腹に近付くにつれて、3人ともウトウトしている姿は何か可愛かったな。妻たちもその様子を写真におさめていたので、気に入ったワンシーンのようだな。

 下の子たちはお風呂に入らなくても、プールの後にシャワーを浴びているので問題はない。夕食の後は妻たちが連れていき歯磨きをさせてから、寝かせたようだ。

 上の子たちは4人でお風呂へ行き、俺はのんびりとくつろぐことにした。

 思ったより疲れていたようで、体が少しだるい感じがする。

 サウナに入って体をほぐしてから、水風呂でしめるか。

 俺は少し休んだ後に、温泉エリアへ行ってサウナにのんびり入った。途中で妻たちも入ってきたが、好みが違ったり、初めての温泉に入ったりしていた。
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