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第2416話 考えるだけで頭が痛い
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「勇者の仲間と兵士たちは、分けて対応するように考えよう。まとめておくと頭が混乱するし、対応に遅れが出そうだからな。で、2人に対策がないか聞きたいけど、思いつくものはないか? 勇者の仲間でなければ、シャドウやサイレントアサシンが有効だと思うけど、どうかな?」
以前街で勇者とその仲間にゾンビアタックの如くサイレントアサシンをけしかけた時は、かなりの数が死んだからな。数で押し込んだけど、HPの低い陰に潜む系の魔物は、特に勇者もつ魔物特効と相性が悪いのだ。
普通の人間であれば、あそこまでポンポン死ぬことはないのだが、あれのせいで簡単に死んでしまうから、勇者やその仲間にあてたくないんだよな。そいつらに対処するのは、S級スケルトンと人造ゴーレムの予定だからな。
「勇者の仲間に関しては、速力のあるケンタウロス型人造ゴーレムに、S級スケルトンとか他の人造ゴーレムとかを乗せたらいいんじゃないかな? 追撃戦っていう前提だけど、追いついた後に2体でかかれば、少なくとも逃がさないと思うんだけど、どうかな?」
なるほど、ケンタウロス型であれば、確かに早いな。それに戦力を追加で乗せて、2体で戦うなら逃げられることはないか。
「それはありだな。スケルトンかゴーレムかどっちを乗せるべきか。バザールはどっちがいい?」
「ん~、スケルトンなら軽いでござるから、2~3体乗せてもいいのではござらんか?」
ケンタウロス1体に対して、1体しか載せないつもりだったのはなぜだろうか? 思い込みのようなものかな。複数のせたって問題ないのなら、乗せるべきだろう。それで逃がす可能性が低くなるんだから、それで問題ないな。
「勇者の仲間分だけ準備よろしく。どこかに出してたりするなら、回収して今回の戦争に使うようにしよう。今使っている場所では、しばらく無しで頑張ってもらうか休んでもらおう。こっちが最優先だな」
兵士たちが野盗化するのも可能な限り防ぎたいが、絶対に防ぎたいのは勇者の仲間の野盗化だな。おそらく他の街に逃げずにダンジョンへ帰りそうだけど、絶対ではないので帰らないなら追撃してしとめて、帰るコースで追いつかない状況だったら放置でもいいと考えている。
最終的にダンジョンを潰す必要はあるだろうけど、勇者の仲間がダンジョンに逃げるのなら、無理につぶす必要はないと思っている。
最悪を想定して動く必要があるので、追撃準備は念入りにするぞ。
勇者対策をしていると、
『シュウ君、今収納のアイテムの確認をしていたのだけど、毒の確認が取れたわ。量はそこまで多くないけど、調べたところ結構危険な毒だったわ』
ミリーから連絡が入った。
「毒って、地球の毒? それとも、こっちの毒?」
『どっちにもあるけど、こちらではあまり使われていな動物から採取された毒みたい』
「散布できるかできないかで話は変わるけど、この世界にもある毒なら、万能薬の持続効果で無効化できるだろうけど、全員分の万能薬を準備するのか? それも、戦闘中効果が切れないようにするためには、複数必要だよな。無駄とは言わないけど、かなりの消費だよな」
『まだ半分くらいだから、もっと危険なものを持っているかもしれないから、継続して調べるね。何かわかったら連絡するわ』
「助かる。他の皆にもお礼言っておいてほしい」
ミリーからの連絡が切れ、深いため息をついた。
「やっぱり毒は準備してたか。まだ半分っていうから、他にも危険なものをもってそうだよな。レイリーに一応報告しておくか」
階段を上りレイリーへ報告する。
「毒ですか……戦争で使われることはあまりないですが、準備しているということはいつでも使えるわけですよね? 気になったのですが、毒を使うのは自爆覚悟ですかね? 何か対策用の道具などがあるのでしょうか?」
言われてみれば、そこらへんはどうなんだろうか?
ミリーへ連絡を取り、毒を持っていた人間たちにマークを入れてもらい、自分たちでも調べることにした。
「おかしいな。毒を無効化にできるようなものは無いな。近くの人間にもそれらしきものは無いし、勇者の仲間にもそれらしきものは無いな……どういうことだ?」
「飛ばすためのカタパルトのようなものは無いし、自分たちで投げるのかしら?」
「距離次第では、有効な攻撃方法になるか?」
「よるとかに野営地に投げ込まれたりしたら、かなり危険ではござらんか?」
予想以上に面倒な感じだな。気化した毒の有効範囲も分からない。ただ毒の効果として、致死性ではなく神経毒のようなものみたいだな。神経を麻痺させて、死に至らしめるタイプっぽい。
少量でも動きが鈍るから危険ではあるけど、自分たちも近付けないんじゃないか? 毒が無産化するまで待てば問題ないか……
「パッと見た限り、この毒以外は換えの装備だったり食事が中心で、他の物がほとんどないな」
全員が収納のアイテムを持っているわけではないが、かなりの数があるのに、攻城兵器のパーツのようなものもないし、壁を越えたりするときに使う道具もない。毒か真正面からの戦闘でどうにかする予定なのか?
「気化するタイプの毒であれば、風魔法で処理できるので、魔法を使える兵士たちに徹底させておきます。毒の容器を発見したら、土魔法で埋めたりする方法も検討します。それと、解毒の魔法薬をお願いします」
万能薬ではなく解毒のポーションをお願いしてきた。万能薬のストックはそこまで多くないが、このタイプの毒の解毒薬ならスキルLvを上げる際に作った解毒薬で、十分解毒できるのでそれを放出しよう。
それにしても、この世界でも稀にある毒を使った戦争の体験ができると、反対に喜んでいそうだな。それで死人が大量に出たら意味がないのだが、そこらへんは大丈夫なのだろうか?
いろいろと対策をしていたが、この後にミリーからもたらされる情報で、状況が一変する。
以前街で勇者とその仲間にゾンビアタックの如くサイレントアサシンをけしかけた時は、かなりの数が死んだからな。数で押し込んだけど、HPの低い陰に潜む系の魔物は、特に勇者もつ魔物特効と相性が悪いのだ。
普通の人間であれば、あそこまでポンポン死ぬことはないのだが、あれのせいで簡単に死んでしまうから、勇者やその仲間にあてたくないんだよな。そいつらに対処するのは、S級スケルトンと人造ゴーレムの予定だからな。
「勇者の仲間に関しては、速力のあるケンタウロス型人造ゴーレムに、S級スケルトンとか他の人造ゴーレムとかを乗せたらいいんじゃないかな? 追撃戦っていう前提だけど、追いついた後に2体でかかれば、少なくとも逃がさないと思うんだけど、どうかな?」
なるほど、ケンタウロス型であれば、確かに早いな。それに戦力を追加で乗せて、2体で戦うなら逃げられることはないか。
「それはありだな。スケルトンかゴーレムかどっちを乗せるべきか。バザールはどっちがいい?」
「ん~、スケルトンなら軽いでござるから、2~3体乗せてもいいのではござらんか?」
ケンタウロス1体に対して、1体しか載せないつもりだったのはなぜだろうか? 思い込みのようなものかな。複数のせたって問題ないのなら、乗せるべきだろう。それで逃がす可能性が低くなるんだから、それで問題ないな。
「勇者の仲間分だけ準備よろしく。どこかに出してたりするなら、回収して今回の戦争に使うようにしよう。今使っている場所では、しばらく無しで頑張ってもらうか休んでもらおう。こっちが最優先だな」
兵士たちが野盗化するのも可能な限り防ぎたいが、絶対に防ぎたいのは勇者の仲間の野盗化だな。おそらく他の街に逃げずにダンジョンへ帰りそうだけど、絶対ではないので帰らないなら追撃してしとめて、帰るコースで追いつかない状況だったら放置でもいいと考えている。
最終的にダンジョンを潰す必要はあるだろうけど、勇者の仲間がダンジョンに逃げるのなら、無理につぶす必要はないと思っている。
最悪を想定して動く必要があるので、追撃準備は念入りにするぞ。
勇者対策をしていると、
『シュウ君、今収納のアイテムの確認をしていたのだけど、毒の確認が取れたわ。量はそこまで多くないけど、調べたところ結構危険な毒だったわ』
ミリーから連絡が入った。
「毒って、地球の毒? それとも、こっちの毒?」
『どっちにもあるけど、こちらではあまり使われていな動物から採取された毒みたい』
「散布できるかできないかで話は変わるけど、この世界にもある毒なら、万能薬の持続効果で無効化できるだろうけど、全員分の万能薬を準備するのか? それも、戦闘中効果が切れないようにするためには、複数必要だよな。無駄とは言わないけど、かなりの消費だよな」
『まだ半分くらいだから、もっと危険なものを持っているかもしれないから、継続して調べるね。何かわかったら連絡するわ』
「助かる。他の皆にもお礼言っておいてほしい」
ミリーからの連絡が切れ、深いため息をついた。
「やっぱり毒は準備してたか。まだ半分っていうから、他にも危険なものをもってそうだよな。レイリーに一応報告しておくか」
階段を上りレイリーへ報告する。
「毒ですか……戦争で使われることはあまりないですが、準備しているということはいつでも使えるわけですよね? 気になったのですが、毒を使うのは自爆覚悟ですかね? 何か対策用の道具などがあるのでしょうか?」
言われてみれば、そこらへんはどうなんだろうか?
ミリーへ連絡を取り、毒を持っていた人間たちにマークを入れてもらい、自分たちでも調べることにした。
「おかしいな。毒を無効化にできるようなものは無いな。近くの人間にもそれらしきものは無いし、勇者の仲間にもそれらしきものは無いな……どういうことだ?」
「飛ばすためのカタパルトのようなものは無いし、自分たちで投げるのかしら?」
「距離次第では、有効な攻撃方法になるか?」
「よるとかに野営地に投げ込まれたりしたら、かなり危険ではござらんか?」
予想以上に面倒な感じだな。気化した毒の有効範囲も分からない。ただ毒の効果として、致死性ではなく神経毒のようなものみたいだな。神経を麻痺させて、死に至らしめるタイプっぽい。
少量でも動きが鈍るから危険ではあるけど、自分たちも近付けないんじゃないか? 毒が無産化するまで待てば問題ないか……
「パッと見た限り、この毒以外は換えの装備だったり食事が中心で、他の物がほとんどないな」
全員が収納のアイテムを持っているわけではないが、かなりの数があるのに、攻城兵器のパーツのようなものもないし、壁を越えたりするときに使う道具もない。毒か真正面からの戦闘でどうにかする予定なのか?
「気化するタイプの毒であれば、風魔法で処理できるので、魔法を使える兵士たちに徹底させておきます。毒の容器を発見したら、土魔法で埋めたりする方法も検討します。それと、解毒の魔法薬をお願いします」
万能薬ではなく解毒のポーションをお願いしてきた。万能薬のストックはそこまで多くないが、このタイプの毒の解毒薬ならスキルLvを上げる際に作った解毒薬で、十分解毒できるのでそれを放出しよう。
それにしても、この世界でも稀にある毒を使った戦争の体験ができると、反対に喜んでいそうだな。それで死人が大量に出たら意味がないのだが、そこらへんは大丈夫なのだろうか?
いろいろと対策をしていたが、この後にミリーからもたらされる情報で、状況が一変する。
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