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第2401話 これで大丈夫か?
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自分でも大人げないな……と思いながらも、魔道具で作った壁を壊してしまった。なんとなく、ダマとスライムに対抗意識を出してしまった。
隊長たちの表情筋の心配はやめて、この壁を壊す方法を教えることにした。
やる気を出しているみたいだけど、ダマたちが壊したことに対して驚いていた表情から、魔力操作が十分ではないから、おそらく頑張ってもできるようなものではないと思うぞ。てっきり、このくらいはできると思っていたんだけどな。
この攻撃は、魔力撃や浸透剄に近い攻撃だから、理解しないとおそらくできない。正直なところ、何も教わらないでこのスキルを発言したシェリルは、一種の天才だと思う。
「はいはい、驚くのはこの辺で終わりにして、今考えた練習法で覚えてもらうから、魔力操作が得意な人とそうでない人に分かれてくれ」
俺がそういうと、大体半々に分かれた。偏りがないといえば聞こえはいいが、この世界で魔力操作が得意じゃないとなると、結構不利じゃないか? 訓練をしてはいるが、レベルに関しては養殖のようなものなので、レベルに見合った力量はないのかもしれない。
おそらくAランク上位やSランク以上の冒険者は、戦いの中で無自覚に相応の能力を身に着けると思う。まぁ、戦闘技術だけでいえば、引けは取らないと思うけど、レイリーの言ったように生ぬるい世界しか知らないのだろう。
「じゃぁ説明していくぞ、まずは身体能力向上に魔力を」
身体能力向上は、問題なくできている。魔力を全身に注ぐことはできているようだが、部分的に魔力を注ぐということはしていないようで、今回必要とされる力がなさそうだな。
そもそも、意識して集めることができるとは思っていないみたいだな。魔力が少ない状況で訓練をしていない弊害か、全身に魔力を巡らせることは簡単にできているみたいだな。
いきなり意識を改革できるとは思わなかったので、粗治療をすることにしよう。
生ぬるい世界で育った隊長たちが悪いわけではなく、その環境を用意してしまった自分たちが悪いんだけどな。
それなら治すのも俺たちだよな。
レイリーと副官たちに耳打ちをして、
「隊長各位、防御態勢! 全力で防御開始!」
全員、混乱しているが、縦社会の軍で俺の命令はすぐさま実行される。
度合に違いが出ているのは、危機意識による差かもしれないな。大隊長たちよりは中隊長たちのほうが、防御態勢に隙がある。
その隙をついて、レイリーと副官たちが全力の攻撃を行う。素手によるものだが、守らなければ怪我をするくらいには本気で殴っている。
俺がやって加減を間違えたら、下手したら死ぬしな……
生命の危機に対して、中隊長たちはどう動くか?
人は生命の危機に直面すると、ありえないほどの能力を発揮することがある。今回はそれを使って、無理やりに覚醒させようとしているのだ。
中隊長たちは粗治療が必要だろう……多分、半々くらいの確率で覚醒すると踏んでいる。
大隊長たちは、多少時間をかければできるようになるだろう。指示に従う異常、不意打ちで生命の危機を作り出さないといけなくなるからな。
「大隊長たちは、こっちへ移動。軍人としては、上の命令を実行できるのは素晴らしいことだ。だから粗治療はしない……けど、それなりにしんどいから、覚悟はしてくれな」
もともと、魔力操作が得意なのは大隊長たちが多かったので、そちらように考えていた方法を試すことにした。
腕に魔力を直接流し込むことで、一時的に腕周りに魔力を集めやすくする方法だ。これはデメリットが大きく未熟なものがやると、体を壊してしまう可能性がある。
俺は未熟者でもなく、魔力であれば熟練者以上のことができるので、俺がやることにした。
並んでもらい、手に魔力を流し込む。俺の魔力は手から肩に向かって移動を始めるが、本人たちの魔力が押し返してくるため、手の魔力の通り道が広がるのだ。この際に激しい痛みがある。加減を間違えると、この魔力の通り道が壊れるため、その影響で体が壊れてしまうのだ。
痛みに顔がゆがむが、さすが大隊長のようだな。その痛みに耐えながらも、腕に集まった魔力を何とかとどめ、魔力で部位を強化することに成功した。
さすがにここまで上手くいくとは思っていなかった俺は、正直びっくりしている。
大隊長クラスは、多少甘い環境で育っているが、レイリーの訓練についてきているだけのことはあり、素質はかなり高いようだな。
俺の魔力注入は問題なかったが、とどめた魔力にさらに魔力を注ぎ込んでしまったため、魔力の通り道がずたずたになってしまったものも出てきたが、全員が1時間以内に部位の強化をできるようになっていた。
治すのは魔法ではなく魔法薬を使い治療をして、強引に訓練を続けさせていた結果だろう。
神経を直接触られたような痛みが走るようで、かなり痛そうな表情を崩さなかったが、何とか全員が耐え抜いた。
そのころ中隊長たちは、ボロボロの状態で地面に転がっていた。多分、骨折していない人間がいないのでは? と思うくらいには、全員の体のどこかしらがいけないほうに向いていた。
どちらも体験したくないが、大隊長たちのほうは痛みがわかるのか、まだ骨折とかのほうがよかった……とポツリとつぶやいていた。
うちの軍人なら、回復魔法か魔法薬で体を治せるから、そういう風に考えるんだろうな。純粋な痛みの強度で考えると、神経をなでられるような痛みのほうがしんどいということだろうな。
午前中は回復に費やすことになり、壊し方は午後からになりそうだな。
隊長たちの表情筋の心配はやめて、この壁を壊す方法を教えることにした。
やる気を出しているみたいだけど、ダマたちが壊したことに対して驚いていた表情から、魔力操作が十分ではないから、おそらく頑張ってもできるようなものではないと思うぞ。てっきり、このくらいはできると思っていたんだけどな。
この攻撃は、魔力撃や浸透剄に近い攻撃だから、理解しないとおそらくできない。正直なところ、何も教わらないでこのスキルを発言したシェリルは、一種の天才だと思う。
「はいはい、驚くのはこの辺で終わりにして、今考えた練習法で覚えてもらうから、魔力操作が得意な人とそうでない人に分かれてくれ」
俺がそういうと、大体半々に分かれた。偏りがないといえば聞こえはいいが、この世界で魔力操作が得意じゃないとなると、結構不利じゃないか? 訓練をしてはいるが、レベルに関しては養殖のようなものなので、レベルに見合った力量はないのかもしれない。
おそらくAランク上位やSランク以上の冒険者は、戦いの中で無自覚に相応の能力を身に着けると思う。まぁ、戦闘技術だけでいえば、引けは取らないと思うけど、レイリーの言ったように生ぬるい世界しか知らないのだろう。
「じゃぁ説明していくぞ、まずは身体能力向上に魔力を」
身体能力向上は、問題なくできている。魔力を全身に注ぐことはできているようだが、部分的に魔力を注ぐということはしていないようで、今回必要とされる力がなさそうだな。
そもそも、意識して集めることができるとは思っていないみたいだな。魔力が少ない状況で訓練をしていない弊害か、全身に魔力を巡らせることは簡単にできているみたいだな。
いきなり意識を改革できるとは思わなかったので、粗治療をすることにしよう。
生ぬるい世界で育った隊長たちが悪いわけではなく、その環境を用意してしまった自分たちが悪いんだけどな。
それなら治すのも俺たちだよな。
レイリーと副官たちに耳打ちをして、
「隊長各位、防御態勢! 全力で防御開始!」
全員、混乱しているが、縦社会の軍で俺の命令はすぐさま実行される。
度合に違いが出ているのは、危機意識による差かもしれないな。大隊長たちよりは中隊長たちのほうが、防御態勢に隙がある。
その隙をついて、レイリーと副官たちが全力の攻撃を行う。素手によるものだが、守らなければ怪我をするくらいには本気で殴っている。
俺がやって加減を間違えたら、下手したら死ぬしな……
生命の危機に対して、中隊長たちはどう動くか?
人は生命の危機に直面すると、ありえないほどの能力を発揮することがある。今回はそれを使って、無理やりに覚醒させようとしているのだ。
中隊長たちは粗治療が必要だろう……多分、半々くらいの確率で覚醒すると踏んでいる。
大隊長たちは、多少時間をかければできるようになるだろう。指示に従う異常、不意打ちで生命の危機を作り出さないといけなくなるからな。
「大隊長たちは、こっちへ移動。軍人としては、上の命令を実行できるのは素晴らしいことだ。だから粗治療はしない……けど、それなりにしんどいから、覚悟はしてくれな」
もともと、魔力操作が得意なのは大隊長たちが多かったので、そちらように考えていた方法を試すことにした。
腕に魔力を直接流し込むことで、一時的に腕周りに魔力を集めやすくする方法だ。これはデメリットが大きく未熟なものがやると、体を壊してしまう可能性がある。
俺は未熟者でもなく、魔力であれば熟練者以上のことができるので、俺がやることにした。
並んでもらい、手に魔力を流し込む。俺の魔力は手から肩に向かって移動を始めるが、本人たちの魔力が押し返してくるため、手の魔力の通り道が広がるのだ。この際に激しい痛みがある。加減を間違えると、この魔力の通り道が壊れるため、その影響で体が壊れてしまうのだ。
痛みに顔がゆがむが、さすが大隊長のようだな。その痛みに耐えながらも、腕に集まった魔力を何とかとどめ、魔力で部位を強化することに成功した。
さすがにここまで上手くいくとは思っていなかった俺は、正直びっくりしている。
大隊長クラスは、多少甘い環境で育っているが、レイリーの訓練についてきているだけのことはあり、素質はかなり高いようだな。
俺の魔力注入は問題なかったが、とどめた魔力にさらに魔力を注ぎ込んでしまったため、魔力の通り道がずたずたになってしまったものも出てきたが、全員が1時間以内に部位の強化をできるようになっていた。
治すのは魔法ではなく魔法薬を使い治療をして、強引に訓練を続けさせていた結果だろう。
神経を直接触られたような痛みが走るようで、かなり痛そうな表情を崩さなかったが、何とか全員が耐え抜いた。
そのころ中隊長たちは、ボロボロの状態で地面に転がっていた。多分、骨折していない人間がいないのでは? と思うくらいには、全員の体のどこかしらがいけないほうに向いていた。
どちらも体験したくないが、大隊長たちのほうは痛みがわかるのか、まだ骨折とかのほうがよかった……とポツリとつぶやいていた。
うちの軍人なら、回復魔法か魔法薬で体を治せるから、そういう風に考えるんだろうな。純粋な痛みの強度で考えると、神経をなでられるような痛みのほうがしんどいということだろうな。
午前中は回復に費やすことになり、壊し方は午後からになりそうだな。
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