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第2443話 不思議な料理
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子どもたちと妻たちが一緒に遊び始めて1時間くらい経っただろうか? さすがに子どもたちの体力も尽きてきたのか、俺の近くで休憩し始めた。
初めに来たのはシンラで、子どもらしく汗をたくさんかいていたため、上着を脱がせ濡れタオルで体を拭いてあげる。パンツも汗で濡れているようで気持ち悪いというため、着替え用のパンツを出してやると、羞恥心のかけらもなく全裸になり着替え始める。
全身がすっきりしたのか、満足そうな顔をしてスライムクッションに寄りかかっている。
しばらくすると、プラムとシオンも戻って来て、シンラと同じように全裸になって着替え始める。シンラはまだ男の子だから分かるけど、プラムとシオンは女の子なんだけどな……この年頃では、そんなことは分からんか。
ミーシャたちはさすがにお風呂ではない場所で裸になることはないので、テントを母親たちに建ててもらい、その中で3人で体を拭きあって着替えている。
シンラたちはウトウトしていたので、そのまま寝てしまっている。
さすがにこのままというのもあれなので、昨日の映画を見たエリアまで運ぶことにする。運ぶのはもちろんシンラたちが乗っているスライムたちだな。
あのエリアは居心地を良くしているから、かなり寝心地もいいんだよね。
到着するとスライムたちがエアーベットの上に移動させると、シンラはもぞもぞ動いて寝心地の良い所を探して少し移動した。プラムとシオンは、吸い寄せられるようにシンラの下へ転がっていった。
うん、不思議だな。昨日はそうでもなかったのに、今日はくっつくんだな。
ミーシャたちは元気だけど、少し疲れが残っているようで、妻たちに寝るように促されて横になっている。
体を一緒に動かしていた妻たちも、子どもたちと一緒に横になっている。
これだけの人数が寝ても問題ないからすごいな。
さて、俺は時間ができたので、ちょっと手間をかけた料理でもして時間を潰すかな。
「ということで、ブラウニー。ケバブ食べたいから作ろう」
またですか……とあきれた様子でこちらを見ているが、俺の希望を叶えてくれるのはさすがだな。
何度も食べているケバブだけど、実際に作った事ってなかったからどうやってる来るか気になってたんだよな。肉を重ねるとかは知ってるけど、どんなもんなんだろうか?
元々は、マトンかラム肉のみを使う料理だったので、基本に忠実な昔風の物と、現在主流になっている子牛や牛肉、シチメンチョウや鶏肉などを使ったものを準備するようだ。
面倒そうな表情をしていてもいざやるとなれば、こういう風に工夫をしてくれるから、ブラウニーたちってすごいよな。
ケバブには複数のスパイスを使うが、その調合はあらかじめブラウニーたちがしてくれている。今回準備したお肉に合うように調合しているから、俺はその辺を気にしないでいいようだ。
まずは中心になる棒を準備する。棒というか回転の軸になる串とでもいうべきだろうか? それにスパイスを付けたお肉を重ねていく。
この肉を重ねていくというのが思ったより難しい。重ねるだけなら簡単なのだが、中心の櫛の部分だけが盛り上がってしまうのだ。写真とかで見るような、屋台や料理店のようなきれいな形は、素人には難しいようだ。
それでもブラウニーに手伝ってもらい、何とか昔ながらのケバブの素が完成する。続いて現在主流になっているケバブも作っていく。やはり、重ねるのは難しいな。
時間はかかったが、なんか新鮮で面白かった。
手をきれいに洗っても、なんだか指先にスパイスの匂いが残っている気がする。
まぁいっか。これだけだと夕食としてはパンチが少ないので、トルコ料理を中心に今日は作っていくそうだ。美味しいから何でもいいぞ!
料理を作っている姿を見て、1つ気になる料理を発見した。
「ブラウニー、これってトルコ料理じゃないよな?」
「そうですね。スパイシーな料理つながりということで、沖縄のタコライスを準備してみようかと思いまして、色々試しています。辛みの強いものがやはり美味しいと思いますが、子どもたちにも食べられるように工夫しているところです」
タコライスタコライス……蛸?
でもさ、ブラウニーたちが混ぜているのは、どう見てもひき肉なんだよな。あれが蛸ってことはないよな?
そういえば、日本にいた時に聞いたことがあるな……なんだっけ、ごはんの上に野菜……確かレタスを敷いてその上に今作っているひき肉のやつを乗せて、チーズを最後にかけるんだったか?
角切りのトマトも準備しているから、あれも具になるのかな?
1口で食べられるサイズのタコライスが、俺の目の前に3つ準備された。味を確認してほしいらしい。
俺が確認しなくても、君たちの味覚で十分なんじゃないか? 出されたからには食べるけどさ。
お米と生のレタスとピリ辛のひき肉、トマトの角切り、チーズが口の中で合わさる。一見アンバランスにも思えるけど、思っている以上に美味しかった。ピリ辛なせいか、食が進む感じがする。
2つ目は、辛さが控えめになっているが、味が濃く感じられる……なんだこれ? 美味いんだけど、先に食べたやつと同じ見た目なのに、まったく印象が違うので、頭が混乱している。美味しいんだけど、理解が追い付いていない感じだ。
多分これは、子どもたち用の辛くない奴だろうな。
だってさ、最後のやつはいかにも辛いですよ! って見た目をしているんよ。もうね、赤い。ヤバい赤さをしている。
それでも出された物なので、食べますよっと。辛さには強い方だと思っているけど、口に入れた時のインパクトは、限界を超えていると思った。
だけど不思議なことに、少し時間が経つとすうっと辛さが弱くなり、美味さが感じられる。
そうなると、もう一口食べたくなってしまう……
これは、違う意味であかん奴や。辛さが限界突破しているかと思ったけどそうじゃなくて、手が止まらなくなるタイプのヤバさだ。
辛い物とチーズが合うし、チーズとトマトも、辛めのひき肉とトマトも、全部相性がいい。それにレタスのシャキシャキ感もアクセントになって、不思議な食感だけど美味いんだよ。それがお米に合うから不思議だよな。
沖縄の学校給食で出されているって言うのも納得できる美味さだな。
あ~、学校給食って言うと、ソフト麵とかチープなんだけど、美味しかったイメージがあるな。
初めに来たのはシンラで、子どもらしく汗をたくさんかいていたため、上着を脱がせ濡れタオルで体を拭いてあげる。パンツも汗で濡れているようで気持ち悪いというため、着替え用のパンツを出してやると、羞恥心のかけらもなく全裸になり着替え始める。
全身がすっきりしたのか、満足そうな顔をしてスライムクッションに寄りかかっている。
しばらくすると、プラムとシオンも戻って来て、シンラと同じように全裸になって着替え始める。シンラはまだ男の子だから分かるけど、プラムとシオンは女の子なんだけどな……この年頃では、そんなことは分からんか。
ミーシャたちはさすがにお風呂ではない場所で裸になることはないので、テントを母親たちに建ててもらい、その中で3人で体を拭きあって着替えている。
シンラたちはウトウトしていたので、そのまま寝てしまっている。
さすがにこのままというのもあれなので、昨日の映画を見たエリアまで運ぶことにする。運ぶのはもちろんシンラたちが乗っているスライムたちだな。
あのエリアは居心地を良くしているから、かなり寝心地もいいんだよね。
到着するとスライムたちがエアーベットの上に移動させると、シンラはもぞもぞ動いて寝心地の良い所を探して少し移動した。プラムとシオンは、吸い寄せられるようにシンラの下へ転がっていった。
うん、不思議だな。昨日はそうでもなかったのに、今日はくっつくんだな。
ミーシャたちは元気だけど、少し疲れが残っているようで、妻たちに寝るように促されて横になっている。
体を一緒に動かしていた妻たちも、子どもたちと一緒に横になっている。
これだけの人数が寝ても問題ないからすごいな。
さて、俺は時間ができたので、ちょっと手間をかけた料理でもして時間を潰すかな。
「ということで、ブラウニー。ケバブ食べたいから作ろう」
またですか……とあきれた様子でこちらを見ているが、俺の希望を叶えてくれるのはさすがだな。
何度も食べているケバブだけど、実際に作った事ってなかったからどうやってる来るか気になってたんだよな。肉を重ねるとかは知ってるけど、どんなもんなんだろうか?
元々は、マトンかラム肉のみを使う料理だったので、基本に忠実な昔風の物と、現在主流になっている子牛や牛肉、シチメンチョウや鶏肉などを使ったものを準備するようだ。
面倒そうな表情をしていてもいざやるとなれば、こういう風に工夫をしてくれるから、ブラウニーたちってすごいよな。
ケバブには複数のスパイスを使うが、その調合はあらかじめブラウニーたちがしてくれている。今回準備したお肉に合うように調合しているから、俺はその辺を気にしないでいいようだ。
まずは中心になる棒を準備する。棒というか回転の軸になる串とでもいうべきだろうか? それにスパイスを付けたお肉を重ねていく。
この肉を重ねていくというのが思ったより難しい。重ねるだけなら簡単なのだが、中心の櫛の部分だけが盛り上がってしまうのだ。写真とかで見るような、屋台や料理店のようなきれいな形は、素人には難しいようだ。
それでもブラウニーに手伝ってもらい、何とか昔ながらのケバブの素が完成する。続いて現在主流になっているケバブも作っていく。やはり、重ねるのは難しいな。
時間はかかったが、なんか新鮮で面白かった。
手をきれいに洗っても、なんだか指先にスパイスの匂いが残っている気がする。
まぁいっか。これだけだと夕食としてはパンチが少ないので、トルコ料理を中心に今日は作っていくそうだ。美味しいから何でもいいぞ!
料理を作っている姿を見て、1つ気になる料理を発見した。
「ブラウニー、これってトルコ料理じゃないよな?」
「そうですね。スパイシーな料理つながりということで、沖縄のタコライスを準備してみようかと思いまして、色々試しています。辛みの強いものがやはり美味しいと思いますが、子どもたちにも食べられるように工夫しているところです」
タコライスタコライス……蛸?
でもさ、ブラウニーたちが混ぜているのは、どう見てもひき肉なんだよな。あれが蛸ってことはないよな?
そういえば、日本にいた時に聞いたことがあるな……なんだっけ、ごはんの上に野菜……確かレタスを敷いてその上に今作っているひき肉のやつを乗せて、チーズを最後にかけるんだったか?
角切りのトマトも準備しているから、あれも具になるのかな?
1口で食べられるサイズのタコライスが、俺の目の前に3つ準備された。味を確認してほしいらしい。
俺が確認しなくても、君たちの味覚で十分なんじゃないか? 出されたからには食べるけどさ。
お米と生のレタスとピリ辛のひき肉、トマトの角切り、チーズが口の中で合わさる。一見アンバランスにも思えるけど、思っている以上に美味しかった。ピリ辛なせいか、食が進む感じがする。
2つ目は、辛さが控えめになっているが、味が濃く感じられる……なんだこれ? 美味いんだけど、先に食べたやつと同じ見た目なのに、まったく印象が違うので、頭が混乱している。美味しいんだけど、理解が追い付いていない感じだ。
多分これは、子どもたち用の辛くない奴だろうな。
だってさ、最後のやつはいかにも辛いですよ! って見た目をしているんよ。もうね、赤い。ヤバい赤さをしている。
それでも出された物なので、食べますよっと。辛さには強い方だと思っているけど、口に入れた時のインパクトは、限界を超えていると思った。
だけど不思議なことに、少し時間が経つとすうっと辛さが弱くなり、美味さが感じられる。
そうなると、もう一口食べたくなってしまう……
これは、違う意味であかん奴や。辛さが限界突破しているかと思ったけどそうじゃなくて、手が止まらなくなるタイプのヤバさだ。
辛い物とチーズが合うし、チーズとトマトも、辛めのひき肉とトマトも、全部相性がいい。それにレタスのシャキシャキ感もアクセントになって、不思議な食感だけど美味いんだよ。それがお米に合うから不思議だよな。
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