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第2449話 探索探索
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ひらけたそのエリアは……街だね。入り口は崖の高いところにあり、眼下に見下ろすようにして街が見えている。その街までの距離は、およそ3キロメートルほどだろうか?
シリウス君の話では、入り口から街までは森があると言っていたが、高い崖から見下ろすことになったため、森の前に街が目に入ってしまった感じだな。
少し手前に視線をやれば森があり……おや? 何か動いている気配があるのだが、これは魔物だろうか?
気になりシリウス君に確認をとると、水の塊で運ばれてきた。
「見事に森に強いタイプの魔物たちばっかだな。この森は資源回収用の木があるわけじゃなくて、逃亡者を出さないための森みたいだな。おそらくトラップは無いけど、そこそこ強い魔物を配置していると考えたかったけど、こちらを脅かす存在はいないようだな」
そういえば、上にいた兵士たちは死んでないんだよな? どこにいるんだ?
シリウス君の尻尾が森を指した。
なるほど、そのままそこに放置したのね。このまま死んでダンジョンマスターのDPになったとしても、そいつを俺が倒すから関係ないか。
「じゃぁ、降りる道を……って思ったけど、それらしき場所は無いな。人を移動させる時だけ、階段みたいなものを準備するって感じかな? 仕方がない、人造ゴーレムはいったん回収して飛び降りるか」
俺もそうだがついてきているメンバーで、高々20メートルほどの崖から飛び降りて怪我するような奴はいない。人造ゴーレムたちも壊れはしないんだけど、重さを分散しているとはいえ、重さが重さなのでマジで穴ができてしまうので、収納の腕輪にいったん入れる形だ。
飛び降りながら、相手のダンジョンマスターは、こちらの事をもう把握していると思うけど、どんな対策をしているんだろうな……あれ? そういえば、ダンジョンマスターって、相手のマップ先生で調べられなくなかったっけ?
そうなると、魔物の集団が襲ってきたように見えてたりするのかな?
「とりあえず、進むか。今更考えても仕方がない。あの街で適当にこの街で一番偉い人を探せば、ダンジョンマスターか勇者にたどり着く人材が見つかるかもしれないしな」
『そういえば、勇者見てないね。どこにいるんだろうね?』
『シュウ殿と同じ発想でござったら、街にいると思うでござるが、保身を考えているのでござったら、隠し通路の先とかではないでござるか?』
後者な気がするんだけど、冒険者たちが魅了されていたことに、俺のナニカが警告を出している気がする。
再び人造ゴーレムを出して、進んでいく。木が沢山あるので、先頭の人造ゴーレムは、雪かきをする列車の様に左右に木をかき分けるように、2つの盾の先端を自分の前方で合せて、突き進む形で移動している。
魔物が襲ってくるが、俺の護衛の方がはるかに強い。俺が乗っている奴以外には、武器を持たせているので、近付いてきた奴は逐一殺してくれている。
無双系のゲームみたいに、ポンポン殺していくな。膂力が違い過ぎて相手になってないな。
街に到着したけど、街がね~この世界っぽい感じなんだよな。ダンジョンマスターはともかく勇者は地球の人間だと思ってたから、そんな感じで作っているかと思ったけど違うんだな。
この世界の人には、住みにくいからこっち風の感じなのかな?
「まぁいいや、第一村人発見」
森が騒がしかったから見に来た、見回りの人だろうか? そんな感じの人が、俺たちの事をボーっと見ている。虐待されたり酷使されているような様子はない。住みやすい場所を提供して、大半の人がそれを受け入れた感じかな。
「そこの君、この街で一番偉い人は何処にいるのかな?」
「……魔物が人間と一緒にいる? それにその大きな塊は?」
うん、人の話を聞かず、混乱しているようだな。離せそうな人間を探すか。
混乱している第一村人は放置して、構わず街へ進んでいく……つもりだったが、
「ま、待て! どこにいこうとしてるんだ!」
「どこって、向こうだよ」
「許可のないものは入れられない! 早く立ち去れ!」
「ふむ……ここってダンジョンなのは理解しているよな? なら、敵性生物として殺してもいいんだけど? 冒険者ギルドは、このダンジョンは世界に悪影響があると、ダンジョンマスターを殺すことを決めたからな」
「それは困る! ここの生活は、楽だし過ごしやすい。ダンジョンマスターがいなくなったら、ダンジョンが無くなってしまうじゃないか!」
「それは俺が気にすることじゃないんだけど……ダンジョンマスターが死んでも、ダンジョンは無くならないよ。コアを壊さない限りは、このダンジョンは存在し続けることになる」
ダンジョンマスターとダンジョンの関係性って意外に知られていないのか、それともダンジョンマスターが死にたくないから嘘を付いている?
いろんな可能性があるが、力でねじ伏せてやろう。
「で、俺の質問には答えてくれる気になったか? 聞いてないみたいな顔しているけど、この街で一番偉い人の居場所を聞いただろ? そいつは何処にいるんだ?」
「これだけよくしてもらっているのに、教えるわけがないだろう!」
「ふむ、誰かに任せているのではなく、自分で直接支配している感じか? 情報感謝する。街で言う領主館っぽい所を目指せばいるかもな」
そのまま進もうとしたが、行く手を阻まれたので、泥団子を投げつけて気絶させておいた。
それを見ていた人たちは、波が引くかの如く離れていった。
悠々と街を歩いていると、衛兵のような奴らがやってくる。最初に倒したチンピラ軍団よりも、さらにレベルが低い集団だな。こいつらじゃ、あの森は抜けられないだろ……俺が殺しつくしたから、戦力不足ってことか?
俺の話を聞かずに武器を突き付けてきたので、雷魔法を周囲に放って麻痺させておく。ぴくぴく動いているから、死んではいないと思う。
それにしても、領主館っぽい大きな建物がないな……必要ないから作ってないとか? でも、街に一番偉いやつがいるのは間違っていないと思うんだけどな……
シリウス君の話では、入り口から街までは森があると言っていたが、高い崖から見下ろすことになったため、森の前に街が目に入ってしまった感じだな。
少し手前に視線をやれば森があり……おや? 何か動いている気配があるのだが、これは魔物だろうか?
気になりシリウス君に確認をとると、水の塊で運ばれてきた。
「見事に森に強いタイプの魔物たちばっかだな。この森は資源回収用の木があるわけじゃなくて、逃亡者を出さないための森みたいだな。おそらくトラップは無いけど、そこそこ強い魔物を配置していると考えたかったけど、こちらを脅かす存在はいないようだな」
そういえば、上にいた兵士たちは死んでないんだよな? どこにいるんだ?
シリウス君の尻尾が森を指した。
なるほど、そのままそこに放置したのね。このまま死んでダンジョンマスターのDPになったとしても、そいつを俺が倒すから関係ないか。
「じゃぁ、降りる道を……って思ったけど、それらしき場所は無いな。人を移動させる時だけ、階段みたいなものを準備するって感じかな? 仕方がない、人造ゴーレムはいったん回収して飛び降りるか」
俺もそうだがついてきているメンバーで、高々20メートルほどの崖から飛び降りて怪我するような奴はいない。人造ゴーレムたちも壊れはしないんだけど、重さを分散しているとはいえ、重さが重さなのでマジで穴ができてしまうので、収納の腕輪にいったん入れる形だ。
飛び降りながら、相手のダンジョンマスターは、こちらの事をもう把握していると思うけど、どんな対策をしているんだろうな……あれ? そういえば、ダンジョンマスターって、相手のマップ先生で調べられなくなかったっけ?
そうなると、魔物の集団が襲ってきたように見えてたりするのかな?
「とりあえず、進むか。今更考えても仕方がない。あの街で適当にこの街で一番偉い人を探せば、ダンジョンマスターか勇者にたどり着く人材が見つかるかもしれないしな」
『そういえば、勇者見てないね。どこにいるんだろうね?』
『シュウ殿と同じ発想でござったら、街にいると思うでござるが、保身を考えているのでござったら、隠し通路の先とかではないでござるか?』
後者な気がするんだけど、冒険者たちが魅了されていたことに、俺のナニカが警告を出している気がする。
再び人造ゴーレムを出して、進んでいく。木が沢山あるので、先頭の人造ゴーレムは、雪かきをする列車の様に左右に木をかき分けるように、2つの盾の先端を自分の前方で合せて、突き進む形で移動している。
魔物が襲ってくるが、俺の護衛の方がはるかに強い。俺が乗っている奴以外には、武器を持たせているので、近付いてきた奴は逐一殺してくれている。
無双系のゲームみたいに、ポンポン殺していくな。膂力が違い過ぎて相手になってないな。
街に到着したけど、街がね~この世界っぽい感じなんだよな。ダンジョンマスターはともかく勇者は地球の人間だと思ってたから、そんな感じで作っているかと思ったけど違うんだな。
この世界の人には、住みにくいからこっち風の感じなのかな?
「まぁいいや、第一村人発見」
森が騒がしかったから見に来た、見回りの人だろうか? そんな感じの人が、俺たちの事をボーっと見ている。虐待されたり酷使されているような様子はない。住みやすい場所を提供して、大半の人がそれを受け入れた感じかな。
「そこの君、この街で一番偉い人は何処にいるのかな?」
「……魔物が人間と一緒にいる? それにその大きな塊は?」
うん、人の話を聞かず、混乱しているようだな。離せそうな人間を探すか。
混乱している第一村人は放置して、構わず街へ進んでいく……つもりだったが、
「ま、待て! どこにいこうとしてるんだ!」
「どこって、向こうだよ」
「許可のないものは入れられない! 早く立ち去れ!」
「ふむ……ここってダンジョンなのは理解しているよな? なら、敵性生物として殺してもいいんだけど? 冒険者ギルドは、このダンジョンは世界に悪影響があると、ダンジョンマスターを殺すことを決めたからな」
「それは困る! ここの生活は、楽だし過ごしやすい。ダンジョンマスターがいなくなったら、ダンジョンが無くなってしまうじゃないか!」
「それは俺が気にすることじゃないんだけど……ダンジョンマスターが死んでも、ダンジョンは無くならないよ。コアを壊さない限りは、このダンジョンは存在し続けることになる」
ダンジョンマスターとダンジョンの関係性って意外に知られていないのか、それともダンジョンマスターが死にたくないから嘘を付いている?
いろんな可能性があるが、力でねじ伏せてやろう。
「で、俺の質問には答えてくれる気になったか? 聞いてないみたいな顔しているけど、この街で一番偉い人の居場所を聞いただろ? そいつは何処にいるんだ?」
「これだけよくしてもらっているのに、教えるわけがないだろう!」
「ふむ、誰かに任せているのではなく、自分で直接支配している感じか? 情報感謝する。街で言う領主館っぽい所を目指せばいるかもな」
そのまま進もうとしたが、行く手を阻まれたので、泥団子を投げつけて気絶させておいた。
それを見ていた人たちは、波が引くかの如く離れていった。
悠々と街を歩いていると、衛兵のような奴らがやってくる。最初に倒したチンピラ軍団よりも、さらにレベルが低い集団だな。こいつらじゃ、あの森は抜けられないだろ……俺が殺しつくしたから、戦力不足ってことか?
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