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第2464話 最高のベット?
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食事を食べ終え、元気に庭で遊んでいるシンラたちを眺めてる。
猫が一緒にはしゃいでいる光景に違和感を覚えるが、実に楽しそうで何よりだ。
って、やっぱり猫が気になるな……猫ってあんな感じではしゃぐ動物だったっけ? 気まぐれに行動して、こちらの意見を聞かずに遊べと要求してくる自由な存在だと思っていたんだけどな。
まぁ魔物だしな、動物の猫と違う動きをしたところで不思議はないか。俺とたまに追いかけっこみたいなことするしな。俺が一方的に襲われるだけなんだがな。たまには逆にならないかね? 俺が追いかけてやってもいいんだが、数が多いからどうにもならんのだよな。
ふ~、久しぶりにウッドデッキでのんびりするかな。
ウッドデッキに出て気付いたのは、子どもたちがプランターで育てていた植物が無くなっていたことだ。種類は変わってたけど、いつも植物があるイメージだったので少し疑問に思ってしまった。
「ちょうど植え替えの時期だから、今は植物ないよ。次に植えるのはもう育てているから、土が馴染んだら植え替えする予定ね。植え替えの前に3日くらいしか間隔をあけないから、今まで気付かなかったのかもね」
なるほどね。今も続けているんだな。妻たちが代わりにやってるかと思ってたけど、自分たちで続けているみたいで良かった。畑の方は、手伝ってもらっているようだけど、出来る限り自分たちで頑張ってるって話を聞いたな。
たまに子どもたちが作った野菜ってサラダとか出てきたりするから、こっちは知ってたけどね。
シンラたちも体力がついて来たよな。食事後なのにあれだけ走り回っても、まだまだ元気が有り余ってるみたいだな。
ちょっ!
スライムをジャンプ台替わりにして、4メートルくらいジャンプしてるんだが……スライムたちがしっかりと受け止めているから問題は起きないだろうけど、いきなり見たら心臓に悪いぞ。
ジャンプの高さを3人で競って、何度も何度も飛ぶ姿を見ていると、心配した自分がばからしく思えてきた。
シンラたちの近くでネコたちもスライムジャンプ台で遊んでいた。シンラたちより高く飛んで、ムササビのように両手両足を広げてスライムに着地する……何が面白いのか、ここで遊んでいるネコが全員同じことをしている。
ネコ様の考える事は、俺には理解不能じゃ。
体の大きいランとライは、芝生の上で寝転がっている。野生を無くしたのか元々持っていないのかは知らないが、へそ天で寝ている姿は無防備すぎやしないだろうか? そんなことしていると、無防備な腹に悪戯好きなスライムたちが来ることになるぞ。
案の定、スライムたちがランとライの近くに移動していた。あ~あ、とか思っていても、なかなか悪戯をしないので首をかしげる結果となる。
俺の知っているスライムなら、絶対にあのお腹の上に山のようになって積み重なると思っていたのに、遠巻きに眺めているだけで終わってしまった。
スライムたちを呼びよせて話を聞いてみることにした。言葉は通じないから、ジェスチャーで伝えてもらうことになるんだけどな。
まず初めにスライムたちは、ライやランのに姿になりへそ天で寝た。その上にスライムたちが乗っていく。
そうそう、俺が思っていた光景はこんな感じだ。
次に何やら3人組が現れた……おそらくシンラたち3人だな。ミーシャたちにしては小さすぎる。
その3人がスライムたちに向かって何かを言っている。
なるほどね、ライやランのお腹の上に乗ると、子どもたちに怒られるから遠巻きに見ているだけってことか。俺に怒られても懲りないくせに、子どもたちに怒られると、素直に聞くもんだな……
そんなことをつぶやくと、スライムたちがまた姿を変える。
えっと……シンラたちに怒られた後? 他の従魔たちに折檻されるから、子どもたちには逆らわない?
完全に俺をバカにしている。スライムたちだけじゃなく、俺のことまで馬鹿にしてきやがる。
一応お前らの主人なんだけどな! 主人より子どもたちの方が怖いって言うのか?
そうきいたら、スライムたちだけではなく、俺の言葉を聞いていた従魔全員が頷きやがった。子どもたちに嫌われるのが一番きついらしい。俺の子どもってこともあるのだが、一番はメグちゃんとシリウス君の存在があるからみたいだな。
確かにあの2匹は、どうにもならんからな。天災と一緒のレベルで危険。でも普段は子ども好きな、水蛇にしか見えないんだよな。
スライムたちも、あの2匹の水攻めは勘弁してもらいたいってことか。
俺もやってみるかと思ったが、絶対に効果が無いと思うから止めるかな、
本を読んでいるといつの間にか静かになった庭……シンラたちはどこにいったのだろうか? 妻たちは慌てていないので、3人がどこにいて何をしているのか把握しているってことだよな。
見える位置にはいないのだが、猫たちに近付くとシンラたちの気配がする……
3人の寝息も聞こえてきたので、周りを見渡すと、ライとランが寝ている。それで子どもたちの気配と寝息がするということは、こいつらランの腹の上で寝てるのか。
一番気持ちよさそうなところで寝やがって……
そういえば、シンラたち今日は午前中も今も寝てるけど、夜は大丈夫か?
心配になったので妻たちに聞いてみると、今日はあまり寝ていなかったらしく、お昼寝の時間を長くとっているから問題ないらしい。
シンラが俺の事を気にしてなのか、なかなか寝なかったのにつられて、プラムとシオンも起きていたため、今眠気が強くなっているのだろうだってさ。シンラがね……プラムとシオンは、シンラが起きてるから自分も起きているって感じだろうな。
昼寝してても問題ないのなら、このまま寝かせておいてやろう。ラン、3人を頼むぞ。
猫が一緒にはしゃいでいる光景に違和感を覚えるが、実に楽しそうで何よりだ。
って、やっぱり猫が気になるな……猫ってあんな感じではしゃぐ動物だったっけ? 気まぐれに行動して、こちらの意見を聞かずに遊べと要求してくる自由な存在だと思っていたんだけどな。
まぁ魔物だしな、動物の猫と違う動きをしたところで不思議はないか。俺とたまに追いかけっこみたいなことするしな。俺が一方的に襲われるだけなんだがな。たまには逆にならないかね? 俺が追いかけてやってもいいんだが、数が多いからどうにもならんのだよな。
ふ~、久しぶりにウッドデッキでのんびりするかな。
ウッドデッキに出て気付いたのは、子どもたちがプランターで育てていた植物が無くなっていたことだ。種類は変わってたけど、いつも植物があるイメージだったので少し疑問に思ってしまった。
「ちょうど植え替えの時期だから、今は植物ないよ。次に植えるのはもう育てているから、土が馴染んだら植え替えする予定ね。植え替えの前に3日くらいしか間隔をあけないから、今まで気付かなかったのかもね」
なるほどね。今も続けているんだな。妻たちが代わりにやってるかと思ってたけど、自分たちで続けているみたいで良かった。畑の方は、手伝ってもらっているようだけど、出来る限り自分たちで頑張ってるって話を聞いたな。
たまに子どもたちが作った野菜ってサラダとか出てきたりするから、こっちは知ってたけどね。
シンラたちも体力がついて来たよな。食事後なのにあれだけ走り回っても、まだまだ元気が有り余ってるみたいだな。
ちょっ!
スライムをジャンプ台替わりにして、4メートルくらいジャンプしてるんだが……スライムたちがしっかりと受け止めているから問題は起きないだろうけど、いきなり見たら心臓に悪いぞ。
ジャンプの高さを3人で競って、何度も何度も飛ぶ姿を見ていると、心配した自分がばからしく思えてきた。
シンラたちの近くでネコたちもスライムジャンプ台で遊んでいた。シンラたちより高く飛んで、ムササビのように両手両足を広げてスライムに着地する……何が面白いのか、ここで遊んでいるネコが全員同じことをしている。
ネコ様の考える事は、俺には理解不能じゃ。
体の大きいランとライは、芝生の上で寝転がっている。野生を無くしたのか元々持っていないのかは知らないが、へそ天で寝ている姿は無防備すぎやしないだろうか? そんなことしていると、無防備な腹に悪戯好きなスライムたちが来ることになるぞ。
案の定、スライムたちがランとライの近くに移動していた。あ~あ、とか思っていても、なかなか悪戯をしないので首をかしげる結果となる。
俺の知っているスライムなら、絶対にあのお腹の上に山のようになって積み重なると思っていたのに、遠巻きに眺めているだけで終わってしまった。
スライムたちを呼びよせて話を聞いてみることにした。言葉は通じないから、ジェスチャーで伝えてもらうことになるんだけどな。
まず初めにスライムたちは、ライやランのに姿になりへそ天で寝た。その上にスライムたちが乗っていく。
そうそう、俺が思っていた光景はこんな感じだ。
次に何やら3人組が現れた……おそらくシンラたち3人だな。ミーシャたちにしては小さすぎる。
その3人がスライムたちに向かって何かを言っている。
なるほどね、ライやランのお腹の上に乗ると、子どもたちに怒られるから遠巻きに見ているだけってことか。俺に怒られても懲りないくせに、子どもたちに怒られると、素直に聞くもんだな……
そんなことをつぶやくと、スライムたちがまた姿を変える。
えっと……シンラたちに怒られた後? 他の従魔たちに折檻されるから、子どもたちには逆らわない?
完全に俺をバカにしている。スライムたちだけじゃなく、俺のことまで馬鹿にしてきやがる。
一応お前らの主人なんだけどな! 主人より子どもたちの方が怖いって言うのか?
そうきいたら、スライムたちだけではなく、俺の言葉を聞いていた従魔全員が頷きやがった。子どもたちに嫌われるのが一番きついらしい。俺の子どもってこともあるのだが、一番はメグちゃんとシリウス君の存在があるからみたいだな。
確かにあの2匹は、どうにもならんからな。天災と一緒のレベルで危険。でも普段は子ども好きな、水蛇にしか見えないんだよな。
スライムたちも、あの2匹の水攻めは勘弁してもらいたいってことか。
俺もやってみるかと思ったが、絶対に効果が無いと思うから止めるかな、
本を読んでいるといつの間にか静かになった庭……シンラたちはどこにいったのだろうか? 妻たちは慌てていないので、3人がどこにいて何をしているのか把握しているってことだよな。
見える位置にはいないのだが、猫たちに近付くとシンラたちの気配がする……
3人の寝息も聞こえてきたので、周りを見渡すと、ライとランが寝ている。それで子どもたちの気配と寝息がするということは、こいつらランの腹の上で寝てるのか。
一番気持ちよさそうなところで寝やがって……
そういえば、シンラたち今日は午前中も今も寝てるけど、夜は大丈夫か?
心配になったので妻たちに聞いてみると、今日はあまり寝ていなかったらしく、お昼寝の時間を長くとっているから問題ないらしい。
シンラが俺の事を気にしてなのか、なかなか寝なかったのにつられて、プラムとシオンも起きていたため、今眠気が強くなっているのだろうだってさ。シンラがね……プラムとシオンは、シンラが起きてるから自分も起きているって感じだろうな。
昼寝してても問題ないのなら、このまま寝かせておいてやろう。ラン、3人を頼むぞ。
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