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第20話 速度改善のための新メニュー
「あの、こういうものを沢山作って欲しいのですが……」
「ん? そんなもので良いのか? それなら、すぐに作れるぞ」
キャシーさんに紹介してもらった木工職人さんに、私が欲している物を説明すると、簡単に出来ると言ってくれた。
割り箸と串の中間のようなものというか、尖っていない真っすぐな棒なんだけどね。
「そうだな。それくらいの大きさなら端材で作れるし、材料費不要で手間賃だけで良いぞ。どれくらい必要なんだ?」
「本当ですかっ!? では、二百……いえ、今後の事も考えて三百本くらい作っていただけますか?」
「さんっ……え? それは、本気で言っているのか!?」
「はい! 今日の夕方くらいまでに出来ているとありがたいのですが」
「ちょっ……んー、まぁわかった。何に使うかは知らないが、簡単な物だし何とかしよう」
「ありがとうございますっ!」
よしっ! これで、夕方に出すメニューが決まった。
ただ、使う材料や生地がクレープとは違うから、急いで下ごしらえをしないといけないけど。
「お嬢様。あのような棒を注文して、どうされるのですか?」
「さっきのクレープを少し変えて、一度に沢山作れるようにしようと思って」
「そ、そんな事が出来るのですかっ!?」
「えぇ、任せてっ!」
これは、元々私がお願いしていた、クレープ用の丸い鉄板だったら出来なかったわね。
金物屋さんが大きな鉄板にしてくれたから出来る事だ。
帰り道に二種類の野菜とお肉を買って……本当はソースと紅ショウガに揚げ玉が欲しかったんだけど、無いものは仕方がない。
屋敷に戻ると、小麦粉と水をひたすら混ぜる。
「卵まではクレープの生地と同じなんですよ。その他の材料は違いますけど」
「そうなんですね。けど、お嬢様が作られるお料理は、とっても美味しいので、私も頑張ります!」
キャシーさんと二人で小麦粉のダマがなくなるまで混ぜたら、卵を投入して更に混ぜる。
「さて、ここからが大きな違いで、次はこれを混ぜるんです」
「えっ……それ、野菜ですよ?」
「えぇ。こうして千切りにすると食べ易いから、これを混ぜてください」
「はっ、速いですっ! でも、お願いですから指は切らないでくださいねっ!」
キャシーさんが心配そうにしているけど、キャベツの千切りなんて慣れているからね。
「えっと……本当に混ぜてしまって良いのですか?」
「えぇ、大丈夫です。えーいっ!」
「あぁぁぁ……本当に入れちゃいました」
キャベツの千切りの後に、ネギをカットしたものを混ぜて、生地の準備は完了!
あとは、オプションのお肉とチーズを小分けにしたら終わり……と思ったところで、お遣いを頼んだ二人が帰ってきた。
「ただいま戻りました」
「アリスー! 沢山見つけたよー!」
「リアムさんもタマちゃんも、ありがとう!」
二人が見つけて来てくれた、アース・プラントを刻み、これで全ての準備が完了した。
「アリスさんは、その植物を良く使われますよね? 町の者に栽培させてみましょうか?」
「そうですね……塩があれば、別に要らないんだけど、それがなければお願いしたいかも」
「塩……聞いた事がないですね」
「そっかー。海辺の村とかに行ったらあるのかなー?」
ソースも醤油もマヨネーズもないので、塩味しかないけど、味が一種類しかなければ、その分早く作れると思う。
この町に料理が広まり、食料問題が解決したら、次は調味料を探して海の方へ行っても良いかも。
そんな事を考えながら、タマちゃんと遊んでいると……こっちを見ているリアムさんの表情が、少し強張っているのに気付いた。
あ! 確かにタマちゃんと遊んでいるけど、これはもう下ごしらえが終わったからであって……大丈夫だからっ! リアムさんたちが戻って来るまでに、キャシーさんと頑張ったのよっ!
「アリスさん……あ、いえ。何でもありません」
ん? 今のはもしかして……あぁ、そういう事!?
「ごめんね。リアムさんも、タマちゃんも、お腹が空いていたんだね! じゃあ、夕方に出すメニューを作るから、味見してみてー!」
「え? 違……こほん。いやー、バレてしまいましたね。やっぱりアリスさんの作る料理は気になりますから」
キッチンなのでフライパンを使うけど、生地を流し込んで火を通す。
ついでにお肉も焼いておいて、生地が固まり始めたら、ひっくり返して両面をしっかり焼く。
薄いお好み焼きみたいなのが出来たら、生地の中にお肉を挟み、クルクルと巻いて、塩の代わりに刻んだアース・プラントを乗せて……出来上がりっ!
「おぉ……クレープよりも食べ応えがありますね」
「どっちも美味しいよー!」
「あ、私のはチーズなんですね! とろけて美味しいですー!」
さっき依頼した串に生地を巻いた、はしまきを夕方に提供しようと思っている。
手に持って食べられるしね。ただ、串を捨てるゴミ箱は用意しておかないといけないけど。
大きな鉄板なら、これを一度に十個くらい焼けるし、お肉も一緒に焼いておけるから、プレーンとお肉入りとチーズ入りの三種類から選んでもらうつもりだ。
味見もしてもらったので、木工職人さんから大量の串を受け取って屋台へ戻って来たのだけど……謎の行列が出来ていた。
何だろうと思いながら歩いて行くと、その列の先頭にあるのが……私たちの屋台っ!?
「え? 何これ!? まだ看板も出していないのに! しかも、お昼よりも圧倒的に人が多いっ!」
「まぁ冒険者は、ダンジョンに行っていますからね。町に冒険者さんたちが溢れるのは、朝と夕方になります」
「だ、だから、そういうのは先に教えておいて欲しい……というか、急いで焼いていかなきゃっ!」
列の長さで冒険者同士のトラブルを予感したのか、列に目を向けるリアムさんの表情が険しくなったけど……が、頑張るからっ!
お腹を空かせているであろう冒険者さんたちの為に、大急ぎで焼いて行くからーっ!
「ん? そんなもので良いのか? それなら、すぐに作れるぞ」
キャシーさんに紹介してもらった木工職人さんに、私が欲している物を説明すると、簡単に出来ると言ってくれた。
割り箸と串の中間のようなものというか、尖っていない真っすぐな棒なんだけどね。
「そうだな。それくらいの大きさなら端材で作れるし、材料費不要で手間賃だけで良いぞ。どれくらい必要なんだ?」
「本当ですかっ!? では、二百……いえ、今後の事も考えて三百本くらい作っていただけますか?」
「さんっ……え? それは、本気で言っているのか!?」
「はい! 今日の夕方くらいまでに出来ているとありがたいのですが」
「ちょっ……んー、まぁわかった。何に使うかは知らないが、簡単な物だし何とかしよう」
「ありがとうございますっ!」
よしっ! これで、夕方に出すメニューが決まった。
ただ、使う材料や生地がクレープとは違うから、急いで下ごしらえをしないといけないけど。
「お嬢様。あのような棒を注文して、どうされるのですか?」
「さっきのクレープを少し変えて、一度に沢山作れるようにしようと思って」
「そ、そんな事が出来るのですかっ!?」
「えぇ、任せてっ!」
これは、元々私がお願いしていた、クレープ用の丸い鉄板だったら出来なかったわね。
金物屋さんが大きな鉄板にしてくれたから出来る事だ。
帰り道に二種類の野菜とお肉を買って……本当はソースと紅ショウガに揚げ玉が欲しかったんだけど、無いものは仕方がない。
屋敷に戻ると、小麦粉と水をひたすら混ぜる。
「卵まではクレープの生地と同じなんですよ。その他の材料は違いますけど」
「そうなんですね。けど、お嬢様が作られるお料理は、とっても美味しいので、私も頑張ります!」
キャシーさんと二人で小麦粉のダマがなくなるまで混ぜたら、卵を投入して更に混ぜる。
「さて、ここからが大きな違いで、次はこれを混ぜるんです」
「えっ……それ、野菜ですよ?」
「えぇ。こうして千切りにすると食べ易いから、これを混ぜてください」
「はっ、速いですっ! でも、お願いですから指は切らないでくださいねっ!」
キャシーさんが心配そうにしているけど、キャベツの千切りなんて慣れているからね。
「えっと……本当に混ぜてしまって良いのですか?」
「えぇ、大丈夫です。えーいっ!」
「あぁぁぁ……本当に入れちゃいました」
キャベツの千切りの後に、ネギをカットしたものを混ぜて、生地の準備は完了!
あとは、オプションのお肉とチーズを小分けにしたら終わり……と思ったところで、お遣いを頼んだ二人が帰ってきた。
「ただいま戻りました」
「アリスー! 沢山見つけたよー!」
「リアムさんもタマちゃんも、ありがとう!」
二人が見つけて来てくれた、アース・プラントを刻み、これで全ての準備が完了した。
「アリスさんは、その植物を良く使われますよね? 町の者に栽培させてみましょうか?」
「そうですね……塩があれば、別に要らないんだけど、それがなければお願いしたいかも」
「塩……聞いた事がないですね」
「そっかー。海辺の村とかに行ったらあるのかなー?」
ソースも醤油もマヨネーズもないので、塩味しかないけど、味が一種類しかなければ、その分早く作れると思う。
この町に料理が広まり、食料問題が解決したら、次は調味料を探して海の方へ行っても良いかも。
そんな事を考えながら、タマちゃんと遊んでいると……こっちを見ているリアムさんの表情が、少し強張っているのに気付いた。
あ! 確かにタマちゃんと遊んでいるけど、これはもう下ごしらえが終わったからであって……大丈夫だからっ! リアムさんたちが戻って来るまでに、キャシーさんと頑張ったのよっ!
「アリスさん……あ、いえ。何でもありません」
ん? 今のはもしかして……あぁ、そういう事!?
「ごめんね。リアムさんも、タマちゃんも、お腹が空いていたんだね! じゃあ、夕方に出すメニューを作るから、味見してみてー!」
「え? 違……こほん。いやー、バレてしまいましたね。やっぱりアリスさんの作る料理は気になりますから」
キッチンなのでフライパンを使うけど、生地を流し込んで火を通す。
ついでにお肉も焼いておいて、生地が固まり始めたら、ひっくり返して両面をしっかり焼く。
薄いお好み焼きみたいなのが出来たら、生地の中にお肉を挟み、クルクルと巻いて、塩の代わりに刻んだアース・プラントを乗せて……出来上がりっ!
「おぉ……クレープよりも食べ応えがありますね」
「どっちも美味しいよー!」
「あ、私のはチーズなんですね! とろけて美味しいですー!」
さっき依頼した串に生地を巻いた、はしまきを夕方に提供しようと思っている。
手に持って食べられるしね。ただ、串を捨てるゴミ箱は用意しておかないといけないけど。
大きな鉄板なら、これを一度に十個くらい焼けるし、お肉も一緒に焼いておけるから、プレーンとお肉入りとチーズ入りの三種類から選んでもらうつもりだ。
味見もしてもらったので、木工職人さんから大量の串を受け取って屋台へ戻って来たのだけど……謎の行列が出来ていた。
何だろうと思いながら歩いて行くと、その列の先頭にあるのが……私たちの屋台っ!?
「え? 何これ!? まだ看板も出していないのに! しかも、お昼よりも圧倒的に人が多いっ!」
「まぁ冒険者は、ダンジョンに行っていますからね。町に冒険者さんたちが溢れるのは、朝と夕方になります」
「だ、だから、そういうのは先に教えておいて欲しい……というか、急いで焼いていかなきゃっ!」
列の長さで冒険者同士のトラブルを予感したのか、列に目を向けるリアムさんの表情が険しくなったけど……が、頑張るからっ!
お腹を空かせているであろう冒険者さんたちの為に、大急ぎで焼いて行くからーっ!
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